Point Of No Return/Hiroko Kokubu(国府弘子)
国府弘子の3作目。こうやって毎年のようにリーダー作が出るミュージシャンは、CD時代になって何人もいましたけど、やはりメロディアスだったりセンスが良かったりで、聴くのに飽きさせないミュージシャンが多かった気がしています。あえて分析すると、どれだけ売れたかというのも大きな要素になるとは思いますけど、それだけの魅力はありました。CDが売れに売れた時代と比べて、最近はそういうチャンスが減ってきたってことではあるけれども。BGMとしても聴ける、というのも大きな要素かもしれないです。もちろん聴き込んでもいいですし。全体的な音もいいですし、このアルバムからはストリーミングにもあがってました。
Point Of No Return/Hiroko Kokubu(P)(JVC) - Recorded September and October, 1989. Takayuki Hijikata(G), Hiroshi Inoue(G), Akira Okazawa(B), Yuichi Togashiki(Ds), Motoya Hamaguchi(Per), Manabu Oishi(Synth), Masahiro Fujioka(As), Masami Nakagawa(Fl) - 1. Slingshot 2. Bird Of Passage 3. My hearts With You 4. Wind From Bahia 5. Hitch Hiker 6. Night In Capri 7. Carambola 8. Travelogue (1) In Your Arms (2) Feelin' Homesick (3) Jet-Lag (4) Flashback (5) In Your Arms (Reprise) 9. Cheshire Cat
国府弘子ワールドの第3弾は、2曲を除き彼女の作曲。そして、より彼女独自の世界 が広がっていきます。1曲目はテンポも良いゴキゲンなサウンドで、眠気も吹っ飛びます。メロディアスでこれまたカッコ良い2曲目、ボサノヴァが渋いオスカー・カストロネヴィス作の3曲目とやはり彼の作品でアップテンポで陽気なラテンノリの4曲目、ドッシリしたノリで聴かせてくれる5曲目、淡々とメロディが綴られていくしっとりした味わいの6曲目、これまたやや複雑なノリのラテンビートの部分があってノセてくれる7曲目。8曲目は短めのモチーフで5章が成り立っていて、緩急様々な情景が現れては消えてゆく光景。ラスト9曲目はビートがありながら比較的アッサリとエンディングをむかえます。BGMにもいいかも。
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