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2021年9月の記事

2021/09/30

ジャズのホームページが24周年

’97年の9月30日から始めたジャズのホームページが、今日で24周年になりました。時の経つのははやいものです。仕事方面の私を担当する取引先の人も、私の次男より若い人が来たりして、そう言えば自分ももう還暦になったんだなあ、とも思いました。長年やっていると、その都度知り合いのホームページやブログの友人が、徐々に入れ替わってくるのが分かります。突然音沙汰が無くなる人もいて、まあ、これは具体的にご本人とお会いしてない人が多いので、やむを得ないことかなと思います。私もいずれ、そういう時が来るだろうな、と思いながら、日々更新をしています。また、以前このホームページを読んでくださった方々が、’70年代以降のジャズを好きになったり、一部ではプロの物書きになって活躍されているのをうれしく思います。

基本的には、ホームページの方で文章を作って、それをコピペでブログに移し、前文を書くという作業をしているので、両方とも、まだ動きはあります。ただ、ホームページの方はアクセス解析もだいぶ前に取り払っていて、トップページのカウンターがあてにならないので、今現在トータルでどのくらいのページビューがあるのかは分かりません。それでも昨年中にアルバムコメントの修正作業は終えているので、だいぶ気が楽になりました。今は、ホームページ初期から、ブログがはじまる’04年5月30日の間に書かれたコメントのうち、まだブログにあげてないアルバムを、移す作業をしています。これが、どこをどう変更したという古い記録がほとんどないので、該当アルバムをリストアップするのがなかなか大変です。でも探せれば、コメントを昔のまま掲載することが多いので、負担は減りますけど。

まだ元気ではありますので、何とか来年の25周年までは、そのままのペースで出来ればな、と思います。コロナ禍でもあり、自分の興味の対象も昔に比べ狭くなってきているので、新譜の購入枚数は以前よりも減ってはいますが。ストリーミングで聴いて終わりにするアルバムもありますが、追いかけているミュージシャンはできるだけCDで持っていたいです。なので、やっていることは基本的にはあまり変わらないんじゃないかとは思います。これからもよろしくお願いします。

2021/09/29

Rendezvous/Jacky Terrasson & Cassandra Wilson

Jackycassa カサンドラ・ウィルソンのジャッキー・テラソンとの共演盤。ストリーミングの方も念のため調べたら、テラソンが主で、カサンドラはフィーチャリングになってました。まあ、日本盤の売り方で共演盤として対等な扱いにしてあるのか。インストルメンタルの曲も5曲あるけど、でもその方がそのアルバムを表しているとは思うのですけど。収録時間は58分。ヴォーカルにピアノ・トリオとパーカッションが入っているシンプルな構成のため、より各人の個性が出ている感じがしてます。彼女がピアノ・トリオをバックに歌うというのも、この時点では少ないですし。2、13曲目でベースがケニー・デイヴィスに交代しますが13曲目の方はエレクトリック・ベースなので分かる(でも地味)にしても、2曲目の方はクレジットを見ないと気が付かないかも。

 

Rendezvous/Jacky Terrasson(P) & Cassandra Wilson(Vo)(Blue Note) - Recorded January & April 1997. Lonnie Plaxico(B except 2, 13), Kenny Davis(B on 2, 13), Mino Cineru(Per) - 1. Old Devil Moon 2. Chan's Song 3. Tennessee Wartz 4. Little Boy Lost 5. Autumn Leaves 6. It Might As Well As Be Spring 7. My Ship 8. I Remember You 9. Tea For Two 10. If Ever I Would Leave You 11. Chicago 1987 12. Come Rain Or Come Shine 13. Medieval Blues

邦題「テネシー・ワルツ」。2人の個性的なスタンダード集。聴いていてゾクッとくる感じはあります。ピアノも曲によってはギリギリのところで音を選んでいます。1曲目からしてそのアフリカンな黒さと緊張感がただ者ではありません。3曲目は有名な曲ですがブルージーな演奏。囁くように静かに歌う4、10曲目、抑えすぎて途中までどうにも原曲が分からない6曲目、比較的オーソドックスな7曲目、長い前奏でピアノが活躍して歌で盛り上がる8曲目、常識をくつがえすサウンドの9曲目。12曲目はイメージに描いていた通りのサウンドでピアノソロもいい感じ。2、5(音数が少ないシリアスな「枯葉」)、11 (ジャッキー・テラソンの曲)、13(ミノ・シネルの曲)曲目はピアノやエレキピアノでのインストルメンタル。

2021/09/28

New Moon Daughter/Cassandra Wilson

Cassanewmoon あと5回ほどカサンドラ・ウィルソンが続く予定です。まあ、そこに至るまでのCDを探し出せたら、の話なんですけど。アルバムコメントも’99年の5行コメント初期時代なので、13曲もあるのに短くして全曲紹介したりして無理やり詰め込んで、少し未熟なところがありますが、なるべく文章を変えないで行きたいので、あえてそのまま。彼女の作曲も6、9-11曲目のみと少なめで、ロック、スタンダードなど、いろいろな曲を歌っています。そのどれもが彼女の色に染まってしまっていて、やはりこれが効く人をひきつける秘密かなあ、なんてことを思ったりします。やたら渋い曲もあるけど、少し軽めなフォークやロック的なサウンドの曲が目立ちます。13曲目は日本盤のみのボーナストラックで、それを含めて収録時間は67分。

 

New Moon Daughter/Cassandra Wilson(Vo)(Blue Note) - Released January 1996. Brandon Ross(G), Kevin Breit(G), Lonnie Plaxico(B), Dougie Bowne(Per), Gary Breit(Org), Tony Cedras(Accordion), Graham Haynes(Cor), Lawrence "Butch" Morris(Cor), Gib Wharton((Pedal Steel), Chris Whistley(G), etc. - 1. Strange Fruit 2. Love Is Blindness 3. Solomon Sang 4. Death Letter 5. Skylark 6. Find Him 7. I'm So Lonesame I Could Cry 8. Last Train To Clarksville 9. Until 10. A Little Warm Death 11. Memphis 12. Harvest Moon 13. Moon River

さまざまな曲を取り上げたアルバムですが、妙な統一感。ヴォーカルだけでなく、抑えた渋い演奏もこのアルバムの雰囲気を盛り上げています。内容は重い。いきなり1曲目が「奇妙な果実」ではじまって、背筋がぞぞっときました。いやあ、黒い。前人未到の黒さとでもいうのでしょうか。2曲目はU2作で、これも重く沈んだ曲調。一転明るいフォーク調の3、10曲目、ブルースの4曲目、スタンダードをスチール・ギターをバックに歌う5曲目、ブランドン・ロスのオクターヴ・ギターが印象的な6曲目、カントリーの7曲目、ロックの8曲目、メロディが心に染み入るオリジナルの9曲目、R&B的で渋い11曲目、ニール・ヤング作のバラードの12曲目。13曲目はとにかく黒い「ムーン・リヴァー」。グレアム・ヘインズは1曲目に参加。

2021/09/27

Blue Light 'Til Dawn/Cassandra Wilson

Cassabluelight ちょっと回り道をしてしまいましたが、カサンドラ・ウィルソンの’90年代に戻ります。移籍によってM-BASE色はすっかりと影を潜め、それでいて独自なサウンドを放つ彼女の個性は素晴らしい。一般的に売れてくるのはやはりこの時期からだと思うし、それだけのインパクトはありますね。脇役ではギターのブランドン・ロスが印象的。普通のジャズの編成ではない(12曲目はバンド編成に近いけど)のに、漆黒のジャズを感じるのは、やはりその歌唱力と、アルバムとしてのトータルなプロデュースに(プロデューサーはCraig Street)なっています。彼女自身、ライナーでは「ブルージーな雰囲気を強調したかった」との発言があって、それが効く人の心を鷲づかみにしているのでは、と思います。何か原初的なものを音楽に感じます。

 

