Piano Tapestry/Hiroko Kokubu(国府弘子)
国府弘子のソロ・ピアノのアルバム。今までバンドでの演奏が多かっただけに、完全ソロでのアルバムが期待されていたところでした。収録時間が48分で、18曲だから各曲が比較的シンプルにまとまっています。さらにメドレーの曲もあるので、もっと短めのものもありますが、既成の曲も含めて、全曲即興演奏だそうです。今聴いても、確かにヒーリング的な要素もあるなあ、と思いますが、落ち着いていて、聴き通すのが楽しみなアルバムに仕上がっています。解説はないけど、トラック9は意図的に音質を変更してあります、との注意書きが、そして、当時のこのアルバムのライヴの告知も。どんなライヴだったのか想像を膨らませてしまいました。
Piano Tapestry/Hiroko Kokubu(P)(JVC) - Released 2001. - 1. Overture 2. Maiden Voyage 3. Change The World 4. Requiem 5. Invitation 6. In My Life 7. Fields Of Gold 8. Scarborough Fair/Canticle 9 Pastorale - Burgmuller From "25 Easy Studies Op.100" 10. Over The Rainbow - It Might As Well Be Spring - My Grand Father's Clock 11. Lady Moonlight 12. Kaerenai-Futari 13. What A Wonderful World - Miagetegoran-Yorunohoshiwo 14. Passarada - Luck In The Rain 15. Sunshine Day 16. 'Round Midnight 17. Sunset Beach 18. Climb Ev'ry Mountain
ソロ・ピアノのアルバム。曲はオリジナル、スタンダード、ジャズメンオリジナル、ロックの曲など実にさまざまな曲が18曲(メドレーを1曲としていますので実際はもっと多い)もありますが、まさにタイトル通り「ピアノの綴れ織り」。ピアノがやさしくしっとりと詩情豊かに絡み合ってくる感じで、曲が変わっていっても続けて静かに語りかけてきます。ジャズと言うよりは、たとえジャズの曲においてもヒーリング・ミュージックといった表現の方が近いものがあります。残響音も豊かで、不思議とその中にひたっていたい感じ。以前他のアルバムでも聴いていた彼女のオリジナルが時々顔を出してくることも。繊細なピアノの響きは、やはり女性らしさが出ています。 じっくり聴いても、小音量でBGMで流してもいいアルバム。(01年5月23日発売)
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