Past, Present & Futures/The Chick Corea New Trio
チック・コリアの’00年前後のアルバムで、このアルバムはOriginのベースとドラムスを起用したトリオのアルバムですね。このアルバムも収録時間を欲張っていて75分。アコースティック・バンドとは違ったタイプですけど、やり手の3人なので、かなり高度なこともこなしていて曲にしてしまっている感じですね。サウンドを色合いにすると中間色系かなと思いますけど、テクニックがバンバン出ているのはかなり感じます。やはりチックは参加メンバーを選ぶことと、それぞれの実力を引き出してしまう力は、なかなかすごいものがあるなあ、と思います。それが彼を第一線でずっと演奏できた、たくさんある才能のうちのひとつかなあ、とは思いますが、それだけではないのが。これもゴールドディスク。
Past, Present & Futures/The Chick Corea(P) New Trio(Stretch) - Recorded September 2000. Avishai Cohen(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. Fingerprints 2. Jitterbug Waltz 3. Cloud Candy 4. Dignity 5. Rhumba Flamenco 6. Ann's Tango 7. The Chelsea Shuffle 8. Nostalgia 9. The Revolving Door 10. Past, Present & Futuer 11. Life Line 12. 500 Miles High
邦題「過去、現在、未来」。1曲目からいきなり複雑なビートに取り囲まれ、あれよあれよと言う間に有機的に絡み合った音の洪水に流されて行くような感じ。とは言ってもくつろぎの部分もあるようで、2曲目のファッツ・ウォーラーの曲は、リラックスして聴くことができます。比較的ゆったりした曲は、他には4、8曲目。それでも一筋縄ではいかない感じ。2曲目以外はすべてオリジナル。不思議と典型的な4ビートというものが後ろに引っ込んで、複雑に絡み合って進んで行くトリオがそこにあり、アメーバ状かな、という感じ。アドリブ一発と言うよりは、譜面にされた部分が多そうな複雑な曲ばかり。5、6、11曲目は、スパニッシュなど彼ならではのフレーバーも。メンバーのテクニックもさすがの部分。特に1、11曲目が好みの曲です。(01年3月23日発売)
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