Blue Light 'Til Dawn/Cassandra Wilson(Vo)(Blue Note) - Released November 1993. Brandon Ross(G), Charlie Burnham(Vln), Kenny Davis(B), Tony Cedras(Accordion), Lance Carter(Ds), Kevin Johnson(Per), Vinx(Per), Olu Dara(Cor), Don Byron(Cl), Gib Wharton(G), Jeff Haynes(Per), Bill McClellan(Per), Cyro Baptista(Per), Lonnie Plaxico(B), Chris Whitley(G) - 1. You Don't Know What Love Is 2. Come On My Kitchen 3. Tell Me You'll Wait For Me 4. Children Of Your Night 5. Hellhound On My Trail 6. Black Crow 7. Sankofa 8. Estrellas 9. Redbone 10. Tupelo Honey 11. Blue Light 'Til Dawn 12. I Can't Stand The Rain

ブルーノート移籍第一作目。ジャズらしからぬシンプルな編成のサウンドでここまで個性を表現できるとは。特にジャズにこだわっていないアルバム。 カサンドラのオリジナルは3曲あります。1曲目のギターとヴァイオリンとのスタンダードからいきなりその世界。2、5曲目もブルースのロバート・ジョンソンの曲!3曲目もブルースでメロディアス。パーカッシヴなサウンドの4、7曲目、ジョニ・ミッチェル作でけっこうアフリカンな6曲目、多重録音でア・カペラ3重奏の7曲目、やはりパーカッシヴなバックで歌う再演曲の9曲目、ヴァン・モリソン作のフォーク調の10曲目、渋くてメロディアスなオリジナルの11曲目。そして12曲目はギターとのデュオでブルース感覚あふれて幕を閉じます。ドン・バイロンは6曲目に参加。

2021/09/26

Spaces/Doug Hammond

DougspacesDIWレーベルの4枚目にして一段落。このアルバム、私の手持ちの中ではスティーヴ・コールマンがいちばん早く録音したもので、DIWで発売する時に、コールマンによりリマスターされたもののようです。いわゆるM-BASEの萌芽が見られる録音。それらしい部分もあれば、チェロが入っているし、何となく現代音楽的に聴こえないこともないような、まだ原初的なサウンドに包まれています。そういう洗練されていない部分もあるけど、M-BASEの最初の部分を知るには貴重な音源かもしれません。LP時代の録音だったので、収録時間は44分と少し短めですけど、その分11曲が凝縮されて入っています。このアルバム、最近再発されてるようですね。

 

Spaces/Doug Hammond(Ds)(DIW) - Recorded 1982. Steve Coleman(As), Byard Lancaster(As), Kirk Lightsey(P), Muneer Abdul Fataah(Cello) - Space And Things (Suite, 1 to 3) 1. Lopin' 2. Water Moves 3. Spell Dance-Memo Mosso 4. To My Family 5. Cud Ba-Rith 6. Snakepit Strut 7. Mini Ensemble 8. Rizz Biz 9. Uhren 10. Murdxas 11. Figit Time

実験的要素が強い作品。ダグ・ハモンドとスティーヴ・コールマンのオリジナルが半分ぐらいずつありますが、ダグ・ハモンドの曲もコールマン寄りの曲調もあるのが面白い(あるいは影響はその逆か)。基本のビートはファンクではなくジャズのもので4ビートの部分もありますが、変拍子もあり、すでにこの当時からM-BASE的な要素は見え隠れしています。ベースのかわりにチェロが入っているので現代音楽的に聞こえる部分もあります。アヴァンギャルドなメロディーの動きではあるものの、アンサンブルで聴かせる部分も。作曲された4曲目など、音楽をバックに詩の朗読。あらゆる意味で時代を先取りしたアルバム。とはいうもののあまり洗練されていなくて少々面白みに欠けるかもしれません。

2021/09/25

Side-Eye NYC (V1.IV)/Pat Metheny

Patsideeye また新譜が届いたので、そちらを先に。パット・メセニーの新作は、いわばオルガントリオ中心の、半分ライヴ、半分スタジオ録音のアルバムでした。若いメンバーと演奏しているところが特徴で、彼のギターはどこに行っても変わらないなあ、という印象を持ちます。ただ、ファンとしてはもっとしっかりとしたグループのサウンドを聴きたい、と思うのだからわがままではありますね。再演曲の中でも、気が付いた何曲かは懐かしいのですが、最初に聴いた時のサウンドが忘れられないものなので、それをいかに超えるか、というのも挑戦ではあります。基本はオルガン・トリオ(ピアノやキーボードも出てきますが)なので、少しルーズな感じもして、それも味なんですけど。

 

Side-Eye NYC (V1.IV)/Pat Metheny(G, GB, Orchestrionic)(Modern Recordings)(輸入盤) - Recorded September 12 and 13, 2019. James Francies(Org, P, Key), Marcus Gilmore(Ds) - 1. It Starts When We Disappear 2. Better Days Ahead 3. Timeline 4. Bright Size Life 5. Lodger 6. Sirabhorn 7. Turnaround 8. Zenith Blue

(21/09/25)7曲目のみオーネット・コールマン作で、他はパット・メセニー作。収録時間は62分。ドラマーが5通りあって、V1.IVというのはその4通り目。ライヴ録音とスタジオ録音が混ざっていて、有名な再演曲も何曲か。基本的にオルガン・トリオのベースはペダル・サウンド(?)で攻めてきますが、ギターベースやオーケストリオンを使用している曲も。ジェームス・フランシーズがオルガンを弾いていると思ったらアコースティック・ピアノも弾いていたりという、なかなかな離れ業を見せていて、新しい才能との邂逅でもあります。サウンド的にはオルガンが入っていることで少しゆるめなようにも感じます。4、6-7曲目あたりが懐かしいです。何をやってもパットという感じがしていて、特に13分台の1曲目は壮大な雰囲気があります。

2021/09/24

Anatony Of A Groove/M-Base Collective

Mbaseanatomy DIWレーベルのM-BASEシリーズは知っているだけで4枚あり、これはその紹介3枚目。今では入手が難しいかもしれないけど、JMTレーベルが’80年代に終わってしまい、その後各メンバーが拡散していく途中にあった時期をとらえているので、貴重かも。さすがの変拍子ファンクとそれを演奏できるずば抜けたミュージシャンの力はありますし、曲自体は今でも新しい部分も多いかと。これだけのメンバーが集まっていることもなかなかないので、CDを処分しないで取っておいて良かったと思えます。カサンドラ・ウィルソンも参加していて、この時期(’92年)まではM-BASE一派として活動していたんだな、ということが分かります。

 

Anatony Of A Groove/M-Base Collective(DIW) - Recorded December 1991 and January 1992. Cassandra Wilson(Vo), Mark Leoford(Vo), Steve Coleman(As), Greg Osby(As), Jimmy Cozier(Bs), Graham Haynes(Tp), James Weidman(Key), Andy Milne(Key), David Gilmore(G), Kevin "Bruce" Harris(B), Reggie Washington(B), Marvin "Smitty" Smith(Ds) - 1.Cool You 2. Teefah 3. Anatomy Of A Rhythm 4. Nobody Told Me 5. Non-Fiction 6. Prism 7. Cycle Of Change 8. One Bright Morning 9. Hormones

基本的にはスティーヴ・コールマンとグレッグ・オズビーが双頭リーダーの、ストラタ・インスティチュートの拡大版なのですが、M-BASEの集大成ともいった感じの、まさにオールスターキャストのアルバム。曲も初期からのメンバーだけでなく様々なメンバーが持ちよっていて、変拍子ファンクは相変わらず。 作曲者たちはそれなりに知名度があります。スティーヴ・コールマン、グレッグ・オズビー、マーヴィン・”スミッティ”・スミスは全曲参加、カサンドラ・ウィルソンは1、3-5、7-9曲目に、グレアム・ヘインズは9曲目に参加。特にこの時期のカサンドラ・ウィルソンの全面的に近い参加はうれしいところで、メカニカルなメロディを歌うにしても、その肉声の存在感は圧倒的。M-BASEの難解な部分を救ってくれています。

2021/09/23

ピアノ・ミュージック/藤井郷子

Fujiipianomu 新譜が届いているので、先に聴いていきます。藤井さん、コロナ禍においても田村さんのアルバム含めてこれで今年5枚目。精力的にアルバムを出しています。今回のアルバムはまさに実験作で、ピアノの元の音の弦を叩いて普通に出してピアノを弾くシーンは、気が付く限り、なくて、もしかして実験音楽とかエレクトロニクス、そういった方面の、今までとは違ったファン層にも受けそうなアルバムではありますね。その萌芽となるものは、以前のアルバムから感じることはありましたけど、ここまで徹底的にやった、というのは初めてではないでしょうか。藤井さん、その初めて、といういろいろなことを何度もやっているので、よくアイデアが尽きないな、と思いました。コアなそちら方面のファンの方も、チェックしてみてください。

