You Are Here/Steve Khan, Rob Mounsey
スティーヴ・カーンのリーダー作(ここでは競演作ですけど)の紹介の最後の回です。この後、見落としがあるのかもしれませんが、ブログ開始後の’05年まで、リーダー作が見当たりません。今まで20年以上、ロブ・マウンジーの綴りを間違えていたというのは内緒。何と収録時間は73分とかなり長いです。カーンのギターはアコースティック・ギターです。電子関係の発達により前作よりは自然に、そしてよりダイナミックな感じに鳴っていて、曲によってパーカッションが入っていることもミソかな、と思います。ただ、バランスの関係からか、どちらかというとキーボードが中心になっているような気も。曲順には上げてないけど、繰り返しの曲ラスト3曲(9-11曲目にあたる)はRadio Editと書かれていて、少し収録時間が短い。
You Are Here/Steve Khan(G), Rob Mounsey(Key)(Siam Records)(輸入盤) - Recorded September 1997 - March 1998. Marc Quinones(Per) - 1. Clafouti 2. Fazendeiro 3. Platanos Maduros 4. Still Life With Mockingbird 5. Peanut Soup 6. Pallbearers 7. Viajar Y Viajar 8. Anhelante
(00/09/22)デュオ作品の2作目。今回は曲によってパーカッションも入っていたり、技術の進歩で前回よりは自然なサウンドに仕上がっている感じです。ここでもスティーヴ・カーンのギターは渋い。1曲目はミステリアスな雰囲気が漂いながらリズミカルに淡々と進んでいく曲。マイナー調の印象的なメロディが哀愁をそこはかとなく匂わせる2曲目、こういうラテン的な感触もなかなか良いなあと思わせる3曲目、鳥の鳴き声も入って、スペイシーで静かな情景が広がる4曲目、渋いキメの多いサウンドの5曲目、地味ながらも聴かせる6曲目、マノロ・バドレーナ作で、これぞブラジルというサウンドの7曲目、リズムのある部分と空間的な部分が交互に寄せてくる8曲目。不思議なことにこの後、1、3、7曲目が繰り返し出てきます。
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