The Intercontinentals/Bill Frisell
ビル・フリゼールの’03年作は、ワールドワイドな民族音楽系のミュージシャンのサウンドを取り入れて演奏したサウンド。それでも民族音楽色は強くはなく、彼の色合いというのは強く出ていて、いろいろな趣向を凝らしてみても、本質というのは変わらないで、マイペースで演奏しているんだなあ、ということが分かります。まあ、彼のギターがどこまでも好きなので追いかけてはいますけど。この頃は初期のハードコアなサウンドは影を潜めてますが、後年に再び出そうと思えば出せるのが、どんな組み合わせでも演奏できてしまうすごさなのでは、と思ってます。これ以降のアルバムは既にブログにアップしてありますので、彼のリーダー作はこれで一段落です。
The Intercontinentals/Bill Frisell(G, Loops, B)(Nonesuch) - Peleased 2003. Sidiki Camara(Calabash, Djembe, Conga, per, Vo), Vinicius Cantuaria(G, Vo, Ds, Per), Christos Govetas(Oud, Vo, Bouzouki), Greg Leisz(Slide G, Pedal Steel G), Jenny Scheinman(Vln) - 1. Boubacar 2. Good Old People 3. For Christos 4. Baba Dream 5. Listen 6. Anywhere Road 7. Procissao 8. The young Monk 9. We Are Everywhere 10. Yala 11. Perritos 12. Magic 13. Eli 14. Remember
5曲を除いてビル・フリゼールのオリジナル。タイトル通り、ブラジル、マリ、ギリシャ出身のミュージシャンなども参加しながら、アメリカ大陸をこえたワールドなサウンドでせまってくる曲が多いです。もちろん、アメリカ風なサウンドも。曲によって、アフリカの明るいリズムが見えてきたり、中近東風のサウンドが漂ってきたり、ということはありますが、基本的なメロディラインは淡々としたビル・フリゼールそのものが自然に出てくる感じの曲。また、個々のインプロヴィゼーションで表現しているというよりは、メンバー全員のフレーズの集まりで、ゆったりと時間の流れとともに聴かせてくれるような雰囲気。さらにジャズとは遠ざかって、どこの地平に行こうとしているのでしょうか。でも、これもジャズかも 、と心の隅で思います。(03年4月9日発売)
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