 

ピアノ・ミュージック/藤井郷子(P)(Libra Records)
Piano Music/Satoko Fujii(P)(Libra Records) - Recorded Match 2021. - 1. Shiroku 2. Fuwarito

全編藤井郷子のフリー・インプロヴィゼーション。収録時間は45分。今回は一発勝負のフリーではなくてエフェクトに相当するものを使用したり、コンピュータ処理をかけたり、編集処理をして、アコースティック・ピアノというより(楽器はピアノで表記されているが)、エレクトロニクスとプリペアド・ピアノの折衷での演奏という感じ。コンピュータ処理はご本人の演奏の試みとしては初めてらしいですが、ゆったりと進んでいく感覚や、おぼろげに見えてくる物語性は、興味深いものがあります。いくつか作成してダウンロード販売した中で、最初のこのアルバムの出来が良かったそうで、それがCD化されたらしいです。まさに幽玄な響きで、タイトルの「白く」「ふわりと」という感じがよく表されている感じがします。全体的にみると、実験作。(21年9月17日発売)

2021/09/22

Transmigration/Strata Institute

Stratatrans 少し流れを変えて、DIWレーベルによるM-BASEのアルバムつながりで、昨日のカサンドラ・ウィルソンからの今日の「Strata Institute」のアルバム。この名義の1作目はBambooレーベルから出ていたのですが、既にレーベルはなく、こちらからの発売になってます。どういった意図か、ヴォン・フリーマンも参加していて、既成曲も演奏をしているのが、今後のそれぞれのメンバーの方向性の拡散も意味しているように感じます。ベースはアコースティック・ベースですし。バリバリのM-BASEの曲と、割とオーソドックスな曲が混ざっていて、これはこれで面白い。当時の特徴として、68分も収録時間がありますが、たまに聴く分には、お得感があります。

 

Transmigration/Strata Institute(DIW) - Recorded January 1991. Von Freeman(Ts), Steve Coleman(As), Greg Osby(As), David Gilmore(G), Kenny Davis(B), Marvin "Smitty" Smith(Ds) - 1. 3 Against 2. Mr. Lucky 3. Speake 4. Knowledge Of Cult 5. If You Could See Me Now 6. Minor Step 7. Kahn 8. Jimdog 9. It's You 10. Thebes

スティーヴ・コールマンとグレッグ・オズビーの双頭バンドの第2作目。 とは言え、コールマンが5曲、オズビーは1曲のみの作曲。プロデュースはスティーヴ・コールマン。今までのような変拍子ファンク路線の1曲目のような曲もありますが、ヴォン・フリーマンを迎え、ヘンリー・マンシーニの2曲目、タッド・ダメロンの5曲目、エディ・ロックショウ・デイヴィスの8曲目のようなオーソドックスな演奏もあるのが特徴で、ヴォン・フリーマンと彼らの演奏の語法の違いも面白いです。6曲目はM-BASE的なのだけれどもジャズ寄りの演奏。9曲目など、スティーヴ・コールマンのオリジナルなのにスピード感のあるジャズ。前作よりもサウンドのまとまりが出てきて、M-BASEの姿勢は伝統的な部分も抱合するようになってきました。

2021/09/21

Dance To The Drums Again/Cassandra Wilson

Cassadancetoちょっと趣向を変えて、カサンドラ・ウィルソンの’90年代のアルバムを。彼女はブルー・ノートのイメージが強いですが、デビューしてからはJMT(Bamboo)レーベルで(その前にJALから出した幻のアルバムがありますが)、M-BASEのスティーヴ・コールマンと一緒にやってたり、リーダー作を何枚も出していました。そしてブルー・ノートに移籍する前にこのDIWレーベルに1枚アルバムを残しています(M-BASEの一派として)。それまでのアルバムはブログにアップ済みです。そして、このアルバムまではストリーミングに上がっていないのが何とももどかしい。CDも入手が少し難しそうですね。このアルバムも黒っぽいファンクの色合いが強く、こういう彼女もなかなかいいなあ、と思います。この後ブルー・ノートに移ります。

 

Dance To The Drums Again/Cassandra Wilson(Vo)(DIW) - Recorded January 1992. Jean-Paul Bourelly(G), Rod Williams(Synth), James Weidman(P, Synth), Kevin Bruce Harris(B), Kevin A. Johnson(Ds), Mark Jonson(Ds), Doc Rhythm Boss(Ds), Bill McClellan(Ds), Jeff Komunyaka Hatnes(Per) - 1. Melanin Song 2. Don't Look Back 3. Rhythm On Mind 4. Wonders Of Your Love 5. Nothin But A Thang 6. I Will Be There 7. Just Keep Thinking Of Eubay 8. Another Rainy Day 9. Amazing Grace 10. Dance To The Drummer Again

ジャン・ポール・ブレリーとの共同プロデュースで曲も6曲共作。様々なジャンルの音楽の要素があり、自由な雰囲気のアルバム。反面、ジャズからは遠い気も。1曲目はアフリカ色も感じられるポップスという感じ。2曲目はギターの伴奏も含め、メロディアスでかなり渋い。ヒップポップの影響も感じさせるノリの3曲目、M-BASE的浮遊感が漂うメロディで個性的なピアノの間奏の4曲目、7拍子のファンクの5曲目、スローなR&B風でギターがそれっぽい6曲目、カラフルな多重録音によるスキャットが印象的なヒップポップの7曲目、彼女流のポップスとでも言うべき8曲目、自信がなければ歌えない9曲目のトラディショナル・ソングも渋い。10曲目はドラムスとパーカッションをバックに多重録音のヴォーカルが包み込むサウンド。

2021/09/20

You Are Here/Steve Khan, Rob Mounsey

Steverobyouare スティーヴ・カーンのリーダー作(ここでは競演作ですけど)の紹介の最後の回です。この後、見落としがあるのかもしれませんが、ブログ開始後の’05年まで、リーダー作が見当たりません。今まで20年以上、ロブ・マウンジーの綴りを間違えていたというのは内緒。何と収録時間は73分とかなり長いです。カーンのギターはアコースティック・ギターです。電子関係の発達により前作よりは自然に、そしてよりダイナミックな感じに鳴っていて、曲によってパーカッションが入っていることもミソかな、と思います。ただ、バランスの関係からか、どちらかというとキーボードが中心になっているような気も。曲順には上げてないけど、繰り返しの曲ラスト3曲(9-11曲目にあたる)はRadio Editと書かれていて、少し収録時間が短い。

 

You Are Here/Steve Khan(G), Rob Mounsey(Key)(Siam Records)(輸入盤) - Recorded September 1997 - March 1998. Marc Quinones(Per) - 1. Clafouti 2. Fazendeiro 3. Platanos Maduros 4. Still Life With Mockingbird 5. Peanut Soup 6. Pallbearers 7. Viajar Y Viajar 8. Anhelante

(00/09/22)デュオ作品の2作目。今回は曲によってパーカッションも入っていたり、技術の進歩で前回よりは自然なサウンドに仕上がっている感じです。ここでもスティーヴ・カーンのギターは渋い。1曲目はミステリアスな雰囲気が漂いながらリズミカルに淡々と進んでいく曲。マイナー調の印象的なメロディが哀愁をそこはかとなく匂わせる2曲目、こういうラテン的な感触もなかなか良いなあと思わせる3曲目、鳥の鳴き声も入って、スペイシーで静かな情景が広がる4曲目、渋いキメの多いサウンドの5曲目、地味ながらも聴かせる6曲目、マノロ・バドレーナ作で、これぞブラジルというサウンドの7曲目、リズムのある部分と空間的な部分が交互に寄せてくる8曲目。不思議なことにこの後、1、3、7曲目が繰り返し出てきます。

