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2021年12月の記事

2021/12/31

長男の作ったスピーカーを運び込む(FE208-SolとT90A-Super)

211230speaker 211230speaker2 一昨日の夜に長男が8月以前から作っていたスピーカーが完成したとのことで、たまたま年末だし、昨日は気温が冬にしてはけっこう上がる日だったので、突然予定を作り、昨日長男を迎えに行くと同時に、日産エクストレイルでスピーカーを自宅からの往復で片道150キロ、とんぼ返りで運んできました。昨日までだと現地の温度が低くてスタッドレスタイヤでないと厳しいということで、春になってからかなあ、なんてことを思っていました。

スピーカーは独自設計のバックロードホーンで、FE208-SolとT90A-Superというフォステクス製のスピーカーを、以前使っていた小澤さんの大型バックロードホーンのスピーカーの改造型から取り外し、新たに作り直したのですが、背丈ほどあって大きいし(写真左で一番大きいスピーカーです)、スピーカーユニットとネットワークユニット(両方で10キロぐらい)を外しても1本76キロある代物で、エクストレイルにも2人乗車で天井と奥行きギリギリの大きさになってしまいました(写真右)。こんなに重いのが最初から分かっていれば、今日スピーカーを持ってくるのを断念していたかもしれません。帰ってきてさっそく家の中に運搬して再組み立てをして、雑な状態で聴いてますが、前のスピーカーが板厚を薄くしてあって胴鳴りで聴かせていたものが、もっとスピーカーを前面に出しているような音がしてます。ただ、これも今後の調整にかかってくるので何とも言えませんけど。

まあ、一昨日の晩に出来上がりというのを、昨日持ってこれたのでとりあえずは良しとしなければ。何にせよ、半年近い作業、お疲れさまでしたと言いたいですね。でも、これで作業場兼オーディオルームの見た目の圧迫感がますます増しました(笑)。

来年もよろしくお願い申し上げます。

(追記)その後調整していて長男が気になったのが、4つのスピーカーがそれぞれ近すぎるため、使っているスピーカーの振動で、他のスピーカーのコーン紙が振動して低域に付帯音が出てしまうということです。ちょっと解決は難しいかも。でも、嫌いな音が出ているわけではないので、私的にはOKですけど。

2021/12/30

Horizons/Manfred Schoof Quintet

60030_20211229124601 20日間かけてフランスからやっとJAPOのLPが昨日郵便で到着。実は昨日が記念すべき日で、ECM本編とJAPOが聴くのは終了。未CD化作でストリーミングの配信のみというのは物としては持ってないですけど、それはそれで自分でも納得しています。Carmoレーベル、Wattレーベル、ECM Special、Works、:rarumシリーズは言及する予定はないです。そしてこのアルバム、ECMで3枚のLPを2枚組CD化されたときに、このアルバムの2曲だけカットという悩ましい事態になって、しかも日本にはLPがあまり出回らなくてどうしようかと思っていたところでした。新たに2曲を足して聴いた感じは予想通りでしたが、それでも音源の現物にあたってみたいですしね。LPの順番で曲も聴きたいし。年内で何とか目標が達成できました。

 

Horizons/Manfred Schoof(Tp, Flh) Quintet(JAPO 60030)(LPのみ)(輸入盤) - Recorded November 1979. Michel Pilz(Bcl), Rainer Bruninghaus(P, Synth), Gunter Lenz(B), Ralf Hubner(Ds) - 1. Horizons 2. The Abstract Face To Beauty 3. Hope 4. Sunrise 5. Old Ballad 6. Sunset

(21/12/29)全曲Manfred Schoofの作曲。このアルバムのみピアニストが交替。2管フロントだけどバスクラリネットの専任がいるので、少しエキゾチックなサウンドになっています。最初で1発食らわせた後、緩急をつけて、フリー的になったり、メロディアスだったりドラマチックで長尺な1曲目、ミステリアスで陰影のあるバラードが、なかなか渋い表情を見せる2曲目、フリューゲルホーンのソロからはじまり、淡々としたバラードの風景から、フリーでハードにもなる3曲目、6曲目と対をなして、牧歌的でゆったりから日射しが差して活発にもなる4曲目、流れていくような少し淡い感じのバラードが続き、中盤は盛り上がっていく5曲目、ホーン2人がじわじわと絡み合いながら、シンセサイザーもバックに夕暮れを見せてくれる6曲目。

 

’09年にセレクトされて(2、4曲目の2曲カット)Resonance/Manfred Schoof(ECM 2093/94)のBOXとして再発。

2021/12/29

Rendezvous In New York/Chick Corea

Chickrendezチック・コリアのこの時期のリーダー作でブログ未掲載なのは、このアルバムで一段落だと思うのですが、久しぶりに見てみて驚きました。CD2枚組で、しかもSACD/CDのハイブリッドになっています。当時はSACD対応プレイヤーを持っていなかったので、改めて聴いて、なるほどなあ、と納得。それでいて当時の価格は3,800円と、かなり良心的になっています。ストリーミングにもあったけどそちらはCD規格でした。曲ごとにメンバーが入れ替わるので、ちょっと忙しい感じもありますけど、彼のアルバムはたくさんあるので、こういうアルバムもあってもいいかなあ、と思います。アルバムコメントも、メンバー紹介だけで終わっているような感じですが...。

 

Rendezvous In New York/Chick Corea(P)(Stretch) - Recorded December 2001. Bobby McFerrin(Vo), Roy Haynes(Ds), Miroslav Vitous(B), Joshua Redman(Ts), Terence Blanchard(Tp), Christian McBride(Ds), Gary Burton(Vib), Dave Weckl(Ds), John Patitucci(B), Avishai Cohen(B), Steve Wilson(Sax), Steve Davis(Tb), Tim Garland(Sax, Bcl), Gonzalo Rubalcaba(P), Michael Brecker(Ts), Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds), Chaka Khan(Vo) - 1. Armando's Rhumba 2. Blue Monk 3. Concierto De Aranjuez/Spain 4. Matrix 5. Glass Enclosure/Tempus Fugit 6. Crystal Silence 7. Bessie's Blues 8. Autumn Leaves 9. Armando's Tango 10. Concierto De Aranjuez/Spain 11. Lifeline 12. Quartet No.2, Part 1 13. High Wire

3週間にわたるライヴを編集したもので、何とも豪華な2枚組CD。ボビー・マクファーリンやゲイリー・バートン、ゴンサロ・ルバルカバとはデュオの演奏。そしてナウ・ヒー・ソングス、ナウ・ヒー・ソブス・トリオ、バド・パウエル・バンド、チック・コリア・アコースティック・バンド、チック・コリア&オリジン、チック・コリア・ニュー・トリオ、スリー・カルテッツと、これだけ書いてもどれだけスゴいかが分かります。そして、どこを切ってもチック・コリア。大物やおなじみのメンバーでの演奏なので、なかなかにスリリング。13曲目はボーナス・トラック。ミロスラフ・ヴィトウスは2曲目に、ジョシュア・レッドマンは3曲目に、ゲイリーバートンはデュオで6曲目に、ジョン・パティトゥッチは7 -8曲目に、マイケル・ブレッカーとエディ・ゴメスは12曲目に参加。(03年4月9日発売)

2021/12/28

Past, Present & Futures/The Chick Corea New Trio

Chickpastpre チック・コリアの’00年前後のアルバムで、このアルバムはOriginのベースとドラムスを起用したトリオのアルバムですね。このアルバムも収録時間を欲張っていて75分。アコースティック・バンドとは違ったタイプですけど、やり手の3人なので、かなり高度なこともこなしていて曲にしてしまっている感じですね。サウンドを色合いにすると中間色系かなと思いますけど、テクニックがバンバン出ているのはかなり感じます。やはりチックは参加メンバーを選ぶことと、それぞれの実力を引き出してしまう力は、なかなかすごいものがあるなあ、と思います。それが彼を第一線でずっと演奏できた、たくさんある才能のうちのひとつかなあ、とは思いますが、それだけではないのが。これもゴールドディスク。

 

Past, Present & Futures/The Chick Corea(P) New Trio(Stretch) - Recorded September 2000. Avishai Cohen(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. Fingerprints 2. Jitterbug Waltz 3. Cloud Candy 4. Dignity 5. Rhumba Flamenco 6. Ann's Tango 7. The Chelsea Shuffle 8. Nostalgia 9. The Revolving Door 10. Past, Present & Futuer 11. Life Line 12. 500 Miles High

