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2022年3月の記事

2022/03/31

Though Seasons Change ~ Violet Evergarden Piano Memories ~/Evan Call

Violetthough このアルバムを買ったときはアニメのピアノアレンジ版ということで、ブログにアップする予定がなかったのですが、よく調べてみると、ピアニストが先日「Embryo」というジャズ(?)アルバムを出した孤高のピアニスト、佐藤浩一氏だったので取り上げてみました。とは言うものの、聴いた感じではジャズ色は全くなく、譜面をもとにする演奏なので、クラシック的であり、イージーリスニング的でもあります。ただ、そのピアノが、元の曲の影響もあるのか聴いていて非常に心地よいです。ストリーミングでは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」で検索すると出てきますので、お時間のある方は、どうぞ。

 

Though Seasons Change ~ Violet Evergarden Piano Memories ~/Evan Call(Lantis) - Released 2022. Koichi Sato(P) - [CD1] 1. Theme Of Violet Evergarden 2. A Doll's Beginning 3. A Simple Mission 4. Another Sunny Day 5. Rust 6. The Ultimate Price 7. The Long Night 8. An Admirable Doll 9. Back In Business 10. Across The Violet Sky 11. Whatever You Are 12. Torment 13. Frctured Heart 14. Always Watching Over You 15. Never Coming Back 16. Letters From Heaven 17. What It Means To Love 18. One Last Message 19. The Love That Binds Us 20. The Birth Of A Legend 21. To The Ends Of Our World 22. Violet's Letter   [CD2] 1. Discovering The Past 2. The Legacy Of Violet Evergarden 3. Violet And Isabella 4. A New Era Begins 5. Strangeling 6. Ink To Paper 7. A Place To Call Home 8. A Bond Between Sisters 9. Those Words You Spoke To Me 10. The Voice In My Heart 11. Yuris' Confession 12. As The Days Pass Us By 13. For The Land That I Came From (Ctrigall Drinking Song) 14. Beyond These Waves 15. The Hardships Of Gilbert Bougaubvillea 16. Tears In The Rain 17. A Young Boy's Last Wish 18. Live On For Me 19. Violet's Final Letter 20. Echo Though Eternity 21. Her Spirit Lives On 22. Softly Sing To Me (Magnolia Family Lullaby)

アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のサウンドトラックのピアノ・アレンジ版。元の曲はエヴァン・コール作のオーケストラ・アレンジのものでしたが、それを酒井麻由佳氏が編曲。佐藤浩一氏がピアノ演奏をしています。収録時間はCD2枚で126分ほどと長いですが、そこに44曲を収録していて、1曲あたり3分ほどと、コンパクトにまとめられていて、聴きやすい内容になっています。作曲者本人が前に言及していましたが、メロディがはっきりと浮き上がっているように曲を作ったそうで、このピアノ演奏でも、各曲ともに、印象深いメロディでつづられています。アニメをかみしめながら、じっくりと聴くにもいいし、激しい部分がほとんどないので、お店のBGMにかけてもいいのではないかと思います。ある意味到着点にあるのでは。(22年3月30日発売)

2022/03/30

Latin Touch/Makoto Kuriya

Kuriyalatint クリヤ・マコトのアルバムをあと2枚。今日はそのうちの1枚でJ-roomというレーベルからの発売です。メロディが今聴くとはっきりと浮き出ていて、オリジナル曲が多めにもかかわらず、アレンジも曲も聴きやすいものになっています。これはレーベルからの意向もあるのでしょうか。収録時間は60分で、当時のCDとしてはちょうどいいくらいの長さ。豪華にベーシストを入れ替えて使っているのに、ドラムスは打ち込みというのもサウンドが聴きやすいのに比べて、けっこう挑戦的かなあ、とも思います。それでも6曲目はけっこう過激で挑戦的。ジャズ・ミュージシャンとしてだけではなくて、トータルな才能を注ぎ込んだ結果、こういうアルバムができたのでしょう。

 

Latin Touch/Makoto Kuriya(P, Prog)(J-room) - Released 2003. Koichi Osamu(B), Ki-ichiro Komobuki(B), Masaaki Otomo(B), Kazuhiko Obata(G), Gen Ittetsu(Vln), Crusher Kimura(Vln), Daisensei Muroya(Vln), NORIPPE(Cello), Naoto Takahashi(Vln), Altered Manabe(Vln), Tomoko Shimaoka(Viola), Masayo Inoue(Cello), Karen(Vo) - 1. Insight 2. The Voyager 3. Je Te Veux 4. Send One Your Love 5. You Must Believe In Spring 6. Don Segundo 7. 世界で一番君が好き? 8. The Girl From Ipanema 9. 奇跡のスタースクレイパー 10. Ultimate Zone 11. Welcome Home

どの曲もメロディアスなノリで、ポップスを聴いているようなお洒落なアルバム。カラーは「ラテン・ヨーロッパ」なのだそう。何とドラム・パートが全て打ち込みで、どの曲も打ち込みくさくなく、自然なノリです。6曲目はかなりなハード・ドラミング(?)のプログラミング。平井堅の「世界で一番君が好き?」のオリジナル・ライター・カヴァーも入っていたりして、 ジャズファン以外の人も楽しめそう。オリジナルの他にも、エリック・サティ、スティーヴィー・ワンダー、ミシェル・ルグラン、アントニオ・カルロス・ジョビン(何と「イパネマの娘」)も入っていて、多彩なサウンド。4曲ほどで弦楽四重奏も入っています。ポップス、ラテン、ジャズなど、音楽の様々な要素を取り込んでいて、しかも聴きやすさの中に硬派な部分もあったりします。(03年4月23日発売)

2022/03/29

Kool Jive/Makoto Kuriya

Kuriyakooljクリヤ・マコトの、有名なジャズの曲をアシッドジャズやラップのアレンジで聴かせたアルバム。これの2が発売予定にはなっていたけど、見ることがなかったので、どうなったのか気になります。ただ、内容は当時としては先端を行くものではなかったかと思います。これだけ有名な曲を並べて、アレンジがけっこうカッコいい。ただ、原曲が分かりやすいものと書いてあるからなるほど、と思うものがあります。やっぱりコアなジャズファンではなくって、もっととんがった音楽ファン向けに作られている感じですね。凝ったアレンジから聴かれるキーボードのフレーズもさすがだなあ、と思わせます。ストリーミングで聴けないのが残念。

 

Kool Jive/Makoto Kuriya(Kay, Arr, etc)(May Kiss) - Released 1993. Marvin Lenoar(Rap, Vo), Lawrence Daniels(Rap, Vo), Lawrence Houston(Rap, Vo), Hidenori Midorikawa(Ss, As), Asao Tani(Prog) - 1. Introduction 2. Straight No Chaser 3. Softly As In A Morning Sunrise 4. You Don't Know What Love Is 5. Salt Peanuts 6. Donna Lee 7. Cool Strutting 8. Invitation 9. Epistrophy

こちらはジャズの曲をラップ、アシッドジャズなどにアレンジしたダンス・ミュージックのアルバム。有名な曲が続きますが、こちらもトンガッている打ちこみ系のサウンドなので、頭を柔らかくしてラップやアシッドジャズの頭で聴く必要があるかも しれません。とは言うものの、3曲目のエレピのソロなどのように、オーソドックスな頭で聴いてもけっこう楽しめる部分があります。個人的な好みは複雑なリズムの上にオーソドックスなメロディがかぶさる4曲目、異様にカッコいいアレンジでピアノもシンセのソロもイケる5曲目、アフリカンなリズムとオーソドックスなファンクビートが順に出てくる6曲目。このようなカッコ良さなら大歓迎。 このアルバムもいわゆるジャズファンとは別なところに向けられているような気がします。

2022/03/28

ブログのココログフリーも’22年4月20日から新規開設停止

最近、Teacupの掲示板とブログの廃止予告とか、他にもブログの廃止あるいはその予告が相次いでいますが、とうとうココログフリーもこの4月20日から新規開設停止、ということになってしまうようです。今までの有料版というか、「@nifty 接続サービスをご利用の方向けのココログベーシック、プラス、プロについては変更はありません。」とのことだし、今まで利用しているココログフリーも影響はないとのことでホッとしていますけど、もうブログの時代ではないのかなあ、とちょっと不安になってます。ちなみに、私が使っているのはプロバイダー付属のココログベーシックです。