2021/09/19

The Color Of US Suite/Donald Edwards Quintet

1407 もうないだろうと思っていたCriss Crossレーベルの新譜が届きました。’19年にオーナーのGerry Teekens氏が亡くなった後、息子のGerry Teekens Jr.氏が引き継いだそうです。これはその新生レーベルの録音ですが、エグゼクティヴ・プロデューサーの名前の記載が同じになっているので、少し混乱しますね。この時期を通して、ギターのデヴィッド・ギルモアもずっと関与しているので、彼も何らかのお手伝いをしているのかもしれません。今日のドナルド・エドワーズのアルバムも、以前のレーベルそのままというような形で音が出ているので、うれしくなってしまいました。タイミング悪くコロナの時期ですが、今後もコンスタントにアルバムを出してほしいものです。

 

The Color Of US Suite/Donald Edwards(Ds) Quintet(Criss Cross 1407)(輸入盤) - Recorded January 31, 2020. Anthony Wonsey(P), Ben Wolfe(B), David Gilmore(G), Abraham Burton(Ts), Sophia Edwards(Vo on 1), Frank Lacy(Vo on 2-8) - 1. Little Hopes 2. Red 3. White 4. Blue 5. Intro To Black 6. Black 7. Brown 8. Tan 9. Finding Beauty 10. Hurricane Sophia

(21/09/18)全曲Donald Edwardsの作曲。収録時間は55分。曲のタイトルが組曲的になっていて、色は肌のことを指すのか、なかなかシビアなテーマですが、演奏自体は普通のジャズという感じで、ドラマーにしては作曲力が素晴らしい。1曲目は彼の娘さんが歌っているのか、子供っぽい声のヴォーカル。それに対してFrank Lacyが2-8曲目とクレジットにはなっているけどヴォーカルがない曲が多く、7曲目のナレーションだけが該当すると思います。曲はメンバーの表現力もありますけど、アップテンポからバラードまで、今のジャズという感じでどの曲もけっこう良い雰囲気ではあります。最近はなかなか直球ど真ん中のジャズを聴くことがない(ギターだけは今風ですけど)ので、堪能しました。リーダーがドラマーで目立ちます。

2021/09/18

Got My Mental/Steve Khan

Stevegotmy スティーヴ・カーンも’90年代半ばになってきました。この前に「The Suitcase - Live In Koln '94」というアルバムがありますが、’08年の発売でブログには掲載済み。今回のアルバム、ベースが John Patitucchi、ドラムスがJack DeJohnetteとスゴいトリオですね。収録時間も68分とかなり長め。この後も2枚、このメンバーのアルバムがありますが、それは’04年以降なのでこれまたブログ掲載済み。本文の方には書いてないけど、ベースはアコースティック・ベースで、ジャンルとしてはジャズの演奏になります。もう25年前の録音ですけど、さすがに油の乗りきった時期なだけに、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。パーカッションが入っている曲もなかなか。

 

Got My Mental/Steve Khan(G)(Dan Conpemporary) - Recorded September 5-6, 1996. John Patitucchi(B), Jack DeJohnette(Ds), Don Alias(Per), Bobby Allende(Per), Marc Quinones(Per), Cafe(Per) - 1. R.P.D.D. 2. Paraphernalia 3. Common Mama 4. Got My Mental 5. The Last Dance 6. Sham Time 7. I Have Dreamed 8. Cunning Lee

強力なメンバーでのギター・トリオを中心として、そこに曲によって(2-3、6-7曲目)パーカッションが絡んでいるアルバム。トリオのみでの演奏の方がジャジーかも。最初は全曲オリジナルかと思って聴いていましたが、オリジナルは4曲目の1曲のみ。その4曲目は4ビートながらある種独特のテーマを持つ曲。その他オーネット・コールマン、ウェイン・ショーター、キース・ジャレット、リー・モーガン、スタンダードなど、完全に自分の世界で表現しています。メロディーを弾いているんだか弾いていないんだか分からないようなギターソロの部分もあったり、相変わらずの浮遊感あふれるサウンド。聴けば聴くほどスゴいアルバムです。ショーター作のスピーティーでエキゾチック、スリリングな2曲目がお気に入り。

2021/09/17

Crossings/Steve Khan

Steveclossing スティーヴ・カーンのリーダー作聴き。ゲストのマイケル・ブレッカーを除いて、アイウィットネス時代とはドラマーが違うだけなんだけど、既成曲が多いせいか、だいぶサウンドの具合が変わってきた感じです。それでも、カーン独特な浮遊感のあるギターは、メロディ弾くことも増えているけど健在だし、なかなか好みのアルバムですね。この時代なので、CDの収録時間は69分とけっこう長いです。でも1枚のCDで多くの曲をたっぷりと聴きたい気分の時もありますし。このアルバムではVerveからの発売になってますが、そういうことも影響しているんでしょうか。やはり当時からデニス・チェンバースのドラムスが好きなのと、マノロ・バドレーナとの組み合わせがなかなか良いので、ここで連続して聴けてうれしいです。

 

Crossings/Steve Khan(G)(Verve) - Recorded December 28-30, 1993. Anthony Jackson(B), Dennis Chambers(Ds), Manoro Badrena(Per), Michael Brecker(Ts) - 1. Descarga Khanalonious 2. Think Of One 3. What I'm Said 4. Pee Wee 5. It's You Or No One 6. I Love Paris 7. Capricorn 8. Melancholee 9. Inner Urge 10. While My Lady Sleeps

スティーヴ・カーンの前作のうち、エレクトリックな(?)メンバーのみでの録音。ここではオリジナルが1、3曲目のみで、あとはジャズメン・オリジナルやスタンダード。それがスティーヴ・カーン流になってしまっています。彼もマルくなったのかどうか。マイペースな、フュージョンの割には不思議な浮遊感覚と渋さはあらわれています。3曲目はリラックスして聴けそうですが、リズムはややタイト。4曲目はトニー・ウィリアムスの曲で静かなバラード。5曲目は父親サミー・カーンの曲を取り上げています。他にもウェイン・ショーター、リー・モーガン、ジョー・ヘンダーソンの曲など、渋めの曲が多いです。マイケル・ブレッカーは1、6、10曲目に参加。なかなか良いソロを演奏しています。6曲目はラテンリズムで、けっこうノリノリ。

2021/09/16

Raise Up Off Me/Ralph Peterson

Ralphraise 亡くなったラルフ・ピーターソンの遺作(?)になります。まだ元気な時の録音だけど、最近彼の姿を見ないな(1枚彼のアルバムを買い逃してますし)と思ったら、今になって出てくれたので、78分間の長時間収録でたっぷり楽しませてもらいました。ヴォーカルとパーカッションは曲によって参加になっているけど、ほぼ固定メンバーではあるので、一貫した彼の曲や演奏を聴くことができます。クレジットにはないけど間奏でトランペットが出てくる場面があり、たぶん彼自身で演奏しているのかな、と思いました。アメリカ人は意外に寿命が短い人が多いので、聴けなくなるのは残念だけど、また発掘音源がでてくるかも、とせめてもの期待。

 

Raise Up Off Me/Ralph Peterson(Ds, Per)(Onyx Music Label)(輸入盤) - Released 2021. Zaccai Curtis(P, Key), Luoques Curtis(B), Jazzmeia Horn(Vo), Eguie Castrillo(Per) - 1. Raise Up Off Me 2. The Right To Live 3. Four Play 4. I Want To Be There For You 5. Bouncing With Bud 6. Blue Hughes 7. Tears I Can Not Hide 8. Naima's Love Song 9. Jodi 10. Fantasia Brazil 11. Shorties Porton 12. Raise Up Off Me Too!