邦題「過去、現在、未来」。1曲目からいきなり複雑なビートに取り囲まれ、あれよあれよと言う間に有機的に絡み合った音の洪水に流されて行くような感じ。とは言ってもくつろぎの部分もあるようで、2曲目のファッツ・ウォーラーの曲は、リラックスして聴くことができます。比較的ゆったりした曲は、他には4、8曲目。それでも一筋縄ではいかない感じ。2曲目以外はすべてオリジナル。不思議と典型的な4ビートというものが後ろに引っ込んで、複雑に絡み合って進んで行くトリオがそこにあり、アメーバ状かな、という感じ。アドリブ一発と言うよりは、譜面にされた部分が多そうな複雑な曲ばかり。5、6、11曲目は、スパニッシュなど彼ならではのフレーバーも。メンバーのテクニックもさすがの部分。特に1、11曲目が好みの曲です。(01年3月23日発売)

2021/12/27

Standards/Chick Corea

Chickstandard チック・コリアの「オリジナルズ」と対をなすライヴ・アルバムで、これもゴールドディスク。まあ、同じ月に発売されてはいるのですけど。こちらの方がスタンダードなので、とっつきやすいというのはあるかもしれません。ただ、ソロ・ピアノなので、彼のカチッとした部分は前面に出ているとは思いますけど。こちらの収録時間はもっと長く78分。もうこうなってくると大サービスですね。それでも同時発売だったので、購入した当時も何回かに分けて聴いたような記憶もあります。個人的には「オリジナルズ」も「スタンダーズ」も甲乙つけがたいかな、と思います。彼のピアノが好きなら、機会があったら聴いてみるのもいいと思います。

 

Standards/Chick Corea(P)(Stretch) - Recorded November 15, 17, 19-20, 28 and 30, 1999. - 1. Monk's Dream 2. But Beautiful 3. Blue Monk 4. Ask Me Now 5. Thinking Of You 6. Yesterdays 7. Dusk In Sandi 8 It Could Happen To You 9. 'Round Midnight 10. So In Love 11. How Deep Is The Ocean 12. Oblivion 13. Brazil 14. Trinkle Tinkle

同時発売の「オリジナル」と対をなす「スタンダード」でのソロ・ピアノ集。78分にわたり、ジャズメン・オリジナルやスタンダード曲を収録。セロニアス・モンク作(1、3-4、14曲目)が割合的にやや多めで、チック・コリアが心酔しているのが分かります。彼が弾くと、モンクの特徴的なところも出ますが、けっこうジャストで端正になってしまう印象も。それがいいのですけれども。バド・パウエルの曲も12曲目にあります。それでも他はスタンダードなので、けっこう安心して聴ける面もあり、ピアノのホールでの反響も良く、割と美しい印象のピアノを聴ける場面も多いです。適度な間と、音の密度の濃い部分があって、長い時間もそれをあまり感じさせないです。ある程度クラシックを聴いているような印象も。それが彼のいいところかと。(00年9月16日発売)

2021/12/26

Originals/Chick Corea

Chickoriginalチック・コリアの’00年前後のライヴ・アルバムで、これは「スタンダーズ」というもう1枚のアルバムと同時に出た、ソロのアルバムです。こちらだけでも収録時間は69分とけっこう長い。ストリーミングで聴こうと思ったら、曲順がCDと違うんですね。このあたりスウィングジャーナルのゴールドディスクの連発です。今は時効だから言うけど、当時ある業界関係者から「ゴールドディスクの枠を買う」というような発言を聞いています。私たちもアマチュア企画で「ゴールドディスクを斬る」という特集をやっていたけど、明らかにこれがゴールドディスク?というような演奏もあったので、つまりはそういうこと。でも、今日のチックのアルバムは素晴らしいとは思いますけど。

 

Originals/Chick Corea(P)(Stretch) - Recorded November 10, 14-20, 28 and 30, 1999. - 1. Brajilia 2. Yellow Nimbus 3. Prelude No.4, Opus 11 4. Prelude No.2, Opus 11 5. Children's Song No.6 6. Children's Song No.10 7. Armando's Rhumba 8. April Snow 9. The Chase 10. The Falcon 11. Swedish Landscape 12. Spain 13. What Game Shall We Play Today 14. Children's Song No.12

チック・コリアのピアノはジャストなタイミング。この「オリジナル」では、どの曲もスイングさせているわけではないので、しかも彼の好みもあって(スクリャービンの曲も2曲混ざっています)、クラシックのような響きを持ってしまうのです。たゆたう音の流れに身をまかせて情景を浮かべながら聴くのが良い方法かも。以前に一度は録音された曲が多いところから、印象に残るメロディが多いのも事実。そんな中で、リターン・トゥ・フォーエヴァーでお馴染みの12-13曲目(13曲目はボーナストラック)や、7曲目を聴くとホッとするのでは。どの曲も水準以上だとは思いますが、個人的な好みは13分台のラスト。ライヴならではのドラマチックな展開しかもフリー好み。全体的に寒色系の味わいのある情景が現れては消えるというジャズ。(00年9月16日発売)

2021/12/25

Corea.Concerto/Chick Corea

Chickcoreaconチック・コリアの’00年前後のアルバム。案外クラシックのアルバムも出している彼ですが、このアルバムは、クラシック主体に加え、オリジンのジャズのメンバーも演奏をしているという、ちょっと変わったアルバム。後半の方はアヴィシャイ・コーエンとジェフ・バラードのみ参加です。アルバムコメントを書いているのは’99年のことなので、「クラシックに関しては分かりませんが」なんてことを書いてますけど、あれから数百枚は聴いていますので、完全に初心者ってわけではなくなりました。ただやっぱりジャズやフュージョンの方が自分には向いているなあ、とは思いますけれども。

 

Corea.Concerto/Chick Corea(P)(Sony Classical) - Recorded April 3, 6 and 7, 1999. Avishai Cohen(B), Jeff Ballard(Ds), Steve Davis(Tb), Bob Sheppard(Ts, Fl), Steve Wilson(Ss, Fl), Steven Mercurio(Cond), London Philharmonic Orchestra - 1. Spain (Arranged For Sextet And Orchestra) 1-1. Opening And Introdution 1-2. Spain Theme 1-3. Conclusion 2. Concerto No.1 For Piano And Orchestra 2-1. Part One 2-2. Part Two 2-3. Part Three

オーケストラとの演奏。1曲目はスペイン(セクステットとオーケストラ版)だけれども、最初の部分がほぼクラシック寄りの内容です。中ほど以降の部分がほぼそのままジャズなのでこのあたりは普通に鑑賞(?)することができます。ジャズファンの私としてはやっぱりオリジナルヴァージョンやGRPオールスターズのヴァージョンの方が好み(似ている部分もありますが)。これはこれで分かる気はするのですけれど。2曲目がチック・コリア作曲の「ピアノ協奏曲第1番」。こちらはそのまんまクラシックという感じです。ただしやっぱりチック・コリアの作曲だなあ、と思われる部分がけっこうあって、そういう意味では面白いかもしれない。 クラシックに関しては分かりませんが、それなりに楽しめます。でも、彼のファン向けか。(99年11月20日発売)

2021/12/24

アメアガリ/神保彰

Jimboameaga神保彰の今回2枚目のアルバム。ソロで、そこにシンセベールその他キーボードなどがプログラミングで重ねられているのだと思います。スタジオの場合、多重録音でもいいかなあ、と思いますが、同期でやっているのかどうか、詳しいところまでは分からず。こういう音楽もいいけど、やっぱり個人的にはセッションで他のミュージシャンとやっている方が好きかなあとも。アンビエントの要素の方は確認できましたけど、現代音楽の方はちょっと聴きにはあまり分かりませんでした。いつもソロ・プロジェクトではこういうことをやっているのか、と聴いて面白かったです。リズムを崩したアプローチは、人間でないと難しいところですね。でもちょっと引っ掛かる感じもあり、好みの問題かなあ、と思います。

 

アメアガリ/神保彰(Ds, Prog)(Electric Bird) - Released 2021. - 1.アメアガリ 2.シャボンダマ 3.ソゾロアルキ 4.イノリ 5.ロボダンス 6.カゼノウタ 7.カエリミチ 8.ココロモヨウ 9.トオリアメ 10.コモレビ 11.マワリミチ

