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2021年11月の記事

2021/11/28

2021年の私的ジャズベスト3

Charlestone_20211125220901 Daveanother_20211125220801 2671_20211125220701 たぶん今までで一番風変わりな、毎年恒例の年間ベスト3です。昨年12月から今年11月までで選んでます。今年は上半期にいいのがあって迷い(ECMとかは1年を通して最後まで迷いました)、そして日本人のアルバムもいいのがあって迷い(上半期で次点で3枚選んでます)、なかなか決まらなかったのですが、結局上半期で選んだ2枚と、マーク・ジョンソン作のベース・ソロアルバムにしました。パット・メセニーの作曲家に専念したアルバムとか、上原ひろみの弦楽四重奏団とのアルバムなども気になっていたのですが、3枚となるとどうしても最大公約数的にはなってしまいます。しかも、ジャズの好みは十人十色で、ベスト3をやっても、あまり他の人と重なるところがないのが面白い。私も今回次点を含めて4ビートはほぼないし、今年は特殊だと思います。ベース関係が2枚になってしまったのは、自分がエレキ・ベースを趣味程度ですが弾くことと関係あるのかもしれません。つまらん、とか言われそう。なお、この5枚は偶然にも、Amazon Music HDのストリーミングで、全てハイレゾ(96k/24)で聴けます。

 

Tone Poem/Charles Lloyd(Ts, Afl) & The Marvels(Blue Note)(輸入盤) - Released 2021. Bill Frisell(G), Greg Leisz(Steel G), Reuben Rogers(B), Eric Harland(Ds) - 1. Peace 2. Ramblin' 3. Anthem 4. Dismal Swamp 5. Tone Poem 6. Monk's Mood 7. My Amor (Live) 8. Lady Gabor 9. Prayer

(21/03/30)チャールス・ロイド作は4-5、9曲目で、オーネット・コールマン作が1-2曲目、レナード・コーエン作が3曲目、セロニアス・モンク作が6曲目、ガボール・サボ作が8曲目など。収録時間は70分。Marvels名義では3作目なので、けっこう力を入れているグループ。やはりビル・フリゼールとGreg Leiszが全体に及ぼすサウンドの効果は大きく、彼らの名義にしてもおかしくないような影響力を持ってます。特に3曲目など。今回はカヴァー曲は多めですが、1-2、6曲目なども、彼らのオリジナルのような調子で演奏してます。4曲目のアルト・フルートもなかなか雰囲気がいい。タイトル曲の5曲目は出だしに自由なスペースがあって、本編はメロディアスな雰囲気。ロック的なビートに乗る8曲目はややアグレッシヴな感じ。

 

Another Land/Dave Holland(B), Kevin Eubanks(G) & Obed Calvaire(Ds)(Edition Records)(輸入盤) - Recorded September 11, 2019. - 1. Grave Walker 2. Another Land 3. Gentle Warrior 4. 20 20 5. Quiet Fire 6. Mashup 7. Passing Time 8. The Village 9. Bring It Back Home

(21/06/11)2、5、7、9曲目がデイヴ・ホランド作曲、1、4、6、8曲目がケヴィン・ユーバンクス作曲、3曲目がObed Calvaire作曲。収録時間は67分。ホランドは一部エレクトリック・ベース(1、6、8曲目)とアコースティック・ベースを使い分けて、ファンク的な曲が入っています。ギター・トリオというシンプルな編成でこれだけの時間聴かせるのはなかなか大変なのに、また録音でのエレキベースは最近ほとんどなかっただけに、やはりホランドは年齢の割になかなかトンガっているなあと。静かな曲もありますが、なかなか渋くて雰囲気が出ています。時間が長めなので、それぞれの演奏の間の空き方(同じフレーズの繰り返しとか)にも味が出ていることが分かります。熟練の2人と若手のドラマーとの渋いコラボレーションですね。

 

Overpass/Marc Johnson(B)(ECM 2671)(輸入盤) - Recorded January and February 2018. - 1. Freedom Jazz Dance 2. Nardis 3. Samurai Fly 4. Love Theme From Spartacus 5. Life Of Pai 6. And Strike Each Tuneful String 7. Yin And Yang 8. Whorled Whirled World

(21/08/28)1曲目がエディ・ハリス作、2曲目がマイルス・デイヴィス作、4曲目が映画音楽の他は、マーク・ジョンソンの作曲ないしは即興演奏。収録時間は43分で、アコースティック・ベースのソロになっています。プロデュースはマーク・ジョンソンとイリアーヌ・エライアス。1曲目はベースパートを奏でつつのそこにメロディのアドリブをはさんでいるので、ノリがあって退屈させない演奏になってます。他の曲でもその攻め方は実践しているようで。3曲目は音からすると多重録音のようですが。さすがやり手のベテラン・ベーシストという雰囲気の曲が続き、ECMにしては少し賑やかかな、という感じも、おそらく持ち込み音源だからなのかも。それでいて、ベース・ソロでの間というか、自然発生的にできてくる空間を大切にしています。

 

Ueharasilver_20211125221901 Patroadto_20211125221901 (次点2枚)
シルヴァー・ライニング・スイート/上原ひろみ(P) ザ・ピアノ・クインテット(Telarc)
Road To The Sun/Pat Metheny(Comp, 42 String G on 11)(Modern Recordings)

実は創りこみとかサウンドの点では、この次点の2作の方が圧倒的に高いのだけど、もっと気軽に聴けてしみこむものを、というのは年齢に関連するかもしれないなあ、と思ってみたりもします。

2021/11/27

アンダーグラウンド/フタリ

Futariunder 藤井郷子さんの同時発売の2枚目。これまた遠隔録音で、録音時期が離れていて、あとから重ねた曲も半分ほどあります。マリンバやヴァイブラフォンとピアノのデュオということで、なおかつ即興演奏というのは、同じスタジオではないとなおさら難しいと思うのですが、丁々発止というよりは静かな中での情景描写のような場面が多く、なおかつある部分ではドラマチックな進行もあるので、なるほど、こうきたか、と思わせるようなサウンドでした。ミニマルとかドローン的な部分もあって、聴いていて催眠状態に陥る(?)ようになりそうなことも。ぶーなすトラックの10曲目って、あえて書いてあるのは珍しいなと思いましたが藤井さんのヴォイスを思いっきり堪能できます。

 

アンダーグラウンド/フタリ(Libra Records)
Underground/Futari(Libra Records) - Recorded July 2018, July and August 2021. 齊藤易子(Marimba, Vib), 藤井郷子(P, Voice) - 1. Underground 2. Break In The Clouds 3. Meeresspiegel 4. Air 5. Frost Stirring 6. Memory Illusion 7. Finite Or Infinite 8. Asayake 9. Street Ramp 10. One Note Techno Punks(Bonus Track)

全曲2人のフリー・インプロヴィゼーション。収録時間は50分。収録方法は同時期の遠隔録音のものと、1-2、5-6、8曲目が’18年に齊藤が録音していたものに藤井がかぶせる、という手法。グループとしては2作目で、楽器の性格からか、静かな中にも情景が見えるような穏やかな展開の曲が多め。このアルバムもまるで同じ場所で録音したかのような一体感があります。硬質な中にも、あちこちにドラマがあって、ああ、こう来たか、という展開になります。特殊奏法もあるかな。3、5曲目のようにやや賑やかで重厚なピアノがかぶさるのもドラマチックで面白い。基本がフリーなだけに、抽象的なサウンドがメインになりますが、これらのやや硬質な世界に身を任せるのもいい。10曲目は珍しくヴォイスが入って活発な印象。(21年11月20日発売)

2021/11/26

モザイク/ディス・イズ・イット!