(21/09/14)ラルフ・ピーターソンの遺作アルバム。収録時間は78分。1、12曲目はグループ・インプロ、3曲目がジェームス・ウィリアムス作、4曲目がZaccai Curtis作、5曲目がバド・パウエル作、8曲目がジョン・ヒックス作、11曲目がパトリース・ラッシェン作、他はピーターソン作曲。メンバーがほぼ固定なので、割と一気に録音したと思われますが、相変わらず作曲能力もあるし、例のドカドカくる目立つドラムスも健在。総合力としてはなかなかいいジャズを聴かせるだけに、亡くなったのは残念だと思う。でも、録音をこうして残して発表してくれているので、それを聴いて、少しマニアックな活力にさせてもらおうかと。ドラム・ソロの部分もありますが、いかにも彼らしい叩き方なのがうれしい。そういう個性的な、記念になる記録か。

2021/09/15

En Attendant/Marcin Wasilewski Trio

2677 ECMの新譜が来たので、聴いていきます。さすがにこのトリオ、それほど甘くない部分も見せつつも、耽美的なサウンドに仕上がっています。4ビートではなくて流れていくように進むので、好みの問題があるかと思いますが。そして、最後の方で気が付いたのですが、おそらくECM2678「Arctic Riff/Marcin Wasilewski(P) Trio/Joe Lovano(Ts)」と同じ時の録音で、重なっている曲もあります。この2枚、連番なので気が付きましたが、3曲目と5曲目がそうですね(テイク違いではありますが)。コロナ禍の前なのですけど、収録するには録音のテイクを重ねるも収録自体が少し短かったのか、どうなのか。まあ、そういうことは気にしなくても、こっち方面が好きな人には、たまらないアルバムなんじゃないでしょうか・

 

En Attendant/Marcin Wasilewski(P) Trio(ECM 2677)(輸入盤) - Rcorded August 2019. Slawomir Kurkieicz(B) Michal Miskiewicz(Ds) - 1. In Motion, Part I 2. Variation 25 3. Vashkar 4. In Motion, Part II 5. Glimmer Of Hope 6. Riders On The Storm 7. In Motion, Part III

(21/09/14)Marcin Wasilewski作が5曲目、3人のインプロヴィゼーションが1、4、7曲目、バッハ作が2曲目、カーラ・ブレイ作が3曲目など。収録時間は43分。美しい色調で通してますけど、選曲にインプロヴィゼーションが多かったり、意外に硬派な感じの選曲。ただし、1曲目の冒頭から、彼らの耽美的な要素は前面に出てきていて、さすがECMのピアノ・アルバムと思わせます。時折激しく切り込みますけど、そういう面も含めて完成度が高いなと。他の2曲もそんな感じ。バッハの2曲目はゴルトベルク変奏曲からですが、まさにここにふさわしい塩梅でトリオで入り込みます。3曲目はやはりカーラのメロディが強く、それと分かりますが彼ら流に。5曲目も自由なバラードでいて耽美。ザ・ドアーズの曲と思われる8ビートの6曲目。

2021/09/14

Headline/Steve Khan

Steveheadline スティーヴ・カーンのリーダー作を時系列的に。このアルバムは前作「Let's Call This」のアコースティックのトリオと、ドラムスにデニス・チェンバースが新たに加わったフュージョンの3曲が組み合わさっています。収録年月を見ていると、前作の残りテイクではないようですけど、どうしてこの2つのバンドを合わせて出したのかは、不明。曲目は似た傾向のもので演奏していますけど。まあ、ファンにとってはこれで58分聴けるのだからうれしいことはうれしい。ただ、流して聴いていると、突然アコースティックがエレクトリックになるので、基礎知識なしに聴いて「何があったんだ」と曲とクレジットを見直す、ということはありますね。個人的には当時はデニス・チェンバースのドラムス、けっこう好きでした。

 

Headline/Steve Khan(G)(Polydor) - Recorded January 12 and 19, 1992. Ron Carter(B), Al Foster(Ds), Anthony Jackson(B), Dennis Chambers(Ds), Manolo Badrena(Per) - 1. Tyrone 2. The Blessing 3. Autumn In Rome 4. Turnaround 5. Ontem A Noite 6. Water Babies 7. All Or Nothing At All 8. Hackensack 9. Caribbean Fire Dance

(99/07/07)このメンバーでの2枚目の録音となるロン・カーター、アル・フォスターとのアコースティック・トリオ(1-3、5-6、8曲目)と、デニス・チェンバースを含むエレクトリックなクァルテット(4、7、9曲目)の2グループによる録音 になっています。曲はジャズメン・オリジナル やスタンダードが中心の構成。アコースティック・トリオの方は、ジャジーでスウィングするノリで、しかも曲が曲なのでテーマはメロディアスですが、ギターでのアドリブは金太郎アメ的スティーヴ・カーンの世界。こういう世界も楽しい。エレクトリックな方もメンバーがメンバーなので迫力があります。こちらも有名な曲が多いです。好みとしては、やはりエレクトリックなクァルテットの方。 ただ、アコースティックの方もややリラックスして聴けます。

2021/09/13

Let's Call this/Steve Khan

Steveletscall スティーヴ・カーンのジャズ作品です。ギター・トリオでギターの露出度が高く、しかも相手がロン・カーターとアル・フォスターなので、鉄壁の布陣ですね。ピアノがいないのは、ギターの浮遊感を前面に出したかったから、と想像させます。けっこう個性的なギターで、印象度はジョン・スコフィールドのジャズ作に引けをとらないくらいじゃないかと思います。どちらかというと、個人的にはフュージョン作の方が好みではあるけど、こういう方面も、しかもスタンダードやジャズメン・オリジナルを多く取り上げていて、親しみやすくていいですね。この時代は総じて収録時間が長い(最近LPを意識してか、収録時間短めのCDも増えてきましたが)けど、たまに聴く分には長い方が楽しめます。

 

Let's Call this/Steve Khan(G)(Polydor) - Released 1991. Ron Carter(B), Al Foster(Ds) - 1. Let's Call This 2. Masqualero 3. Backup 4. Out Of This World 5. Played Twice 6. Little Sunflower 7. Buddy System 8. Street Of Dreams 9. Mr. Kenyatta

7曲目がスティーヴ・カーンのオリジナルの他は、ジャズメン・オリジナルやスタンダードが多いです。この強力なメンバーのギタートリオで、彼にしてはけっこうジャズっぽい演奏が繰り広げられています。それでもマイペースな彼の浮遊感のあるギターが渋くていい感じ。 金太郎飴的な良さを感じることができます。1、5曲目はセロニアス・モンク作ながらも、雰囲気はすでにカーン流です。ウエイン・ショーターの曲らしく神秘的な2曲目、渋くて軽めな感じのブルースの3曲目、ラテンビートで幻想的に盛り上がっていく4曲目、やはり渋めにふところに入りこんでくる6曲目、無機的な進行を持つ、浮遊感たっぷりの7曲目、しっとりと包みこんでくれるようなスタンダードの8曲目、ややエキゾチックなサウンドを持っている9曲目。

2021/09/12

シルヴァー・ライニング・スイート/上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテット

Ueharasilver 今日は新譜が届いているので、これを先に。実は今まで上原ひろみのアルバムが出たときは彼女のアルバムをほぼその年のベスト3に入れているんですよね。ちょっと自分の審美眼にバイアスがかかっているのかもしれませんけど、出たものが何でも良くなってしまう、というのはあります。まだ今年は数か月ありますので、予想は分かりませんけど。今回は弦楽四重奏との演奏ですが、アルバム全体がクラシックとのボーダーレスというわけではなく、一部にチェロにウォーキングをさせてジャズっぽいアプローチをしているところもあります。個人的にはけっこう好きなサウンドですけど、これは、もしかすると好みが分かれるかもしれないなあ、と思います。

 

シルヴァー・ライニング・スイート/上原ひろみ(P) ザ・ピアノ・クインテット(Telarc)
Silver Lining Suite/Hiromi Uehara(P) The Piano Quintet(Telarc) - Recorded September 10 and 11, 2020. Tatsuo Nishie(Vln), Sohei Birmann(Vln), Meguna Naka(Viola) Wataru Mukai(Cello) - [CD1] -Silver Lining Suite-(1-4) 1. Isolation 2. The Unknown 3. Drifters 4. Fortitude 5. Uncertainty 6. Someday 7. Jumpstart 8. 11:49PM 9. Ribera Del Duero [CD2-Npnus Disc] 1. Somewhere 2. Wake Up And Dream 3. Whteout 4. Firefly 5. Moonlight Sunshine 6. Beethoven's Piano Sonata No.8, Pathetique 7. Green Tea Farm 8. Sepia Effect