全曲、作曲、アレンジ、プログラミングなどを含めて神保彰ひとりで作り上げたアルバム。テーマは「テクノ」ということだけど、彼のソロ・プロジェクトの延長線上にある音楽とも言えます。テクノがテーマなので、ドラムスも一聴、機械的に聴こえてきそうですが、時折りプログラミングでは難しそうな人間的な譜割りとか、複雑なフィルインというか、ある種のドラム・ソロ的なフレーズも出てきます。いわゆるジャズ・フュージョンのファンが聴いて興味深いかというと、なかなか微妙なところはありますけど、ある種の人間っぽい割り切れなさのあるドラムスの叩き方に関心が行くかもしれません。オビにもあるように、アンビエント~現代音楽にも通じる、というのも、まあ、なるほどなあ、と思います。どちらかというと新しい層の方がいける?(21年12月22日発売)

2021/12/23

SORA/神保彰

Jimbosora例年1月1日に新アルバムが出るのですが(前回は3枚も)、今回は12月22日発売になります、枚数も多いし、1枚1枚必ずしも他と違うというようなアルバムではないので、毎回買おうかどうか迷ってから、結局買ってしまうのですが、比較的聴きやすいサウンドなので、あまり後悔はしていません。今回のこのアルバム、AORを意識したアルバムで、アルバムタイトル「SORA」も、それをもじっているのがなかなかニクいですね。まあ、ドラムスの個人技よりは、作曲も含め、トータルサウンドで聴くアルバムなので、安定感はあると思います。次の発売の時もまた複数枚の発売で、どうしようか迷うことにはなりそうですけど。

 

SORA/神保彰(Ds)(Electric Bird)
SORA/Akira Jimbo(Ds)(Electric Bird) - Released 2021. Jeff Lorber(P, Key on 1-2, 4, 7, 9), Patrice Rushen(P on 3, 5-6, 8, Vo on 5), Nathan East(B on 2, 4, 9, Vo on 2), Freddie Washinton(B on 5-6, Back Vo on 5) - 1. Sora 2. Antonio's Song (The Rainbow) 3. Pelican Dance 4. Remembrance 5. Forget Me Nots 6. Rising 7. Tighten Up 8. Sentimental Summer 9. Spinning Blue

2、5曲目を除き、神保彰の作曲。2曲目はマイケル・フランクス作、5曲目はパトリース・ラッシェン作。2、5曲目の有名曲はヴォーカル入り。収録時間は41分。AORにフォーカスした曲集ということですが、アルバムタイトルにもそれが入っているのがニクい。曲によってはベースが打ち込みですけど、あまりそれは気にならず。今回はドラムスがリズムをわざと崩すところがあって、ウッときますが、それも特徴か。2曲目の「アントニオの歌」はアレンジもなかなか面白いですが、間奏のスラップのベース・ソロもカッコいい。やはりオリジナル中心で、しかも日本的なメロディも隠さないところは、逆に世界的にはアピールするかも、と思います。ただし、ドラムスはスゴ技をあまり感じさせなくて、脇役になっているのはいつもの感じ。(21年12月22日発売)

2021/12/22

Change/Chick Corea & Origin

Chickchange チック・コリアのアルバムで、このあたりから新譜で私にとっての空白の期間(ホームページのアルバムコメント手直しの’99年からブログをはじめる’04年5月)になり、5枚ほどがまだブログに上がってないことになります。チックもエレクトリック・バンドのイメージが強すぎたせいか(あるいはアコースティック・バンド)、このオリジンに関してはあまり聴きこんでなかった可能性があって、当時はあまり印象に残っていなかったかもしれません、でもかなりいいジャズ(いわゆる4ビートジャズではない)を演奏しているし、メンバーとしても今見ると文句なし。だいたい1-2回聴いて文章をアップしていますけど、じっくり聴きこんだ方がいい1枚ではありました。

 

Change/Chick Corea(P) & Origin(Stretch) - Recorded January 1999. Avishai Cohen(B), Jeff Ballard(Ds), Steve Davis(Tb), Bob Sheppard(Sax, Fl), Steve Wilson(Sax, Fl) - 1. Wigwam 2. Armando's Tango 3. Little Flamenco 4. Early Afternoon Blues 5. Before Your Eyes 6. L.A. Scenes 7. Home 8. The Spinner 9. Compassion (Ballad) 10. Night (Lylah) 11. Awakening 12. Psalm

チック・コリア&オリジンとしては初のスタジオ録音とのこと。3管編成なのでサウンドにも厚みがあります。アヴィシャイ・コーエン作の1曲を除いて、全てチック・コリアのオリジナル。それぞれの曲は 、ジャズ、ラテン、タンゴ、スパニッシュその他さまざまなカラーを持ち、アレンジも個性的で凝っていてなかなか良く(メンバーはけっこう複雑なことをやっているんだろうと思います)、グループとしてのまとまりには素晴らしいものがあると思います。またリハーサルとして演奏されたピアノトリオの9曲目も見事。ただ、私にいまひとつ物足りない部分があるとすれば、それはチック・コリアにしては普通のジャズに近づきすぎて、少々地味かなと思える部分があるからかも。 でも、聴きこむとどんどん味が出てきます。(99年5月21日発売)

2021/12/21

No Mystery/Return To Forever Featuring Chick Corea

Returnnomysteこのアルバムも、CD国内盤は’99年の発売。例によって、ベスト盤のコンピレーションアルバムが先に出ていたからこの時になってやっと出たのだと思います。初期のリターン・トゥ・フォーエヴァーが好きな人も多いでしょうが、個人的にはこっちのメンバーが参加している方が好きです。久しぶりに聴いたらちょっとエフェクターの音やミックスが古いかなという気もしますが、いかにも当時のフュージョン/ファンクっていう感じです。アル・ディメオラが参加していたから追いかけていたのか、その逆だったのかは今になっては記憶の彼方なんですけど。2枚目までと、3枚目(3枚目だけはギターがビル・コナーズだったですけど)以降と、これだけサウンドが変わったグループも、まあ、珍しいとは思います。それでも最後の組曲は両者のいいとこ取りか。

 

No Mystery/Return To Forever Featuring Chick Corea(P)(Polydor) - Recorded January 1975. Stanly Clarke(B), Lenny White(Ds), Al DiMeola(G) - 1. Dayride 2. Jungle Waterfall 3. Flight Of The Newborn 4. Sofistifunk 5. Excerpt From The First Movement Of Heavy Metal 6. No Mystery 7. Interplay 8. Celebration Suite Part 1 9. Cerebration Suite Part 2

このメンバーになってからは2作目で、リズムもタイトで、キメも気持ち良く、クロスオーヴァー/フュージョン路線をさらに一層おしすすめた感じです。曲によってアル・ディメオラのアコースティック・ギターの速弾きが聴けます。いかにも当時のクロスオーヴァーというような曲もあります。ノリの良いファンクで攻める1曲目、ロックっぽさも感じさせる2曲目、各楽器のソロが魅力的でドラマチックな3曲目、少々やかましいながらも重々しいファンクの4曲目、4人で作曲されたヘヴィー・メタルを意識した(?)前後にピアノのソロが入る5曲目、キメが印象的、変幻自在で渋めなタイトル曲の6曲目、ピアノとベースでの文字通りインタープレイの7曲目。8、9曲目の、チック・コリアのスパニッシュ指向の曲は変化もあって難しそうな演奏。(99年3月10日発売)

2021/12/20

Light As A Feather/Chick Corea Return To Forever

Returnlightas チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーで、このアルバムがまだブログに上がってなかったのが不思議なんですが、国内盤の発売年が’99年というのがカギだったようで、その前にある意味ベスト盤的なコンピアルバムが出てたからなんでしょうね。しかも、今回のこのアルバム、未発表演奏や別テイクがずらりと並んでいて、やはり当時のCDの出し方だったんだろうなあ、と思います。購入当時のアルバムコメントが下記なんですけど、やはり別テイク目当てだったのがうかがえます。今だったらオリジナル演奏重視のアルバムの方が好きになってしまったのですけれども。まあ、こういうアルバムもよく出ていた時代でした。

 

Light As A Feather/Chick Corea(P) Return To Forever(Polydor) - Recorded October 1972. Joe Farrel(Fl, Ss, Ts), Flora Purim(Vo, Per), Stan Clarke(B), Airto Moreira(Ds, Per) - 1. You're Everything 2. Light As A Feather 3. Captain Marvel 4. 500 Miles High 5. Children's Song 6. Spain 7. Matrix 8. Light As A feather 9. 500 Miles High 10. Children's Song 11. Spain 12. Spain 13. What Games Shall We Play Today? 14. What Games Shall We Play Today? 15. What Games Shall We Play Today? 16. What Games Shall We Play Today?

