Bennie Wallace In Berlin
ベニー・ウォレスのアルバム紹介も、これ以降は(といっても何枚でもないですが)すでにブログで紹介しているので、今日で一段落になります。ライヴ録音で、これまたピアノ・トリオがバックでの演奏。ちょうど売れている時期だったこともあって、前作も今作も、バックのメンバーも豪華ですね。丸くなったかと思えば、ここではかなり元気な演奏もありますし。この後’04年以降は彼のアルバムを見かけることはなくなりました。映画音楽の方に専念したというようなことも聞いていますが、このアルバムでも十分聴ける個性をそれ以降聴くことができなくなっているのは残念ではあります。ただ、個人的には’70-80年代の方が、特にピアノレスの演奏の方が好きだったかなあ、とも思いますけど。
Bennie Wallace(Ts) In Berlin(Enja) - Recorded November 6, 1999. George Cables(P), Peter Washington(B), Herlin Riley(Ds) - 1. It Ain't Necessarily So 2. I Loves You, Porgy 3. It Has Happened To Me 4. It's Only A Paper Moon 5. Someone To Watch Over Me 6. Thangs 7. At Lulu White's
ライヴ録音ということもあり、音は少々暖かめ。1曲目は14分台の大曲ですが、彼のフレーズがけっこう効いています。そして5曲目を聴いた時は、彼の唄の世界はけっこう心地よいものだ、という感想。個人的には彼の本質はオリジナルにあると思います。今回はオリジナルが3曲ありますが、うち3、6曲目は「ザ・トーク・オブ・ザ・タウン」にも登場。例えば3曲目の豪快でアグレッシヴに吹きまくる姿がいい感じ。その引っかかりのあるフレーズが連続するあたりが特徴。6曲目は徐々に盛り上がり、後半沸騰する部分があります。7曲目は彼らしいブルース。やっぱりフレーズで聴く感じ。4曲目は南洋を思わせる陽気な「ペーパー・ムーン」。ブルーノートの「ボーダータウン」のボーナストラックでも登場してました。マイペース。
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