今回はボーナスCD(ソロ・ピアノのライヴ収録)のついたアルバムを購入。CD2の6曲目がベートーベン作以外は全曲上原ひろみの作曲、アレンジ。弦楽四重奏団を従えて、クラシックとのボーダーレスでもあり、ピアノは緩急自在で、彼女的にジャズっぽくはじけ飛ぶ場面もあって、なかなかの聴きごたえ。CD1は66分、CD2は65分収録。曲はけっこうドラマチックな感じで、ストリングスがそれに加わって彩りを添えるというか、それ以上の一体感があります。また新しい局面を見せてくれたという感じ。弦楽四重奏とピアノでのボーダーレス作品ということで好みは分かれるところですが、個人的にはメロディアスなところも多くて、だいぶハマります。2枚目はブルーノート東京でのライヴで、収録時間も長いので、お得感はあります。(21年9月8日発売)

2021/09/11

Public Access/Steve Khan

Stevepublic スティーヴ・カーンのリーダー作も’80年代の終わりになってきました。このアルバム、ドラムスがスティーヴ・ジョーダンからデイヴ・ウェックルに交代しています。この後はデニス・チェンバースが出てきたりしてますが、ジョーダンはもう出てきません。ただ、全員作曲の曲(1、3、7、9曲目)はウェックルとジョーダンと連名になっているので、レコーディング直前のメンバーの交代があったのかと予想されます。ドラマーが違うだけでも全体の雰囲気が変わりますね。2曲目のジャジーな4ビートの曲はやはり浮遊感が出ていて、自由に演奏している感じがなかなかいいです。ここからしばらくの間はメンバー的にも絶頂期になる代わり、アイウイットネス度は下がっていく感じではあります。

(追記)ライナーを読むと、スティーヴ・ジョーダンはローリング・ストーンズのツアーに帯同していてレコーディングに参加できず、代わりにウェックルが参加、とありました。

 

Public Access/Steve Khan(G)(Polydor) - Recorded January 1989. Anthony Jackson(B), Dave Weckl(Ds), Manolo Badrena(Per, Vo), Lani Groves(Vo), Vivian Cherry(Vo), Janie Barnett(Vo), Kurt Yahjian(Vo) - 1. Sise 2. Blue Zone 41 3. Kamarica 4. Silent Screen 5. Mambosa 6. Butane Elvin 7. Botero People 8. Dedicated To You 9. Mama Chola

(00/09/22)ドラムスがスティーヴ・ジョーダンからデイヴ・ウェックルに変更して、 ドラムスのタッチにメリハリが出てきました。ただし、全体の雰囲気は似た感じ。全員で作ったと思われる曲(4曲あります)にはジョーダンのクレジットも入っています。エキゾチックな色彩の強いヴォーカル入りの1曲目、4ビートで彼ら流ですがジャジーに聞こえる2曲目、やはりリズミカルでエキゾチック路線の3曲目、自由度が高くて浮遊感の漂うバラードの4曲目、繰り返しあらわれるテーマのメロディが印象的な5曲目、速いユニゾンのフレーズと切り替わりが早い構成の4ビートの6曲目、ノリが良くて緊張感もある共作の7曲目、唯一スタンダードでバラードの8曲目。9曲目はコーラスも参加していて変幻自在な10分台の曲。

2021/09/10

Local Color/Steve Khan, Rob Mounsey

Steveroblocal スティーヴ・カーンの、ロブ・マウンジーとの共作で、デュオのキーボードやシンセサイザーは当時のことだから多重録音かな。今までの流れから行くと、少し異色かもしれません。フュージョンと言う枠ではちょっとおさまらないようなサウンドで、インストルメンタルというジャンルがあれば、そこに入れたいくらい。曲によってはヒーリングに近い要素もあるかもしれない。アイウイットネスあたりが好きな人だと、このアルバムが好きかどうかはちょっと微妙かも。当時はこのようにキーボードやシンセサイザーのウェイトが高いアルバム、多かったですし。ギターもアコースティック・ギターだし、よく聴くと彼らしいフレーズもあるので、好きな人は好きかも。

 

Local Color/Steve Khan(G), Rob Mounsey(Key)(Denon) - Recorded April - May, 1987 - 1. Tafiya 2. The Blue Rose 3. I See A Long Journey 4. Gondolas 5. Intruder 6. The Hunt 7. Mahana

(00/09/18)ロブ・マウンジーのデジタルな音のシンセサイザーやプログラミングの上をスティーヴ・カーンの生ギターがフレーズを奏でるサウンド。やや時代を感じさせる音作りではあります。 7曲中5曲は2人の合作で、他は1曲ずつそれぞれの作曲。1曲目はエスニックなバックの上を控え目に奏でられるギター。2曲目はスペイシーなサウンドの上を漂うギター。一定のリズムがアクセントで淡々と情景が綴られていく10分台の3曲目、漂うようにゆったりと流れていくその名も「ゴンドラ」の4曲目、比較的静かな中をスリリングに展開していく「侵入者」の5曲目、たたみかけるようなパーカッシヴな音の上を、これまた情景が浮かんでくる「追跡」の6曲目、ラストらしい、のどかな風景が浮かんでは消えていく7曲目。

2021/09/09

Helping Hand/Steve Khan

Stevehelping スティーヴ・カーンのリーダー作。早くもベスト盤が登場しています。CDでは6-8曲目がCDだけに収録されている曲で、こういうところは当時のCDではよく合ったパターンだなあと思います。ゆえに収録時間は69分。ベスト盤ゆえに曲によってメンバーが異なっていて、まとまりという点ではどうかなとは思いますが、こういうものと思って聴けば、けっこうすんなりと耳に入ってきます。東京ガスのための新曲も3曲あって、集めるうえでは欠かせないアルバムでもありますし。権利の関係か、このアルバムはストリーミングには入ってないですねえ。まあ、CDは探せているので、今回はCDでききますからいいですけど。こういうことがあるから、確認せずにまとめてCD処分ができないのですよね。

 

Helping Hand/Steve Khan(G)(Polydor) - Released 1987. Anthony Jackson(B), Steve Jordan(Ds), Manolo Badrena(Per), Bill Evans(Ss), Clifford Carter(Key), Neil Jason(B), Cafe(Per), Christpher Parker(Ds) - 1. Tree Of Building 2. Where's Mumphrey? 3. The Suitcase 4. In A Silent Way 5. Warm Blue Town 6. Blades 7. Infant Eyes 8. Dr. Slump 9. In A Star's Arms 10. Penetration

(99/07/07)ベスト盤ですが、東京ガスのCMのための新曲3曲(1、5、9曲目)を合わせたアルバム。ベスト盤にもかかわらず、有名な、あるいはメロディアスで覚えやすいという観点からでない選曲(元々そういう曲ばかりなのですけれど)が、スティーヴ・カーンらしくていいと思います。しかも70分ほどの演奏時間なので、’80年以降この時期までの彼の音楽の総集編的に聴くにはちょうど手頃なアルバム。時々あるアコースティック・ギターの使用も、けっこう渋い。「ドクター・スランプ」という曲もありますけれど、彼の作曲によるバラード。大半は、彼のオリジナルかメンバーの共作で、その中にジョー・ザヴィヌルの「イン・ア・サイレント・ウェイ」やウェイン・ショーターの曲もあるのが興味深いところ。

2021/09/08

Casa Loco/Steve Khan

Stevecasaloco スティーヴ・カーンのリーダー作を時系列的に。このあたり、コメントの部分に日付が入っているのはその時期に入手したことを表していて、だいたいのアルバムが’99-00年に中古で取得したようですね。偶然にも最近LPプレイヤーを設置した時に長男が初めて買ってきたLPがこれ。たぶん値段が安かったからだと思いますが、今でもこのあたりはLPの方が入手しやすいのかもしれませんね。何曲かで打楽器にエフェクトがかかっていて(電子ドラム?)、やっぱりこの時代だなあ、と思わせる部分はあります。それでもこのメンバーなので、ある種の浮遊感は相変わらずで、個人的にはなかなか聴きごたえのあるアルバムになっていると思います。4人の連名の作曲(インプロヴィゼーション?)も4曲(1-2、4、6曲目)あります。

 

Casa Loco/Steve Khan(G)(Polydor) - Recorded May 22 and 23, 1983. Anthony Jackson(B), Steve Jordan(Ds), Manolo Badrena(Per, Vo) - 1. The Breakaway 2. Casa Loco 3. Penetration 4. Some Sharks 5. Uncle Roy 6. The Suitcase (For Folon)