当時人気のあったRTF、実は超目玉の「スペイン」はこちらの方に入っています。路線としては1作目とメンバーが同じこともあり、延長線上にあります。やはり分かりやすくてカッコいいメロディ。ただし、プロデューサーは1作目のマンフレート・アイヒャーに対してこちらはチック・コリア。と、ここまでは通常の紹介。実は 今回出たCDの2枚目は、未発表演奏や別テイクが6曲(全10テイク)も入っていて、このメンバーでの「マトリックス」(当然エレキピアノです。)が聴けたりして、非常に興味深い演奏 になっています。「スペイン」の別テイクも2つあるのがうれしいところ。1枚目はオリジナル通りの曲目・曲順なのもありがたい。オリジナルの演奏も良いですが、あえて2枚目のためだけに購入する価値はあるかもしれない。(99年1月14日発売)

2021/12/19

Inner Space/Chick Corea

Chickinnerチック・コリアはもうだいぶブログに上がっている(参加作合わせて170以上)のですが、落穂ひろい的にまだのものを(これを探すのに手間がかかるのですが)これからしばらくアップしていきたいと思います。このアルバムは後から出た編集盤のようで、未発表曲や他のミュージシャンのアルバムから曲を持ってきたりしていますが、まあ、資料的には価値があるかなあ、というくらいのアルバムだと思います。元はLP時代に’73年に出たものですが、こういうアルバムも国内盤CDでちゃんと出されているので、’90-00年代のCD全盛期はそれこそけっこういろいろなアルバムが出てました。これで全体的に統一性があればいいのですけど、ちょっともったいないかなあとも。

 

Inner Space/Chick Corea(P)(Atlantic) - Recorded November 30 and December 1, 1966, and November 1968. Joe Farrell(Ts, Fl), Woody Shaw(Tp), Steve Swallow(B), Joe Chambers(Ds), Hubert Laws(Fl), Ron Carter(B), Grady Tate(Ds), Karl Porter(Bassoon) - 1. Straight Up And Down 2. This Is new 3. Tones For Joan's Bones 4. Litha 5. Inner Space 6. Windows 7. Guijira 8. Trio For Flute, Bassoon And Piano

1-4曲目が’66年録音の初リーダー作「トーンズ・フォー・ジョーンズ・ボーンズ」の全曲なのですが曲順違い、5、7曲目が同アルバムの未発表曲。6、8曲目はヒューバート・ロウズの’68年録音「ロウズ・コーズ」からの曲。これらを集めて’73年に発売されたアルバムということらしいです。5曲目はストレート・アヘッドな曲でいい感じ。6曲目はフューバート・ロウズの甘めのフルートと曲。7曲目は何となくボサノヴァっぽさを感じさせるジャズ。8曲目がクラシックっぽい曲で、当時としては珍しい。’66年当時からカッチリしたピアノを弾いていることに驚きます。ただ、アルバムの曲の集め方としては、ちょっとコンセプトが中途半端のような気も します。資料的な面としては、聴いてみる価値もあると思うのですが。(00年1月26日発売)

2021/12/18

Partial Solar Eclipse/Lennart Aberg

60023 JAPOの中古LPがドイツから届いたので、先に聴きます。これを聴いたらJAPOも残り1枚。うまくすれば年内には届くかな。今日のアルバム、リーダーはあまり知らない名前ですが、参加メンバーに、ボボ・ステンソン、パレ・ダニエルソン、ヨン・クリステンセンがいます。まあ、トリオのアルバムではなくて、ビッグバンドのアルバムなので、露出度は低いですけど、ステンソンのフリー的なピアノも4曲目で聴くことができるし、なかなか聴きごたえがありますね。どうしてこういうアルバムがストリーミング化されないのか不思議ではありますが、そのあたりの事情は分からないので、先にLPで調達してしまいました。

 

Partial Solar Eclipse/Lennart Aberg(Ss, Ts, As)(JAPO 60023)(LPのみ)(輸入盤) - Recorded September 5-9, 1977. Palle Danielsson(B on 1-5), Stefan Brolund(B on 1-2, 4), Bobo Stenson(P), Erik Nilsson(Bs, Bcl, Fl), Lars Olofsson(Tb), Jan Tolf(G on 1-4), Ulf Andersson(As, Piccolo Fl, Fl), Sven Larsson(Btb, Tuba), Jon Christensen(Ds), Leroy Lowe(Ds), Tommy Koverhult(Sfl, Tfl), Hakan Nyquist(French Horn, Tb, Flh), Okay Temiz(Per on1-3), Harald Svensson(Synth on 1, 6), Jorgen Johansson(Tb on 4), Stephen Flankevich(Tp on 4), Jan Kohlin(Tp, Flh), Ulf Adaker(Tp, Flh), Bertil Lovgren(Tp, Flh) - 1. Partial Solar Eclipse I 2. Partial Solar Eclipse II 3. Partial Solar Eclipse III 4. Partial Solar Eclipse IV 5. Partial Solar Eclipse V 6. Partial Solar Eclipse VI

(21/12/17)全曲の作曲とアレンジはLennart Aberg。大編成での演奏で、パレ・ダニエルソンやボボ・ステンソンらも参加。タイトルがI-IVと抽象的ですが、多くの曲は抽象的な演奏ではなくてフュージョン的な味付けもあるビッグバンドジャズという感じ。1曲目は静かにはじまるも、リズムの切れが良い割とタイトな盛り上がる演奏で、ベース・ソロ(デュオ?)もある曲になってます。ベースのゆったりしたラインである意味少しバラード調でいて、カラフルなホーンが聴ける2曲目、ほのかに淡く乾いたホーンアレンジで8ビートの3曲目、フリー的な出だしから、物々しいホーンのテーマと交互にフリーのソロが続く4曲目、静かなバラードでバスクラリネットが印象的な5曲目、何となくオール・ブルースのようなサウンドの穏やかな6曲目。

2021/12/17

Bennie Wallace In Berlin

Bennieinberlin ベニー・ウォレスのアルバム紹介も、これ以降は(といっても何枚でもないですが)すでにブログで紹介しているので、今日で一段落になります。ライヴ録音で、これまたピアノ・トリオがバックでの演奏。ちょうど売れている時期だったこともあって、前作も今作も、バックのメンバーも豪華ですね。丸くなったかと思えば、ここではかなり元気な演奏もありますし。この後’04年以降は彼のアルバムを見かけることはなくなりました。映画音楽の方に専念したというようなことも聞いていますが、このアルバムでも十分聴ける個性をそれ以降聴くことができなくなっているのは残念ではあります。ただ、個人的には’70-80年代の方が、特にピアノレスの演奏の方が好きだったかなあ、とも思いますけど。

 

Bennie Wallace(Ts) In Berlin(Enja) - Recorded November 6, 1999. George Cables(P), Peter Washington(B), Herlin Riley(Ds) - 1. It Ain't Necessarily So 2. I Loves You, Porgy 3. It Has Happened To Me 4. It's Only A Paper Moon 5. Someone To Watch Over Me 6. Thangs 7. At Lulu White's

ライヴ録音ということもあり、音は少々暖かめ。1曲目は14分台の大曲ですが、彼のフレーズがけっこう効いています。そして5曲目を聴いた時は、彼の唄の世界はけっこう心地よいものだ、という感想。個人的には彼の本質はオリジナルにあると思います。今回はオリジナルが3曲ありますが、うち3、6曲目は「ザ・トーク・オブ・ザ・タウン」にも登場。例えば3曲目の豪快でアグレッシヴに吹きまくる姿がいい感じ。その引っかかりのあるフレーズが連続するあたりが特徴。6曲目は徐々に盛り上がり、後半沸騰する部分があります。7曲目は彼らしいブルース。やっぱりフレーズで聴く感じ。4曲目は南洋を思わせる陽気な「ペーパー・ムーン」。ブルーノートの「ボーダータウン」のボーナストラックでも登場してました。マイペース。

2021/12/16

Ballads/山中千尋

Yamanakaballad基本的には特定のミュージシャンのコンピレーションとかベストとかはあまり買わないんだけど、山中千尋だとやっぱり買っちゃうかなあ、と。新録音も3曲入っているところが悩ましいですね。ただ、78分近くの収録時間だし、おとなしいバラードばかりではなくて、ある程度活発な曲も入っているしで、聴いてみても損はないと思います。やっぱりスマートなコンピレーションを目指したのだろうと思うので、写真集のついているものを選びましたけど、初出アルバムとか、メンバーのクレジットがないので、あとで手持ちを調べなければかなあ、とは考えています。長時間のアルバムだけど、なかなか味わい深く楽しんで聴けました。

