Alegria/Wayne Shorter
ウェイン・ショーターのリーダー作に3曲だけブラッド・メルドーが参加したもの。とは言うものの中心はダニーロ・ぺレス、ジョン・パティトゥッチ、ブライアン・ブレイドなので、そこにゲストが出ているという構図かな。曲によってブラスやストリングスも入るので、けっこう豪華なアルバムになっています。とは言うものの、ショーターのリーダー作なので、演奏自体はけっこうシリアス。フリーには流れないでそのまんまシリアスなサウンドというのも、聴いていて刺激を受けます。聴く人を選ぶアルバムかもしれませんが、考えてみればレギュラー・クァルテットの演奏はみんなそんな感じ。ハマるとなかなか面白い世界ではありますが。
Alegria/Wayne Shorter(Ts, Ss)(Verve) - Released 2003. Danilo Perez(P), Brad Mehldaw(P), John Patitucci(B), Brian Blade(Ds), Terri Lyne Carrington(Ds), Alex Acuna(Per), Woodwinds, Brass, Strings, etc. - 1. Sacajawea 2. Serenata 3. Vendiendo Alegria 4. Bachianas Brasileiras No. 5 5. Angola 6. Interlude 7. She Moves Through The Fair 8. Orbits 9. 12th Century Carol 10. Capricorn 2
スタジオ録音のリーダー作としては8年振りで、内容はカラフルで凝っています。曲によっては木管楽器、ブラス、ストリングスも加わります。オリジナルは5曲あって、再録音のものが多い。ただ、すんなりと分かりやすいジャズのピートやメロディにならないのが彼らしいところで、ある意味深みがあります。ハマるとコワい世界。2曲目は木管との相性もよくクラシックっぽい雰囲気、やはりしっとりとしたメロディで、後半キューバ音楽っぽい3曲目、ジーンとくるメロディのブラジル風の落ち着いた4曲目、トラディショナルがエキゾチックな味を生む7曲目、12世紀の聖歌だというアフリカンなビートの9曲目。ブラッド・メルドーは2、5、8曲目(露出度は低め)に、ジョン・パティトゥッチは1-5、7-10曲目に参加。(03年2月26日発売)
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