(00/03/04)このメンバーによる3作目なので、メンバーのまとまりがうれしい。 相変わらず調性感覚がゆるいような、浮遊感のあるギター。時代のせいか打楽器にエフェクトがかかる場面がけっこうあります。短めのインプロヴィゼーションの1曲目。2曲目はこれまた全員のクレジットの12分にも及ぶタイトル曲で、時々はさまるワールドミュージックっぽいコーラスも印象的。ドラムソロもスゴい。何となくロックっぽいマイナーのメロディアスな3曲目。やはりワールドミュージックっぽいヴォイスが入って疾走感のある4曲目は、各パートのかけ合いがスリルがあります。ゆるやかなビートにのって浮遊感を描き出す5曲目は中盤でややドラマチックな展開。6曲目はベースのアルペジオが印象的な、不思議な感覚の曲。

2021/09/07

Modern Times/Steve Khan

Stevemodern スティーヴ・カーンのリーダー作が少し日があきましたが続きます。このところ全然聴いていなかったんだけど、聴き直すとやはりポリドール時代が面白い。これは日本でのライヴ演奏ですが、やはりこのバンド、日本で人気があったのでしょうか。固定メンバーで、このすごいメンバーが出ているのでは、このライヴに立ち会った人は幸せだったでしょうね。ライヴの当時私は大学生で、その名前すら知らなかったし、アルバムをCDで集めていたのが、このアルバムコメントの日付にある通り、これは’99年になってます。何度も書いてますがポリドールも廃盤になっていて、集めるのに苦労していた時期。今はストリーミングで気軽に聴けるのでいいですよね。

 

Modern Times/Steve Khan(G)(Polydor) - Recorded May 3 and 4, 1982. Anthony Jackson(B), Steve Jordan(Ds), Manolo Badrena(Per) - 1. Blades (For Wayne Gretzky) 2. The Blue Shadow (For Folon) 3. Penguin Village 4. Modern Times

(99/07/07)新宿のピット・インでのライヴ。 1-3曲目はスティーヴ・カーンのオリジナル。ピアノレスなのでそれぞれのパートの自由度が高く、必然的にメロディアスと言うよりも、独特な浮遊感を伴ったメカニカルな中間色のサウンドが一丸となって疾走する ファンクのイメージ。当時としては斬新かつマニアックなサウンドだったと思います。こんなライヴを聴いてみたかった。どの曲も10分を超えているので、聴きごたえがあります。3曲目はマンガ「Dr.スランプ」の「ペンギン村」ということだそうですが、ずいぶんシリアスなペンギン村です。4曲目のタイトル曲は4人の共作になっていますが、フリー・インプロヴィゼーションではなくて、何度か演奏して形になってきたもの、という感じのけっこうまとまっている曲。

2021/09/06

尋常性白斑

210802hand 尋常性白斑とは肌の一部の色素が抜けて、肌がまだら模様になることなんだけど、私、それになってます。以前から小さいのはありましたが、手やのどのあたりに急に広がってきたのを確認できたのは4年前の夏あたり。背中や足にもあるけど、肌が露出しているところで目立つのはやはり手とのどの部分。あと顔の部分がこれから広がっていくのかどうか、気になるところ。最近のことなので、老人性との説も。ただ色素が抜け落ちるだけで、人には移らないんだけど、見た目にまだらでやはりある程度気持ち悪いらしく、仕事が定期的に決まったお客さんと会うことがほとんどなので、一度説明だけしておけば大丈夫なので、その点、助かってます。ただ、薬とかの有効な治療方法はほぼないらしいです。

自分はもう歳だし既婚者だし男だしで、気にしなければそんなに気にすることはないのです。今コロナ禍の時代で、友人その他人と会う機会も激減しているし、そういう意味では、気楽な時期とも言えますね。ただ、今後同窓会などの集まりには行きにくくなってしまったかな(コロナが収まって復活するとすれば)、とは考えています。冬はいいんだけど、夏は日焼けもするし(写真は夏のもの)、まだらがけっこう目立ってしまって、単に色素が抜け落ちているだけとはいえ、少し辛いかな、というのはあります。

以前、ネットで若い女性の人が手が尋常性白斑で、場所の移動で電車のつり革を横に移ったら、隣に立っていたおばさんにキッとにらまれて、そのつり革を思いっきり除菌シートで拭かれた、なんて話を目にして、かわいそうだなと思いました。色素が抜け落ちているだけで、病気ではないと言えばないとも言えるし。ただ、自分自身もそうだけど、起きている間中、そのまだらの手を見ているのも、もう慣れたけど、最初広がり始めたときは憂鬱でした。何てことないんだよ、という気持ちをこめて、少しでも尋常性白斑について理解していただけたらなあ、と、書いてみました。

2021/09/05

アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観た

210903violet2 210902violet アニメについて書く機会は今まであまりないのですが、今年は春に「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観て、長男からマンガの単行本を借りたり、TV版、旧劇場版、新劇場版シリーズを観たりとハマりこみました。そして、つい先日、ネットフリックスで「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」があったので、TVシリーズ全13話、ブルーレイの特別編、劇場版の外伝を一気に2度も観てしまいました。最後の劇場版は10月にブルーレイが発売で、今は観る手段がないので、発売を楽しみにしています。結末はそれとなく知っているんだけど、絵のきれいさと緻密さ、圧倒的な話の進行の良さで、このシリーズ共通なんですが、観て涙腺崩壊パターンなんじゃないかと思います。

戦争時代に武器として扱われた少女が、戦争後に未帰還となった少佐を探しつつ、最後の命令の言葉の意味を探しつつ。話は主に1話完結で、しかもそれぞれに関係性を持ちながら、少女が人間らしい心を取り戻していく過程が描かれています。エヴァンゲリオン全体よりは話の長さ的には短いので、ここまでくるのにそんなに時間はかかりませんでした。普通の人ならどこを観ても泣くパターンの物語です。唯一、戦争で両腕を肘より上で失っておいて、時代的にはかなり前なのに、タイプライターを正確に打てるほどの精巧な義手があるかどうか、というところが疑問でしたけど、絵のタッチが自然なせいか、そこはすんなりと読み進ませてくれてます。まあ、ある種のSFだと思って割り切れればいいのかと。(時代的には第一次大戦後あたりと思われる。)

特に10話が泣かせる話で有名なよう(神回と呼ばれる)で、次いで7話、11話あたりでしょうか。私はうっかり10話から観てしまい、13話から最初に戻ったので、戦闘シーンでなぜ彼女があれだけ戦えるかが最初分かりませんでしたけど。ネット(ツイッター)で調べると、TV版が’18年放送、最新の劇場版が昨年公開だったのですが、今でも観て感動した、という感想が絶えないようです。私の年齢でアニメを観ていいのか、という気もしますけど、私は子供時代はアニメで育った割と初期の頃の世代なので。今だと、音楽のストリーミング配信と同じで、ネットフリックスで観てください、と書けば、一定数の人が観れるからいいですね。久々にまとめてブルーレイも注文してしまいました(ネトフリで2回観てるので、未開封のブルーレイもありますが)。ちょっと金額が張るけど、装丁も付録もいいので、満足してます。

(追記9月12日)立川シネマシティで劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンの上映が1週間だけあったので、行ってきました。これで自分の中で物語は完結しました。物語としては最後になります。

(追記9月20日)小説版4冊読了。設定がTV版、劇場版と割と似ている出だし(物語の順序は違いますが)から、途中から平行世界のようになっていき、結末の印象も違いますが、これはこれでありかな、と。何より小説版ならではのお話もけっこう入っているので、面白かったでした。

2021/09/04

還暦になってしまいました

210904birth ジャズのホームページをはじめたのが、’97年9月30日で私が36歳の時。仕事も独立してからそんなに間がなかったので、仕事と他の趣味と家庭と、そしてホームページと、ずっとこんな感じでやってきたために、時間が経ったという感覚はないのですね。そうこうしているうちに還暦(60歳)をむかえることになってしまいました。ホームページ時代から考えると、約24年経ってます。もうそんなになるのか、と時間の過ぎる速さに驚いています。まあ、今まである程度稼げる引きこもりを実践してきたというか(笑)。そして、今までの24年分を、これから費やすことができないのも分かってます。そうしたら84歳ですもんね。

