Orfeu/Ron Carter Sextet
ここで、ビル・フリゼールのサイド参加作の中でいくつかを。東芝系のSomethin'elseレーベルの作品ですけど、なぜかこのアルバムはストリーミングでは見つかりませんでした。探し方が悪いのかな。CDを発見するまで時間がかかり手間取りましたってこともあります。オリジナルと有名なボッサ曲とが混在するアルバムですが、その境目がうまくいっていて、通して聴いても自然な感じの流れになっていて、さすがロン・カーターだと思いました。これもスウィングジャーナル誌のゴールドディスクになっていて、その分聴きやすいというのはあるのかもしれないんですが、個人的にはけっこう好きなアルバムになっています。収録時間は45分とちょうどいい長さ。
Orfeu/Ron Carter(B) Sextet(Somethin'else) - Recorded Fenruary 1999. Houston Person(Ts), Bill Frisell(G), Stephen Scott(P), Payton Crossley(Ds), Steve Kroon(Per) - 1. Saudade 2. Manha De Carnaval 3. Por-Do-Sol 4. Goin' Home 5. 1:17 Special 6. Obrigado 7. Samba De Orfeu
ロン・カーター初のボサノヴァ・アルバム。有名な曲だけでなく、オリジナルが半分以上。どの曲も印象的なメロディなのですが、特に1曲目はオリジナルとは思えないほど美しい。抑制のきいた哀愁の漂う演奏がテナー、ギター、テナー、ピアノと続き、泣けます。「サウダージ」という曲名もなるほど。2曲目は有名な、あえて説明不要の哀愁系の曲。3曲目は一転明るい「日没」。4曲目「家路」はご愛嬌?少々俗っぽい気も。5曲目はリズムが少々違いますが、アルバムの流れとしては自然。ギターがブルースっぽい。6曲目もゴキゲンな曲。個人的にイチ押しなのが、ビル・フリゼールのギター。エフェクターの効きが今回は弱いながらも個性的な音色で、それほどジャズのフレーズを弾くわけでもない。ギターのモンクとも言われる。
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