Thisismosa 藤井郷子さん関連の新譜が2枚届きましたので、先に聴きたいと思います。この時期出るアルバムはいずれもコロナ禍全盛期なので、遠い距離の場合、一緒にスタジオに集まって録音ができません。このアルバムも、神戸と埼玉の、それぞれ自宅での遠隔録音とのことでした。フリー・ジャズの場合、アイ・コンタクトなどが無ければ、なかなか一体感を出すのが難しかったと思いますが、ライナーによれば、音をよく聴いて、そして神経を集中させて録音に臨んだということでした。そしてこの試みが、また新たな音の出会いというか、サウンドを出していると思います。こういう時期でなければできなかった音が、このアルバムには込められています。グループ2枚目。

 

モザイク/ディス・イズ・イット!(Libra Records)
Mosaic/This Is It!(Libra Records) - Recorded June 2021. 田村夏樹(Tp), 藤井郷子(P), 井谷享志(Per, Ds) - 1. Habana's Dream 2. Dieser Zug 3. Kumazemi 4. Sleepless Night 5. 76 RH

全曲藤井郷子作曲。収録時間は54分。今回は藤井・田村と井谷にそれぞれ分かれ、遠隔で録音しなければならないということで、同一のスタジオのような、例えばアイコンタクトで合わせるということができなかったので、インプロヴィゼーションとしては難しかったと思います。双方自宅なので、ドラムス、パーカッションは控えめ。それでも1曲目のように、ピアノとトランペットが別の部分で演奏しているところにパーカッションが加わって見事なバランスで曲が成り立っていました。静かなヴァイブラフォンからはじまり徐々にやんわりと進んでいく14分台の2曲目もいい。逆境を超えて、更なるアイデアで攻めてくる3-4曲目もフリー好きはたまらない内容かも。温度感低めで印象的な叙情性と情念を併せ持つ5曲目で幕を閉じます。(21年11月20日発売)

2021/11/25

Bennie Wallace Plays Monk

Bennieplaysmo ベニー・ウォレスのアルバムを聴き直して、やぱりいいなあ、と思います。このアルバムはモンク集だし、ベニーもサックスでのモンク然としたところがあって、このアルバムでも基本的には、ピアノレス・トリオで2-3、7曲目にトロンボーンのジミー・ネッパーが加わります。それでなかなか雰囲気が出てしまうところがすごい。いつも書いているけど、フリーを吹いているように見えて、ちゃんと曲になり立ってしまうところが彼らしいところです。あと、どういうわけだか、ベースがエディ・ゴメスなことが多いのも特徴で、やはりこのくらいのテクニシャンでないとベニーにはついていけない、ということかな。

 

Bennie Wallace(Ts) Plays Monk(Enja)(輸入盤) - Recorded March 4 and 5, 1981. Jimmy Knepper(Tb on 2-3, 7), Eddie Gomez(B), Dannie Richmond(Ds) - 1. Skippy 2. Ask Me Now 3. Evidence 4. Round About Midnight 5. Straight No Chaser 6. Prelude 7. Ugly Beauty 8. Variation On A Theme(Tinkle Tinkle) 9. Round About Midnight(Alternate Take)

(01/01/16)6、8(これはインプロヴィゼーションのソロ)曲目を除いて、全てセロニアス・モンク集。ジミー・ネッパーは2-3、7曲目に参加。サックスを含め全体のサウンドでモンクらしさを表現している感じがあります。1曲目はいきなりサックスが全開で突っ走ります。サックスとトロンボーンの絡みを聴かせるスローな2曲目、モンクの曲らしいテーマの展開とスリルのあるアドリブの3曲目、アヴァンギャルドな出だしから哀愁のあるテーマに移り、その後もスペイシーな、有名な4曲目(9曲目はその別テイク)、とぼけた風味のあるテーマからウネウネサックスのアドリブに展開する5曲目、オリジナルでありながら他の曲と違和感のない小品の6曲目とサックス1本で勝負する8曲目、2管で味のある7曲目。

2021/11/24

This Earth!/Alfred Harth

1264 ECMの未CD化アルバムで、ストリーミング化されてないLPが届いたので、さっそく聴いてみました。ECMの場合、未CD化作品のストリーミング化で、え?こんなアルバムがストリーミング化されているのに、このアルバムがなぜないんだ、ということがあります。1250番台にかたまって本編では3枚ストリーミングではないものがあったので、’19年におそらく順番にやっていったけど、思ったほどアクセスがなかったのかどうか、その後は進展がないですね。幸いLPの再生環境が昨年春に整ったので、LPも購入しています。それでもチェックがもれていて、ちゃんとネットを見ていたら、あと2枚ぐらいは入手出来ていたかもなあ、ということがあります。このアルバムはメンバーもいいし、本当はCD化されていてもおかしくないアルバムです。特に参加のポール・ブレイ、好きだなあ。

 

This Earth!/Alfred Harth(Ts, As, Ss, Bcl)(ECM 1264)(LPのみ)(輸入盤) - Recorded May 1983. Paul Bley(P), Trilok Gurtu(Per). Maggie Nicols(Voice), Barre Phillips(B) - 1. Female Is The Sun 2. Relation To Light, Colour and Feeling 3. Studying walk, A Landscape 4. Body & Mentation 5. Energy: Blood/Air 6. Three Acts Of Recognition 7. Come Oekotopia 8. Waves Of Being 9. Transformate, Transcend Tones and Images

(21/11/23)6、7曲目を除きAlfred Harthの作曲で、6曲目はポール・ブレイとの、7曲目はパール・フィリップスとトリロク・グルトゥとのインプロヴィゼーション。メンバーがすごい。ヴォーカル入りの曲も多めで、不思議な世界へと導きます。1曲目から2曲目の流れはヴォーカル入りのバラードで、ある種の浮遊感が心なしか緊張感を与えてくれます。3曲目は少し跳ねるような8分の6拍子の世界で、やはり不思議感覚。幽玄な中を歩いていくような、ECM独特のサウンドが心地よい。内向的なヴォーカルとECMジャズのコラボの5曲目、静かなで見事なインプロヴィゼーションを構築する6曲目と盛り上がりのある7曲目、ヴォーカルのソロではじまりインストの4ビートもあるドラマチックな8曲目、組曲的にヴォーカルで締める9曲目。

2021/11/23

The Free Will/Bennie Wallace

Benniethefree ベニー・ウォレスの3作目になります。メンバーもなかなか。デビュー当初からのフリーのようでいてオーソドックスなジャズの範疇でのサウンドになってしまう、というのはここでも健在で、それがあるからファンになったようなものなので、ここでもゴキゲンなサウンドを聴くことができます。ジャズメン・オリジナルとかスタンダードも2、3曲目にありますが、オリジナルもいいけど、こういう曲もなかなか味わいがあります。まあ一時期をにぎわしたジャズマンというのも多いですけど、今聴いてもいいし、個性で彼と分かるテナー・サックスは、当時けっこうファンがいたような気がしています。

 

The Free Will/Bennie Wallace(Ts)(Enja)(輸入盤) - Recorded January 31 and February 1, 1980. Tommy Flanagan(P), Eddie Gomez(B), Dannie Richmond(Ds) - 1. The Free Will 2. Sophisticated Lady 3. Star Eyes 4. Back Door Beauty 5. Walter 6. Paslom

(99/07/23)全6曲中4曲がベニー・ウォレスのオリジナル。豪快な音色とフリーに近いような独特なフレーズ。特に咆哮したりするわけではないのですが、オーソドックスな他の3人のメンバーにのっかる彼のテナーはかなり印象的 です。1曲目など他の3人が比較的オーソドックスなのに対し、彼が相変わらず突っ切っている感じがあります。とはいうものの2、3曲目のスタンダードはメロディも美しく、歌心あふれるプレイを見せています。ただし3曲目の前奏は彼らしい独特なアプローチ。 彼の演奏は、やはりオリジナルにとどめをさすので、4曲目から6曲目が興味深いところ。スウィングして楽しい4曲目、アップテンポでモンク的な感じもある5曲目、フリーかと思える出だしからオーソドックスな4ビートになる6曲目。

2021/11/22

Live At The Public Theatre/Bennie Wallace

Bennielivepub ベニー・ウォレスの2作目。メンバーも1枚目と同じだし、録音日もそんなに離れてないので、ライヴをこのメンバーでやってしまった、という感じでしょうか。ピアノレス・トリオも板についていて、さすがベニーと思える演奏です。ライヴなだけに人の曲、特にセロニアス・モンクの曲が多いですが、これも一種のファン・サービスだと思います。しかし、聴いていて中毒になりそうなサックスですね。リアルタイムでは国内盤だけを購入していたのですが、’98年頃から輸入盤だけでしか発売されてないものにも手を出しはじめ、その流れでこのあたりのアルバムを集め始めた、といういきさつがあります。

