Bach2000/Manhattan Jazz Orchestra
マンハッタン・ジャズ・オーケストラの2回目。この時期の彼らのアルバムはあまり聴いたことがない人も多いのかもしれません。バッハを題材に、あくまでもデヴィッド・マシューズのペースでシャープでカッコ良いジャズに仕立て上げてしまっているので、なかなか他では聴くことのできないサウンドを耳にすることができます。やっぱりこういうところが、私は好きなんです。それでも2曲目あたりは原曲のイメージも感じさせるような優しいアレンジに出だしはなっていますけど、一部にキメのサウンドがあるのが面白い。変則編成のビッグ・バンドもこのためにあるかのような音ですし、さすが名アレンジャーだと思います。
Bach2000/Manhattan Jazz Orchestra(Videoarts) - Recorded February 5 and 6, 2000. Lew Soloff(Tp), Ryan Kisor(Tp), Joe Shepley(Tp), Scott Wendholt(Tp), Jim Pugh(Tb), Larry Farrell(Tb), Birch Johnson(Tb), David Taylor(Btb), Fred Griffin(French Horn), John Clark(French Horn), Tony Price(Tuba), Chris Hunter(As, Fl), Bill Evans(As, Ts, Fl), Roger Rosengurg(Bcl), Chip Jackson(B), Terry Silverlight(Ds), David Matthews(Arr, Cond) - 1. Toccata And Fuge 2. Air On The G String 3. Invention No. 4 4. Kyrie 5. Menuet (A Lover's Concerto) 6. Siciliano 7. Fuge No. 2
MJOによるバッハ特集。今回はデヴィッド・マシューズは、ピアノでの参加はありません。また、オリジナルも今回はなく、全曲バッハの曲。聴いてみて、1曲目の「トッカータとフーガ」の出だしのところからオヨヨ、けっこうカッチョエエ、という感じでインパクトがありました。アレンジがけっこうきっちりしていてタイトで高度。とはいうものの他のバッハ集にありがちな硬さがなくて、あくまでもジャズのエリアで勝負しているところがいい。その分バッハファンからは煙たがられるかもしれませんが。相変わらず木管を入れたアレンジが光っています。 個性的なバンドサウンドだと思いますし、けっこう聴き応えあり。セールスとビッグ・バンドの面白さを高度に融合させた1枚か。スピード感のある1、5曲目あたりが好みです。(00年5月24日発売)
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