 

Ballads/山中千尋(P)(Blue Note)
Ballads/CHihiro Yamanaka(P)(Blue Note) - Compilation, (on 4, 10, 13)Recorded October 27, 2021. - 1. For Heaven's Sake 2. Smoke Gets In Your Yeys 3. Good Morning, Heartache 4. Danny Boy 5. This Masquerade 6. Old Folkes 7. On The Shore 8. I Loves You, Porgy 9. Can't Take My Eyes Off You 10. Ruby, My Dear 11. Dove 12. Caught In The Rain 13. ICan't Get Started 14. Orleans 15. Abide With Me 16. Thank You Baby

山中千尋が初めてCDを出してから20年の節目の、バラード中心のコンピレーションアルバム。4、10、13曲目はソロ・ピアノで、今年録音されたもの。77分収録です。山中作は7、11-12、14曲目と少なめですが、ジャズメン・オリジナルやスタンダード以外にもポップス系の曲も取り上げられています。基本はバラードながら、ピアノで盛り上がるフレーズもある曲もあって、長い時間を飽きさせず聴かせてくれます。5、14曲目のように8ビートの曲もあり、9曲目は活発な部分もあるし、多少変化に富みながらも、全体的には割と落ち着いた雰囲気に仕上がっていて、印象深いアルバムになってます。編成は曲によっていろいろですが、クレジットは特になし。面と向かって聴くよりは、楽しみながら聴いている方がいいかも。(21年12月15日発売)

2021/12/15

Someone To Watch Over Me/Bennie Wallace

Benniesomeone ベニー・ウォレスのエンヤに戻ってからのアルバムで、このアルバムあたりから雰囲気がけっこう変わった感じで、ガーシュイン集のアルバムだし、ジャケットも何となく売れセンねらいかなあ、と思えます。このアルバムと次のアルバム、スウィングジャーナルのゴールドディスクなんですよね。う~ん、納得(良い意味でも悪い意味でも)と思った次第です。演奏は実に堂々としたもので、個性的な部分を交えながら(時にかなり自由に吹いてますが)、メロディもけっこう歌っていて、このあたりはマニアックなジャズファンだけではなく、好きになる人は多いのではないでしょうか。この時期、以前にはあまりなかったピアノ・トリオをバックに演奏するというのも、特徴なんですよね。

 

Someone To Watch Over Me/Bennie Wallace(Ts)(Enja) - Recorded June 1998. Mulgrew Miller(P), Peter Washington(B), Yoron Israel(Ds) - 1. Nice Work If You Can Get It 2. The Man I Love 3. Who Cares 4. Someone To Watch Over Me 5. I Was Doing All Right 6. How Long Has This Been Going On 7. It Ain't Necessarily So 8. I Loves You Porgy

邦題「やさしき伴侶を」。ワン・ホーン作でガーシュイン集。1曲目のテーマで、ピアノソロが終わってサックスソロで、昔ながらの連続したアウトのフレーズが舞い降りてきます。いちいち飛んだり跳ねたりしてひっかかるアウトのブロウ。その滑らかでないところが個性的。2曲目でも印象的な曲を、途中でやりたい放題やっています。クァルテットのメンバーはオーソドックスだと思いますが、5曲目のピアノソロでサックスに負けずにアウトしたソロで応酬するところや、6曲目のドラムスのマレットさばきなど、地味ですがけっこう渋いところ。クライマックスは12分台の7曲目。堰を切ったように溢れ出るサックスのフレーズで、比較的おとなしい他の曲をカバーしました。勝負はタイトル曲の4曲目、あるいは6、8曲目のバラードでしょうか。

2021/12/14

Bennie Wallace

Benniewallace またしばらく時は飛んで’98年のベニー・ウォレスのリーダー作。オーディオクエストからの発売で、音にこだわっている、ということなんでしょうか。ピアノにはトミー・フラナガンが入っているので、そっち方面でも聴きごたえがあります。ベニーもずいぶん丸くなったかなあ、という印象ですが、この後のアルバムはメロディアスなサックスの部分がやや多く見受けられるのも確かです。それでも、まだ個性的な部分も残っていて、このあたりまでだったらブラインドでもなんとか、とも思えます。オリジナルも3曲目にあって、1曲目はフラナガンのオリジナル。他はジャズメン・オリジナルやスタンダードが占めています。

 

Bennie Wallace(Ts)(Audioquest)(輸入盤) - Recorded April 29 and 30, 1998. Tommy Flanagan(P), Eddie Gomez(B), Alvin Queen(Ds) - 1. Beyond The Bluebird 2. Serenade To Sweden 3. Little Surprises 4. Moon Song 5. Over The Rainbow 6. So In Love 7. Prelude To A Kiss 8. UMMG 9. Chelsea Bridge

(01/01/16)標準的なワン・ホーン・クァルテットだし、曲もスタンダードものが多いし、ということで、ベニー・ウォレスにしてはずいぶん丸くなったなあ、という印象があります。この安定したトリオをバックに、もちろんあのウネウネとしたフレーズのサックスの場面もあります(実は私の興味はそこにあります)が、そのリラックスして朗々と吹き続けるサックスは、当然歌モノとしてもすんなり聴ける雰囲気 です。トミー・フラナガン作の1曲目、ウォレス作の3曲目もメロディアスで、うまく他の曲と溶け込んでいる感じ。やっぱりメンバーの絶妙なバランスがもたらした安心感なのでしょう。ピアノももちろん良いですが、ハマるとクセになりそうなサックスには違いありません。8曲目のブレイク具合が心地良い 感じです。

2021/12/13

The Talk Of The Town/Bennie Wallace

Benniethetalkベニー・ウォレスが久々にEnjaに戻ってきました。5年ぶりの新作とは書いてあるけど、同時期に「The Old Songs/Bennie Wallace」(Audioquest)というアルバムを出していて、どっちが先かよくわかりません。The Old Songsの方はだいぶ昔にブログに掲載済みです。ベースとドラムスはこの時期、一緒にやっていたメンバーのようです。1-2、4曲目以外はベニーの作曲ですし、マイペースなことは変わらないのだけど、少し丸くなってきたかなあという印象です。今聴いていても好きなサックスなので、今回、けっこう枚数を紹介していますが、聴き直しても全然飽きないどころか、かえって好きになってます。問題は、今は新作を全然出してないので、今の人気度なんですが。

 

The Talk Of The Town/Bennie Wallace(Ts)(Enja) - Recorded January 1993. Jerry Hahn(G), Bill Huntington(B), Alvin Queen(Ds) - 1. The Best Things In Life Are Free 2. It's The Talk Of The Town 3. Thangs 4. I Concentrate On You 5. The Picayune 6. It Has Happened To Me 7. If I Lose 8. Blues Velvet

5年ぶりの新作で、ギターを含むクァルテット。オリジナルは5曲。より歌心が増してきた感じがします。1曲目のスタンダードなど、相変わらずボキャッとしたフレーズは出てきますが、けっこうメロディアス。2曲目もスタンダードのバラードで、歌心あふれるサックスやギターが聴けます。どこかで聴いたことがあるようなテーマでノリの良い3曲目、スタンダードで個性とメロディがうまく溶け合ったサックスが聴ける4曲目、何となくモンク的テーマでブルース進行の5曲目、アグレッシヴなテーマやソロのある6曲目、彼自身の作曲による映画音楽の、聴いてゾクッとしたバラードの7曲目。8曲目はテンポのない出だしからやはりモンク的テーマになってちょっと大胆な展開の9分台の曲。ギターはジャズ的ですけれど、なかなかやります。

2021/12/12

Bordertown/Bennie Wallace

Bennieborder ベニー・ウォレスのBlue Note第2弾で、なぜかこのレーベルではこれで終わり。やはりセールス的にはあまり伸びなかったのか、彼に向いてなかったのか。あまり向いてないとは思いませんでしたけど、ドクター・ジョンのプロデュースというのが彼に向いていたのか、どうか。ロック・ビートの曲が多いのもいいけど、個人的には何だか作られた感が強く感じてます。それでもメンバーが曲によっていろいろ交替するので、予算をかけて作られたものだとは思うんですけどね。収録時間は49分。やはり個人的にはエンヤの方が彼を分かっていたのだなあ、と思えたりもしています。でもこのアルバムも力の入っているのは分かります。