 

Live At The Public Theatre/Bennie Wallace(Ts)(Enja)(輸入盤) - Recorded May 26, 1978. Eddie Gomez(B), Dannnie Richmond(Ds) - 1. Broadside 2. Sentimental Mood 3. Blue Monk 4. Head 5. Ugly Beauty 6. Ask Me Now

(01/01/01)ライヴ盤。ここでもピアノレス・トリオの編成でゴリゴリとサックスを吹いています。けっこうアグレッシヴではあるのですが、攻撃的ではない印象。 フレーズはアブナいけれど、トータルではオーソドックス。1曲目からオリジナルで各パートのソロをはさみながら14分も飛ばします。歌心あふれるテーマを吹く2曲目もアドリブに入ると徐々に個性的なフレーズになっています。ソロに注目。モンク作の3曲目は、ちょっとトボケた感じが彼とけっこう相性の良い印象。テーマからしてアグレッシヴ、 アドリブはもちろん!のオリジナルの4曲目。そして5-6曲目もモンクの曲。5曲目は、ゆったりしたリズムにやっぱり縦横無尽のサックス。6曲目も歌心とアドリブの危ういバランスで、完全ソロの部分がけっこう良い感じ。

2021/11/21

The Fourteen Bar Blues/Bennie Wallace

Benniethefour ベニー・ウォレスのCDがまとまって出てきたので、これからはなるべく出た順番に紹介して行けることを期待しています。これが初リーダー作だと思うのですが、いきなりピアノレス・トリオでのアルバムになっています。もうこの時からスタイルは出来上がっていたといってもよく、個性的なサックスを思う存分聴けるというメリットがあります。1、2、8曲目以外は自作の曲で、もうこの時期からオリジナル中心のアルバムが多いというのも、彼らしくていいですね。最初は国内盤しか追いかけてなくて、輸入盤のみのアルバムに手を出し始めたのは’99年頃からになっています。このアルバムも’00年初頭に聴いていますね。

 

The Fourteen Bar Blues/Bennie Wallace(Ts)(Enja)(輸入盤) - Recorded January 23, 1978. Eddie Gomez(B), Eddie Moore(Ds) - 1. Chelsea Bridge 2. Trinkle Tinkle 3. Vicissitudes 4. Broadside 5. The Fourteen Bar Blues 6. Green & Yellow 7. Yard 'N' Newk 8. Flamingo

(00/01/08)デビュー作から、あの独特な音が飛ぶフレーズとある種の豪快さを持ち合わせていました。そしてお得意のピアノレス・トリオという編成が、演出を成功させていると言えます。1-2、8曲目などのスタンダードでけっこう味のある渋い演奏が聴けます(1曲目の出だしから渋い) 。やはり2曲目セロニアス・モンクの曲との相性が良いかも。ただ、やっぱりオリジナルの方が個性が出ている感じがします。3曲目はベース・ソロも印象的なフリーに近い思索的な曲。エディ・ゴメスの好サポートで疾走する自由度の高い4曲目はラストのユニゾンのテーマがスゴい。やはりフリーのような、タイトル曲の5曲目、うって変わって楽しいテーマでスゴいこともやる6曲目。急速調の7曲目。エディ・ゴメスの参加で、より面白くなった1枚。

2021/11/20

The Nearness Of You/Bennie Wallace

Bennienearn ちょうど’99年以降、ブログがはじまる’04年5月以前にアルバムコメントの手直しをしたミュージシャンがいくらかあって、このベニー・ウォレスもその一人。ブログが始まる頃にはすでに映画音楽の仕事メインになっているため、ブログには非常に掲載枚数が少ないです。通常だと時系列的に取り上げていくのですが、収納場所がバラバラのため、とりあえず置いてある場所が分かりやすいものから。けっこう枚数がありますが、これも全部探せるかどうか。今日のアルバムは、国内盤はMUZAKから出ていた時代のEnja盤になってますけど、当時としては割と売れていたのではないかな。メンバーもいいです。うねうねしたサックスも、より歌う方向に向いているし。ブログ開始前夜のアルバムコメント。

 

The Nearness Of You/Bennie Wallace(Ts)(Enja) - Recorded June 2003. Kenny Barron(P), Eddie Gomez(B) - 1. Come Rain Or Come Shine 2. Willow Weep For Me 3. Crazy He Calls Me 4. Cocktails For Two 5. Why I Was Born 6. The Nearness Of You 7. I'm Old Fashioned 8. I've Grown Accustomed To Her Face 9. Some Other Spring 10. 'Tis Autumn

ドラムレスのトリオで、しかもスタンダードのバラード(一部にミディアム・テンポの曲あり)を演奏するという趣向。参加メンバーも非常に豪華で、そのサポートも聴きどころ。もちろんベニー・ウォレスのサックスは一部フレーズがひねくれていて一筋縄ではいきませんが、企画にうまくサックスもハマっています。ひねくれているだけではなくて、当然ながら余裕も歌心もけっこうあって優しく包み込むような場面もあり、1曲1曲が印象に残ります。ちょっと間違えるとムードミュージックになりそうな雰囲気。サックスをじっくり聴け、ということでしょうか。また、エコーのかかり具合も多めのサウンド。4曲目はベースが絡んでウォーキングではないですが、ほのぼのとした味わい。タイトル曲の6曲目もしっとりゆったりとメロディを奏でます。(04年2月21日発売)

2021/11/19

With All My Heart/Harvey Mason Trios

Harveywithall ブラッド・メルドーもひと区切りになりますが、ここでは1曲のみの参加作。それでいて、1曲ごとにスゴ腕ピアニストが交互に出てくるので、非常に豪華だなあと思います。実はこれもまだCDが探せておらず、ストリーミングにもないので、昔のアルバムコメントそのままに出してしまったものですが、これだけのメンバーが出ているアルバムなら1度は聴いてみたいと思うでしょう。トリオの演奏で、ピアニストだけではなくて、ベーシストも豪華なのでなおさらかも。処分はしていないはずなので、早く見つかることを祈っていますけど。この時期のアルバムは整理がついてないので、今後も探せなかったものが出てくるかもしれません。(追記)CDの現物が出てきました。

 

With All My Heart/Harvey Mason(Ds) Trios(Videoarts) - Recorded April 10-18, June and July, 2003. Kenny Baron(P), Chick Corea(P), Fred Hersch(P), Monty Alexander(P), Bob James(P), Cedar Walton(P), Brad Mehldau(P), Mulgrew Miller(P), Dave Grusin(P), Herbie Hancock(P), Hank Jones(P), John Beasley(P), Ron Carter(B), Dave Carpenter(B), Eddie Gomez(B), Charnet Moffett(B), Charlie Haden(B), Larry Grenadier(B), Mike Valerio(B), George Mraz(B) - 1. Bernie's Tune 2. If I Should Lose You 3. So Near, So Far 4. Swamp Fire 5. Smoke Gets In Your Eyes 6. Hindsight 7. Dindi 8. Without A Song 9. One Morning In May 10. Speak Like A Child 11. Tess 12. P's & Q's

ピアニストが非常に豪華な顔ぶれで、しかも1曲ごとにかわります。例えばチック・コリア(2曲目)、ボブ・ジェームス(5曲目)、ブラッド・メルドー(7曲目)、ハービー・ハンコック(10曲目)。ベーシストもピアニストの個性に合わせて、これまた豪華な面々。最多の4曲に参加しているロン・カーター(B)、エディ・ゴメス(B)(3曲目)、チャーリー・ヘイデン(5曲目)など。他のミュージシャンのどの曲も、聴きやすく、それぞれのミュージシャンらしく個性的。意外に一番トンガっていたのは、もう大御所になっているハービー・ハンコックの「スピーク・ライク・ア・チャイルド」だったりします。内容は言わずもがなで、フュージョンの印象が強いハーヴィー・メイソンがちゃんとジャズしているのかスゴいところ。まずは聴け、と言うべきか。(03年11月26日発売)