ブログ、特に無料のものに関しては、大手に集約されつつあるという感じですけど、その大手も急に廃止の告知が出ないとも限らないし、困ったものですね。現にYahooブログは大手と思ってましたが廃止されてしまいましたし。今回はニフティで、ココログフリーの1年書き込みがない場合の取り扱いの変更を先日やっていたと思うので、その続編かな、と思いますが、いよいよここまで来たか、という感じですね。5年後はどうなっているのでしょうね。

今ではSNSやインスタグラム、YouTubeなど媒体は選び放題だし、noteという、ちょっと違ったタイプで読ませる仕組みもできてます。必然的にブログの減少とか、更新頻度の低下とか、起こっているんでしょうね。それにしても、自分はブログ主体なものですから、困ったことだなあ、と思っています。まあ、歳もとったので、あと何年続けられるかなあ、という問題もありますけど。これからもこういうブログの縮小傾向は続くんでしょうね。

(4月20日)ココログフリーの新規受付停止、今日からだけど、大きい告知もすることなく、ひっそりと終わったようです。駆け込み需要を避けたかったのかな。こうしてブログをやっているところがどんどん減っていく。

2022/03/27

Suki-Yaki/Makoto Kuriya

Kuriyasukiyaki クリヤ・マコトのアルバム、ちょっと前にさかのぼって、ラップというかアシッドジャズと言うか、それを歌謡曲を題材に演奏してしまおうという企画。確かこの時は後追いで探して買ったような記憶もあります。ある意味ハービー・ハンコックの電化サウンドも想起させるような曲もあったり、ラップ部分は英語(?)なので、歌謡曲はあくまでも題材として、それをここまで料理するか、というような感じなので、当時としてはもう、ぶっ飛んでいたと思います。曲のタイトルだけみても、有名曲が多いですし。引き出しがとにかく多いですが、このアルバム、当時どこまで売れたのかは分かりませんけど。でもカッコいい。

 

Suki-Yaki/Makoto Kuriya(Key, Arr, etc)(May Kiss) - Released 1993. Marvin Lenoar(Rap, Vo), Lawrence Daniels(Rap, Vo), Lawrence Houston(Rap, Vo), Hidenori Midorikawa(Ss, As), Asao Tani(Prog) - 1. U・F・O 2. 上を向いて歩こう 3. ひと夏の経験 4. タイムマシーンにお願い 5. Piano Cat Song 6. セカンドラブ 7. 六本木心中 8. At Twilight 9. 「太陽にほえろ」のテーマ

歌謡曲を中心にラップ、アシッドジャズなどにアレンジしたダンス・ミュージックのアルバム。ほとんどが打ち込み系のサウンドで、曲によっていろいろな要素が入っているようです。元歌が分かるもの、あまり良く分からないものと さまざまですけれど、ダンスミュージックとしてはゴキゲンかもしれません。センスもけっこうあるのではないでしょうか。反面ジャズファンとはクロスオーヴァーしないようなサウンドかもしれませんが、もっと別なターゲットがあるのかも。曲によってはメロディをわざと前面に出してチープな感じにするのも計算のうちでしょうか。5曲目のオリジナルはけっこうスリリング。中森明菜の「セカンドラブ」もダンスミュージックになってしまいました。個人的には1曲目がカッコ良く感じました。 マニアック。

2022/03/26

Antitheses#2/Makoto Kuriya

Kuriyaantite2クリヤマコトのアニメでのジャズ路線での2枚目。この後、彼は何枚かこの路線で、レーベルをかわってもアニメ(特撮ものなども含む)を題材にアルバムを出していくのですが、それがジャズ周辺というか、アニメの層にまで購入層が広がった、という見方もできそうですね。今ではアニメのジャズアレンジ、けっこうあちこちで見かけるし、ラスマス・フェイバーのようにジャズミュージシャンとしてもアニメの方から有名になっている人もいるくらいですし。そういうアニメジャズの火付け役の一人でした。アドリブの部分だけ切り取ってみると、一流のジャズ(あるいはフュージョン)になっているのが見事です。

 

Antitheses#2/Makoto Kuriya(P)(Paddle Wheel) - Recorded February 25, 26 and March 9, 1999. Koichi Osamu(B), Masahiko Osaka(Ds), Yoshio Kishida(Ds), Neil Stalnaker(Tp, Flh), Andy Wulf(Ss, Ts), Ittetsu Gen(Vln) - 1. Eclipse(Prologue) 2. Kyomo-Dokokade-Davilman 3. Theme Of Lupin 3rd-#2 4. The Galaxy Express 999 5. Twinkls(Monologue) 6. Zankokuna-Tenshi-No-Thesis 7. Tank! 8. Cobra 9. Cat's Eye 10. Poplar-Dori-No-Ie 11. Kiseki-No-Umi 12. Satellite(Epilogue)

ジャズのアニメ曲集第2弾。前回発売された「アンチテーゼ」はけっこう売れたらしい。購入層は20-30代のあまりマニアックでないジャズファンが多かったそうです。基本はピアノトリオで、様々なアレンジが施されていますが、特にピアノが非常に高度なことをやっているような気がします。例えば3曲目、ルパン三世のエンディングテーマで、反復するリズムにのって後半に非常にアグレッシヴなフリーっぽいピアノが展開されますが、これが破綻せずに聴き流せてしまうのは、やはりただ者ではない証拠かも。7曲目もカッコいい。他にもデビルマン、銀河鉄道999、エヴァンゲリオンなどの曲がありますが、あまり先入観に惑わされない方が。これだけ良質のジャズから入っていける人は幸せかもしれません。(99年5月28日発売)

2022/03/25

Empathy/Dave Liebman, Richie Beirach

Daveempathy デイヴ・リーブマンとリッチー・バイラークの、’16年から’20年までの作品の5枚組CDBOX。出ていたのは知ってたんだけど、値段がネックになってしばらく注文しないでいました。そうしたら、某大手通販でタイムセールで信じられないような安値で出ていて、即購入。注文した後にそのページをまた見てみたら、値段が元に戻っていました。こういうことってあるんですよね。さて、このBOXですが、よっぽど2人とフリー的な音楽(メロディが前面に出ている部分もありますが)が好きでないと、CD5枚分聴くのは大変かもしれません。幸いなことにバイラーク関連の4枚のアルバムはストリーミングにも出ていたので、聴いてみてみるといいです。そしてご判断を。ジャケットに書いてある、「Five Improvised Soundscapes」というのが、このアルバムの性格をよく表していると思います。

 

Empathy/Dave Liebman(Ts, Ss, etc.), Richie Beirach(P, etc.)(Jazzline)(輸入盤)- [CD1] Empathy/Dave Liebman(Ts, Ss), Richie Beirach(P) - Recorded October, 2018. - 1. Instnct/Reverence 2. Wisdom/Grace 3. Truth/Ephemeral 4. Beauty/Intuition 5. Integrity/Humanity 6. Telepathy/Joy 7. Empathy [CD2] Lifelines/Dave Liebman, Richie Beirach, Jack DeJohnette(Ds) - Recorded September 2019. - 1. Lifelines 2. Firestorm 3. Nowness 4. In The Wind 5. Landslide 6. Synchronicity 7. Tightrope 8. Lamentation [CD3] Aural Landscapes/Dave Liebman(Ts, Ss, P, Wooden Fl) - Recorded August 2019. - 1. Aural Landscape 1 2. Aural Landscape 2 3. Aural Landscape 3 4. Aural Landscape 4 5. Aural Landscape 5 6. Aural Landscape 6 7. Aural Landscape 7 8. Aural Landscape 8 9. Aural Landscape 9 10. Aural Landscape 10 11. Aural Landscape 11 12. Aural Landscape 12 13. Aural Landscape 13 14. Aural Landscape 14 15. Aural Landscape 15 [CD4] Heart Of Darkness/Richie Beirach(P) - Recorded July 2020. - 1. Long days Journey Into Night 2. Ancient Sound 3. Footsteps In The Air 4. Black Paintings 5. Steillpoint 6. Drone Spirit 7. Quantum Jazz 8. In The Dark Park 9. In My End Is My Beginning 10. Heart Of Darkness/Tschernobyl Diary [CD5] Aftermath/Dave Liebman(Ts, Ss, Wooden Fl, C-fl), Richie Beirach(P, Prepared P, Key) - Recorded 2016/2017. Florian Van Volxen(Synth), Leo Henrichs(Timpani, Gong), Kurt Renker(Cond) - 1. Aftermath

