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2021/11/01

Progression: Art Of The Trio Vol. 5/Brad Mehldau

Bradart5 ブラッド・メルドーの「アート・オブ・ザ・トリオ」シリーズではラストですが、このメンバーのトリオはその後ももう少し続くことになります。これはCD2枚組のライヴで、自信のほどがうかがえます。もうこのアルバムも録音が20年以上前のこと。けっこうすごいトリオになってしまいました。もはやこれを堪能するしかないわけで、他に似たようなトリオが見当たらないというのも、聴けば分かります。この数年後に、ワーナーがジャズ部門がなくなって、ノンサッチに移籍をすることになるわけですけど、そういうことはさておき、メルドーの幅を広げた活動で引き続き快進撃をすることになります。

 

Progression: Art Of The Trio Vol. 5/Brad Mehldau(P)(Warner Bros) - Recorded September 22-24, 2000. Larry Grenadier(B), Jorge Rossy(Ds) - 1. The More I See You 2. Dream's Monk 3. The Folks Who Live On The Hill 4. Alone Together 5. It Might As Well Be Spring 6. Cry Me A River 7. River Man 8.Quit 9. Secret Love 10. Sublation 11. Resignation 12. Long Ago And Far Away 13. How Long Has This Been Going On?

ライヴで2枚組、しかも「アート・オブ・ザ・トリオ」の5枚目、というところが自信のほどをうかがわせます。スタンダードが中心で、オリジナルは4曲。3、6、8、13曲目のようにしっとりと聴かせる曲もありますが、スロー以外の曲を聴いたあたりでは、ピアノのフレーズを含め、トリオ全体が何となく不定形のアメーバのようなビートの印象。こういう彼ら独特のビート感は長くこのメンバーでやってきたからできるのかも。ブラッド・メルドーお得意の左右両手バラバラにメロディを奏でる驚異的な場面は全体的にはやや少ないですが、それでも4曲目のピアノなどはそういう個性のスゴさを見せつけてくれます。11曲目は哀愁漂うテーマで彼らのペースで盛り上がります。12曲目もスゴい展開。好き嫌いははっきりと分かれそう。(01年10月11日発売)

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