ムーン・オン・ザ・レイク/藤井郷子東京トリオ
新譜が届いたので聴きます。藤井郷子さん、どんどんCDを市場に送り出していますが、コロナ禍の時期になっても、少しペースは落ちつつも録音があって、これは’20年9月のピット・インでのライヴ。メンバーもいいですね。今回はメンバーでも買い、という方がある程度いらしたのでは、と思います。フリー・インプロヴィゼーションのサウンドではあるけれど、構築されている部分もあって、メンバーの柔軟な方向で、曲がまるで生きているかのようにその場で生成されていきます。このライヴは見たかったなあ、と思いました。全体的には静かな面が多いですけど、聴いて満足したフリーのアルバムの1枚です。
ムーン・オン・ザ・レイク/藤井郷子(P)東京トリオ(Libra Records)
Moon On The Lake/Satoko Fujii(P) Tokyo Trio(Libra Records) - Recorded September 15, 2020. Takashi Sugawa(B), Ittetsu Takemura(Ds) - 1. Hansho 2. Wait For The Moon To Rise 3. Aspiration 4. Keep Running 5. Moon On The Lake
須川崇志と竹村一哲との東京トリオでの最初のライヴ録音。全曲藤井郷子作。収録時間は57分。久しぶりのピアノ・トリオという感じですが、3人の柔軟性と、相性の良さでなかなか素晴らしいフリー・インプロヴィゼーションを聴くことができます。1曲目からして、構成の複雑なテーマのユニゾンがあってベース、ドラムスがそれぞれフィーチャされ、後半3人で盛り上がり奥行きの深いところを聴かせてくれます。まさに月の出るのを待つ、薄暮か漆黒か、その特殊奏法自体も雰囲気のある2曲目、以前のアルバムでの他メンバーのタイトル曲でもあったけど、今回このメンバーでも厳かな雰囲気で聴かせてくれる18分台もの3曲目、勢いもあるけど繊細なやり取りも一部ある4曲目、静謐で美しいタイトル曲のバラードの5曲目。(21年5月15日発売)
« オーディオの部屋の状況 | トップページ | ブログの何が読まれているか »
「音楽」カテゴリの記事
- Spirit Fall/John Patitucci(2025.03.10)
- Skrifum/Jon Balke(2025.03.09)
- Lullaby/Mathias Eick(2025.03.08)
- Winter Poems/Yuval Cohen Quartet(2025.03.07)
- Just/Billy Hart Quartet(2025.03.06)
「ジャズ」カテゴリの記事
- キングインターナショナル、4月25日に事業終了とのこと(2025.03.13)
- Spirit Fall/John Patitucci(2025.03.10)
- Skrifum/Jon Balke(2025.03.09)
- Lullaby/Mathias Eick(2025.03.08)
- Winter Poems/Yuval Cohen Quartet(2025.03.07)
コメント