Bold Conceptions/Bob James
ボブ・ジェームスは好きなピアニストなので続けますが、CTI以前に2枚のアルバムがあります。「One」が1枚目ではなかったんですね。初リーダー作がマーキュリーから出ていて、これは’62年録音。ピアノ・トリオのジャズらしいアルバムです。その中でもフリー寄りの曲があったのは当時の時代としてはちょっと先を行っていたかも。でも、クインシー・ジョーンズのプロデュースなので、聴きやすいことは聴きやすいのではないかなあ、とは思います。CTI以前のアルバムは、あまり聴かなくても影響はないのかもしれませんけど、今はストリーミングでも聴けますし、耳を通しておくのもいいのではないかなあ、と思います。
Bold Conceptions/Bob James(P)(Mercury)(輸入盤) - Recorded August 13-15, 1962. Ron Brooks(B, Per), Bob Pozar(Ds, Per) - 1. A Moment's Notice 2. Nardis 3. The Night We Called It A Day 4. Trilogy 5. Quiet 6. My Love 7. Fly Me To The Moon (aka In Other Words) 8. Birk's Works 9. Softly As In A Morning Sunrise 10. Ghost Riders In The Sky(ボーナストラック2曲)
ボブ・ジェームスの初リーダーアルバム。プロデュースは何とクインシー・ジョーンズ。オーソドックスに弾けばピアノの腕は確かで、たいていの曲は普通のピアノ・トリオの演奏ですが、曲によってはピアノの中にいろいろなものを放り込んで実験的な音を出したり、フリーに挑戦したり、やりたいことをやっています。ボブ・ジェームスのオリジナルは4-5曲目。実験色の強いのは4曲目で、5曲目もフリー寄り。よく当時こういう演奏を発表したなあ、と思います。1曲目はジャジーな演奏でスタートしましたが、2曲目の「ナーディス」では、やはりフリー寄りの演奏。8曲目ではピアノに細工をした演奏の場面も。オーソドックスなジャズ方面とフリー・実験方面の演奏が水と油のように混ざり合った、不思議なアルバム。
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