Tropical Breeze/Jasmine
カサンドラ・ウィルソンがメジャーになるずっと前に録音があって、それが’02年になって初CD化になったというアルバムが、これです。ブラジリアン・フュージョンなので意表を突かれますが、珍しいと思われるアルバムなので、これも紹介したいと思います。収録時間は35分で、元々LP時代のアルバムなので短いです。カサンドラの歌い方も、ジャズの歌い方ではないので、聴いても気が付かない可能性もありますね。何枚かグループでアルバムを出しているらしいですが、彼女の参加はこれ1枚だけのよう。今となっては珍しいアルバムなので聴いてみたいと思う人は多いと思いますが、特に聴かなくても、あまり関係ないかなあ、という気もしてます。探すの面倒だけどAmazon Music HD(Unlimited)にはありました。(アルバムタイトルで探しました。)
Tropical Breeze/Jasmine(Inner City) - Recorded 1981. Cassandra Wilson(Vo), Kent Jordan(Fl), Sun Kim(Vln), Patrice Fisher(Harp), Jim Markway(B), James Black(Ds), Mark Sanders(Per) - 1. O Pepita: Daughter To Be 2. Jasmine 3. Pretty Black One 4. Everything I Do With You 5. Malaguena 6. Dream Dancer 7. Dream Street 8. Rose Tower 9. Tropical Breeze
ブラジリアン・フュージョン・グループで、しかも編成がフルート、ヴァイオィン、ハープなど、けっこう変わっています。その楽器の組み合わせを強調するようなサウンドの時もありますが、大半は聴きやすいフュージョンに仕上がっています。リーダーはハープのパトリス・フィッシャー。やっぱりハープでフュージョンは少々大変そうなイメージも聴いていて何となく。フルートやヴァイオリンでメロディやソロは清涼感があります。カサンドラ・ウィルソンは1-2、4、6-8曲目でその歌を披露していて、彼女がメジャーなデビューをするはるか以前の吹き込みなので、興味深いです。声が多少若々しいにしても、やっぱり彼女の存在感があって、印象に残ります。 彼女の名前でなければ、手にとる人は少なそうなアルバム。(02年4月25日発売)
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