Life Between The Next Signs/Keith Jarret
キース・ジャレットは大半がECMに録音を残しているので、まだブログにあげてないアルバムはないだろうと思っていたら、ありました。このあたりのアルバム、だいぶ遅くなってから国内盤になっているのですね。有名なミュージシャンのトリオだし、初リーダー作ということで、もっと売れてもいいのではないかとは思うのですが、バップとは違ってけっこう原初的な衝動を音にしたような部分も交えつつ、饒舌なトリオになっていて、国内でCD化が遅れた理由も何となくは分かります。でも、今聴いても、まあ、なかなかいいかな、と思える内容ではあるんですけど。当時から個性は強かったな、との印象もありますし。43分収録。
Life Between The Next Signs/Keith Jarret(P)(Vortex) - Recorded 1967. Charlie Haden(B), Paul Motian(Ds) - 1. Lisbon Stomp 2. Love No.1 3. Love No.3 4. Everything I Love 5. Margot 6. Long Time Gone (But Not Withdrawn) 7. Life Between The Next Signs 8. Church Dreams
邦題「人生の2つの扉」。8曲中7曲がオリジナル。キース・ジャレットのファースト・アルバムだそうですが、すでにこの頃から個性が際立っていて、通常のバップイディオムと違った奏法をしています。メンバーがメンバーなので、バラバラに音を発しているように見えて渾然一体となって突き進んでいきます。曲によってはフリー的な要素も強く、静かな場面では彼独特の美しいピアノも聴くことができます。フレーズが伸び縮みするようなピアノも当時から健在。 1曲目から脱4ビートで比較的自由なタイム感覚、自由なフレーズでの演奏を聴くことができます。珍しく4曲目ではスタンダードを演奏していますが、やっぱりマイペースのような気も しています。ただ、聴きやすさという点では聴く人を選ぶアルバムか。(00年1月26日発売)
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