 

Bordertown/Bennie Wallace(Tp)(Blue Note) - Recorded June 1987. Ray Anderson(Tb), Dr. John(P, Vo), John Scofield(G), Eddie Gomez(B), Herlin Riley(Ds, Per), Chris Parker(Ds, Per), Mitch Watkins(G), Will Lee(B), Alvin Queen(Ds), Jay Anderson(B), Jeff Hirshfield(Ds) - 1. Skanctified 2. Stormy Weather 3. East 9 4. Border Town 5. Bon-A-Rue 6. Seven Sisters 7. Carolina Moon 8. Dance With A Dolly (With A Hole In her Stocking) 9. It's Only A Paper Moon

プロデュースがドクター・ジョンなので、地元ニュー・オリンズの影響がやっぱり強く、前作以上にジャズから離れてロック・ビート的です。1曲目などはその典型的な曲。ゴツくワイルドなテナーです。2曲目はスタンダードですがやっぱり南部の香り。3曲目はビートの効いたやっぱりゴツい演奏。4曲目のタイトル曲はタンゴ風の演奏。カリプソっぽいやはり独特なテーマを持つ5曲目、聴いていてウキウキしてしまう6曲目、ゆったりとしたポップスっぽい7曲目、ドクター・ジョンのヴォーカルによるノリの良いロックの8曲目。9曲目は有名な曲ですが、とにかく明るいリズムにサックス。ジョン・スコフィールドは1-6曲目に、エディ・ゴメスは1-3、5-6、8曲目に参加。ジョン・スコフィールドにブルース魂(?)を見ました。

2021/12/11

Lask 2: Sucht +Ordnung/Ulrich P. Lask

1268 ECMを意識して買いはじめたのがCD時代になった’80年代のこと。’90年代末にそれは輸入盤CDやNew Seriesまで手を伸ばし始めましたが、当時はLPのみの廃盤も多く、CDだけ集めればいいや、と思ってました。未CD化ストリーミングのものは音を聴いただけですけど、まさかECM本編が今日、おそらく全部耳を通せる日が来るとは思っても見ませんでした。しかもアルバムコメント(メモ書き程度ですが)を全部残してありますし。最後のアルバムになったのが、ECMらしからぬこのアルバム。高いな、と思って注文したら何と、古いけど未開封でした(カット盤のあともあります。)。あまりコメントらしいコメントにはなってないですけど、昨日は記念すべき日です。あとJAPOが2枚、頑張ります。

これで、ECM本編(その他映像なども含む)は現段階で1,477枚(複数のCDのアルバムも1枚と数える)、JAPOがまだ聴いてない2枚を含めて41枚で、計1,518枚。最初からゴールを決めていたとしたら、途中で挫折していたでしょうね。なんにせよめでたいことです。

 

Lask 2: Sucht +Ordnung/Ulrich P. Lask(As, Ss, Computer Prog)(ECM 1268)(LPのみ) - Recorded January 1984. Meinolf Bauschlte(Ds, Per), Maggie Nichols(Dnky Kong 2), Sigrid Meyer(Narration on 1), Monika Linges(Narration) - 1. Freie Madchen arbeiten im Hafen 2. Apres-Ski 3. Mamamerika 4. Erfolgreich und beliebt 5. Wir sind ein Kulturvolk 6. Ordnung 7. None the Wiser 8. Kleine Narkosen 9. Kerngesund 10. Sigi Sigi 11. Sucht

(21/12/10)全曲Ulrich P. Lask作。詞は6曲目のみMaggie Nichols。1作目に続き、なぜこれがECMから出たのか、というサウンドを持つ、ポストパンク、とでもいうような歌詞付きの曲が多い、なかなか異色なサウンド。2曲目はそれでもインストの部分が4ビート的に進行する部分もあって、そこにサックスが絡む場面もあり、単純に、これはロックだとかポップスだとか言うわけにはいかない面もあります。今聴いても新しい面を持っていて、ドラムスなどもあたかも打ち込みのような叩き方で、こういう方面でECMが進化していっても面白いのではないかと思わせるようなサウンド。それでも異色なことに変わりはなく、せめてジャケットはECMらしければなあ、と思うことも。ジャズ以外の場面で重宝される音源というのも分かる気がする。

2021/12/10

The Art Of The Saxophone/Bennie Wallace

Bennietheart これもベニー・ウォレスの日本制作盤。サックスの4人のゲストをそれぞれ迎えて、2サックスでの演奏を聴かせるという、日本ならではの企画ですね。ベニーのサックスが個性的なだけに、それぞれのサックスとの共演がけっこう面白く感じます。こういう企画は現時点までにこのアルバムだけだったので、面白いと思います。Denonのアルバムはストリーミングにないんですよね。こういうアルバムもけっこう面白いと思うのですけど。そしてギターのジョン・スコフィールドを含めて、おなじみのベース、ドラムスがサポートしているので、安心して聴けるという面もあったりします。収録時間はこれも61分。

 

The Art Of The Saxophone/Bennie Wallace(Ts)(Denon) - Recorded February 7-8, 1987. Eddie Gomez(B), Dannie Richmond(Ds), John Scofield(G), Harold Ashby(Ts), Jerry Bergonzi(Ts), Oliver Lake(As), Lew Tabakin(Ts) - 1. Edith Head 2. You Go To My Head 3. Rhythm Head 4. Monroe County Moon 5. Thangs 6. All Too Soon 7. Chester Leaps In 8. Prelude To A Kiss 9. Prince Charles

個性あふれる4人のサックス・プレイヤーがそれぞれベニー・ウォレスと2-3曲ずつ、スリルある共演をしています。1、5、7曲目に参加のジェリー・バーガンジはジョン・コルトレーンに近いものを思い起こさせますが独自なサウンドの感じも。2、6曲目に参加のルー・タバキンが一番オーソドックスでメロディアス(6曲目は何とサックスだけのデュオ) になっています。3、9曲目へ参加のオリバー・レイクはやはりアヴァンギャルド、4、8曲目に参加のアロルド・アシュビーはベテランらしく、何となくベン・ウェブスターを彷彿とさせるようなサックス。それでも一番ベニー・ウォレスの個性が際立っています。また、ほぼ全面参加のジョン・スコフィールドも柔らかいトーンでバリバリ弾いているのがうれしいところです。

2021/12/09

Brilliant Corners/Bennie Wallace With Yosuke Yamashita

Benniebrill 日本制作による、変わった顔合わせのベニー・ウォレス盤。ベニーのオリジナルも1、5曲目にありますけど、割合は減って、セロニアス・モンクはじめジャズメン・オリジナルやスタンダードなどが入ってます。しかし、相手が山下洋輔ですし、もう個性と個性のぶつかり合いになっていて面白い、収録時間は61分と、CD時代だから長めになります。ベースとドラムスは割とオーソドックスなので、サックスとピアノが余計に目立ってますね。ピアノも調性は合っているような、もっと自由に弾くぞ、俺は、的なところもあって、なかなかにスリリング。実際フリー的なフレーズに走っているところもありますしね。日本ならではの制作だとこうなります。

 

Brilliant Corners/Bennie Wallace(Ts) With Yosuke Yamashita(P)(Denon) - Recorded September 7and 8, 1986. Jay Anderson(B), Jeff Hirshfield(Ds) - 1. Blues Yamashita 2. My Ideal 3. It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing 4. Rhythm-a-ning 5. Another Beauty 6. Brilliant Corners 7. Light Blue 8. Night In Tunisia 9. P.S. I Love You

邦題「P.S.アイ・ラヴ・ユー」。ベニー・ウォレスと山下洋輔。これぞ個性と個性のぶつかり合い、という感じのアルバム。ブルースの1曲目からゴリゴリの格闘技の様相を呈していて、聴くのに体力がいります。一転して2曲目は個性的ながらも泣かせるバラード。3曲目はデュオながらスゴい迫力で格闘しています。このアルバムにはモンクの曲が3曲入っていますが、その4、6-7曲目は、彼ら流モンクの表現に拍手喝采といったところ。メロディアスでもフリーっぽくもある不思議な雰囲気の5曲目、テーマでサックスのボキャッという唸りで目が覚め、一気に9分を突っ走ります。9曲目はピアノとのデュオで、この2人でいかに歌心あふれる演奏ができたかを証明した曲。素晴らしいし、意外。逆にドラムとベースが少々平凡な印象も。

