グランドヴォヤージ/大西順子クァルテット
新年早々なかなかいいアルバムの紹介です。届いたのは昨年暮れのことでしたけど、ディスクユニオン系列のレーベル、Somethin' Coolからの大西順子のクァルテットによる新譜。実はこの前作の彼女が指揮をしたビッグバンド作を買いもらしていることが判明。なるべく早いうちにそちらの方も聴いてみたいと思っています。ジャケット写真とか、オビを見た感じはラテンミュージック的な明るいサウンドを想像しましたけど、そういう曲もありますが、ゴリゴリのジャズの曲も多いです。ホーンではなくてパーカッションが加わってのクァルテットなのも、彼女の特性を活かしているし、カッコいいジャズサウンドに仕上がっています。
グランドヴォヤージ/大西順子(P)クァルテット(Somethin' Cool)
Grand Voyage/Junko Onishi(P) Quartet(Somethin' Cool) - Recorded September 26-29, 2021. 井上陽介(B)、大儀見元(Per、Vo)、吉良創太(Ds)、ゲスト:小野リサ(G、Vo) - 1. Wind Rose 2. Turquoise Drops 3. Printmakers 4. Tridacna Talk 5. Ground Swell 6. Harvest! Harvest! 7. Flor De Organdi 8. I Love Music 9. Charlie The Wizard 10. High Tide 11. Kow Tide 12. Un Dia De Colo Azul 13. It's A Fine Day 14. Kippy
3曲目がジェリ・エレン作、4曲目が大儀見元作、7曲目の詞は小野リサ作、8曲目はHole Smith作、12曲目の歌詞は石塚隆充と大儀見元の作曲で、14曲目がダラー・ブランド作、他は全曲大西順子作曲。オビに「カーニバル的な」とありますが、ラテンアメリカ的なサウンドもあるけれど、彼女自身のジャズに加えて、意外に1曲目のようにアフリカン・リズム的な曲も多かったりして、けっこうハードな感じもあって、最初から最後まで引きこまれてしまいます。ピアノ・トリオにパーカッションが入るというアクセントがなかなかいい。そんな中に2曲のヴォーカル曲を加えて、サウダージ的なサウンドもあるってことも、このアルバムの幅の広さを物語っています。彼女でしか成しえないサウンドがそこにあって、何度も聴くのが楽しい。(21年12月29日発売)
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