(22/03/24)デイヴ・リーブマンとリッチー・バイラークを中心として、アルバムごとに他のメンバーを入れたり、2人だったり、あるいはソロだったりと入れ替えながらのCD5枚組。ほとんどがフリー・インプロヴィゼーションで内省的傾向が強いため、5枚全部聴き通すには、それなりに聴く人を選ぶかもしれない。フリーという感覚よりも、静けさが続く。しかも、それぞれのアルバムの収録時間も長いですし。ですのでこのCDBOXはそういうのが好きな人向け。1枚目の2人のデュオやジャック・ディジョネットを入れたトリオの2枚目が興味ある方が多いとは思いますが、やはりサウンドは違うにしろ傾向はだいたい同じ。逆に言うと、こういうアルバムはなかなか出にくいだけに、これをBOXで出すと決断したJazzlineには脱帽とも言えます。

2022/03/24

Mercy, Mercy, Mercy/Makoto Kuriya

Kuriyamercy クリヤマコトの、おそらく一番オーソドックスなジャズアルバム。旧知の仲のネーザン・デイヴィスが来日の時に好きなメンバーを連れてきてもらって、その時のツアーのラストにこの録音をしたそうです。普通にファンキーなジャズを演奏できているところもすごいですが、彼はいわゆる当時のジャズ界では新人類だったそうで、ジャズでもブラックミュージックでもテレビや映画音楽でもなんでもこなせていたそうなので、ここでの演奏も朝飯前かな、と思わせるところがあります。もう一人ビッグ・ネームのカーティス・フラーもいますし。こういうミュージシャンがおなじみの曲を多く演奏してくれるのも、なかなかうれしいものです。

 

Mercy, Mercy, Mercy/Makoto Kuriya(P)(Paddle Wheel) - Recorded September 22, 1998. Curtis Fuller(Tb), Nathan Davis(Ts, Ss), Santi DeBriano(B), Winard Harper(Ds) - 1. Five Spot After Dark 2. Song For My Father 3. Mercy, Mercy, Mercy 4. The Cape Verdean Blues 5. I Thought About You 6. Work Song 7. Song For My Teacher 8. Love Your Magic Spell Is Everywhere 9. Mama Time 10. Oh! Blues

有名なジャズメン・オリジナルやスタンダードのオンパレードのアルバムで、50年代後半から60年代初頭のような、当時のファンキーサウンドを彷彿とさせます。いつもは知的なクリヤマコトのピアノの演奏も、今回はその年代の香りを漂わせています。アウトしたくてウズウズしているという感じもないようで、けっこうその世界にハマッているかも。ただし、10曲目のピアノトリオのオリジナルについては、現代のいつものピアノという感じ。1曲ぐらいはこういうのがないと。7曲目のオリジナルの方は共演者に合わせた比較的オーソドックスな作曲のようです。やっぱりカーティス・フラーやネイザン・デイヴィスらの魅力というのも、渋くはなっても、色あせてはいません。 流れからすれば、ちょっと異色なアルバムかも。(99年1月22日発売)

2022/03/23

Antitheses/Makoto Kuriya

Kuriyaantite 今日からクリヤマコトのアルバムで、’98年頃から’03年頃までのまだブログアップしていないものを取り上げていきます。このアルバム、ジャズでのアニメ音楽集のはしり(大野雄二がその前にルパン三世で出していたようですが)とでも言うべき作品で、今聴き直してもけっこうカッコイイですね。収録時間は49分。このあたりキングのアルバムなんですが、なぜかストリーミング上にはキングのアルバムが少ないのが残念。何とかならないものでしょうか。この時だったかな?スウィングジャーナル上でジャズでアニメを取り上げることの是非がレビューから論争になっていたような。今は全然ありの光景なんですが。

 

Antitheses/Makoto Kuriya(P)(Paddle Wheel) - Recorded June 10, 1998. Koichi Osamu(B), Masahiko Osaka(Ds), Yoshio Kishida(Ds) - 1. Prologue 2. Theme of Lupin 3rd(Part 1) 3. Fly Me To the Moon 4. Makka-Na-Scarf 5. Children Of The Light 6. Mobile Suit Gundam - Ai Senshi 7. Moonlight Legend 8. Theme Of Lupin 3rd(Part 2) 9. Itsumo-Anataga 10. Thanatos - If I Can't Be Yours 11. Epilogue (Rising Moon)

何とアニメ曲集で、びっくり。ルパン三世、新世紀エヴァンゲリオン、宇宙戦艦ヤマト、幻魔大戦、機動戦士ガンダム、美少女戦士セーラームーン、装甲騎兵ボトムズといった、ちょっとジャズファンなら腰が引けてしまうようですが、その中身はけっこうバラエティーに富んで意外にハード。曲のアレンジとピアノのフレージングのセンスがけっこういいので、質の高いジャズやフュージョンとして聴けてしまう部分があります。最初から最後までピアノに集中して聴くとノックアウトされるかも。4ビートのみではなくフュージョンっぽい16ビートの曲もあります。はっきり原曲が分かる曲も多いですが、アニメソングという宣伝に惑わされるのはもったいない。個人的にはエヴァンゲリオンで使用された「フライ・ミー・トゥ・サ・ムーン」が好み。

2022/03/22

Misha's Wishes/Misha Tsiganov

1409 Criss Crossの新譜が届いたので、先に聴きます。このアルバム、1月末発売予定だったのに、1か月半以上待っても入荷せず、他の通販で値段は多少高くなったけど在庫があったので乗り換えました。遅れたのはリーダーがロシア人(またはロシア系?)だったからではないか、なんて変な勘繰りを入れてしまいますが、内容はメンバー含め良かったです。1曲目でオーソドックスに行くと見せかけて、実際は変拍子やら複雑な感じのアレンジとかを織り交ぜて、聴いていくうちに印象が変わりました。やっぱりフロントの2人の管がいいですねえ。メンバーが全員いいですけど、特に今回はそれを感じました。

 

Misha's Wishes/Misha Tsiganov(P, Key)(Criss Cross 1409)(輸入盤) - Recorded September 9, 2021. Alex Sipiagin(Tp, Flh), Seamus Blake(Ts), Boris Kozlov(B), Donald Edwards(Ds) - 1. Fire House 2. Strike Up The Band 3. Misha's Wishes 4. There Was A Birch Tree In The Field, So What 5. Lost In Her Eyes 6. Just A Scale 7. Give Me Five 8. Hope And Despire 9. Comrade Conrad 10. Are You With Me

(22/03/21)収録時間は66分。ガーシュイン作の2曲目、ロシア民謡の4曲目、ビル・エヴァンス作の9曲目の他は、全曲Misha Tsiganov作。すごいメンバー。ピアニスト(時にローズを使用)としても上手いし、曲もややオーソドックスな雰囲気かと思ったらところによりけっこう凝っていて、変拍子もあったり革新的な部分もある上に、今っぽい感じを付け足す感じで、なかなか渋い演奏を聴かせてくれます。これはフロント陣の影響もあるかと。それと、ミシャ自身のテーマのホーンアレンジも少し淡白でいい感じ。その凝り方は4曲目に表れています。皆演奏はいいけど、ホーンの2人のアドリブが輝いている感じも。他人の曲と自作曲の間の垣根が低いのもいい。3曲目のタイトル曲はドリーミングなサウンド。5曲目はソロ・ピアノ。

2022/03/21

Improvisations For Expanded Piano/Lyle Mays

Lyleimprovi ライル・メイズのリーダー作が、これだけまだブログアップされてなかったので、今日はこれを。CDでの入手可能性は調べてないですが、ストリーミングで簡単に聴ける時代になったので、けっこういい時代になりました。ソロだけどジャズと言うよりは、彼の耽美的な面があらわれていて、ヒーリング・ミュージックに近いですけど。そしてたまにフリー・インプロヴィゼーション風。久しぶりに聴き直すと、ああ、彼の音楽だなあと、今となっては新作がこれから出ないだけに、しみじみと聴いてしまいました。邦題の付け方もなかなかセンスがいいですね。パット・メセニー・グループも彼のサウンドの与える影響は大きかったですけど、ここでは、ひたすらピアノとシンセサイザーに向かっている姿が浮かびます。

 

Improvisations For Expanded Piano/Lyle Mays(P, Synth, etc)(Warner Bros) - Recorded August 1998. - 1. This Moment 2. Let Me Count The Ways 3. We Are All Alone 4. The Imperative 5. Procession 6. Black Ice 7. Origami 8. Lightning Field 9. Locked In Amber 10. Long Life

