H/Bob James
ボブ・ジェームスを追いかけていて、このアルバムで再びリアルタイム(LP時代)になります。確か、このアルバムの日本ツアーのライヴを観に行った記憶があります。なかなか良かったなあ。このアルバム、アコースティック・ギターがソロを取る曲も出てきて、シンセサイザーもそれなりに発展した頃でもあるので、エレキとアコースティックの融合というか、そういうものも目立ってきたのでは、と思います。5曲目ではロック・バンドのリズム隊を使用しての演奏だったりと、いろいろあるのですが、やはりこれらも好きな理由のひとつかな。もっとも、ある時期までの彼は私のアイドルだったわけでもありますけど。
H/Bob James(Key, Vo)(Tappan Zee) - Recorded November 1979-April 1980. Gary King(B), Buddy Williams(Ds), Hiram Bullock(G), Bruce Dulap(G), Grover Washington Jr.(Ss), Airto(Per), Leonard "Dr." Gibbs(Per), David Brown(G), Liberty DeVitto(Ds), Doug Stegmeyer(B), Ralph MacDonald(Per), etc. - 1. Snowbird Fantasy 2. Shepherd's Song (From Haute-Auvergne) 3. Brighton By The Sea 4. The Walkman 5. Throughbred 6. Reunited (7. Sparkling New York)
ボブ・ジェームスのオリジナルは半分。彼の編曲の中で、アコースティックとエレクトリックの調和が見事です。1曲目の、何ともメロディアスでノリの良い「スノウバード・ファンタジー」。これ1曲で買い。心にしみこんでくる哀愁漂うメロディはもちろん、バディ・ウ ィリアムスの粘り気のあるドラムが印象的。牧歌的で優しく、ゆったりと語りかけてくるような「羊飼いの歌」の2曲目、グローバー・ワシントン・Jr作の、サックスのメロディが心地良く響いてくるややソフトな3曲目、Sonyのウォークマンの音に感動してそれを意識して作ったとされる、明るくてポップな4曲目、哀愁路線ポップ・フュージョンで、ビリー・ジョエル・バンドのメンバーを起用してややロック的なリズムの5曲目、どちらかと言えばしっとり系の静かな6曲目。
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コメント
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今晩わ。気合が入った冒頭曲。懐かしい。時代を感じさせます。
私は結局、70年代後半から80年代前半のボブ・ジェームスが好きなんです。このアルバムは、とても荘厳というかクラシカルでありながら、優しさに溢れていて、聞き惚れてしまいくす。
ボブというピアニストは、やはりとてもロマンティストで、美しい曲想を独自のアレンジで、メロウに聴かせる才能がある素晴らしいオーガナイザーですね。
投稿: zawinul | 2021/08/06 22:26
>zawinulさん
こんばんは。
私もアルバムでは「12」のあたりまでは、だいたいまだ内容を覚えています。自分が多感な年齢だったからなのか、数少ない音源を繰り返し聴いていたからなのか。どの曲もいいですね、とあえて言えてしまうのは、この頃の影響が強かったからかもしれません。
投稿: 工藤 | 2021/08/06 22:43