Public Access/Steve Khan
スティーヴ・カーンのリーダー作も’80年代の終わりになってきました。このアルバム、ドラムスがスティーヴ・ジョーダンからデイヴ・ウェックルに交代しています。この後はデニス・チェンバースが出てきたりしてますが、ジョーダンはもう出てきません。ただ、全員作曲の曲(1、3、7、9曲目)はウェックルとジョーダンと連名になっているので、レコーディング直前のメンバーの交代があったのかと予想されます。ドラマーが違うだけでも全体の雰囲気が変わりますね。2曲目のジャジーな4ビートの曲はやはり浮遊感が出ていて、自由に演奏している感じがなかなかいいです。ここからしばらくの間はメンバー的にも絶頂期になる代わり、アイウイットネス度は下がっていく感じではあります。
(追記)ライナーを読むと、スティーヴ・ジョーダンはローリング・ストーンズのツアーに帯同していてレコーディングに参加できず、代わりにウェックルが参加、とありました。
Public Access/Steve Khan(G)(Polydor) - Recorded January 1989. Anthony Jackson(B), Dave Weckl(Ds), Manolo Badrena(Per, Vo), Lani Groves(Vo), Vivian Cherry(Vo), Janie Barnett(Vo), Kurt Yahjian(Vo) - 1. Sise 2. Blue Zone 41 3. Kamarica 4. Silent Screen 5. Mambosa 6. Butane Elvin 7. Botero People 8. Dedicated To You 9. Mama Chola
(00/09/22)ドラムスがスティーヴ・ジョーダンからデイヴ・ウェックルに変更して、 ドラムスのタッチにメリハリが出てきました。ただし、全体の雰囲気は似た感じ。全員で作ったと思われる曲(4曲あります)にはジョーダンのクレジットも入っています。エキゾチックな色彩の強いヴォーカル入りの1曲目、4ビートで彼ら流ですがジャジーに聞こえる2曲目、やはりリズミカルでエキゾチック路線の3曲目、自由度が高くて浮遊感の漂うバラードの4曲目、繰り返しあらわれるテーマのメロディが印象的な5曲目、速いユニゾンのフレーズと切り替わりが早い構成の4ビートの6曲目、ノリが良くて緊張感もある共作の7曲目、唯一スタンダードでバラードの8曲目。9曲目はコーラスも参加していて変幻自在な10分台の曲。
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