邦題「ソロ~残響」。全曲ライル・メイズのオリジナル。プロデューサーはパット・メセニーとスティーヴ・ロドビーなのも、なるほど。ピアノをメインに、シンセサイザー等も控え目に味付けとして使用しているソロアルバム。いわゆるジャズ度はなく、静かな空間にあらわれては消えるフレーズ。時に緊張感を伴いますが、大半は包み込まれるような美しく、やさしく語りかけるようなフレーズ。 彼の持っている耽美的な、それでいて鋭い感性の面を垣間見る事ができます。そのサウンドはそのジャケット写真のように、「空間を切り取る」行為に似ているかもしれません。ある意味でECMやヒーリング・ミュージックに近いものを持っているアルバム。聴く人を選ぶでしょうけれど、これもインプロヴィゼーションには違いない。(00年6月21日発売)

2022/03/20

Bop-be/Keith Jarrett

Keithbopbe キース・ジャレットのリーダー作も今日で一段落。このアルバムだけはストリーミングでハイレゾで入っていたので、いい音(?)で聴いてしまいましたが、このあたりのCDはどこに行ったんでしょうねえ。探してもすぐには出て来ず、あとになって意外なところから出てくることが多いです。まあ、インパルスBOXが2つあって、それに頼ればいいだけのことなんですけど。1曲目は割と快活な4ビートのアルバムで好みの曲だなあ、と思ったらチャーリー・ヘイデンの曲だったり、キースの作曲の割合が低いのもこのアルバムの特徴ではありますね。このアメリカン・クァルテットも、ECMでの2枚の録音と並行して行われたのですが、いちおう、このアルバムが最後のようですね。

 

Bop-be/Keith Jarrett(P,etc.)(Impulse) - Recorded October 14-16, 1976. Dewey Redman(Ts, Mussette), Charlie Haden(B), Paul Motian(Ds) - 1. Mushi Mushi 2. Silence 3. Bop-be 4. Pyramids Moving 5. Gotta Get Some Sleep 6. Blackberry Winter 7. Pocketful Of Cherry

ここでは珍しく全7曲中キース・ジャレットの作曲は3曲目のみ。スリリングな感じもするテーマとバップにしては妖しいサウンドが面白い1曲目、いかにもチャーリー・ヘイデン作らしいゆったりしていて少々短いバラードの2曲目、皮肉かと思いきやけっこうピ・バップしている軽やかなタイトル曲の3曲目、いきなり民族音楽的展開を示していて彼らならではの世界が広がる4曲目、比較的かっちりしたテーマを持っていて彼ら流の4ビートジャズが展開されている10分台の5曲目、この時期としては特異かもしれないけれども、メロディアスで優しい感触のスタンダードが演奏されている6曲目、ピアノが入らずにアップテンポで進んでいく7曲目。 アルバムとして見ると、それぞれの曲の傾向としてはバラバラかもしれません。(01年11月28日発売)

2022/03/19

Shades/Keith Jarrett

Keithshades キース・ジャレットのインパルスでのリーダー作が続きますが、このあたり、手元のCDで探せないばかりか、このアルバムに関しては、ストリーミングでもなかったです。いつもは文章は購入当時のものを使いつつも、もう一度聴き直してからブログにアップするのですが(まあ、その時に文章の手直しをするということはめったにないのですけど)、それが出来ないのがちょっと悔しいです。よそのストリーミングサービスにはあるかもしれないし、CDやLPを持っている方は、思い出しながら聴いてくださいということで。今新たに文章を書くよりは、この20年ほど前の文章の方が、少しはいいのではないか、ということもありますし。ただし、この時期のインパルスBOXセットを2つ持っているので、結果的には聴くことができましたが。

 

Shades/Keith Jarrett(P,etc.)(Impulse) - Recorded Decemer 10-12, 1975. Dewey Redman(Ts, Per), Charlie Haden(B), Paul Motian(Ds), Guilherme Franco(Per) - 1. Shades Of Jazz 2. Southern Smiles 3. Rose Petals 4. Diatribe

全曲キース・ジャレットの作曲で、盛り上がる曲が多いのが特徴。1曲目はいきなりテンポが良く元気なテーマではじまり、はじけるようなキースのアメーバ状のソロ、そしてレッドマンのソロ、とエネルギッシュに続いていきます。 普通のジャズになりそうでやはり個性的なサウンドになる彼ら。2曲目はややテンポが落ちながらも元気の良い8ビートのジャズ・ロックと言う雰囲気で、これまたネアカな曲。ややおとなしめの3曲目も、伸縮自在でメロディアスな展開をしていって随所に美しい感触がちりばめられています。4曲目はテーマこそはっきりしているものの、アドリブの部分で一気にフリー・インプロヴィゼーションが展開して、エネルギーを感じさせる演奏が続いていきます。この曲は聴くにもエネルギーがいります。(01年11月28日発売)

2022/03/18

Back Hand/Keith Jarrett

Keithbackha キース・ジャレットのリーダー作で、これまた後から国内盤で出たもの。インパルスの作品は、先に出たのが5枚ほどで、どうも人気に温度差があるようにも感じます。それがゆえにこれが’01年になって後から出たものと思われます。相変わらずCDを探せないで、ストリーミングで聴いていますが、確かにこのクァルテットの重々しいイメージからは少し離れた感じの1、4曲目で、なるほどなあ、と思わないでもないですけど。ただキースに関しては、名作だけではなくていろいろと聴いてみたかったので、このアルバムが発売されたときは、発売日に買っていたと思います。それにしても、ブログ未掲載のアルバムはこれとあと2枚、今しばらくお付き合いください・。

 

Back Hand/Keith Jarrett(P, Fl, Per)(Impulse) - Recorded October 9 and 10, 1974. Dewey Redman(Ts, Musette), Charlie Haden(B), Paul Motian(Ds), Guilherme Franco(Per) - 1. Inflight 2. Kuum 3. Vapallia 4. Backhand

全曲キース・ジャレットの作曲ですが、彼のさまざまな面が曲ごとに出ていて面白い感じではあります。1曲目は軽快かつスピーディーに疾走する明るい曲で、なおかつやや混沌ぎみの彼らの独特なサウンドもエッセンスとしてあるような仕上がり。快調快調。2曲目になるとピアノがなくなって、パーカッションや民族音楽調のエキゾチックな雰囲気になり、11分間も、この危なげな調子で淡々と進んでいきます。3曲目はゆるいテンションのバンドサウンドが、あちこちにメロディアスな要素がちりばめられていて、けっこう美しい。 中間部でゆるくボッサの部分が入っているバラード。タイトル曲の4曲目は8ビートと言うのかジャズロックと言うのか、印象的なテーマのメロディでしかも明るめにこれまた突き進んでいきます。(01年12月21日発売)

2022/03/17

日産キックスへの買い替え(購入)

220316kicks 2203162 昨日16日に、今まで7年半以上乗っていた日産エクストレイルとお別れし、日産キックスの納車で、ディーラーまで取りに行ってきました。5-6月に4WDが出るとか、ビッグマイナーチェンジを控えているとかの情報(国交省の発表があったので、ほぼ確実です)はありますが、7年半以上乗っていたエクストレイルを(2万キロ強しか走ってなかったですが)100万円以上の下取り価格の上に、新車の大幅値引きと乗った年数分8万円のキャッシュバックもあって、もうこの価格では手に入らないだろうな、ということで、2月の12日に決めてしまいました。ただ、値引き等なしだと7年半前にエクストレイルを買ったときの値段と同じくらいの値段してますね。あの時はリセールを考えて4WDを買いましたけど、オートモード4x4(雪国ではないので実質FF)で乗っていたので、今回FFになっても(キックスは現在のところ、FFしかない)、抵抗感はあまりありません。まあ、国交省の発表から判断すると第2世代のe-powerで4WDも出るようなので、40-50万円高くなってもそっちの方が良かったかなあ、との後悔も少々。まあ、これは買うタイミングの問題。今回は付帯費用も含めた車両総額に対し値引き・下取り額(キャッシュバックやメンテプロパックの戻りなどを含む)を引いた支払額の割合が58%ほどと、たぶんこの機会を逃すとこの値段では買えないだろうなあ、という機会だし。

