Good Dog, Happy Man/Bill Frisell
ちょっと趣向を変えて、ビル・フリゼールのリーダー作を先に。まだ取り上げてないアルバムの枚数がけっこうあったと思ったら、6枚だけでした。これはアルバムコメント手直しの作業を’12年に終えているからで、実際残っているのはコメント手直しをはじめた’99年から’04年のブログがはじまる時期までだったです。まあ、何枚も続いても、彼のアルバムの場合、内容の差別化がしにくいので、このぐらいの枚数の方が良いのかな、とも思いますけど。聴く限り、ジャンルはロック・ポップスに近いのかもしれませんけど、いちおうフュージョン/ファンクの方にも入れておきます。独特なサウンドですが、この方がアメリカでは売れたのでしょうね。アルバムが何枚もこの時期出ています。
Good Dog, Happy Man/Bill Frisell(G)(Nonesuch) - Released 1999. Greg Leisz(Steel G, Mandolin), Wayne Horvitz(Org, P), Viktor Krauss(B), Jim Keltner(Ds, Per), Ry Cooder(G) - 1. Rain, Rain 2. Roscoe 3. Big Shoe 4. My Buffalo Girl 5. Shenandoah (For Jonny Smith) 6. Cadillac 7. The Pioneers 8. Cold, Cold Ground 9. That Was Then 10. Monroe 11. Good Dog, Happy Man 12. Poem For Eva
いわゆるジャズ色はありません。むしろロック(ウエスト・コースト寄り)とカントリーの中間を行くようなゆったりしたアコースティック(エレクトリックも入っていますが)中心の曲が多く続きます。あえて言うならば、ジャズファンはがっかりしてビル・フリゼールのファンは狂喜するアルバム。ウェイン・ホーヴィッツはアヴァンギャルドなアルバムでも共演していた仲ですが、ビルの嗜好に合わせてか、ここではサウンド自体がアメリカの乾いた青い空を予想させるような、明るいゆったりとした、ある意味でジーンズが似合うようなサウンドに包み込まれています。私はけっこうハマりました。ライ・クーダーの参加した曲も他の曲と同じように流れていくので、特に彼の参加ということにはこだわらなくてもいいかと思います。(99年6月23日発売)
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