2021/12/08

ミクシィ(Mixi)を退会しました

ミクシィを昨夜退会しました。もう’05年2月からの登録で、番号も40万ちょっとだったので、今からすれば登録は早い方でした。そしてミクシィの会員が数千万人になって、その中の動きが活発だった全盛期も体験しています。10年ほど前に衰退して来て、自分も退会を決めていたのは5年くらい前になります。

けっこう首を突っ込んでいて、コミュニティを作ったり、引き継いで管理人や副管理人になっていたものもいくつかありました。でもだんだんFacebookやツイッターなどに軸足を移行する人が増えてきて、今ではやり取りしていた人もほとんどなく(しいて言えば1人)、コミュニティとしては自分の周りでは終わっていました。管理人などもおりて、自分の作ったコミュニティも3年ほど前に削除してあります。ただ、日記の部分が、CDの購入履歴を書くには適していたので、それを使っていただけ、っていう感じでしたかね。

Facebookの方も、以前活発に書き込みをしていた人が書かなくなってきたりして、衰退の兆候は見られますけど、それでも少しは活発には動いています。ミクシィ、今ではSNSがメインではなくなって、ゲームの方でだいぶ利益を上げているらしいです。ここで去るのも少々残念かな、とも思いますが、CDの購入履歴を書くだけならほかのSNSでもできますし。まあ、退会の決断を先送りしていただけだったので。少し身の周りを整理しておかないと、と思いましたし。

少しやり取りのあった1人には連絡しておこうと思って携帯のメアドにメッセージを入れたのですが、メアドを変更してしまったのか、連絡がつきませんでした。ここを見ていてくれればいいのですが。(8日追記)今朝連絡がついて、ホッとしています。

2021/12/07

Twilight Time/Benny Wallace

Bennietwilight またベニー・ウォレスのアルバムに戻ります。このアルバムともう1枚、ブルーノートからアルバムを出すようになります。エンヤの前作から引き継いでいるメンバーもあるとはいえ、曲ごとにメンバーも替わり、そのメンバーもけっこう豪華なことになってます。ただし、肝心のベニーは相変わらずマイペースな演奏に終始していますけど。それでもそれを取り囲むメンバーによって、アルバムから受ける印象はだいぶ違うものになりますね。物量作戦ともいえるのですけど、その後にまたエンヤに戻っていくのは、やはりあまりセールスがうまくいかなかったのか、どうか。まあ、これはこれで面白いアルバムなのですけど。収録時間は47分。

 

Twilight Time/Benny Wallace(Ts)(Blue Note) - Released 1986. Ray Anderson(Tb), Bob Cranshaw(B), Jack DeJohnette(Ds), Dr. John(P, Organ), Rabbit Edmonds(Sax), Eddie Gomez(B), Chris Parker(Ds), Bernard Purdie(Ds), John Scofield(G), Stevie Ray Vaughn(G) - 1. All Night Dance 2. Is It True What They Say About Dixie? 3. Sainte Fragile 4. Tennessee Waltz 5. Fresh Out 6. Willie Mae 7. Trouble In Mind 8. Saint Expedito 9. Twilight Time

ごついテキサス出身のニュー・オリンズ・テナー・サウンドのジャズとでも言うのでしょうか。渋さと土臭さ(失礼!)が入り混じったような感じで、これはこれで面白いものがあります。1曲目と7曲目はスティーヴィー・レイ・ボーンのギターが入っていて、こちらもなかなかグッときます。ジャズというよりはブルースか。2曲目もけっこう明るい。ブラス中心のニュー・オリンズ・ジャズ(ちょっと違いますが)を思わせる3、8曲目、やはり大らかな4曲目、音が飛びまくるテーマでノリの良い5曲目、やはりこれもブルースと言うべきかと思う6曲目。そして泣かせるタイトル曲の9曲目。2-6、8-9曲目にエディ・ゴメスが、2、4-5曲目にジャック・ディジョネットが、ジョン・スコフィールドが4-6、8-9曲目に参加 しています。

2021/12/06

「mora qualitas」が来年(’22年)3月にサービス終了

ソニー系の「mora qualitas」がサービス終了へ。来年3月とのことですが、ストリーミングって、このようにサービスがいきなり終わるからこわいですね。ここはダウンロードもありましたね。けっこう真剣に物(CD)を処分してストリーミングへの移行を考えていた時期があったんですけど、結局物で持っていた方が強いということなのかな。Amazon Music HDやiTunesなど、ハイレゾを扱うライバルが月額980円を打ち出しているのに、2千円以上の価格も厳しかったかな。コンテンツもライバルに比べて少ないそうだし。まあ、私が使っているサービスではなかったので、もうしばらくいろいろ考えてみることにします。

私の場合、最初にAmazon Music HDというサービスができることを知って、それを前提に対応するネットワークプレイヤー(マランツ NA-6006)を購入した、といういきさつがあって、仮にAmazonがこのHDサービスをやめるということがあったとすれば、かなりの痛手になります。AVアンプのRX-A3080も単体で、今年2月からAmazon Music HDに、ファームウェアのヴァージョンアップで対応できるようになっているので、そちらの方でも便利ではあります。まあ、Amazonのことだから、撤退はあり得ないとは思いますが。日本のサービスではe-onkyoが外資に買収されてしまったりと、いろいろあったようですけど。

特にハイレゾではなくても、元々の音が良ければCD規格でもけっこういい音で聴けるので、ちょっと前にSpotify Hi-Fiの計画があることが記事になってましたが、具体的にいつ始まるのかが分かれば、2つ契約してもいいかなあ、とは思っています。これはオーディオのハード面での都合でもありますけど。まあ、突然アルバムが増えたり、無くなったりもあるので、ストリーミングだけに頼るのはまだ早いかなあ、とも思いますが。

2021/12/05

Leos Janacek/On An Overgrown Path/Camerata Zurich

2597 ECM New Seriesの新譜が1枚届いたので聴きました。’17年の録音なんですね。しかもECM番号が若い。おそらくコロナ禍の影響で、発売が伸びてしまったのかなあ、と予想させます。今回のアルバム、聴きやすいチェコのクラシック中心で安心して聴ける、と思ったら、詩人の詩の朗読がおよそ16分にわたりメインの曲の真ん中の部分にありました。ECMらしい手法と言えばそうなんですけど、ここをどうとらえるかで好き嫌いは分かれるのではないかなあ、と思ったりもしています。現代音楽をクラシックではさみこむとか、その逆とかならまだ許容範囲ではあるんですけれども。初の弦楽オーケストラ版の演奏もその途中で朗読がはさみこまれてしまってますし。

 

Leos Janacek/On An Overgrown Path/Camerata Zurich(ECM New Series 2597)(輸入盤) - Recorded September and November 2017. Camerata Zurich(on 1-11, 22-27): Igor Karsko(Direction, Lead Vln), Maia Brami(Speaker on 12-21) - Josef Suk: 1. Meditation On The Old Czech Chorale St. Wenceslas Op.35a Leos Janacek: 2-11. On An Overgrown Path - I Maia Brami: 12-21. Sur Un Sentier Recouvert Leos Janacek: 22-23. On An Overgrown Path - II 24-26. On An Overgrown Path - Paralipomena Antonin Dvorak: 27. Notturno in B Major

(21/12/03)Josef Sukは19世紀から20世紀にかけてのチェコの作曲家、ヴァイオリニスト、Leos Janacekもだいたい同時期のチェコ出身の作曲家、Antonin Dvorakはやはり19世紀チェコの作曲家。Maia Bramiのみ現代フランスの詩人で、主題曲から得た着想の詩の朗読です。収録時間は67分。ヤナーチェクの「草陰の小径にて」はここで初めての弦楽オーケストラへの編曲版。一見落ち着いたクラシックに見えて朗読をはさむ配列。

2021/12/04

Ivert/Plastic Dogs

Plasticivert Plastic Dogsの2作目。厳密にいうと、ジャズやファンクなどではなく、宣伝にもある通りプログレッシヴ・メタル・バンドだと思います。でも、何となく、昔聴いたネイキッド・シティのスピード感に変拍子を掛け合わせてヘヴィー・メタルにした感じが聴いていて心地良く、2枚目も買ってしまいました。送料を抑えるために発売直前に他の注文とまとめたら、少し出荷が遅れてしまいましたが。私のブログを見ている人では、このアルバムとの接点は多くなさそうなのですが、こっち方面のサウンドが好きな方なら、聴いてみてもいいのではないかと思います。グループの超絶テクニックにあっけに取られてしまった43分間でした。

 

