Basse Barre/Barre Phillips
また新譜(旧譜ですが)が届いたので先に。バール・フィリップスの世界初と言われるベース・ソロのアルバム(’68年録音)です。曲目は「Journal Violone」と、いかにも即興演奏で録音しました、という感じの名前。ECM1149に「Journal Violone 2」(’79年録音)というアルバムがあって、なんだ?と思ってました。でも、そちらはソロのアルバムではないですけど、意味的にはこの続きなのかな、と今になって思います。アイデアがものすごく、次から次へといろいろな奏法、表現が出てきます。ベース・ソロのアルバムはこれがあれば十分じゃないかと思えるくらい。フリージャズが好きな人には、一度耳を通しておいてもいいアルバムだと思います。
Basse Barre/Barre Phillips(B)(Futura Marge)(輸入盤) - Recorded November 30, 1968. - 1. Journal Violone - Partie 1 2. Journal Violone - Partie 2
(22/02/19)世界初といわれる、ベース・ソロでの即興演奏のアルバム。曲のタイトルは2つついているけれど、LPの長さに合わせて、収録ないしは編集したものと思われます。収録時間は37分。当時のフリージャズの影響も受けているようで、ベースを叩いてみたり、高音域が入ってみたり、弾き方も通常のメロディというよりは、変幻自在にいろいろな手法でベースという楽器にアプローチをかけてます。ピチカートもアルコもあって、すでにこのアルバムでベース・ソロでの表現を出し尽くしてしまっている感じも。これが’68年という時期に録音されたとは、なかなか驚き。感覚的に演奏している部分もあると思いますが、いろいろな表現を繰り出す集中力は、さすがとしか言いようがありません。フリー好きにはたまらないアルバム。
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