大きさ的には少し小さくなりますが、ノート・クロスオーバー4WDも候補には上がっていたけどちょっと小さすぎて、結局荷室の大きさもある程度必要なこともあってキックスになりました。ガソリンエンジン車ではなく、初のe-power(発電用のエンジンはついてますけどね)ということになります。販売台数がこのところそんなに多くはないようですが、エクストレイル時代の右を見ても左を見てもエクストレイル、ということはなくなりました。e-powerは電気モーターで走るので加速が良く、静かで、燃費もいいという点が街乗りメインで比較的近所を走ることが多いので、メリットになります。エクストレイルもあの大きさのガソリン車としては、燃費は比較的良かったですけど。内装の質感はまあまあいい感じです。エクストレイル、なかなかフルモデルチェンジしないけど、高くなるだろうし、アリアと大きさがほぼ同じなので、競合を避けるために日本では次はないかもしれないと思ってます。(4月1日追記)エクストレイルはe-powerになって出るようですが、欲しいグレードとオプションで500万円コースになりそうで、やめておいて良かったかなあとも。

納車時の説明を色々受けてますが、基本的な操作部分は同じですし、あとは追々覚えていけばいいかなあ、と思います。そして、高速の自動運転のプロパイロットも早く初体験してみたいものです。乗り終えて車に鍵をかけるときに、静かすぎてエンジンが完全に止まってなかったので、かからなかったのは内緒。基本的に車は7-9年は乗るので人生やっと7台目の車で、次はたぶん仕事を少なくするか辞めている頃なので、車を降りるか軽自動車でいいかなあ、とも思います。運転が慣れた頃が楽しみなのと、大きさが少し小さくなり、車庫の出し入れも楽になったので、家族も今度は運転できるかなあ。同居の家族は私以外全員ペーパードライバーですし。

2022/03/16

Birth/Keith Jarrett

Keithbirth このアルバムのみ、あまり有名ではないレーベルからの再発なんですが、その理由等は、ライナーにも書いてなかったです。そして、リリース年しか書いてないのですけど、おそらく’71年の録音で、デューイ・レッドマンが参加した初のアルバムということをライナーには書かれてました。それでも、イメージ的には後年のクァルテットのイメージにはあまり近くなくて、それぞれのメンバーが曲によっていろいろな楽器(パーカッションなど)を使っていたり、2曲目はエフェクターの効いたキーボードを使っていたりと、実験的な部分もあるようです。まあ、こういうごった煮的なのも彼の特徴ではありますので、それを好きになるかどうかは、聴く人次第ということになるでしょうか。

 

Birth/Keith Jarrett(P, Per, etc)(Wounded Bird) - Released 1972. Dewey Redman(Ts, Per, etc), Charlie Haden(B, Per, etc), Paul Motian(Ds, Per, etc) - 1. Birth 2. Mortgage On My Soul (Wah-Wah) 3. Spirit 4. Markings 5. Forget Your Memories (And They'll Remember You) 6. Remorse

邦題「誕生」。全曲キース・ジャレットの作曲。全員がさまざまな楽器を担当するのも特徴。1曲目は牧歌的な美しいメロディのタイトル曲。2曲目はワウワウ(エフェクター)ををかけてジャズロック的な曲調。さまざまな楽器その他のパーカッションやヴォイスなどを使って表現されるフリー・インプロヴィゼーションと思われるエスニックな世界の3曲目は、不定形な出だしから、ラストのピアノで安定した境地へと導きます。わずか37秒のピアノとクラリネットのデュオの小品の4曲目、ややもするとバラバラになりそうなテンポで、ねばりけのある自由なビートが印象的な5曲目。これまたフリー・インプロヴィゼーションと思われる6曲目はキースのバンジョーも出てきて、何と11分台の大作。ただ、やはりマニア向けだとは思います。(01年6月15日発売)

2022/03/15

Restration Ruin/Keith Jarett

Keithrestra キース・ジャレットのアルバムをたどっていくと、時々異色のアルバムに出会うことがあります。一人多重録音の演奏も、彼は何枚か出してますが、彼のヴォーカル入りのフォークソングがあるのはこのアルバムだけではないでしょうか。それ故に国内盤で出るのが遅れたということもあるでしょうけれども。資料として聴くのはいいことだと思いますが、個人的には彼はECMの人であり、インパルスの人であるなあ(Vortexでも「Somewhere Before」だけはけっこう有名ですが)と思ってました。こういろいろやっていると、人気盤は偏る傾向が高いですけど。まあ、それでも、多重録音の根本はここにあるので、興味深い1枚ではあるのですけど。

 

Restration Ruin/Keith Jarett(Harmonica、Recorder、Ss、G、B、Ds、Per、P、Org、etc)(Vortex) - Recorded 1968. - 1.Restration Ruin 2. All Right 3. For You And Me 4. Have A Real Time 5. Sioux City Sue New 6. You're Fortunate 7. Fire And Rain 8. Now He Knows Better 9. Wonders 10. Where Are You Going?

多重録音でほとんどひとり(ストリングスなどはたぶん他の人)で完成させたアルバムで、内容はズバリ、彼のヴォーカルが入ったフォークソングのアルバム。(確かに弟スコット・ジャレットはシンガー・ソング・ライターではありますが...。)邦題にあえて訳せは「修復された廃墟」か。当時のフォークソングとしては面白いと思います。歌の巧拙はともかくとして、曲はけっこう高度な部分も。このアルバムにジャズを期待するのは無理ですけれど、その後のピアノの演奏でフォーク的、8ビート的な要素が強い理由もこのアルバムを聴けば納得。ジャズの要素はほとんど見出すことはできないので、ジャズの演奏を乗り越えてキース・ジャレット個人にまで興味がある方でないとちょっとつらいかもしれません。(99年7月23日発売)

2022/03/14

Lights Of Red Island/Dan Cavalca

Danlightsof イタリアからのCDです。このあたり、日本ではCDが流通していないのですが、ストリーミングでは聴くことができるようになっていたので、だいぶ便利な世の中になっていますね。さてDan Cavalcaは、Claudio Scorali Projectの一員なのですが、今回過去の曲などを中心にソロでアルバムを作っています。クレジットを読み切れなかったせいか、完全にソロの多重録音なのか、例えばゲストにトランペットを迎えているのかは分かりませんでしたけど、その音世界はいかにもイタリアの音楽、という感じで、ジャズやフュージョンの枠を超えて、クラシック的なものやロックなどの要素も感じることができて、このあたりやはり現在進行形の音楽だな、と感じました。

 

Lights Of Red Island/Dan Cavalca(Ds, Key, Synth)(Principal Records)(輸入盤) - Released 2021. - 1. Colors Of Red Island 2. Movement Inspiration 3. Variation Of Movement 4. Dialogues Night 5. Earth Dances Explosions 6. Improvised Sentimental Song 7. Electric Light Over Water 8. Emotion Appearance 9. Winds Of Metamorphosis 10. Infinite Silence 11. Cold Landscape 12. Hymn Of The Inventions(Bonus Track)

(22/03/12)原曲はClaudio ScoraliとDaniele Cavalcaの合作。収録時間は39分。Claudio Scorali Projectで演奏した曲を、Dan Cavalcaのソロの多重録音で再現したアルバムということのようです。イタリアのロックに近いような印象を受けましたが、メロディアスでそれなりに哀愁もあって、いわゆるテクノ的な面白さもあります。過去のアルバムをモチーフに彼のソロ・プロジェクトとして再現して見せたとのことですが、トランペットの音も入っていて、それがサンプリングなのか、ゲストの録音なのか。ジャズやフュージョンという枠を超えての演奏は、興味深いです。そしてある意味ヒーリング・ミュージックにつながるところもあって、その曲のつながりにもドラマ性を感じます。ジャンルの枠を超えて楽しめるアルバムだと私は思います。

2022/03/13

Life Between The Next Signs/Keith Jarret

Keithlifebet キース・ジャレットは大半がECMに録音を残しているので、まだブログにあげてないアルバムはないだろうと思っていたら、ありました。このあたりのアルバム、だいぶ遅くなってから国内盤になっているのですね。有名なミュージシャンのトリオだし、初リーダー作ということで、もっと売れてもいいのではないかとは思うのですが、バップとは違ってけっこう原初的な衝動を音にしたような部分も交えつつ、饒舌なトリオになっていて、国内でCD化が遅れた理由も何となくは分かります。でも、今聴いても、まあ、なかなかいいかな、と思える内容ではあるんですけど。当時から個性は強かったな、との印象もありますし。43分収録。

 

Life Between The Next Signs/Keith Jarret(P)(Vortex) - Recorded 1967. Charlie Haden(B), Paul Motian(Ds) - 1. Lisbon Stomp 2. Love No.1 3. Love No.3 4. Everything I Love 5. Margot 6. Long Time Gone (But Not Withdrawn) 7. Life Between The Next Signs 8. Church Dreams