2021/11/18

車のこととかこれからとか

車は割と長く乗る方で、学生時代の父親の代の車から始まって、カローラ、スカイライン2台、ステージア2台、エクストレイルの計6台で還暦の今まで来てしまいました。平均8-9年ぐらい? さて、エクストレイルも7年車検をこの夏通してしまったし、次の車は、すぐにではないけどどうしようかと考えています。まだ軽自動車にするには高速を走る比率も高めで早いかなと思うし、肝心のエクストレイルも8年ぐらいたってもフルモデルチェンジ、してないんですよね。さすがにマイナーチェンジだけでは買い替える気持ちはないのと、購入時に比べて微妙に値段が上がっているような気がする。そうすると、フルチェンジをしても、買うかどうか。家族が扱うには少々大きさが大きいということもあります。

そこで候補に挙がっているのがキックス、ノート、オーラあたり。日産派ではありますが。大きさが小さくなって取り回しは良くなる気がするし、これなら家族でも割と気軽に運転できるんじゃないかな。ただ、オプションをつけたりすると、7年前にエクストレイルを買ったときとあまり変わらない価格になってしまいます。シリーズハイブリッドの電気自動車なので燃費も良くなるけど、搭載しているリチウムイオンバッテリーの寿命が来たときにいくらかかるのかも心配。エクストレイルはガソリン車ですけど、アイドリングストップになっていて、その3年に一度のバッテリー交換が、アイドリングストップ用ということで値段が高くなってます。あまり距離を乗ってないだけに(7年で2万キロ弱)、燃費がいい分の元が取れているのか、気になるところ。エクストレイルを買ったときは、母親の車いすを乗せて走れるように、との思いでしたが、母親の亡くなった日と車両登録日が偶然一致してしまいました。今でも長男の自作スピーカーなど、たまに運ぶこともあるし、これ以上小さくなるとちょっと悩みどころでもあります。

以前CDプレイヤーを購入した時に、いらなくなった本とか楽器とかを売って、それで大半をカバーしましたけど、もう売れるものは大量のCDしかないです。CD全盛期だったら、かなりの割合をカバーできる買取価格がついたけど、今はCD価格も暴落してるし、値段がつかなかったら、老後の楽しみをただ捨ててしまうようなものですしね。でも、持っていても残りの人生では聴ききれないのも悩みどころ。まあ、ストリーミングは入れてありますけれども、それでも万全ではないですね。最近時々発作的にCDを処分したい、と言っているのは、このような状況からです。まあ、普通にお金を出して買えばいいじゃないかと皆さんは思うけど、それでは面白くないというのもあります。営業の人からは時々押されてつい買いたいと思うのですが、冷静に考えてみると、車の下取り価格は今後下がっていくとはいえ、特に現状不満はないし、急ぐ必要がないのかな、とも思います。車の寿命が長くなっているので、無理することはないか。買い替えるのがいちばん高くつきます。もう少し考えてみたいところ。ガソリン車なら13年くらいは乗れそうな気もしてます。

2021/11/17

Ma Femme Est Une Actrice(Musique Original De Brad Mehldau)

Bradmafamme 邦題は「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール」というオリジナル・サウンドトラックで、収録時間は63分。フィーチャリング・ブラッド・メルドーと書いてある通り、彼の露出度はけっこう高いです。でもいろいろな曲の間に混ざっているので、やはり聴くときはサウンドトラックとして聴くべきかなとも思いますが。これもワーナーから出てますので、入手はしやすいのか、どうなのか。この時期に関しては、映画に関わっていたこと、多いですね。当時は当たり前のように、彼の名前が入っていれば買っていましたが。国内発売されてない輸入盤にまで手を広げたのは、本格的にはもう少し後のことになります。

 

Ma Femme Est Une Actrice(Musique Original De Brad Mehldau(P))(Warner Bros) - Released 2003. Larry Grenadier(B), Jorge Rossy(Ds), Sam Yahel(Org), String Quartet - 1. Interviews 2. Lullaby Of Birdland 3. Yvan Au Cinema 4. Another Shade Of Blue 5. Action 6. London Calling 7. Soho 8. Annie's Lament 9. Dans La Loge 10. Au Petit Matin 11. Thai-Chi Et Brie De Meaux 12. Sonnet-1 13. Song Song 14. Sonnet-2 15. Singalong Junk-Charlotte's Theme-1 16. Singalong Junk-Charlotte's Theme-2 17. Bedroom Dancing 18. It's All Right Now 19. young At Heart 20. The End

ブラッド・メルドーの曲を中心に、エラ・フィッツジェラルド(2曲目、’54年録音)、アニー・ロス(8曲目、’52年録音)、ザ・クラッシュ(6曲目、’79年録音)、デイ・ワン(17曲目)、エディ・ハリス(18曲目 、’75年録音)などの曲がはさまっています。全20曲中、14曲がブラッド・メルドーのソロ・ピアノまたはトリオ(ラリー・グレナディア(B)、ホルヘ・ロッシィ(Ds)、時にサム・ヤエル(Org)やストリングスが参加)なので、露出度はけっこう高め。ここではあまりシリアスにならず、聴きやすいサウンドかも。また4曲目は’99年のリー・コニッツ、チャーリー・ヘイデンとのトリオのライヴで、何と収録時間が10分にも及びます。ただ、他のジャズやロックが間に混ざったり、短めの曲が多かったりするので、あくまでもサントラ盤の位置付けで聴くべき?(03年4月23日発売)

2021/11/16

Alegria/Wayne Shorter

Waynealegria ウェイン・ショーターのリーダー作に3曲だけブラッド・メルドーが参加したもの。とは言うものの中心はダニーロ・ぺレス、ジョン・パティトゥッチ、ブライアン・ブレイドなので、そこにゲストが出ているという構図かな。曲によってブラスやストリングスも入るので、けっこう豪華なアルバムになっています。とは言うものの、ショーターのリーダー作なので、演奏自体はけっこうシリアス。フリーには流れないでそのまんまシリアスなサウンドというのも、聴いていて刺激を受けます。聴く人を選ぶアルバムかもしれませんが、考えてみればレギュラー・クァルテットの演奏はみんなそんな感じ。ハマるとなかなか面白い世界ではありますが。

 

Alegria/Wayne Shorter(Ts, Ss)(Verve) - Released 2003. Danilo Perez(P), Brad Mehldaw(P), John Patitucci(B), Brian Blade(Ds), Terri Lyne Carrington(Ds), Alex Acuna(Per), Woodwinds, Brass, Strings, etc. - 1. Sacajawea 2. Serenata 3. Vendiendo Alegria 4. Bachianas Brasileiras No. 5 5. Angola 6. Interlude 7. She Moves Through The Fair 8. Orbits 9. 12th Century Carol 10. Capricorn 2

スタジオ録音のリーダー作としては8年振りで、内容はカラフルで凝っています。曲によっては木管楽器、ブラス、ストリングスも加わります。オリジナルは5曲あって、再録音のものが多い。ただ、すんなりと分かりやすいジャズのピートやメロディにならないのが彼らしいところで、ある意味深みがあります。ハマるとコワい世界。2曲目は木管との相性もよくクラシックっぽい雰囲気、やはりしっとりとしたメロディで、後半キューバ音楽っぽい3曲目、ジーンとくるメロディのブラジル風の落ち着いた4曲目、トラディショナルがエキゾチックな味を生む7曲目、12世紀の聖歌だというアフリカンなビートの9曲目。ブラッド・メルドーは2、5、8曲目(露出度は低め)に、ジョン・パティトゥッチは1-5、7-10曲目に参加。(03年2月26日発売)

2021/11/15

Portrait Of Bill Evans/Eliane Elias, Dave Grusin, Herbie Hancock, Bob James, Brad Mehldau

Portraitbill とうとうCDも発見できなければ、ストリーミングでもないアルバムが出てきてしまった。ただ、このオムニバス版、出演者や演奏が素晴らしいものなので、探したときにここの前置きは書き換えるとして、とりあえず紹介だけはさせていただきます。購入時に、確か何度も聴いたのは覚えてますので。’00年代の前半はまだレコード会社にお金があったんですね。これだけ豪華なアルバムができてしまいました。何と言っても、この5人が揃う(同じ曲で共演しているわけではありませんが)のは珍しいこと。それだけに探して聴いてみたいのだけど、こういうのに限って、そのうちひょっこりとどこからか出てくるものであります。(追記19日)アルバムを探せて聴いています。ハービー・ハンコックはやはりマイ・ペースでした。

