Heads/Bob James
ボブ・ジェームスのアルバムを、また再び時系列的に順番に。このあたりになってくると、オーケストレーションよりは、ファンク的なタイトなリズムを効かせて、ずんずん突き進んでいくような曲が多くなってきます。選曲の仕方は、CTI時代のようにロックなどやクラシックをまじえて、カヴァー曲を多めに持ってくるあたり、いきなり独自路線を突き進んでいく、という感じではないですが、アルバムを聴くと、ああ、彼のアルバムだなあ、という雰囲気がそこかしこににじみ出ていますね。自分としては’80年に大学に入学してから後追いで、それでもLPを購入していた記憶があります。売れセンとマニアックなところとうまく融合できているような気がします。
Heads/Bob James(Key)(Tappan Zee) - Recorded May-September, 1977. Michael Mainieri(Vib), Dave Sanborn(As), Eric Gale(G), Grover Washington Jr.(Ss), George Marge(S Rec), Andy Newmark(Ds), Alan Schwartzberg(Ds), Steve Gadd(Ds), Ralph MacDonald(Per), Will Lee(B), Gary King(B), Alphonso Johnson(B), Steve Khan(G), Jeff Mironov(G), Jeff Laylon(G), Randy Brecker(Tp, Flh), Marvin Stamm(Tp, Flh), Jon Faddis(Tp, Flh), John Frosk(Tp, Flh), Lew Soloff(Tp, Flh), Phil Bowler(Bcl, Afl, A Oboe, As), Michael Brecker(Ts, Ss), Eddie Daniels(Cl), etc. - 1. Heads 2. We're All Alone 3. I'm In You 4. Night Crawler 5. You Are So Beautiful 6. One Loving Night (7. Foot Fetish)
当時で言えば、CBSへの移籍第一弾。いっそう豪華なメンバーに囲まれ、ボズ・スキャッグスやピーター・フランプトンらの曲をあっと言わせるアレンジで聴かせています。ノリも非常に良い感じ。タイトル曲の1曲目は、リズミカルなファンクながらドラマチックに場面が展開していく、印象的なサウンドの曲。本家本元の「ウイ・アー・オール・アローン」はバラードだったと思いましたが、こちら2曲目の方はメロディ・センスを生かしながら、豪快にせまってきます。元はロックの曲で、これまた大胆にイメージを変えてせまってくる3曲目、タイトなリズムの上を流れていく心地良いテーマのメロディの4曲目、サックスが唄っているバラードの5曲目、パーセルのクラシックの曲を、しっとりとはじまってリズミックに名アレンジで聴かせる6曲目。
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工藤さん,おはようございます。懐かしいアルバムですね。
私は自分の記事にも書いていますが,Bob JamesよりもDave Grusinを評価していたこともありますが,この"We're All Alone"は...って感じでした。それでもやはり時代を彩ったということでは懐かしさを感じさせますね。
ということで,ちょっと辛口の記事にはなっているのですが,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2021/03/post-5d3f02.html
投稿: 中年音楽狂 | 2021/07/31 10:51
>中年音楽狂さん
こんにちは。
最近はCDもなかなか届かず、ブログ以前にコメントを直したアルバムをブログに時々出すことにしました。これもその1枚です。私の場合、デイヴ・グルーシンの影響をほとんど受けてない(アルバムをほとんど持ってない)のと、ボブ・ジェームスが原点なので、こういう感想になってますが、それは人それぞれでいいということで大丈夫かと思います。
投稿: 工藤 | 2021/07/31 14:25