Ivert/Plastic Dogs(R-Records) - Recorded 2021. Ono Ryoko(Sa), Muto Yuji(Grind G), Hayashi Tsuyoshi(Heavy-G), Ueji Kota(Ds) - 1. Teza 2. Queue 3. Hogwarts 4. Exovangle 5. Agapanthus 6. Zovail 7. Noria 8. Javastroveck 9. Ivert 10. The Last Song

プログレッシヴ・メタル・バンドの第2作。収録時間は43分だけど、えらい密度で変拍子、ユニゾンなどを織り交ぜて変化していく超高スピード音楽のため、60分以上の収録時間があるように感じます。ジャズやファンクではなく、ちょっと聴きにはヘヴィー・メタル的に聴こえるけど、えらく難解な変拍子を織り交ぜ、アルト・サックスがリードをとる場面も多く、かなり個性的な難易度の高い演奏をしています。テクニシャンの集まりでなければできない演奏。それでいてメタルにどっぷりと浸かったサウンドがストレスを発散させて、心地よい重さ。そしてあっちの世界に行きっぱなしだけではなくて、時折りアコースティック・ギターも使って、流れに波を作っています。こういうサウンド、よそではどこに行っても聴けない音楽だと思います。(21年11月24日発売)

2021/12/03

Live At The Village Vanguard Volume II (MDW NTR)/Steve Coleman And Five Elements

Stevelivevilスティーヴ・コールマンの新作が届いたので、先に聴きます。ここまでが11月分としてカウント。昨年もヴィレッジ・ヴァンガードのライヴが出たのですが、これは録音がその約1年後。M-BASEは’80年代にけっこう話題になったのですけど、彼自身は今もその核となって実践しているようです。そこがうれしい。ただ、そのサウンドの関係で、やっぱり聴く人を選ぶかなと思います。まあ、変拍子ファンクの、ある意味元祖なんですけどね。ベーシストは8分音符で弾いていることが目立ちますが、それがビート感を作り出すとともに、変拍子を支えているものだと思います。世間ではすでに忘れ去られているかもしれませんが、活動はしっかりやってます。フェードインで曲が入ってくることが何か所かあるのは少々残念。

 

Live At The Village Vanguard Volume II (MDW NTR)/Steve Coleman(As) And Five Elements(PI Recordings)(輸入盤) - Recorded May 11-13, 2018. Jonathan Finlayson(Tp), Kokayi(Vo), Anthony Tidd(B), Sean Rickman(Ds) - 1. Menes To Midas 2. Unit Fractions 3. Little Girl I'll Miss You 4. Compassion(Drum Solo) - Acsending Numeration - DeAhBo(Reset) 5. Pad Thai - Mdw Ntr 6. 9 To 5 7. Mdw Ntr 8. Rumble Young Man, Rumble 9. Khet & KaBa 10. DeHaBo(Reset) 11. 9 To 5 - Mdw Ntr

(21/11/30)ライヴ演奏の2枚組。収録時間は133分もあります。3曲目と4曲目のメドレーの冒頭が他の人の曲の他は、全曲スティーヴ・コールマンの作曲。今やM-BASEの正統派として生き残る演奏は相変わらずの個性で、1曲目もアルト・サックスのみからはじまり、8分の7拍子で徐々に他のメンバーが加わって、8分音符のベースのリズムに乗っかって進んでいく粘り気のある演奏。静かなところから盛り上がるところまで、有機的に絡み合いながらバップではなくて個性的なフレーズと、変拍子ファンク多めの彼ならではの演奏が続きます。ヴォーカルや時にヴォイス(ラップ的?)も、インパクトがあります。ホーンでのリズムの合いの手も、いかにもM-BASEぽくっていい。聴く人を選ぶかもしれないけれども、ハマると面白い。

2021/12/02

1年間のCD購入枚数/ECM本編が全部聴けるかも

ここ数年毎年CDの購入枚数を数えていますが、やはり年々少なくなっていきますね。特に昨年あたりからはコロナ禍の影響もありますし。あとは一昨年からストリーミングも聴けるようになっていて、その影響もあるかもしれません。

昨年12月から5月の半年間にかけてのCD購入枚数。
 国内盤15枚
 輸入盤8枚
 ECM輸入盤11枚
 中古輸入盤1枚で、計35枚。

そして、6月から11月の半年間での購入予想枚数。
 国内盤8枚
 輸入盤14枚
 ECM輸入盤15枚の計37枚。

合計して72枚と、今年も少なかったです。

中古LPは年間で14枚買ったかな?あまり出ないものなので、だいたい少々高めだった。ECM(JAPO)10枚とチック・コリアのデルファイ3枚、あと国内盤中古(井筒香奈江のダイレクトカッティング盤)が1枚。LPはやはり昨年から聴けるようになってますが、取り扱いが面倒なので、一段落したら購入はほとんどしなくなるかもです。

 

さて、そのLPの購入は、ECM(JAPO)レーベルで、CDにもなっていなくて、ストリーミングにも入ってないものを中心に集めました。現在の段階では、あと聴けてないのはECMでは1268が1枚だけとなり、JAPOでは、60023と60030の2、4曲目だけになりました。実質残り3枚ですね。未CD化でストリーミングで聴けたものについては予算の関係であえてLPでは購入していません。その残り2枚については中古盤を思い切って海外に発注をかけている最中で、うまくすれば年内にはECM本編は全部聴けた、ということになるかもしれません。ECM(JAPO)合わせて未CD化作品43枚のストリーミング化が’19年に実現しなければ、それまでは全部聴けることは予想してませんでしたから。まあ、ラッキーと言えばラッキーですね。実は海外のサイトで直接注文したのは過去に1-2回ECMと直取引しただけで、あとはAmazon JPのマーケットプレイスしか経験がなく、多少手数料がかかってもやむを得ないので、セカイモンという代行業者に今回は頼みました。まあ、今回のECMの件が終われば、ほとんど海外に頼ることは無くなるとは思いますけど。ECMのCDでも最後にどうしても国内で集まらないのがあって、過去に知り合いのCDショップに輸入代行を頼んだことはありました。

(追記12月10日)ECMの1268は無事届き、聴くことができました。ECM本編は全制覇です。JAPOの残り2枚も注文中なので、それも含めて、もうすぐアルバムコメントも書けると思います。(追記12月29日)JAPOの方も残り2枚が届き、全部聴くことができました。

2021/12/01

Sweeping Through The City/Bennie Wallace

Benniethewing ベニー・ウォレスはこのアルバムを出した後、しばらくEnjaレーベルを離れます。また戻ってくることにはなるのですが。今回のアルバムもEnjaらしいといえば、らしい顔ぶれで、なかなかゴキゲンにはなるのですが、あくまでもこういうサウンドが好きな個人的な感想ということで。個性的というか変態的なサウンドを持つミュージシャンが3人もいるのですから、たまりません。比較的大人数になっても、やはり面白さは出てますね。ここまでEnjaから立て続けにアルバムが出たのも、彼の人気度がうかがえます。国内盤として出たのは彼の前期においてはあまりなかったですけれどもね。こういうアルバムも、けっこう好きだなあ。

 

Sweeping Through The City/Bennie Wallace(Ts)(Enja)(輸入盤) - Recorded March 1984. John Scofield(G), Ray Anderson(Tb), Mike Richmond(B), Dennis Irwin(B on 7), Tom Whakey(Ds), The Wings Of Song(on 3, 7) - Pat Conley(Vo), Marybelle Porter(Vo), Cora Hill(Vo), Frances Kenkins(Vo, Per) - 1. Eight Page Bible 2. On Radio 5 3. Trouble And Woe 4. Some Might Think We Are Dancing 5. Refrain 6. The Bread Man 7. Sweeping Through The City

(01/04/01)珍しく比較的大きい編成での演奏ですが、それでもクインテット。3、7曲目にはゴスペル調のヴォーカル・グループも参加していて、この2曲はモロにゴスペルのヴォーカル曲という感じです。これはこれで楽しいかもしれませんが。1曲目はゆったりとして時々立ち止まるような感じの曲。複雑なテーマがどことなくユーモラスな2曲目、ニューオリンズ的なゴチャゴチャしたサウンドが何だか楽しげな4曲目、ゆったりとしているバラードのわりに混沌としている5曲目、けっこうぶっ飛んだ曲調の6曲目。それにしても、レイ・アンダーソンやジョン・スコフィールドって、ベニー・ウォレスのサウンドにけっこうマッチしていますね。何たって、3人ともかなり個性的なフレーズを奏でているのですから。 ここが決め手か。

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