 

Portrait Of Bill Evans/Eliane Elias(P), Dave Grusin(P), Herbie Hancock(P), Bob James(P), Brad Mehldau(P)(JVC) - Released 2002. Richard Bona(B), Billy Kilson(Ds), Rick Braun(Tp), David McMurray(As), Kirk Whalum(Ts), Khaliq Glover(Ds Prog), Michael Colina(Synth), Marc Johnson(B), Jack DeJonette(Ds), Tom Kennedy(B), Dave Weckl(Ds) - 1. Nardis 2. Gotta Rhythm 3. Come Rain Or Come Shine 4. Under The Influence 5. The More I See You 6. Waltz For Debby 7. If You Could See Me Now 8. My Heart Stood Still 9. Emily 10. Ghost Story - Improvisation On Chopin C Minor Prelude Opus 28

1曲目のボブ・ジェームスの「ナーディス」でとどめをさします。リチャード・ボナのベースと、アレンジとで非常に印象的。4曲目はオール・ブルース風な曲での演奏。ハービー・ハンコックは2曲目ではマイペースのエレクトリックな彼ですが10曲目ではショパンをモチーフにしたソロピアノで勝負しています。イリアーヌの3、7曲目ではマーク・ジョンソン(B)とジャック・ディジョネット(Ds)とのトリオ。比較的オーソドックスでビル・エヴァンスに素直にトリビュートした演奏。ブラッド・メルドーは5、8曲目でソロ・ピアノ。左手ウネウネフレーズが連続する8曲目がスゴい。6、9曲目のデイヴ・グルーシンも素直ながらアレンジャーらしさがあります。ビル・エヴァンス風を期待するよりも参加した演奏者で楽しむ聴きかたの方が良いのかも。(02年12月26日発売)

2021/11/14

Once Upon A Time/Eberhard Weber

2699 届いたECMの2枚目です。今はベースを弾くことができなくなってしまったエバ―ハルト・ウェーバーの’94年のライヴのベース・ソロでのアルバム。やはり彼の音は一聴すると分かりますね。ただ、映像ではないので、1本のベースではちょっとでなさそうな音があちこちにあるので、それが疑問。スタジオ録音だと多重録音などできてしまうのでしょうけど、テープか何かを使いつつのライヴなのでしょうか。((注)ある方からの情報によればエコー装置だそうです。)本当にあれを重ね録りしてないとすると、ものすごいテクニックということになるのですけど。開放弦をうまく使うと問題ないのかな? この辺は知っている方、お教えいただければ。そういうことを考えずに聴いたとすると、他ではないベース・ソロのライヴなので、けっこう堪能できると思うのですけど。

 

Once Upon A Time/Eberhard Weber(B)(ECM 2699)(輸入盤) - Recorded August 1994. - 1. Pendulum 2. Trio For Bassoon And Bass 3. Ready Out There 4. Silent For White 5. Delirium 6. My Favorite Things 7. Air

(21/11/13)’94年のライヴ録音で、収録時間は48分。6曲目がスタンダードの他は全曲Eberhard Weberの作曲。特に1曲目は有名な再演曲なので、懐かしいと思う人は多いでしょう。独特なエフェクターをかけた(確か5弦の)アコースティックベースなので、音を聴けば、あ、彼のベースだと分かります。しかもベース・ソロでのライヴなんですが、メロディやコードもうまく使って、独特な音のセンスでライヴを聴かせきっています。ジャケットも久しぶりのMaja Weberによる絵が懐かしい。哀愁漂う演奏で、テンポ的にもある意味一本調子なのですが、聴いていると、完全なソロでは音が出なさそうな場面があって、ループBOX的なもの(あるいはテープ)を使ってそれをバックに演奏しているのかも、と思いました。真偽のほどは不明。

2021/11/13

Puerta/Jorge Rossy/Robert Landfermann/Jeff Ballard

2661 またECMが2枚入ってきたので、聴いていきます。ECMはあと下旬に1枚出て、今年は打ち止めかな。このアルバム、メンバーと楽器が面白くて、リーダー格のホルヘ・ロッシーは本業はドラマーで、ブラッド・メルドー・トリオで以前叩いていた人。ヴァイブラホンとマリンバは、それでも他レーベルで複数枚出してますね。そしてジェフ・バラードはメルドー・トリオにあとからドラマーで入った人。それが共演しているので、けっこう意外だなあ、と思う気持ちは一緒でしょう。持ち込み音源のようで、出てくる音を聴いていると、あまりECMっぽくないサウンドの曲が多め。ただし、マンフレート・アイヒャーはECMらしい音というのはない、というようなことを言っていたことがありましたので、これはこれでいいかなあと。

 

Puerta/Jorge Rossy(Vib, Marimba)/Robert Landfermann(B)/Jeff Ballard(Ds, Per)(ECM 2661)(輸入盤) - Recorded September 2020. - 1. Pst-Cathoric Waltz 2. Tainos 3. Adagio 4. Maybe Tuesday 5. Cargols 6. Scilla E Cariddi 7. Puerta 8. S.T. 9. Ventana 10. Adios

(21/11/13)5曲目のみChris Cheek作で、他は全曲Jorge Rossy作。収録時間は54分。いつもはドラマーですけど、ここではヴァイブラホンとマリンバでの演奏(他レーベルでは既にあるようです)。しかも、ブラッド・メルドー・トリオの後釜のドラマーとして入ったジェフ・バラードとの共演ということで興味を引きます。幾分オーソドックスなジャス寄りかなと思える演奏で、持ち込み音源っぽさを出しています。いかにもECMという感じの曲は少なめ。。副業っぽくない演奏で、こういう器用な演奏もできるのは、ミュージシャンとして幅が広がっていいとは思います。バラードのドラムスのサポートは、4ビートの曲もそうでない曲も、見事なサポートぶりを見せてます。ベースも4ビートの曲はけっこうオーソドックスだし、音数はやや多めです。

2021/11/12

Space Cowboys(Origihal Soundtrack)

Spacecowboy この時期のあたり、ジャズミュージシャンも参加しているサウンドトラックもいくつか拾っています。このアルバムも、クリント・イーストウッド関連。やはりジャズとの親和性が強いんでしょうね。収録時間は46分。1-2曲目から、ポール・サイモンやアーロ・ガーファンクルの影響もあるのかな、と思ってみたりもしますが、それでも、アルバムとして聴いても、まあ面白いので、いいとしましょうか。時にサウンドトラックだと、短い曲が連なっていて、映画を観ないとあまり面白くないものもあるので。このあたりの年代はこういうものが普通にスウィングジャーナルに国内盤が出て買っていた時期なので、意外なものを所有していることも多いです。

 

Space Cowboys(Origihal Soundtrack)(Malpaso) - Released 2000. (3、6曲目のパーソネル)Joshua Redman(Ts), Larry Golddings(P), Peter Bernstein(G), Dennis Irwin(B), Bill Stewart(Ds), (8曲目のパーソネル)Joshua Redman(Ts), Gil Goldstein(P), Peter Bernstein(G), Dennis Irwin(B), Bill Stewart(Ds), and Strings, (7、10曲目のパーソネル)Brad Meldhau(P), Larry Grenadier(B), Jorge Rossy(Ds) - 1. Still Crazy After All These Years 2. I Only Have Eyes For You 3. The Best Is Yet To Come 4. Take It To The Limit 5. Young At Heart 6. Hit The Road Jack 7. Old Man 8. The Second Time Around 9. Last Night 10. Still Crazy After All These Years 11. Fly Me To The Moon (In Other Words)

クリント・イーストウッドが監督・主演の映画のオリジナル・サウンドトラック。ジョシュア・レッドマン(Ts)が3、6、8曲目に、ブラッド・メルドー(P)が7、10曲目に参加しています。ジャズであっても映画を意識してか、素直なサウンドに仕上がっています。’30年代のスタンダードから’70年代のポール・サイモンやイーグルスあたりまでのカヴァー集であってけっこう楽しめます。カントリー歌手も何曲か参加して、あえてカヴァー集を作ってしまうところにこだわりを感じさせますが、聴いた感じではけっこう自然で、BGMにも良い感じです。大好きなポール・サイモンの「時の流れに」ではウィリー・ネルソン版とブラッド・メルドー版が聴け、個人的には嬉しいところ。フランク・シナトラが歌う11曲目のみ’64年録音らしい。(00年9月13日発売)

