Diary/Hiroko Kokubu(国府弘子)
国府弘子のリーダー作。録音のメンバーは国内に戻っていますが、聴きやすい曲が多くて、安定のスムース・ジャズという感じ。サウンドもなかなかいいです。杏里が歌っている2曲目がある反面、5曲目にプログレの名曲「タルカス」も入っていて、内容に変化を持たせるという点では、このアルバムはけっこう変化に富んでいると言っていいのかも。当時はリアルタイムで聴いていたわけですが、もう20年以上昔のことになっているとは信じられないくらい。それだけ世の中の流れが速くなっているということではあります。でも、今聴いても、彼女のアルバム、どれも古い感じがしないのは、好みの問題もありますが、素晴らしいことだと思います。
Diary/Hiroko Kokubu(P)(JVC) - Released 1998. Yoichi Yahiro(B), Masayuki Muraishi(Ds), Anri(Vo), Jun Kajiwara(G), Nobu Saito(Per), Toshiaki Ohtsubo(Synth), Rie Akagi(Fl), Big Horns Bee: Flash Kaneko(Ts), Orita Nobotta(Bs), Wakaba Kawai(Tb), Fussy Kobayashi(Tp), Himarayan Shinogami(Tp) - 1. Going Going On 2. Remind Me 3. Drive My Car 4. Lucy In The Sky With Diamonds 5. Tarkus: Eruption - Stones Of Years 6. Sunset Beach 7. I Do What I Want 8. Apres L'amour (Missing You) 9. City Of Angels
ギーボード、ベース、ドラムスのトリオが核。曲の選定、フレーズ、アレンジなど、あちこちにこだわりがみられます。EL&Pの「タルカス」(5曲目)やビートルズのカヴァー曲が2曲(ゴキゲンな3曲目、盛り上がっていく4曲目)入っていたり、パトリース・ラッシェンの曲(2曲目)を杏里が歌っていたりします。この中でも「タルカス」は、一部変拍子で強烈な印象。わたしはこれ1曲でも買ったかいがありました。全体の約半数を占めるオリジナルもいいぞ。1曲目はトリオでメロディアスにキメます。アメリカ西海岸の夕暮れ時を思わせるような静かな6曲目、マイナーなラテン調が心地良い7曲目、厳かなソロピアノが優しい8曲目。9曲目は時の流れに身をまかせてボーっとしてるときに聴くと心地良さそうな感じです。
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