Brilliant Corners/Bennie Wallace With Yosuke Yamashita
日本制作による、変わった顔合わせのベニー・ウォレス盤。ベニーのオリジナルも1、5曲目にありますけど、割合は減って、セロニアス・モンクはじめジャズメン・オリジナルやスタンダードなどが入ってます。しかし、相手が山下洋輔ですし、もう個性と個性のぶつかり合いになっていて面白い、収録時間は61分と、CD時代だから長めになります。ベースとドラムスは割とオーソドックスなので、サックスとピアノが余計に目立ってますね。ピアノも調性は合っているような、もっと自由に弾くぞ、俺は、的なところもあって、なかなかにスリリング。実際フリー的なフレーズに走っているところもありますしね。日本ならではの制作だとこうなります。
Brilliant Corners/Bennie Wallace(Ts) With Yosuke Yamashita(P)(Denon) - Recorded September 7and 8, 1986. Jay Anderson(B), Jeff Hirshfield(Ds) - 1. Blues Yamashita 2. My Ideal 3. It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing 4. Rhythm-a-ning 5. Another Beauty 6. Brilliant Corners 7. Light Blue 8. Night In Tunisia 9. P.S. I Love You
邦題「P.S.アイ・ラヴ・ユー」。ベニー・ウォレスと山下洋輔。これぞ個性と個性のぶつかり合い、という感じのアルバム。ブルースの1曲目からゴリゴリの格闘技の様相を呈していて、聴くのに体力がいります。一転して2曲目は個性的ながらも泣かせるバラード。3曲目はデュオながらスゴい迫力で格闘しています。このアルバムにはモンクの曲が3曲入っていますが、その4、6-7曲目は、彼ら流モンクの表現に拍手喝采といったところ。メロディアスでもフリーっぽくもある不思議な雰囲気の5曲目、テーマでサックスのボキャッという唸りで目が覚め、一気に9分を突っ走ります。9曲目はピアノとのデュオで、この2人でいかに歌心あふれる演奏ができたかを証明した曲。素晴らしいし、意外。逆にドラムとベースが少々平凡な印象も。
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