2021/11/11

Subaqueous Silence/Ayumi Tanaka Trio

2675 ECMの新譜も3枚目で一段落。日本人としては数少ない何人目かのリーダー作です。田中鮎美という人は、北欧で活躍しているピアニストなので、しかもそこの音にたぶんどっぷりとハマっているので、ブラインドで聴くと、北欧出身のピアニストかと思うかもしれません。この音源、持ち込みだったのか、クレジットにはアルバム・プロデュースド・バイ・マンフレート・アイヒャーと書いてあります。でも出てくるサウンドはECMでの北欧系のピアノトリオの音でした。個人的にはなかなかいいですけど、聴く人を少々選ぶかなあ、とも感じます。収録時間が34分なのでLPを意識しているのかもしれませんけど、もう少し長ければなあ、とも思いました。

 

Subaqueous Silence/Ayumi Tanaka(P) Trio(ECM 2675)(輸入盤) - Recorded June 2019. Christian Meaas Svendsen(B), Per Oddvar Johansen(Ds) - 1. Ruins 2. Black Rain 3. Ruins II 4. Ichi 5. Zephyr 6. Towards The Sea 7. Subaqueous Silence

(21/11/09)4-6曲目が出演者のフリー・インプロヴィゼーションで、他は全曲田中鮎美の作曲。収録時間は34分。曲の中の間の取り方といい、ゆったりとした温度感の低い音といい、まさにECMとしてのアルバムとしてどストライクな雰囲気のサウンドを持ったアルバム。それでいて甘くなく、ある程度聴く人を選ぶようなスタンスがうかがえます。曲ごとに、落ち着いてはいるけれど、見えてくるカラーが違っているのもいい感じ。フリー・インプロヴィゼーションでも、音使いややり取りがシリアスになる場面があるかな、とは思うも、アルバムの起伏をつけるにはちょうどいい塩梅のような気がしています。切り込むような鋭さではないけれども、それでも相変わらず温度は低いままなので、やはり日本人でもかの地のピアニストかと思う。

2021/11/10

Gyorgy Kurtag/Antonin Dvorak/Parker Quartet/Kim Kashkashian

2649 ECM New Seriesの2枚目はストリング・クァルテットにキム・カシュカシアンが中盤で加わる演奏。前後がGyorgy Kurtagの、6つの楽興の時(前)、セルヴァンスキを追悼する小聖務日課(後)、そして中ほどがAntonin Dvorakの弦楽五重奏曲第3番、となっています。アメリカの弦楽四重奏団ですが、うち3人が東洋系というのも珍しいですが、演奏自体はかなり良いらしく、グラミー賞をとったこともあるとのこと。現代音楽とクラシックの合わせ技はECM New Seriesの得意とするところですが、合わせ具合もなかなかいいのではないかと思います。現代音楽のところは、やはりシリアスですけれども。

 

Gyorgy Kurtag/Antonin Dvorak/Parker Quartet/Kim Kashkashian(Viola)(ECM New Series 2649)(輸入盤) - Recorded November 2018. Parker Quartet: Daniel Chong(Vln), Ken Hamao(Vln), Jessica Bonder(Viola), Kee-Hyun Kim(Cello) - Gyorgy Kurtag: 1-6. Six Moments Musicaux Op.44 Antonin Dvorak: 7-10. String Quintet No.3 In E-flat Major Op.97 Gyorgy Kurtag: 11-25. Officium Breve

(21/11/08)Gyorgy Kurtagはルーマニア生まれ、ハンガリー人の20-21世紀の現代音楽家、Antonin Dvorakは19世紀から20世紀初頭までのチェコの作曲家。Kim Kashkashianはクインテットの7-10曲目に参加。クァルテットのメンバーは東洋人が多いですがアメリカのクァルテット、演奏は西洋そのものです。収録時間は63分。現代音楽を前後に置き、聴きやすいクラシックを真ん中にはさみこむ構図はNew Seriesが得意としてます。

2021/11/09

J.S.Bach/Fred Thomas/Three Or One

2640ECM(New Seriesを含む)が3枚到着したので、先に聴いていきます。このバッハ集は編曲したものということで、クラシック・バロックの世界では珍しいことと思うのですがどうなんでしょうか。収録時間は61分。オルガン曲集の編曲が多いということで、楽器での表現の違いにも興味があります。ジャズだとテーマだけあって一気にアドリブになだれ込む、ということがありますが、New Seriesの方ではあくまでもバロックの範疇で、原曲のイメージの解釈にとどめて、あくまでもバッハの曲ということを前面に出した解釈なので、落ち着いて聴くことができます。こういうアルバムが出せるのも、やはりECMだからかな、と思います。

 

J.S.Bach/Fred Thomas(P)/Three Or One(ECM New Series 2640)(輸入盤) - Recorded 2012, 2018. Aisha Orazbayeva(Vln), Lucy Railton(Cello) - 1. Ach Bleib Bei Uns, Herr Jesu Christ 2. Herr Christ, Der Ein'ge Gottes Sohn 3. Ich Ruf Zu Dir, Herr Jesu Christ 4. Durch Adams Fall Ist Ganz Verderbt 5. Erbarm Dich Mein, O Herre Gott 6. Sinfonia 7. Alle Mencshen Mussen Sterben 8. Der Tag, Der Ist So Freudereich 9. Christe, Du Lamm Gottes 10. Liebster Jesu, Wir Sind Hier 11. Aria "Wie Zittern Und Wanken Der Sunder Gadanken" 12. Aria "Weichet Nur, Betrubte Schatten" 13. Aria "Jesu, Meines Todes Tod" 14. Aria "Wie Furchtsam Wankten Meine Schritte" 15. Wenn Wir In Hochsten Noten Sein 16. Golobet Seist Du, Jesu Christ 17. O Gott, Du Frommer Gott 18. O Lamm Gottes Unschuldig 19. Jest, Meine Freude 20. Allein Gott In Der Hof Sei Ehr 21. In Dulci Jubilo 22. Gott, Durch Deine Gute 23. Das Alte Jahr Vergangen Ist 24. Maine Seele Erhebt Den Herren

(21/11/08)バッハの曲をFred Thomasが編曲して3人で演奏したアルバム。6、11-14曲目はピアノのソロ。クラシックやバロックというと楽譜に忠実に演奏するのを旨としますが、ここではあえて編曲(アレンジ)しての演奏。古楽などでは時々見かけますけど、バッハでは私は経験がほとんどないと思います。それでも元の音楽の研究の上での編曲ということで、バッハの曲という範疇から外れることなく、心地よいバッハの曲を聴かせます。

2021/11/08

Close Enough For Love/Fleurine

Fleucloseen ブラッド・メルドーの奥さんのフルーリーン。手持ちでは3枚のCDがありますけど、発売日の関係からか、このアルバムだけまだブログにありませんでした。これが最初のアルバムで、メルドーとのデュオの要素が強く、ヴォーカルもピアノ(歌伴中心ですが)も楽しめるようになっています。ここまでブログ未掲載のアルバムを探しつつ、アップしている経過報告ですが、実際に音源を聴いている時間よりも、CDがダブってないかの確認作業と、そのCDを探す作業の方が時間がかかってます。よほどのことが無い限り、アルバムコメントは20年ほど前のものをそのまま掲載するため、そちらの方の負担はだいぶ減ってはいますけど。

 

Close Enough For Love/Fleurine(Vo)(EmArcy) - Recorded June 24 and 25, 1999. Brad Mehldau(P), Marianne Csizmadia(Vln), Ori Kam(Viola), Noah Hoffeld(Cello) - 1. The Logical Song 2. Caminhos Cruzados 3. Chanson De Delphine 4. Up From The Skies 5. Resignacao Nao Pra Nos 6. Made Of Sand 7. Better Days Ahead 8. Sem Resposta 9. Close Enough For Love 10. O Amor Chegou

