Breath By Breath/Fred Hersch
久しぶりに新譜が1枚だけ届いたので、先に聴きます。本当なら5枚いっぺんに届くはずだったのが、他はすべて遅れてます。いつになることやら。フレッド・ハーシュの新作は弦楽四重奏団とトリオの演奏で、なかなか格調高いし、それを自然に聴かせてしまうアルバム。個人的には割とECMなどで、弦楽四重奏団入り、というのを聴いているので、抵抗はないですし、ここでは両者がうまく融合してしまっているので、けっこう気に入りました。組曲のSatiは、エリック・サティのことではないそうなので、そこはそのように聴かないと、かな。時に自由なやり取りも含めて(4曲目)、気持ちよく聴かせてくれます。収録時間は46分。
Breath By Breath/Fred Hersch(P)(Palmetto)(輸入盤) - Recorded August 24 and 25, 2021. Drew Gress(B), Jochen Ruckert(Ds), Crosby Street String Quartet:Joyce Hammann(Vln), Laura Seaton(Vln), Lois Martin(Viola), Jody Redhage(Cello), Rogerio Boccato(Per on 6) - The Sati Suite: 1. Begin Again 2. Awakened Heart 3. Breath By Breath 4. Monkey Mind 5. Rising Falling 6. Mara 7. Know That You Are 8. Worldly Winds 9. Pastorale (Homage A Robert Schumann)
(22/02/06)8曲の組曲(The Sati Suite)と、シューマンに捧げられた9曲目で、弦楽四重奏団とトリオでの演奏。基本的にはトリオの演奏が中心で彩り的にストリングスが加わるという形式が中心で、いつものフレッド・ハーシュのピアノが聴けるのがうれしい。理知的なのだけど、どこか優しい雰囲気で、演奏が続いていきます。曲によっては割と大きくストリングスがフィーチャーされていますが、彼のピアノだとうまく全体的な融合があって自然に聴かせます。ヨーロッパ風のサウンドでのジャズなので、淡い色の絵画を見ているような気分で、そのまますんなりと心の中に入り込んで来るような雰囲気がいい。このあたり耽美的な、と表現をしてもいいのかもしれません。トリオの他のメンバーの演奏を聴いても格調高さが漂っている。
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