Strokin'/Richard Tee
ついでにタッパン・ジー・レーベルのアルバムが2枚残っているので、ボブ・ジェームスは参加していないけど、取り上げてみます。LP時代のアルバムなので、収録時間も35分台と短めですけど、リチャード・ティーらしいアルバムに仕上がっています。フュージョンと言うよりは軽快なファンクといったようなサウンドですけど、今聴いてみると意外に洗練されていて、それがこのレーベルらしいのかな、と思います。それでいて、メンバーがメンバーなので、けっこうグルーヴしてますし。CDラックの奥にしまってあったので、こういう機会でもないと聴き返すタイミングを逃していたかもなあ、というアルバム。これまたストリーミングにはなかったでした。
Strokin'/Richard Tee(P, Vo)(Tappan Zee) - Recorded 1978. Randy Brecker(Tp), Michael Brecker(Ts), Eric Gale(G), Tom Scott(Lyricon, Sax), Chuck Rainey(B), Steve Gadd(Ds), Ralph MacDonald(Per), etc. - 1. First Love 2. Every Day 3. Strokin' 4. I Wanted It Too 5. Virginia Sunday 6. Jesus Children Of America 7. Take The A Train
リチャード・ティーの初リーダー作で、彼らしい明るいピアノが魅力です。チャック・レイニー作のストレートでちょっと渋めな、ノリの良いサウンドに乗ってピアノが駆けめぐる1曲目、エリック・ゲイルのギターも渋い、彼のヴォーカルを聴くことができるスローでゴスペルタッチの雰囲気も出ているバラードの2曲目、タイトル曲のオリジナルで、タイトなリズムの上をピアノが自由にメロディを奏でていく3曲目、ちょっと軽めだけれどもメロディアスで往年のフュージョンの雰囲気を漂わせている4曲目、スローなバラードで、いかにもリチャード・ディー・サウンドのエレピの音が聴いていて心地良い5曲目、スティーヴィー・ワンダー作のポップなファンクの6曲目、ソロ・ピアノではじまって中間部は盛り上がってカッコ良い7曲目。(02年8月21日発売)
« Sunny Side Up/Wilbert Longmire | トップページ | Natural Ingredients/Richard Tee »
「音楽」カテゴリの記事
- CDを大量処分してから半年ほどが経過(2023.09.28)
- Uniquities Vol. 1+2/Jim Hall(2023.09.21)
- Blues & Bach/Enrico Pieranunzi Trio & Orchestra(2023.09.20)
- Where Are We/Joshua Redman(2023.09.19)
- Frozen Silence/Maciej Obara Quartet(2023.09.18)
「フュージョン・ファンク」カテゴリの記事
- Sonicwonderland/上原ひろみ Hiromi's Sonicwonder(2023.09.06)
- Intermission/Claudio Scolari Project(2023.04.30)
- Black Book/Greg Osby(2023.04.16)
- 3-D Lifestyles/Greg Osby(2023.04.15)
- Man Talk For Moderns Vol. X/Greg Osby(2023.04.14)
コメント
« Sunny Side Up/Wilbert Longmire | トップページ | Natural Ingredients/Richard Tee »
工藤さん,こんばんは。
懐かしいアルバムですよねぇ。私にとってはあ列車が全てみたいなアルバムですが,LPは売ってしまったようで,我が家では2in1のCDがクロゼットの肥やしになっています。
久しぶりに探し出しますかね。ということで,無茶苦茶古い記事ですが,URLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2007/11/richard_teea_4a21.html
投稿: 中年音楽狂 | 2021/08/23 23:21
>中年音楽狂さん
おはようございます。
この頃のリチャード・ティーって売れてましたよねえ。あの彼とすぐわかる弾きかたが、何とも言えずいい感じで。CD2枚合わせても70分ほどなので、2in1のCDを持ってる方、ほかにもいらっしゃいました。
投稿: 工藤 | 2021/08/24 06:19