やっぱりブラッド・メルドーが歌伴をやるので、その珍しさで注目されるアルバムなんだろうなあ、と思いつつ。 フルーリーンは彼の奥さんなのでサウンドの相性は良いようです。フルーリーンは何ヶ国語も操っているようですが、私にはあまり分かりません。ただ、ヴォーカルにはハッとするような印象はないにしろ、そのサウンドはヨーロッパの香り。曲はどちらかと言うとブラッド・メルドー特有のアルペジオの奏法の曲が印象的かつ独特。ジャズらしさはあまりありませんけれど味わいと深みがあります。そして、2人の相性はけっこう良いと思います。何気なさに隠された、曲によっての変拍子その他高度なアプローチ。ジミ・ヘンドリックスやパット・メセニーなどの曲もありますが、オリジナルの5-6、8、10曲目も好み。(00年5月24日発売)

2021/11/07

Jazz Christmas Party

Jazzchristp 収録時間は60分。この頃はワーナー(他のレーベルもそうですけど)もお金があったのかどうか、所属のミュージシャンをフルに使い、豪華なオムニバスアルバムをけっこう作っていますね。このクリスマス・アルバムもそうで、メンバーが非常に豪華で。しかも聴きやすい。ただ、こういうアルバムはだいたいその場限りの発売で、その後入手するのが難しくなることが多いようです。これだけのメンバーが出ているのなら、当時は即買いだったんですけどね。クリスマスのアルバムということで、やはり人気は出ますよね。日本より欧米の方がウケがいいのかどうか。ジャスをあまり意識しなくても耳に入ってくるので、1枚ぐらいは持っていてもいいんじゃないか、ってほどのアルバムではあります。

 

Jazz Christmas Party(Warner Bros) - Recorded May and June 1997. Joshua Redman(Ts), Brad Mehldau(P), Larry Grenadier(B), Jorge Rossy(Ds), Al Jarreau(Vo), Boney James(Ts), Bob James(P), Larry Goldings(Org), Nick Moroch(G), James Genus(B), Billy Kilson(Ds), Bashiri Johnson(Per), Kirk Whalum(Ts), Peter Bernstein(G), Jeff Ballard(Ds), Michael Franks(Vo), Gabriela Anders(Vo), Kevin Mahogany(Vo), Mark Turner(Ts), Bela Fleck(Banjo) - 1. Satna Clause Is To Town 2. Celebrate Me Home 3. A Cardle In Bethlehem 4. I Bought You A Plastic Star For Your Aluminum Tree 5. Our First Christmas 6. Silent Night 7. Have Yourself A Merry Little Christmas 8. I'll Be home For Christmas 9. Pure Imagination 10. Christmas Time Is Here 11. Presonet Hodie (Sing Aloud On This Day) 12. White Christmas

ワーナー・ブラザースだからこそできる豪華な顔合わせのクリスマス・アルバムです。オムニバスながら、聴きやすい仕上がりになっています。ジョシュア・レッドマンは1曲目の「サンタが街にやってくる」におなじみのクァルテットで参加。ただし、いつもの彼のペースと言えるかも。マイケル・フランクスは4曲目の「君に贈るプラスティック・スター」に参加していて、これは彼の自作曲。ジャジーな演奏で、ゆったりといつものペースで歌っています。ボブ・ジェームスは2、5、7、11-12曲目に、ブラッド・メルドーは1、6、8-10曲目に参加しています。 この2人はけっこう露出度が高めなので、この2人のファン向けかもしれません。他に2曲目にはアル・ジャロウの、8曲目にはケヴィン・マホガニーのヴォーカルとこれまた豪華。

2021/11/06

Midnight In The Garden Of Good And Evil

Midnightgar 映画のサウンドトラックで、比較的ブラッド・メルドーの割合が多めなので、ここで紹介してしまいます。収録時間は58分。クリント・イーストウッドが絡む映画はどれもいいのだけど、残念ながらこの映画(邦題「真夜中のサバナ」)は観たことがありません。昔はこういうサウンドトラックもスウィングジャーナルなどでどんどん紹介されていたので、けっこう持っています。曲ごとにメンバーが替わったり、大編成だったりと豪華なので、たまに聴く分には、いい感じで聴けて、しかもゴージャスな感じを味わえるのがいいですねえ。イーストウッドはジャズが分かっているから、このアルバムもいい感じに仕上がっています。

 

Midnight In The Garden Of Good And Evil(Malpaso) - Released 1997. K.D. Lang(Vo), Joshua Redoman(Ts), Brad Mehldau(P), Charlie Haden(B), Ralph Penland(Ds), Christian McBride(B), Gregory Hutchinson(Ds), Kevin Eubanks(G), Dan Higgins(As), Peter Christlieb(Ts), Warren Luening(Tp), Bill Watrous(Tb), Ernie Watts(Ts), Clint Eastwood(Vo), Michael Brecker(Ts), Larry Grenadier(B), etc. - 1. Skylark 2. Too Marvelous For Words 3. Autumn Leaves 4. Fools Rush In 4. Dream 6. Days Of Wine And Roses 7. That Old Black Magic 8. Come Rain Or Come Shine 9. Ac-cent-tchu-ate The Positive 10. This Time The Dream's On Me 11. Laura 12. Midnight Sun 13. I'm An Old Cowhand 14. I Wanna Be Around

邦題「真夜中のサバナ」(オリジナルサウンドトラック)。参加ミュージシャンは、K.D.ラング、ジョー・ウィリアムス、ポーラ・コール、ローズマリー・クルーニー、ブラッド・メルドー、カサンドラ・ウィルソン、ケヴィン・スペイシー、アリソン・イーストウッド、クリント・イーストウッド、アリソン・クラウス、ケヴィン・マホガニー、ダイアナ・クラール、ジョシュア・レッドマン、トニー・ベネットなどで、豪華なゲストが1曲ごとに変わっていきます。ブラッド・メルドーは1、2、5、9、11曲目に参加。特に5曲目はブラッド・メルドーのピアノがフィーチャーされています。 露出度は高いかも。有名なスタンダードも多い。編成も大きい曲も多く、この点でも超豪華なのですが、私にとっては落ち着きすぎているという印象も何となく しています。

2021/11/05

New York-Barcelona Crossing Volumen 2

Nybcross2 ブラッド・メルドーの参加作で、昨日に引き続き2枚目のアルバム。こちらは全曲スタンダードやジャズメン・オリジナル。後からの購入のためとCDがラックから探せなかったので、元々の発売日が一緒だったのかどうかまでは分かりませんが、2枚出ていることは好評だったのでしょうね。感想的には1枚目と同じで、まあ、彼にもこういう時期があったということですね。もともとは国内盤で出たものだけを買ってましたが、これ以降、なるべく輸入盤などで彼の参加しているアルバムを集めるようになりました。’04年以降に集めたものは既にブログに掲載されているはずです。こういう時期もいいなあ、と思います。

 

New York-Barcelona Crossing Volumen 2(Fresh Sound New Talent)(輸入盤) - Recorded May 10, 1993. Brad Mehldau(P), Perico Sambeat(AS), Mario Rossy(B), Jorge Rossy(Ds) - 1. I've Told Every Little Star 2. Un Poco Loco 3. Easy To Remember 4. Played Twice 5. Day Dere 6. Cousin Mary 7. No Blues

(03/06/22)スペインのライヴ録音第二弾で、録音日はVol.1と同じです。曲目も 、短めの7曲目がダブっているだけで、こちらの方は全曲スタンダードやジャズメン・オリジナル。 こちらの方が収録時間がやや短めで後から発売されたものですが、クォリティはそれほど変わらないような気がします。テーマの印象が強いためか、聴いていて温かみの感じられる演奏の1曲目、バド・パウエル作の有名な曲で、サックスのソロの後に個性的な長いピアノで勝負している2曲目、出だしのピアノがブラッド・メルドーらしくて独特の美学があるバラードの3曲目、セロニアス・モンク作の曲なのだけれど、料理はやっぱりメルドー流の4曲目、ファンキー調の曲に合わせてソロをとる5曲目、ジョン・コルトレーン作で全開でせまってくる6曲目。

