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2021/10/29

Back At The Vanguard/The Art Of The Trio Vol.4/Brad Mehldau

Bradart4 ブラッド・メルドーのアルバムでまだブログにあげてないもの。’99年から約5年間に出たアルバム、サイド参加作なんかも含めるとけっこうありそうなんですが、他のミュージシャンで取り上げるのもあるため、塩梅が難しいところです。当初国内盤で出たものだけですが、割と早くから注目していて、このアルバムはもう何というか、ライヴなんですがとんでもなくアクロバティックなところがいくつかあるので、発売当初はよく聴いていました。激しい場面は他の追随を許さないくらい超人的ですね。それだけに人によって好き嫌いも出てくるかなあと。それでも7曲目は情感的な、盛り上がりのあるいい演奏だし。その後輸入盤も含めて参加作も追っかけしていきました。

 

Back At The Vanguard/The Art Of The Trio Vol.4/Brad Mehldau(P)(Warner Bros) - Recorded January 5-10, 1999. Larry Grenadier(B), Jorge Rossy(Ds) - 1. All The Things You Are 2. Sehnsucht 3. Nice Pass 4. Solar 5. London Blues 6. I'll Be Seeing You 7. Exit Music (For A Film)

スリルを求める人にはこたえられない演奏。何たってこのようにピアノを弾くミュージシャンはいなかった(と思う)のだから。トリオの一体感も強い。ただし好き嫌いは分かれると思います。1曲目からスタンダードで13分半も飛ばしまくり。饒舌な、彼のピアノを知るにはいい曲。2、7曲目はVol.3の再演ですが、こちらはライヴのため時間も長く、盛り上がるので比べてみると面白いかも。2曲目後半の右手と左手がバラバラに動くシーンは圧巻。7曲目は映画音楽のような美しいテーマ。ジャズのアプローチではじまりながら行きつ戻りつ変化していき唯我独尊的ピアノソロもある17分台の3曲目、ジャズらしく盛り上がる4曲目、何とも知的?で奔放かつスピードのあるブルースの5曲目。6曲目のスタンダードは分かりやすい曲。(99年10月14日発売)

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コメント

おはようございます。
私にとっても当時、衝撃を受けた作品で今聴いても堪らない気持ちになります。確かに仕掛けの面白さが存分にあって盛り上りますが、何より積分のようにフレーズの表情に変化をつけて執拗に積み重ねていくメルドーの奏法に圧倒されたのを覚えています。私もピアノを弾くので、自在に即興を盛り上げていく圧倒的な力量に、憧れとこれまで経験したことのない興奮を覚えました。思い出深い作品です。

>zawinulさん

こんにちは。

この時期のブラッド・メルドーのアルバムを何枚かまとめて聴いていて、やっぱりすごいなあ、と思いました。他のピアニストではやらないことを、けっこうやっていますよね。その執拗さが好きという人と、疲れてしまうという一部の人もいるようですけど。たまに定期的に取り出して聴くアルバムにしておきたかったですが、奥にしまったままでした。

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