Future 2 Future/Herbie Hancock
次に誰を選ぶかで迷いましたが、ハービー・ハンコックで取り上げていないアルバムがそんなに多くなさそうなので、やっていこうかと。改めて聴いてみると、今でもフュージョンとかファンクとか言うには、ちょっと先鋭的かな、という印象のこのアルバム、やはり評価するには難しいですね。ベースとドラムスに生音を使っている曲が比較的多めな印象ですが、ヴォーカルやヴォイスも目立っていて、ハービーの音楽としか、やはり形容するのは難しいのかなとも思います。収録時間はボーナストラックを含めて61分。ビル・ラズウェルのプロデュースだと、こうなるか、というところで、少し敬遠気味だったかな、とも思いますが。
Future 2 Future/Herbie Hancock(Key)(Transparent Music) - Released 2001. Eleni Davis Night(Vo), Carl Craig(Prog), Bill Laswell(B), GiGi(Vo), Chaka Khan(Vo), Charnett Moffett(B), Krash Kale(Ds), Grandmixer DXT(Turntable), Jack DeJohnette(Ds), Rob Swift(Turntable, Prog), A Guy Called Gerald(Prog), Dana Bryant(Vo), Tony Williams(Ds), Wayne Shorter(Ts, Ss), Imani Uzuri(Vo) - 1. Wisdom 2. Kebero Part 1 3. The Essence 4. This Is Rob Swift 5. Black Gravity 6. Tony Williams 7. Ionosphere 8. Alphabeta 9. Be Still 10. Virtual Hornets 11. Kebero Part 2 12. The Essence (DJ Krush Remix)
ビル・ラズウェルのプロデュースによる現代的なハービー・ハンコックのミュージック。この方がジャズやフュージョンと表現するよりもしっくりくるかも しれません。過激さというよりはサウンドが先鋭的ながらも聴きやすさもある印象。時々出てくるハンコックのピアノ(キーボード)のソロの部分に聴きほれてしまいます。打ちこみの部分もやや多いですが、そんな中で曲によってはドラムやベースにも生音で一流ミュージシャンが参加しているのがうれしいところ。4、8-10曲目にジャック・ディジョネットが、6曲目に故トニー・ウィリアムスが参加。しかもウエィン・ショーターも数曲に参加。 時代の先端を行きつつも、やはりヒューマンパワーをおろそかにしない主義なのでしょうか。12曲目はDJ KRUSHによるリミックスのボーナストラック。(01年7月25日発売)
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