New Moon Daughter/Cassandra Wilson
あと5回ほどカサンドラ・ウィルソンが続く予定です。まあ、そこに至るまでのCDを探し出せたら、の話なんですけど。アルバムコメントも’99年の5行コメント初期時代なので、13曲もあるのに短くして全曲紹介したりして無理やり詰め込んで、少し未熟なところがありますが、なるべく文章を変えないで行きたいので、あえてそのまま。彼女の作曲も6、9-11曲目のみと少なめで、ロック、スタンダードなど、いろいろな曲を歌っています。そのどれもが彼女の色に染まってしまっていて、やはりこれが効く人をひきつける秘密かなあ、なんてことを思ったりします。やたら渋い曲もあるけど、少し軽めなフォークやロック的なサウンドの曲が目立ちます。13曲目は日本盤のみのボーナストラックで、それを含めて収録時間は67分。
New Moon Daughter/Cassandra Wilson(Vo)(Blue Note) - Released January 1996. Brandon Ross(G), Kevin Breit(G), Lonnie Plaxico(B), Dougie Bowne(Per), Gary Breit(Org), Tony Cedras(Accordion), Graham Haynes(Cor), Lawrence "Butch" Morris(Cor), Gib Wharton((Pedal Steel), Chris Whistley(G), etc. - 1. Strange Fruit 2. Love Is Blindness 3. Solomon Sang 4. Death Letter 5. Skylark 6. Find Him 7. I'm So Lonesame I Could Cry 8. Last Train To Clarksville 9. Until 10. A Little Warm Death 11. Memphis 12. Harvest Moon 13. Moon River
さまざまな曲を取り上げたアルバムですが、妙な統一感。ヴォーカルだけでなく、抑えた渋い演奏もこのアルバムの雰囲気を盛り上げています。内容は重い。いきなり1曲目が「奇妙な果実」ではじまって、背筋がぞぞっときました。いやあ、黒い。前人未到の黒さとでもいうのでしょうか。2曲目はU2作で、これも重く沈んだ曲調。一転明るいフォーク調の3、10曲目、ブルースの4曲目、スタンダードをスチール・ギターをバックに歌う5曲目、ブランドン・ロスのオクターヴ・ギターが印象的な6曲目、カントリーの7曲目、ロックの8曲目、メロディが心に染み入るオリジナルの9曲目、R&B的で渋い11曲目、ニール・ヤング作のバラードの12曲目。13曲目はとにかく黒い「ムーン・リヴァー」。グレアム・ヘインズは1曲目に参加。
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