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2021/11/27

アンダーグラウンド/フタリ

Futariunder 藤井郷子さんの同時発売の2枚目。これまた遠隔録音で、録音時期が離れていて、あとから重ねた曲も半分ほどあります。マリンバやヴァイブラフォンとピアノのデュオということで、なおかつ即興演奏というのは、同じスタジオではないとなおさら難しいと思うのですが、丁々発止というよりは静かな中での情景描写のような場面が多く、なおかつある部分ではドラマチックな進行もあるので、なるほど、こうきたか、と思わせるようなサウンドでした。ミニマルとかドローン的な部分もあって、聴いていて催眠状態に陥る(?)ようになりそうなことも。ぶーなすトラックの10曲目って、あえて書いてあるのは珍しいなと思いましたが藤井さんのヴォイスを思いっきり堪能できます。

 

アンダーグラウンド/フタリ(Libra Records)
Underground/Futari(Libra Records) - Recorded July 2018, July and August 2021. 齊藤易子(Marimba, Vib), 藤井郷子(P, Voice) - 1. Underground 2. Break In The Clouds 3. Meeresspiegel 4. Air 5. Frost Stirring 6. Memory Illusion 7. Finite Or Infinite 8. Asayake 9. Street Ramp 10. One Note Techno Punks(Bonus Track)

全曲2人のフリー・インプロヴィゼーション。収録時間は50分。収録方法は同時期の遠隔録音のものと、1-2、5-6、8曲目が’18年に齊藤が録音していたものに藤井がかぶせる、という手法。グループとしては2作目で、楽器の性格からか、静かな中にも情景が見えるような穏やかな展開の曲が多め。このアルバムもまるで同じ場所で録音したかのような一体感があります。硬質な中にも、あちこちにドラマがあって、ああ、こう来たか、という展開になります。特殊奏法もあるかな。3、5曲目のようにやや賑やかで重厚なピアノがかぶさるのもドラマチックで面白い。基本がフリーなだけに、抽象的なサウンドがメインになりますが、これらのやや硬質な世界に身を任せるのもいい。10曲目は珍しくヴォイスが入って活発な印象。(21年11月20日発売)

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