邦題「人生の2つの扉」。8曲中7曲がオリジナル。キース・ジャレットのファースト・アルバムだそうですが、すでにこの頃から個性が際立っていて、通常のバップイディオムと違った奏法をしています。メンバーがメンバーなので、バラバラに音を発しているように見えて渾然一体となって突き進んでいきます。曲によってはフリー的な要素も強く、静かな場面では彼独特の美しいピアノも聴くことができます。フレーズが伸び縮みするようなピアノも当時から健在。 1曲目から脱4ビートで比較的自由なタイム感覚、自由なフレーズでの演奏を聴くことができます。珍しく4曲目ではスタンダードを演奏していますが、やっぱりマイペースのような気も しています。ただ、聴きやすさという点では聴く人を選ぶアルバムか。(00年1月26日発売)

2022/03/12

70s Jazz Pioneers

70sjazzpio ジョアン・ブラッキーンの参加作というよりは、イベントもののライヴ・アルバムですけど、それにしてもスゴいメンバー。個人的にはパット・マルティーノの参加がうれしいところ。彼の特集も作ろうかと思っていたのですけど、そこまで手が回らなくなってしまって、結局ブログやホームページには彼のアルバムが少なくなってしまったのが今となっては残念です。さて、このアルバム、タイトル通り、’70年代の曲だけではなく、曲によってはもっと前のものもありますが、全体として’70年代の雰囲気で演奏している、という感じでしょうか。こういうアルバムがあるので、むやみやたらに処分できないというところはあります。

 

70s Jazz Pioneers(Paddle Wheel) - Recorded March 20, 1998. Randy Brecker(Tp), Buster Williams(B), Joanne Brackeen(P), Dave Liebman(Sax), Pat Martino(G), Al Foster(Ds) - 1. Cantaloupe Island 2. Sugar 3. 500 Miles High 4. Softly, As In A Morning Sunrise 5. Red Clay 6. All Blues 7. Footprints

何ともスゴい顔ぶれがうれしいところ。このメンバーでジャズメン・オリジナルやスタンダードの演奏をしています。スタンリー・タレンタインの「シュガー」やフレディ・ハバードの「レッド・クレイ」が入っているのがグループ名の「70s」を象徴する意味になっているのでしょうか。70年代を代表するミュージシャンがゆとりを持ってライヴに臨んでいるという印象で、最近のパット・マルティーノの数少ないライヴ演奏も聴けるので貴重かも しれません。比較的落ち着きながらも、時々フレーズが火を吹きます。ジョアン・ブラッキーンも昔に比べて丸くなった気がしないでもないですが、豪快な演奏の場面もあります。デイヴ・リーブマンはテナー・サックスとソプラノ・サックスを持ち替えています。 メンバーにしてはややオーソドックスか。(99年8月27日発売)

2022/03/11

Popsicle Illusion/Joanne Brackeen

Joannepopsi 女性ピアニストでありながら豪快な音で聴かせるジョアン・ブラッキーンですが、ここでは収録時間の72分(インタビュー含み)を全曲ソロ・ピアノで演奏しています。ちょっと聴きでは聴きやすいようだけど、けっこうひねくれたアレンジの曲も多く、やっぱり一筋縄ではいかないなあ、と思います。それでもスタンダートやビートルズの曲もあったりして、そういう意味ではあまり彼女を知らない人でも楽しめるんではないかな。いつもの硬派路線よりは聴きやすく弾いているので。ただ、彼女は最近は音沙汰がないので、どうしたんだろう、と思いますが。埋もれていくには惜しいミュージシャンだし、私が情報を持っていないだけかなあ、と思ってもみたり。

 

Popsicle Illusion/Joanne Brackeen(P)(Arkadia)(輸入盤) - Recorded July 14-15, 1999. - 1. If I Were A Bell 2. Michelle 3. Popsicle Illusion 4. From This Moment On 5. Bess You Is My Woman 6. The Touch Of Your Lips 7. Telavivision 8. Knickerbocker Blues 9. High Tea For Stephany 10. Prelude To A Kiss 11. Nature Boy 12. Interview With Joanne

(01/03/17)ソロ・ピアノ。1曲目のストライド奏法を聴いて、ずいぶん丸くなったなあ、と思ったら何と4分の7拍子でやっている!相変わらず硬派でした。スタンダードもあればオリジナルの曲もあり、好みから言ったらオリジナルの方か。ビートルズの2曲目は味わい深く聴かせます。タイトル曲の3曲目は彼女らしいやっぱり複雑な曲。ダイナミックに弾いているスタンダードの4曲目、幻想的な空間が広がる5曲目、彼女らしい展開かなと思われる6曲目。変拍子でシリアスに攻めている7曲目、豪快なブルースの8曲目、とにかく重くて抽象的(フリー)な9曲目、一転語りかけてくるようなバラードの10曲目。そして背後に情念を感じる11曲目。結果、やや頭で聴くジャズか。最後のインタビューは余計かも しれませんが。

2022/03/10

Pink Elephant Magic/Joanne Brackeen

Joannepinke また次の新譜CD入荷まで少し間があるので、過去盤聴きを続けていきます。実はヨアヒム・キューンをやろうと思っていたんだけど、それはすでに手持ちは全部ブログにアップ済み。今日のジョアン・ブラッキーンも、残り3枚以外はブログにアップ済みではありました。でも、あまり知られていなくても、これを避けては通れないかな、とも思い、今回のアップです。収録時間は66分。メンバーを見ると、入れ替わりながらの演奏ですが、有名どころがズラリ。残念ながらストリーミングでは全曲聴けないようですけど、機会があればどこかで聴いてみていただきたいな、と思います。ジャケットはかわいいですけど、なかなか聴きごたえはあります。

 

Pink Elephant Magic/Joanne Brackeen(P)(Arkadia) - Recorded August 1998. Nicholas Payton(Tp), Chris Potter(Ss, Ts), John Patitucci(B), David Liebman(Ss), Horacio "El Negro" Hernandez(Ds), Kurt Elling(Vo) - 1. Pink Elephant Magic 2. Ghost Butter 3. Wave 4. What's Your Choice, Rolls Royce? 5. Beethoven Meets The Millennium In Spain 6. Strange Meadowlark 7. Tico Tico 8. In Vogue 9. Cram'n Exam 10. Filene's

曲によってメンバーが変わり、 そのせいかどうか、けっこうカラフルな曲調になっています。男性的なピアノで相変わらず力のこもっているアルバム。1曲目のタイトル曲からして楽しげながら、変拍子もあるやや複雑なテーマの曲。ファンキーで力強い2曲目、アントニオ・カルロス・ジョビン作の有名な3曲目、 この曲のみヴォーカル入りの4曲目、ベートーベンをけっこう意識したしている(当然か)5曲目、ピアノ・ソロでの6曲目、5拍子でティコ・ティコをやるゴキゲンな7曲目、渋めで攻めている8曲目、あたかも腕試しのような急速調で複雑なテーマを持つ9曲目。最後の10曲目は明るめで後半盛り上がっていく曲。デイヴ・リーブマンは4、10曲目に、ジョン・パティトゥッチは1-5、7-10曲目に参加 しています。(99年11月25日発売)

2022/03/09

A Glimpse Of The Eternal/David Binney Quartet

1408 今日で手持ちの新譜は一段落です。Criss Crossレーベルも、テンポはゆっくりながら復活してくれているのがいいですね。もう終わりかと思っていたので。しかも、このアルバム、メンバーがいいですし。前半を聴いていると、ゆっくりで思索的かとばかり思っていたら、元気な曲もあるし、ソロの曲もあるしで、聴きながら並行してアルバムコメントを書いていくので、何度も書き直しになっています。これでいいだろうと思ったら、ラストの曲は普通にスタンダードの4ビート曲(サックス・ソロは少しバリバリやっている場面もありますが)だったため、全体的にはもっとサウンドの傾向をまとめたらいいかな、とは思いました。でも聴いていて良かったですけれどね。

 

A Glimpse Of The Eternal/David Binney(As) Quartet(Criss Cross 1408)(輸入盤) - Recorded June 29, 2021. Craig Taborn(P), Eivind Opsvik(B), Dan Weiss(Ds) - 1. Our Place 2. In A Way 3. Ambivalence 4. Vibe Changer 5. Craig 6. Blue Sky 7. Nightfall 8. Dave 9. Group 10. A Glimpse Of The Eternal 11. The Cat And The Moon 12. Craig 2 13. I Had The Craziest Dream

