Elegiac Cycle/Brad Mehldau
ブラッド・メルドー関連では、まだブログにあげてないアルバムが多そうなので、しばらくお付き合いください。このアルバム、メルドーのソロ・ピアノのアルバムでは最初のものだったかと思いますが、今聴いても、自分基準では名盤入りかもしれないなあ、と、もうこのアルバムが出てから20年以上経ちますが、思います。カチッとした譜面があるかのような展開で、各フレーズは印象的に迫ってくるし、しかも個性的。当時は今より忙しかったから、CDラックに入れたままになっていたけど、今であっていたら何度も聴くアルバムとして扱っていたろうなあ、と思います。それだけインパクトの大きいソロ・ピアノでした。
Elegiac Cycle/Brad Mehldau(P)(Warner Bros) - Recorded February 1 and 2, 1999. - 1. Bard 2. Resignation 3. Memory's Tricks 4. Elegy For William Burroughs And Allen Ginsberg 5. Lament For Linus 6. Trailer Park Ghost 7. Goodbye Storyteller (For Fred Myrow) 8. Ruchblick 9. The Bard Returns
ソロ・ピアノのアルバムで全曲オリジナル。コンピングまたはストライドの左手や付点のついた弾むジャズのリズムはここでは見られず、左手のアルペジオの上を流れる右手のメロディ。 2曲目に見られるようなこのスタイルは、はじめて聴いたとき新鮮で、強い印象を受けました。しばしば右手と左手が複雑に、時に激しく絡み合います。ジャズというよりは、クラシックに近い格調の高いサウンド、というイメージ。キース・ジャレットの奏法とも違うようで、独自の自在なリズム感であり、誰風でもない、哀愁も含んだ少し沈んだ色合いの世界が広がっているのが心地よい。 感性もそうですが聴くのに知性も要求されそうなサウンド。ただし、極めて個性的といえば個性的なので、少々聴く人を選ぶかもしれません。(99年5月26日発売)
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