アメアガリ/神保彰
神保彰の今回2枚目のアルバム。ソロで、そこにシンセベールその他キーボードなどがプログラミングで重ねられているのだと思います。スタジオの場合、多重録音でもいいかなあ、と思いますが、同期でやっているのかどうか、詳しいところまでは分からず。こういう音楽もいいけど、やっぱり個人的にはセッションで他のミュージシャンとやっている方が好きかなあとも。アンビエントの要素の方は確認できましたけど、現代音楽の方はちょっと聴きにはあまり分かりませんでした。いつもソロ・プロジェクトではこういうことをやっているのか、と聴いて面白かったです。リズムを崩したアプローチは、人間でないと難しいところですね。でもちょっと引っ掛かる感じもあり、好みの問題かなあ、と思います。
アメアガリ/神保彰(Ds, Prog)(Electric Bird) - Released 2021. - 1.アメアガリ 2.シャボンダマ 3.ソゾロアルキ 4.イノリ 5.ロボダンス 6.カゼノウタ 7.カエリミチ 8.ココロモヨウ 9.トオリアメ 10.コモレビ 11.マワリミチ
全曲、作曲、アレンジ、プログラミングなどを含めて神保彰ひとりで作り上げたアルバム。テーマは「テクノ」ということだけど、彼のソロ・プロジェクトの延長線上にある音楽とも言えます。テクノがテーマなので、ドラムスも一聴、機械的に聴こえてきそうですが、時折りプログラミングでは難しそうな人間的な譜割りとか、複雑なフィルインというか、ある種のドラム・ソロ的なフレーズも出てきます。いわゆるジャズ・フュージョンのファンが聴いて興味深いかというと、なかなか微妙なところはありますけど、ある種の人間っぽい割り切れなさのあるドラムスの叩き方に関心が行くかもしれません。オビにもあるように、アンビエント~現代音楽にも通じる、というのも、まあ、なるほどなあ、と思います。どちらかというと新しい層の方がいける?(21年12月22日発売)
« SORA/神保彰 | トップページ | Corea.Concerto/Chick Corea »
「音楽」カテゴリの記事
- Hibiki(響)/Trio San(2023.12.10)
- ジャズCDの全部ブログアップ時代の終わり(2023.12.09)
- ア・ラブサム・シング/カート・ローゼンウィンケル、ジェリ・アレン(2023.12.07)
- Most Peculiar/Lage Lund Quartet(2023.12.06)
- Strands - Live At The Danish Radio Concert Hall/Palle Mikkelborg/Jakob Bro/Marilyn Mazur(2023.12.05)
「フュージョン・ファンク」カテゴリの記事
- 2023年私的ジャズベスト3(2023.11.24)
- ザ・フューチャー・イズ・ナウ/チック・コリア・エレクトリック・バンド(2023.11.04)
- Jazz Hands/Bob James(2023.10.09)
- Sonicwonderland/上原ひろみ Hiromi's Sonicwonder(2023.09.06)
- Intermission/Claudio Scolari Project(2023.04.30)
コメント