(22/03/08)収録時間は56分。マイケル・ケイン作の2曲目、ヴィンス・メンドゥーサ作の3、11曲目、ヤン・ガルバレク作の6曲目、ラルフ・タウナー作の7曲目、スタンダードの13曲目(これのみ4ビート)で、他は全曲デヴィッド・ビニー作。曲は思索的でメロディがはっきりしているものが多め。13曲を詰め込んでいるため、1曲がやや短めで、その分密度が高い感じ。主に情景描写のようなサウンドで曲は進みます。多くの場面ではソフトでスピリチュアルという雰囲気。ECM系の曲も2曲あるけど、少し賑やかなので興味深い。7曲目は本格的フリーに突入だし。またビートがはっきりしていてメカニカルな4曲目が逆に目立ちます。8曲目はサックスのみで9曲目のフリー・インプロヴィゼーションに続き、5、12曲目はソロ・ピアノ。

2022/03/08

Feel Like Making Live!/Bob James

Bobfeellike まだ新譜が来てます。来るときは来ますね。このアルバム、本当は1月末の発売だったと思いますが、到着したのは昨日の夕方になってから。でも2月にはストリーミングで聴けているので、もう何回聴いたことか。ですので、SACDは確認だけで(13曲目はストリーミングにはなかったかな?、ありました)、このコメントを書いています。今でも元気で演奏しているのが何よりもうれしい。中学2年の時「Two」を聴いてからのファンなので、もう45年ぐらい(一時期離れたことはあったけど、それでも今はCD追っかけしてますが)続いてますし。それがピアノ(キーボード)・トリオで演奏しているので、なおさらうれしい。時期的には「Espresso」と同じくらいの時期のようですが。

 

Feel Like Making Live!/Bob James(P, Key)(Evosaound)(輸入盤) - Recorded October 8 and 9, 2018. Michael Palazzolo(B), Billy Kilson(Ds) - 1. Angela 2. Rocket Man 3. Maputo 4. Topside 5. Misty 6. Avalabop 7. Nautilus 8. Downtown 9. Niles A Head 10. Feel Like Making Love/Night Crawler 11. Submarine 12. Mister Masic 13. Nardis (SACD Only) 14. Westchester Lady

(22/03/07)基本的に過去のアルバムのセルフ・カヴァーをピアノ(キーボード)・トリオで、それと2、4曲目はカヴァー作。SACDで聴くと、ボーナストラックありで収録時間83分。2曲目がエルトン・ジョン作、3曲目がマーカス・ミラー作、5曲目がエロール・ガーナー作、8曲目がToni Hatch作、12曲目がラルフ・マクドナルド作、13曲目がマイルス・デイヴィス作、10曲目前半がGene McDaniels作。昔のクロスオーヴァーやフュージョンで大編成の曲もあったのを、シンプルなピアノ・トリオで、80歳を超えても、まだまだイケる演奏をしているのにはびっくりしました。その歳で無理なく、しかもその効果を最大限に発揮するジャズであり、フュージョンです。トリオアレンジもなかなかで、音もいいですし、まだまだこれから先も期待してます。

2022/03/07

teacupの掲示板も’22年8月1日にサービス終了

また一つ、昔からあったサービスがなくなります。teacupの掲示板です。掲示板だけでなくて、AutoPageブログも終了のようです。
「長年にわたりご愛顧いただきましたteacup.ですが、2022年8月1日(月)13:00をもちまして、サービスを終了させていただくこととなりました。」

確か’97年からだったと思いますが、私のホームページをはじめた頃にはもうあったような気がしてます。掲示板、当時としては非常に便利だったので、使わせてもらってました。しばらくすると、営業の書き込みが増えてしまい(当時はスパムも手動で書いていた)、管理しきれなくなってパスワードでしか入れないようにしたり、閉鎖したり、またたまに使ったりと、断続的に使っていた、という感じでしたけど。

ここで、多くのネットの友人ができたものです。そして比較的最近では自分のところでも何人かでワイワイとやってました。ある時期までは最大書き込み100個までで、それ以降削除されていったのですが、その後、書き込みが削除されなくなり、どんどん増えていきました。これは、teacupのサーバー容量が増えたのと同時に、昔ほどには掲示板の数も多くなくなっていったことと関連があるのでしょうか。それにしても、代替の掲示板を探すのが、なかなか思い浮かばないほどに便利ではありましたね。

私の割と最近の場合、数年前まで使っていて、その後削除しましたけど、友人のところではまだ使っているところ、多いです。これがなくなってしまうのは残念です。まあ、時代の流れなので、やむを得ない面もありますけど、代替の掲示板がなかなかないようですね。ブログではBIGLOBEのウェブリブログもなくなるようですし(’23年1月31日終了)。こうやってネットの昔の資産がどんどんなくなっていくのも、寂しい面はありますね。これからはブログも大手しか(大手でもYahooのように撤退があったし)残らないんじゃないかと思えてきました。

2022/03/06

Thread Of Light/Satoko Fujii & Joe Fonda

Fujiithread 新譜が続きます。これは、藤井郷子さんの輸入盤。クレジット表記が、レーベル名とか録音年月とか、正しいかどうか分からないけど、コロナ禍での遠隔地でのフリー・インプロヴィゼーションに新しい方向性を見出して、録音しています。通常こういう音楽は対面でないとお互いの呼吸が分かりにくいのですが、ここでは自然にお互いに応酬しあっていて、先入観念なしで聴く方がいいかなあ、と思います。2月は田村さんと2枚のアルバムが出たのですが、CD制作に関してはこういう状況でも相変わらず飛ばしています。インプロヴィゼーションは多くを録音しておくのがいいのですが、実際にできる人はなかなかいらっしゃいませんし。

 

Thread Of Light/Satoko Fujii(P) & Joe Fonda(B, Cello, Fl)(Fundasja Sluchaj)(輸入盤) - Recorded January and February 2021. - 1. Kochi 2. Fallen Leaves Dance 3. Reflection 4. Anticipating 5. My Song 6. Sekirei 7. Wind Sound 8. Winter Sunshine 9. Haru 10. Between Blue Sky And Cold Water

(22/03/02)5曲目がジョー・フォンダ作で8曲目が藤井郷子作、他は2人の共作。収録時間は52分。コロナ禍でそれぞれのパートを録音しあってのインプロヴィゼーション。ピアノと、主にベース(フルートも7曲目にあり)だけど、このメンバーでは何作目かで、彼女には少し珍しいベースとのデュオ。遠隔での録音ですが、語り合うようなインプロヴィゼーションが、なかなかうまく表現できているな、と思いました。落ち着いていたり、時には激しく応酬したり、それでいてサウンド的にも薄暗さが漂い、いい雰囲気での語り合いが記録されています。曲のタイトルは見たことあるものもあるけど、2人の共作ということは、再構築されていると解釈して良いのかな。表現力が2人とも幅広く、いろいろなフリーの曲をここで聴くことができます。

2022/03/05

Naked Truth/Avishai Cohen

2737 ECMの3枚目で、いったんこのレーベルは一段落。アヴィシャイ・コーエンのアルバムの中ではけっこう好きな部類になっていて、おそらくフリー・インプロヴィゼーション的に演奏しているんだけど、アルバム全体として、奇跡的なまとまり感というか、自然な流れが出来上がっています。多少の指示はあるのでしょうが、これこそマンフレート・アイヒャーのプロデュース力ではないかなあ、と思えます。本来の彼はもっと以前はバリバリとトランペットを吹いていくタイプでしたからね。実はこれからもバリバリ吹くのを聴いてみたいのだけど、ECMにいるうちは、静かな方面でもっと極めていってほしいかなあ、とも思います。

 

Naked Truth/Avishai Cohen(Tp)(ECM 2737)(輸入盤) - Recorded September 2021. Yonathan Avishai(P), Barak Mori(B), Ziv Ravitz(Ds) - 1. Part I 2. Part II 3. Part III 4. Part IV 5. Part V 6. Part VI 7. Part VII 8. Part VIII 9. Departure

(22/03/02)全曲アヴィシャイ・コーエンの作曲、というよりはフリー・インプロヴィゼーションに近いものかも。収録時間は35分と短め。ゆったりとした曲に乗せて、時に静かに、時に朗々とトランペットのメロディが流れていきます。ある程度の指示はあるのでしょうが、サウンドの流れやメロディは自然で、少し憂いを帯びた薄暗いサウンドカラーなっています。ある意味ジャズ的でもあるけれども、もっと何か、自然から湧き出してくるものの音楽という感じもする。組曲は全体で1曲と考えた方がいいくらいに、一貫性とまとまりがあります。9曲目には詩の朗読もあるけれども、それすらもこの組曲の一部に織り込まれてしまっています。これだけ一貫性のある組曲がフリーだとして、本当に瞬間を切り取った素晴らしい録音になってます。

