イズ/チック・コリア
チック・コリアの’70年前後のアルバムがこの形式では世界初CD化とのことで、3種4枚買ってみました。なぜ今まで出てなかったかというと、当時はフリー・ジャズ真っただ中なので、という理由もあるのでしょうね。CD初期の頃にこのあたりのアルバムをまとめた「Early Days」という、いわゆるベスト盤的なものは国内盤でも出てましたが。なので、聴く人をかなり選んでしまう演奏なのではと思います。個人的にはフリーも好きなのですが、3曲目の途中から4ビート(これもコードに基づくものではないと思う)になってくるとちょっとホッとしてしまうところもありますけど。まあ、とにかくハードなので、興味のある方はどうぞ、というようなアルバムではないでしょうか。
イズ/チック・コリア(P、Key)(Solid State)
Is/Chick Corea(P, Key)(Solid State) - Recorded May 11-13, 1969. Woody Shaw(Tp), Hubert Laws(Fl, Piccolo), Benny Maupin(Ts), Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds), Horace Arnold(Ds, Per) - 1. Is 2. Jamala 3. THis 4. It
2曲目のみデイヴ・ホランド作曲で、他は全曲チック・コリア作曲。とは言うものの1曲目の28分にわたる演奏はフリー・ジャズそのものという感じ。収録時間は51分。その1曲目は最初からドシャメシャという感じではなく、静かなところから始まり、ドラマ性を持ちつつ盛り上がって進んでいきます。ホーンなどもある程度効果的な入り方をしていて、フリーでありつつもさすがこのメンバーでの長尺な演奏という感じです。出だしの部分が静かで、割と早くから盛り上がってけっこう先鋭的な14分第の2曲目、フリーから4ビートになるところがなかなか息の合ったところを見せてくれる3曲目。わずか27秒だけど、ピアノとフルートのデュオが見事にハマっていて、記譜されている?かのような4曲目。まあ、ほぼフリーのアルバムですが。(21年5月5日発売)
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