Bennie Wallace Plays Monk
ベニー・ウォレスのアルバムを聴き直して、やぱりいいなあ、と思います。このアルバムはモンク集だし、ベニーもサックスでのモンク然としたところがあって、このアルバムでも基本的には、ピアノレス・トリオで2-3、7曲目にトロンボーンのジミー・ネッパーが加わります。それでなかなか雰囲気が出てしまうところがすごい。いつも書いているけど、フリーを吹いているように見えて、ちゃんと曲になり立ってしまうところが彼らしいところです。あと、どういうわけだか、ベースがエディ・ゴメスなことが多いのも特徴で、やはりこのくらいのテクニシャンでないとベニーにはついていけない、ということかな。
Bennie Wallace(Ts) Plays Monk(Enja)(輸入盤) - Recorded March 4 and 5, 1981. Jimmy Knepper(Tb on 2-3, 7), Eddie Gomez(B), Dannie Richmond(Ds) - 1. Skippy 2. Ask Me Now 3. Evidence 4. Round About Midnight 5. Straight No Chaser 6. Prelude 7. Ugly Beauty 8. Variation On A Theme(Tinkle Tinkle) 9. Round About Midnight(Alternate Take)
(01/01/16)6、8(これはインプロヴィゼーションのソロ)曲目を除いて、全てセロニアス・モンク集。ジミー・ネッパーは2-3、7曲目に参加。サックスを含め全体のサウンドでモンクらしさを表現している感じがあります。1曲目はいきなりサックスが全開で突っ走ります。サックスとトロンボーンの絡みを聴かせるスローな2曲目、モンクの曲らしいテーマの展開とスリルのあるアドリブの3曲目、アヴァンギャルドな出だしから哀愁のあるテーマに移り、その後もスペイシーな、有名な4曲目(9曲目はその別テイク)、とぼけた風味のあるテーマからウネウネサックスのアドリブに展開する5曲目、オリジナルでありながら他の曲と違和感のない小品の6曲目とサックス1本で勝負する8曲目、2管で味のある7曲目。
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