Helping Hand/Steve Khan
スティーヴ・カーンのリーダー作。早くもベスト盤が登場しています。CDでは6-8曲目がCDだけに収録されている曲で、こういうところは当時のCDではよく合ったパターンだなあと思います。ゆえに収録時間は69分。ベスト盤ゆえに曲によってメンバーが異なっていて、まとまりという点ではどうかなとは思いますが、こういうものと思って聴けば、けっこうすんなりと耳に入ってきます。東京ガスのための新曲も3曲あって、集めるうえでは欠かせないアルバムでもありますし。権利の関係か、このアルバムはストリーミングには入ってないですねえ。まあ、CDは探せているので、今回はCDでききますからいいですけど。こういうことがあるから、確認せずにまとめてCD処分ができないのですよね。
Helping Hand/Steve Khan(G)(Polydor) - Released 1987. Anthony Jackson(B), Steve Jordan(Ds), Manolo Badrena(Per), Bill Evans(Ss), Clifford Carter(Key), Neil Jason(B), Cafe(Per), Christpher Parker(Ds) - 1. Tree Of Building 2. Where's Mumphrey? 3. The Suitcase 4. In A Silent Way 5. Warm Blue Town 6. Blades 7. Infant Eyes 8. Dr. Slump 9. In A Star's Arms 10. Penetration
(99/07/07)ベスト盤ですが、東京ガスのCMのための新曲3曲(1、5、9曲目)を合わせたアルバム。ベスト盤にもかかわらず、有名な、あるいはメロディアスで覚えやすいという観点からでない選曲(元々そういう曲ばかりなのですけれど)が、スティーヴ・カーンらしくていいと思います。しかも70分ほどの演奏時間なので、’80年以降この時期までの彼の音楽の総集編的に聴くにはちょうど手頃なアルバム。時々あるアコースティック・ギターの使用も、けっこう渋い。「ドクター・スランプ」という曲もありますけれど、彼の作曲によるバラード。大半は、彼のオリジナルかメンバーの共作で、その中にジョー・ザヴィヌルの「イン・ア・サイレント・ウェイ」やウェイン・ショーターの曲もあるのが興味深いところ。
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コメント
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工藤さん,こんにちは。
現在は多少は改善しましたが,Steve Khan,特にEyewitnessのアルバムは入手が難しいのは問題ですね。もう少し何とかならないものでしょうか。
これはベスト盤でありつつ,新曲3曲ってのが今となっては貴重になってしまいました。私は中古でゲットしましたが,値段は当時もそこそこでした。Steve Khanのアルバムはやはりもっと評価していいと思わせるコンピレーションですね。
ということで,10年以上前のものですが,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2010/07/steve-khaneye-w.html
投稿: 中年音楽狂 | 2021/09/09 12:24
>中年音楽狂さん
こんにちは。
CDでみると、BOXセットになっていくらか再発されているようで、ストリーミングでもほとんど聴けるので、昔ほどには苦労しないとは思いますが、今日のアルバムは入手しづらくなっているようですね。私の集めた’98年-00年のあたりでは、ポリドールが既に廃盤だったので、けっこう苦労しました。
このアルバム、改めて聴きましたがいいですね。
投稿: 工藤 | 2021/09/09 13:39