Originals/Chick Corea
チック・コリアの’00年前後のライヴ・アルバムで、これは「スタンダーズ」というもう1枚のアルバムと同時に出た、ソロのアルバムです。こちらだけでも収録時間は69分とけっこう長い。ストリーミングで聴こうと思ったら、曲順がCDと違うんですね。このあたりスウィングジャーナルのゴールドディスクの連発です。今は時効だから言うけど、当時ある業界関係者から「ゴールドディスクの枠を買う」というような発言を聞いています。私たちもアマチュア企画で「ゴールドディスクを斬る」という特集をやっていたけど、明らかにこれがゴールドディスク?というような演奏もあったので、つまりはそういうこと。でも、今日のチックのアルバムは素晴らしいとは思いますけど。
Originals/Chick Corea(P)(Stretch) - Recorded November 10, 14-20, 28 and 30, 1999. - 1. Brajilia 2. Yellow Nimbus 3. Prelude No.4, Opus 11 4. Prelude No.2, Opus 11 5. Children's Song No.6 6. Children's Song No.10 7. Armando's Rhumba 8. April Snow 9. The Chase 10. The Falcon 11. Swedish Landscape 12. Spain 13. What Game Shall We Play Today 14. Children's Song No.12
チック・コリアのピアノはジャストなタイミング。この「オリジナル」では、どの曲もスイングさせているわけではないので、しかも彼の好みもあって(スクリャービンの曲も2曲混ざっています)、クラシックのような響きを持ってしまうのです。たゆたう音の流れに身をまかせて情景を浮かべながら聴くのが良い方法かも。以前に一度は録音された曲が多いところから、印象に残るメロディが多いのも事実。そんな中で、リターン・トゥ・フォーエヴァーでお馴染みの12-13曲目(13曲目はボーナストラック)や、7曲目を聴くとホッとするのでは。どの曲も水準以上だとは思いますが、個人的な好みは13分台のラスト。ライヴならではのドラマチックな展開しかもフリー好み。全体的に寒色系の味わいのある情景が現れては消えるというジャズ。(00年9月16日発売)
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