Twilight/Geri Allen
ジェリ・アレンのVerveからのアルバム表記になってますが、原盤はマイナー・ミュージックで作られているようです。もうここではM-BASE色は薄く、彼女独自の民族音楽的な部分やミニマル的な部分、時折りあらわれるフリー的な要素が目立っているような気がします。確かに一筋縄ではいかない強烈な個性の持ち主だけど、それがなかなかいい感じではありますね。当時彼女のアルバムにハマっていた要素でもあります。ただ、売れセンではないサウンドかもしれません。トリオのメンバーもゲストのメンバーも個性的だし。ジャンル分けが難しいけれど、あえて言うならば、これもジャズなんでしょうね。もうすでに亡くなられているのが非常に惜しいピアニストでした。
Twilight/Geri Allen(P)(Verve) - Released 1989. Jaribu Shahid(B), Tani Tabbal(Ds), Guests: Clarice Taylor Bell(Vo), Sadiq Bey(Per), Eli Fountain(Per) - 1. When Kabuya Dances 2. Shadow Series 3. Skin 4. A Place Of Power 5. Twylight 6. Stop The World 7. Wood 8. Little Wind 9. Dream Time 10. Blue 11. Black Pools
ファンク色がほとんどなくなり、楽器もシンセサイザーを除くと全部アコースティック楽器のみで録音しています。4ビートではないリズムやメロディ、コードなど、いわゆるメイン・ストリーム系ではありませんが、ピアノソロの部分のフレーズはなかなか鋭いです。軽快で豪快な1曲目、ヴォーカルが印象的な浮遊感漂う2曲目、インタールード的な3、5、7曲目、ジャズと言うより明るいピアノサウンドの4曲目、軽快な8分の7拍子の6曲目、けっこう渋いピアノが聴ける8曲目、パーカッションが印象的な9曲目、ピアノソロで叙情的な10曲目。11曲目はシンセサイザーを使いスペイシーで浮遊感のある出だしで、鋭いピアノと独特なヴォーカルが彩りを添えます。 このあたりからM-BASEとは離れていくように感じます。
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