2021/11/04

New York-Barcelona Crossing

Nybcross ブラッド・メルドーの競演・参加作にこれも入れていいのかどうか分かりませんけど、比較的初期の頃の演奏ですね。しかもVolume.2も出ています。このアルバム、持ってはいるのですけど、ついに探せず、ストリーミングで聴き直しています。それでもストリーミングにあるだけいいか。そして、最後に探せてジャケ写をスキャンというパターン。もうこの時期で、けっこうメルドーの個性が出ていますね。さすがフレッシュ・サウンド・ニュー・タレントは新人を探すのがうまいなあと。とは言うものの、このレーベルだけで終わるミュージシャンもいますけど競演しているミュージシャンにオーソドックス系が多めなので、全体のサウンドは、まあ、オーソドックスですが、ピアノが光っていますね。

 

New York-Barcelona Crossing(Fresh Sound New Talent)(輸入盤) - Recorded May 10, 1993. Brad Mehldau(P), Perico Sambeat(As), Mario Rossy(B), Jorge Rossy(Ds) - 1. Wonderful 2. Spring Can Really Hang You Up The Most 3. Old Folks 4. Sushi 5. Bodi 6. Comencar De Novo 7. Just One Of Those Things 8. No Blues

(03/06/22)スペインでのライヴ録音。ブラッド・メルドーの初期の頃の演奏を聴くことができます。スタンダードやジャズメン・オリジナルが中心で、4-5曲目のみメンバーのオリジナル。ワンホーンのクァルテットでしかもサックスがメロディ系かつオーソドックス系なので、露出度はその分低めですが、ピアノ・トリオでの演奏の部分になると、彼独特なタイム感覚とひとひねりしたフレーズが出てきてさすがメルドー、と思わせる部分が多いです。この頃の方がいく分オーソドックなピアノかな、という気もしています。1、5、7曲目あたりはサックスが終わるとピアノが全開で突き進んでいくさまが心地良い。特に7曲目は急速調で彼の個性も際立っています。3曲目のバラードや6曲目のボッサも美しい 曲に仕上がっています。

2021/11/03

共同ブログ「CDショップ(+α)のおススメCD日記」の終了

ブログ前夜の’03年9月から続いていた、共同ブログ「CDショップ(+α)のおススメCD日記」が、昨日、共同で書いていたbb白岩さん(appleJam)の申し出があって、終了することとしました。実はbb白岩さんの目の不調で、今年は休止ということで更新はしていませんでした。今回、その目の不調が進んでしまったとのことで、継続が難しいと判断されたようです。最初はニフティの掲示板のようなもの(notebook)ではじめていたのですが、その後ブログができて、そちらに移行しました。

更新ペースは遅かった(月2-4回)ですが、それでも長く続いていたので、記事数は636件ありました。それぞれにその月に良かったものを取り上げて、時にはクロスレビューのようなこともやりました。私はジャズ/フュージョンが中心(私の方はメインブログとほぼダブる記事でしたけど)で、白岩さんがブルース関係が多かったですね。よく長く続いたものだと思いますが、更新間隔を開けて、無理しないようにやってきたからかなあと思います。

Gooブログは無料スペースを利用していることもあり、このままにしておいて、Gooブログが廃止になるまでは見ることができるようにしておきます。まあ、書き込みが2か月間途絶えると、トップに広告が表示されてしまいますが、それはそれとして。前回更新したのは昨年でしたが、私のデスクトップパソコンからはログインできず、サブのノートパソコンからしばらく更新してました。今日はそれが直っていて、メインのパソコンで更新ができましたが、それが最後の更新となります。

 

 

 

2021/11/02

Largo/Brad Mehldau

Bradlargo ブラッド・メルドーのリーダー作で、ブログに上がってないのはここまでになると思うのですが、曲によって参加ミュージシャンが替わり、ホーンが入ってみたり、いろいろではありますが、大手ワーナーからだとこういうアルバムもアリかな、と当時は思ってました。うまくピアノのメインでのメロディアスな部分を拾い上げているので、彼のアルバムというのは分かりますし。なお、オーバー・ダビングはないそうで、それはやはりサウンド作りに大きな影響を与えているのではないかと。ビートは曲によりロック的なので、今回はドラムス担当が他のドラマーもいるのかなあ、なんてことも思いましたが、こういうサウンドも好きではありますね。

 

Largo/Brad Mehldau(P)(Warner Bros) - Recorded April 2-8, 2001. Larry Grenadir(B), Matt Chamberlain(Ds), Steve Kujala(Fl), David Shcstac(Fl), Gary Gray(Cl), Emile Bernstein(Cl), Peter Mandell(Bassoon), Rose Corrigan(Bassoon), Darek "Oles" Oleszkiewicz(B), Jorge Rossy(Ds), Jim Keltner(Ds, Per), Phillip Yao(French Horn), Daniel Kelley(Frenchi Horn), William Reichenbach(Tb), Goerge B. Thatcher(Btb), Justin Meldal-Johnsen(B), Jon Brion(P, Per, G, Synth), Victor Indrizzo(Ds), Joseph Meyer(French Horn), Jerry Folsom(French Horn), Kenneth Kugler(Btb), Jon Clerk(Oboe), Earle Dumler(Oboe) - 1. When It Rains 2. You're Vibing Me 3. Dusty McNugget 4. Dropjes 5. Paranoid Android 6. Franklin Avenue 7. Sabbath 8. Dear Prudence 9. Free Willy 10. Alvarado 11. Wave/Mother Nature's Son 12. I Do

ロック方面のジョン・ブライオンがプロデューサー。曲によってさまざまなミュージシャンが入れ替わる豪華なアルバムで、サウンドは当然ながら曲ごとに変化します。編成も複数のベースやドラムスなどの曲もあり、あるいはピアノにいろいろ細工をするなど実験的な要素もありますが、ロックのサウンドやシンセサイザー、サンプリングに慣れた私の耳では、サウンド自体は自然な感じで耳に入ってきます。むしろオーヴァー・ダビングなしでこのサウンドが出来ていることの方がビックリするかも。全体的にあまり難解な印象なしにすんなり聴ける感じ。ピアノはバックのサウンドに触発されている部分も多いですが、コアとなる部分はマイペースなようです。一部には叙情的な演奏も。アヴァン・ジャズ&ロック・アルバム。(02年8月21日発売)

2021/11/01

Progression: Art Of The Trio Vol. 5/Brad Mehldau

Bradart5 ブラッド・メルドーの「アート・オブ・ザ・トリオ」シリーズではラストですが、このメンバーのトリオはその後ももう少し続くことになります。これはCD2枚組のライヴで、自信のほどがうかがえます。もうこのアルバムも録音が20年以上前のこと。けっこうすごいトリオになってしまいました。もはやこれを堪能するしかないわけで、他に似たようなトリオが見当たらないというのも、聴けば分かります。この数年後に、ワーナーがジャズ部門がなくなって、ノンサッチに移籍をすることになるわけですけど、そういうことはさておき、メルドーの幅を広げた活動で引き続き快進撃をすることになります。

 

Progression: Art Of The Trio Vol. 5/Brad Mehldau(P)(Warner Bros) - Recorded September 22-24, 2000. Larry Grenadier(B), Jorge Rossy(Ds) - 1. The More I See You 2. Dream's Monk 3. The Folks Who Live On The Hill 4. Alone Together 5. It Might As Well Be Spring 6. Cry Me A River 7. River Man 8.Quit 9. Secret Love 10. Sublation 11. Resignation 12. Long Ago And Far Away 13. How Long Has This Been Going On?

ライヴで2枚組、しかも「アート・オブ・ザ・トリオ」の5枚目、というところが自信のほどをうかがわせます。スタンダードが中心で、オリジナルは4曲。3、6、8、13曲目のようにしっとりと聴かせる曲もありますが、スロー以外の曲を聴いたあたりでは、ピアノのフレーズを含め、トリオ全体が何となく不定形のアメーバのようなビートの印象。こういう彼ら独特のビート感は長くこのメンバーでやってきたからできるのかも。ブラッド・メルドーお得意の左右両手バラバラにメロディを奏でる驚異的な場面は全体的にはやや少ないですが、それでも4曲目のピアノなどはそういう個性のスゴさを見せつけてくれます。11曲目は哀愁漂うテーマで彼らのペースで盛り上がります。12曲目もスゴい展開。好き嫌いははっきりと分かれそう。(01年10月11日発売)

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