2022/03/04

Vermillion/Kit Downes/Petter Eldh/James Maddres

2721 ECMの新譜の2日目。これは2月の11日ごろには発売されていたのですが、このところECMは飛び飛びの発売のため、まとめて注文して届くのが遅れてしまったものです。もうすでにいくつかレビューがあるようで。このピアノトリオ、当初予想していた叙情的な、という感じはあまりなくて、フリーとまではいかなくても、時に寄り添い、時にそれぞれが勝手に演奏しているようで、かなり自由な感覚での演奏、という感じがしました。語り口は激しくなくても、そんなにとっつきやすいか、というとそうでもなくて、やはり少し聴く人を選ぶアルバムかなあ、と思います。個人的には好きな方ではありますが。彼がピアノトリオの演奏をするとこうなる、ということも分かりました。

 

Vermillion/Kit Downes(P)/Petter Eldh(B)/James Maddres(Ds)(ECM 2721)(輸入盤) - Recorded May, June 2021. - 1. Minus Monks 2. Sister, Sister 3. Seceda 4. Plus Puls 5. Rolling Thunder 6. Sandilands 7. Waders 8. Class Fails 9. Bobbl's Song 10. Math Amager 11. Castles Made Of Sand

(22/03/01)Petter Eldh作が5曲(4、6-8、10曲目)、Kit Downes作が5曲(1-3、5、9曲目)、ジミ・ヘンドリックス作が11曲目。収録時間は45分。Downesは今までオルガンや変則編成のイメージが強かったのですが、ここではピアノ・トリオで勝負しています。ただ、ECMのことで、普通のアプローチという感じではなく、北欧っぽいんだけれども少しフリーサイドに寄ったような部分もあるトリオ。45分で11曲なので、それぞれの曲をコンパクトにまとめています。そんな中で美しいメロディも時々出てきて、ベースの訥々とした突っ込み方のせいか、ちょっとごつごつ感のあるようなサウンドでの展開になっています。まあ、双頭バンド的な曲の受け持ち方なので、2人平等に目立っている感じになっています。叙情的なサウンドも。

2022/03/03

Mieczyslaw Weinberg/Sonatas For Volin Solo/Gidon Kremer

2705 実に3か月ぶりぐらいのECMの新譜が3枚届きました。最初は番号順にECM New Seriesから。ヴァイオリンのソナタというと、はっばをよく聴くのですが、呼応いうある種現代的な演奏を聴くのもいいものです。多少聞く人を選ぶかもしれませんけど、そんなに現代音楽化していないですし、ある種今では聴きやすい方に入るのではないかなあ、と思える内容です。もちろん、ちょっと無機的になるような部分もあったりはしますが。ヴァインベルグというのでしょうか。たぶんこの人の曲は初聴きですが、こういう作曲家を持ってくるのもECMらしいなあ、と思います。名手ギドン・クレーメルのヴァイオリンなので、なかなか聴かせてくれます。

 

Mieczyslaw Weinberg/Sonatas For Volin Solo/Gidon Kremer(Vln)(ECM New Series 2705)(輸入盤) - Recorded December 2019 (on 2-13) and July 2013 (on 1) - 1. Sonata No.3 Op.126 2-8. Sonata No.2 Op.95 9-13. Sonata No.1 Op.82

(22/03/01)Mieczyslaw Weinbergは20世紀のポーランド生まれでロシアで活躍した作曲家。作曲はそれぞれ’79年、’67年、’64年なので、けっこう過激な現代音楽と思いきや、そういう面もある程度あるものの、音楽としての範疇での音使いを保ちつつ、時に冒険をするような色合いのヴァイオリン・ソロの曲です。収録時間は65分。現代に近いところにある、ある種の苦悩を持っているかのような重めの演奏がなかなか興味をひきます。

2022/03/02

Praha/Yoshiko Kishino

Kishinopraha 木住野佳子のリーダー作も、これ以降はブログにアップしてあるため一段落。プラハ出身のベーシスト、ジョージ・ムラーツと、そしてプラハでの録音なのと、曲によって弦楽四重奏団をつけているので、かの地での雰囲気がけっこう出ていると思います。ある種の湿度というか、憂いがちなサウンドというか、そんな表情が合っています。そんな中で、日本語で表記された曲が3曲あると、彼女自身の日本と、そしてプラハと、両方に想いを寄せながらこのアルバムを作ったのかなあ、と思わせます。サウンドカラーという点では、このアルバム、なかなかいいところを聴かせてくれていて、こういうアルバムも聴き続けていたいなあ、と思わせるものは十分にあります。

 

Praha/Yoshiko Kishino(P)(GRP) - Recorded November 16-18, 2003. George Mraz(B), Pavel Zboril(Ds), Martin Valek(Vln), Vladimir Klansky(Vln), Jan Simunek(Vln), Tomas Hubka(Vln), Zdenek Sarson(Vln), Josef Burger(Vln), Veronika Valisova(Vln), Andrea Bekova(Vln), Vladimir Kroupa(Viola), Mikolas Cech(Viola), Vit Petrasek(Cello), Jiri Cmugr(Cello), Milan Svoboda(Cond) - 1. Forest rain 2. モルダウの風 3. かげろう 4. Oasis 5. 足音 6. Just Before The Light 7. Oyasumi 8. Blue In Green 9. Some Other Time 10. Etude Op.10-3 11. Going Home

ストリングス・セクション(あるいはそのクァルテット)が加わります。ピアノ・トリオだけの曲が4、6、10曲目、ソロが11曲目。7曲目までが木住野佳子のオリジナル。ジャズというよりはメロディ中心に近い感じの曲が目立ちます。ただ、曲によってしっとり系フュージョンという雰囲気もあり、1曲目なども幻想的なばかりではなく、ノリの良さもあります。霧につつまれたような曲調の2曲目は哀愁をさそいます。この2曲が東欧系か。3、5、7曲目のやや日本的な情緒が出てくる曲がはさまっていて、不思議な世界に連れていってくれます。そんな中でも4曲目のように明るめでホッとする曲も。6曲目はワルツでのジャズ。マイルス・デイヴィス作の8曲目も淡い渋さで良い感じ。9曲目以降の美しいしっとり感がなかなかです。(04年3月24日発売)

2022/03/01

12月から2月までのCDの購入枚数

正確には、12月から2月までの3か月間のCDの届いた枚数とでもいうのでしょうか。3月1日になって届く予定の、2月末近くに注文したCDもありますし。国内盤7枚、輸入盤3枚、ECM(輸入盤)2枚、合計12枚とかなり低調。他にLP中古盤5枚があり、これはECMとCriss Crossの未聴番残りを一気に注文していたということもあります。また、CDに関しては、早めの注文なのに入荷が遅れ遅れになってしまうのも原因のひとつではあります。2月に来そうでこなかったのが4枚。HMVで5枚のまとめ注文をして、下手したら初めての4分割発送になりそうな注文もありますし。

たぶん今までで一番少ない方の購入枚数だと思いますけど、コロナ禍もあって、なかなか思うような新譜が出ないのもあります。また、自分の手元に推定枚数7千枚のCDがあり、還暦を迎えた今となっては、それを聴き返すのも全部はできないんじゃないかとも思え、今のところはホームページにだけあってブログに掲載されてないものを中心に、聴き直しの作業にも入っています。

この前の土日でワクチン3回目の接種を受けて、その副反応で寝たり起きたりを繰り返して、2日後の月曜の午後からやっと本調子になりました。具合が悪くなると音楽どころではないこともありますし、実際日曜日に2枚届いてますが、月曜日時点でも聴けてませんでした。音楽を聴くのは健康も大事ですね。

以前から書いてますけど、好きだったミュージシャンが減ってきてもいて、やはり若い頃に影響を受けた音楽は一生ものなので、これから新しい音楽を開拓することは少なくなってくると思うしで、新譜の購入はそんなに増えてはいかないんじゃないか、と思いますけど、どうなんでしょうね。円安と物価高で徐々にCDの値段も上がってきてますね。過去は年に160枚とか200枚とかCDを買っていた時期もあったんですけれどもね。

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