Ghost Town/Bill Frisell
ビル・フリゼールの’00年リリース作。これは1人多重録音のアルバムですが、聴いた感じ、他のアルバムとあまり違いがないようにも感じます。そのあたり、彼のマイペースでゆったりした場面の多いサウンドが影響しているのでは、と思いますけど、どうなんでしょうか。確かにほとんど弦楽器での多重録音のため、ビート感などは全然ないですけど、曲によってある程度哀愁があったり、カラッとしていたりと、マイペースなところはあまり崩れていないような気がしています、どんなフォーマットでも何でもできてしまって、それでいて彼らしいところをきっちり抑えているところは好きですね。バンジョーは彼独特の使い方のようですけど。
Ghost Town/Bill Frisell(G, Banjo, B, etc)(Nonesuch) - Released 2000. - 1. Tell Your Ma, Tell Your Pa 2. Ghost Town/Poem For Eva 3. Wildwood Flower 4. Creep 5. Variation On A Theme 6. Follow Your Heart 7. I'm So Lonesome I Could Cry 8. What A World 9. My Man's Gone Now 10. Outlaw 11. When I Fall In Love 12. Big Bob 13. Winter Always Turns To Spring 14. Justice And Honor 15. Fingers Snappin' And Toes Tappin'
ビル・フリゼールによる多重録音のギター・ソロ・アルバム。曲によってバンジョーの音色もあるのが彼らしいところ。カヴァー曲もありますが、オリジナルの方が多い構成です。彼特有のアメリカの田舎を感じさせる牧歌的(フォーク的)、あるいは不思議な浮遊感のある雰囲気が目の前に広がっていきますが、何と言えば良いのだろうか、インプロヴィゼーションはあってもいわゆるジャズ的なアプローチではありません。そして派手な演奏でもありません。優しく語りかけてくるような感じ。この空気感もいい。 こういうホンワカしているサウンドも、確かに彼の世界には違いないと思います。ギター・ミュージック。ジャズというよりも、彼の演奏自体が好きかどうかがこのアルバムに対する判断の分かれ目になってくるのでは。(00年5月24日発売)
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