まず、耳の衰えがやってくるのと、気力がそこまで持たないんじゃないか、ということで、長くても70歳までかなあ、なんてことを考えてます。これからは生きていればめっけものという感じもしてますし。今月で国民年金や国民年金基金、一部生命保険も支払いが終わります。5年後の65歳からは、少ないけどもらう方にまわります。ホームページやブログはなるべく方針を変更しないで続けてきたので、もうこれ以上の根本的な直しもできないと思っていて、あとは今の時代を生きている人たちに交代かな、と思っています。今までのことで多少は役に立ったかもしれませんけど、それも狭い趣味の範囲で限定的ですし、文章も私的感覚の強いものです。それとホームページ初期時代からの数少ない実名派でもあります。

今はいろいろ自分の好きなものを聴いて、気ままに更新出来たらそれ以上の幸せはないかな、と思ってます。手持ちのCDもそこそこありますし、ストリーミングでもいろいろ聴けるので、昔よりは便利になって、楽しいですね。そういうことで、まだまだやりますが、どこまでできるかな、と思います。本当だったらホームページの内容を全部ブログに移してみたいのですが、それもブログ内での重複を避けながら掲載するのはなかなか面倒ではあります。

還暦になってもアニメの「エヴァンゲリオン」とか「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」とか観てます(大人でもマンガやアニメを見る最初の方の世代?)。つい最近、久しぶりに復活しました。ただ、なんでもかんでもアニメに共感できるかというと、それには歳をとりすぎました。アニメなどのようにそこまで感動を人に与えられることはなく、ジャズの話も居酒屋の与太話にはなってますが。まあ、気楽にこれからもお付き合いいただけたら幸いです。最後に、長年自由に趣味をやらせてくれた家族には感謝です。

(追記)さて、今日の朝一番の音楽はジャズではなくて、「Ivory I & Ivory II/今井美樹」(リマスター後の方)から。これで、ヴォーカルはもちろん、バックバンドが心地よく都会的に鳴ってくれているか、でチェックしてます。この時期の彼女の曲はフュージョン的な感じなので。ある程度音の出せる部屋があって、良かったです。

2021/09/03

Eyewitness/Steve Khan

Steveeyewit スティーヴ・カーンのリーダー作。やっと一番好きなメンバーでの録音になりました。これを聴いちゃうと、やっぱりカーンも個性的で自分にとってけっこう好きなギタリストだというのが分かりました。こういう浮遊感を出しながら突っ走るフレーズ、けっこう印象に残ってます。しばらくこのメンバーでアイウィットネスというグループになるのですけど、今聴いてもいいですねえ。今は気軽にストリーミングでも聴ける時代なので、まず聴いてみてください、としか言えないですけど、自分としてはけっこうインパクト強いです。アンソニー・ジャクソンのベースも効いているし、なかなかいいフュージョン・ミュージック(ややハード)になっています。

 

Eyewitness/Steve Khan(G)(Polydor) - Recorded November 7 and 8, 1981. Anthony Jackson(B), Steve Jordan(Ds), Manolo Badrena(Per) - 1. Where's Mumphrey? 2. Dr. Slump 3. Auxiliary 4. Guy Lafleur 5. Eyewitness (For Folon)

(00/03/04)邦題「目撃者」。このメンバーでの最初の録音。まとまりが良く、当時からこのメンバーならではの独特なカッコ良いサウンド。1曲目は独特な浮遊感のあるギターがやはり浮遊感のあるサウンドにのって疾走します。一番印象が強い曲。この曲と軽快でノリの良い3曲目が4人のクレジットなので、ぶっつけのインプロヴィゼーションなのでしょうか。ゆったりした2曲目の「Dr.スランプ」。8分の6拍子でやはり浮遊感が漂う10分台の4曲目も、この拍子ながらギターもけっこう盛り上がり、他のソロもドラマチック。5曲目のタイトル曲はやはりこれも浮遊感のある曲で、ジャケットの絵の作者に捧げられているらしい。 その後このグループは続きますが、この不安定な調性に、けっこうハマってしまいます。

2021/09/02

Evidence/Steve Khan

Steveevidence スティーヴ・カーンはポリドールのものは廃盤になった後に追っかけているものも多く、このアルバムは’03年になってやっと聴けていますね。録音された当時は、アコースティック・ギターの演奏(デュオやトリオなども)の多く出ていた時期で、これもその流行りにのって出たのではないかと思います。多重録音(1台での録音の部分もあり)をやっていて、しかも有名な曲ばかりなので、渋めながら聴いていて楽しいですし、6曲目のメドレーはセロニアス・モンク集になっているので、なおさらかもしれません。このあたりのアルバムを探していた時はホームページのトップページに「CD募集」と書いて気長に待っていれば、誰かしら譲ってくれた時代でした。今ではヤフオクやアマゾンなど、ネットで探せるもの、多いですけれど。

 

Evidence/Steve Khan(G, Per)(Polydor) - Recorded July, 1980. - 1. Infant Eyes 2. In A Silent Way 3. Melancholee 4. Threesome 5. Peace 6. Thelonious Monk Medley - Evidence - Think Of One - Monk's Mood - Little Rootie Tootie - Monk's Dream - Pannonica - Bye-Ya - Ruby, My Dear - Friday The 13th

(03/10/28)アコースティック・ギターの多重録音によるアルバム。曲も、ウェイン・ショーター、ジョー・ザヴィヌル、リー・モーガン、ランディ・ブレッカー、ホレス・シルヴァー作と渋いところを選び、最後は9曲もセロニアス・モンク特集でまとめているところなど、けっこう興味深いです。メロディが印象に残る曲ばかり。5曲目まではややエコーを効かせた処理で、何台もギターの音を重ねたような感じで、ゆったりとしていてあまり構えることなく聴くことができます。何と「イン・ア・サイレント・ウェイ」をギター・サウンドで聴けるなんて。モンク集の方はアコースティック・ギターとして自然なサウンド、というよりはこちらは曲としての構築よりも、演奏自体を楽しんでいる雰囲気があります。ギター2台ないしは1台での自由な演奏。

2021/09/01

Two For The Road/Rarry Coryell & Steve Khan

Larrystevetwo スティーヴ・カーンにもアコースティックのデュオのアルバムがありました。確かこれはLPでも買っていたかな。当時はジャズのメインストリーム系は聴いてなくて、こういうアルバムばかりだったので、今のひねくれ具合が分かるでしょう、と思うのですけど。アコースティック・ギターなので、腕前が2人とも確かなのは分かるし、なかなかいいなあと思います。CDに収録の8曲目以降がラリー・コリエルの別アルバムなのは置いておいて、けっこうこういうアルバム、影響を受けたと思います。間接的にその後にECMのギター・アルバムを聴くような感覚で聴いてました。この頃はアコースティック・ギターのジャズ・アルバム、けっこう多かったですね。

 

Two For The Road/Rarry Coryell(G) & Steve Khan(G)(RCA) - Released 1977. - 1. Spain 2. Bouquet 3. Son Of Stiff Neck 4. Ju Ju 5. St. Gallen 6. Footprints 7. General Mojo's Well Laid Plan 8. Toronto Under The Sign Of Capricorn 9. For Philip And Django 10. Rodrigo Reflections

アコースティック・ギター2人による意表をついた曲での超絶デュオのライヴ。1曲目の「スペイン」でスピーディーなスゴい演奏が聴け、やっぱりこのアルバムはこの曲でとどめをさします。ボビー・ハッチャーソン作のゆったりした静かな曲でもギターは鋭い2曲目、2人の合作のダイナミックなデュオが聴ける3曲目、ウェイン・ショーター作の幻想的な雰囲気を持ちながら盛り上がる4曲目、ラリー・コリエルのソロで演奏が繰り広げられる5曲目、再びショーター作の有名な曲を速いフレーズで料理する6曲目、スティーヴ・スワロウ作のメロディアスな7曲目。ただし、8曲目以降はラリー・コリエルの別アルバム、「ヨーロッパの印象」と言うライヴ・ソロ・アルバムのA面から曲を持ってきて、カップリングしてあります。

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