The Free Will/Bennie Wallace
ベニー・ウォレスの3作目になります。メンバーもなかなか。デビュー当初からのフリーのようでいてオーソドックスなジャズの範疇でのサウンドになってしまう、というのはここでも健在で、それがあるからファンになったようなものなので、ここでもゴキゲンなサウンドを聴くことができます。ジャズメン・オリジナルとかスタンダードも2、3曲目にありますが、オリジナルもいいけど、こういう曲もなかなか味わいがあります。まあ一時期をにぎわしたジャズマンというのも多いですけど、今聴いてもいいし、個性で彼と分かるテナー・サックスは、当時けっこうファンがいたような気がしています。
The Free Will/Bennie Wallace(Ts)(Enja)(輸入盤) - Recorded January 31 and February 1, 1980. Tommy Flanagan(P), Eddie Gomez(B), Dannie Richmond(Ds) - 1. The Free Will 2. Sophisticated Lady 3. Star Eyes 4. Back Door Beauty 5. Walter 6. Paslom
(99/07/23)全6曲中4曲がベニー・ウォレスのオリジナル。豪快な音色とフリーに近いような独特なフレーズ。特に咆哮したりするわけではないのですが、オーソドックスな他の3人のメンバーにのっかる彼のテナーはかなり印象的 です。1曲目など他の3人が比較的オーソドックスなのに対し、彼が相変わらず突っ切っている感じがあります。とはいうものの2、3曲目のスタンダードはメロディも美しく、歌心あふれるプレイを見せています。ただし3曲目の前奏は彼らしい独特なアプローチ。 彼の演奏は、やはりオリジナルにとどめをさすので、4曲目から6曲目が興味深いところ。スウィングして楽しい4曲目、アップテンポでモンク的な感じもある5曲目、フリーかと思える出だしからオーソドックスな4ビートになる6曲目。
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