No Mystery/Return To Forever Featuring Chick Corea
このアルバムも、CD国内盤は’99年の発売。例によって、ベスト盤のコンピレーションアルバムが先に出ていたからこの時になってやっと出たのだと思います。初期のリターン・トゥ・フォーエヴァーが好きな人も多いでしょうが、個人的にはこっちのメンバーが参加している方が好きです。久しぶりに聴いたらちょっとエフェクターの音やミックスが古いかなという気もしますが、いかにも当時のフュージョン/ファンクっていう感じです。アル・ディメオラが参加していたから追いかけていたのか、その逆だったのかは今になっては記憶の彼方なんですけど。2枚目までと、3枚目(3枚目だけはギターがビル・コナーズだったですけど)以降と、これだけサウンドが変わったグループも、まあ、珍しいとは思います。それでも最後の組曲は両者のいいとこ取りか。
No Mystery/Return To Forever Featuring Chick Corea(P)(Polydor) - Recorded January 1975. Stanly Clarke(B), Lenny White(Ds), Al DiMeola(G) - 1. Dayride 2. Jungle Waterfall 3. Flight Of The Newborn 4. Sofistifunk 5. Excerpt From The First Movement Of Heavy Metal 6. No Mystery 7. Interplay 8. Celebration Suite Part 1 9. Cerebration Suite Part 2
このメンバーになってからは2作目で、リズムもタイトで、キメも気持ち良く、クロスオーヴァー/フュージョン路線をさらに一層おしすすめた感じです。曲によってアル・ディメオラのアコースティック・ギターの速弾きが聴けます。いかにも当時のクロスオーヴァーというような曲もあります。ノリの良いファンクで攻める1曲目、ロックっぽさも感じさせる2曲目、各楽器のソロが魅力的でドラマチックな3曲目、少々やかましいながらも重々しいファンクの4曲目、4人で作曲されたヘヴィー・メタルを意識した(?)前後にピアノのソロが入る5曲目、キメが印象的、変幻自在で渋めなタイトル曲の6曲目、ピアノとベースでの文字通りインタープレイの7曲目。8、9曲目の、チック・コリアのスパニッシュ指向の曲は変化もあって難しそうな演奏。(99年3月10日発売)
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