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2021/04/14

Uneasy/Vijay Iyer/Linda May Han Oh/Tyshawn Sorey

2692 ECMレーベルの新譜2日目。ヴィジェイ・アイヤーのECM7作目だそうで、トリオでは2作目(メンバーは違います)。個人的にはACTレーベルでやりたい放題やっていた時の彼も好きだったけど、ECMでの彼もまた。新たな一面が見えていて興味深いです。おそらくECMももうしばらくしたら離れるような気がしています。LP2枚分の量になってしまったのは、創作意欲が抑えきれないからか、71分という時間が長くは感じませんでした。けっこうすごいことをやっていると思うんだけど、ECMのミキシングで、それがすんなりと耳に入ってきてしまうということはあるようですね。これでいいのかもしれないけれど、ちょっともったいないような気もします。

 

Uneasy/Vijay Iyer(P)/Linda May Han Oh(B)/Tyshawn Sorey(Ds)(ECM 2692)(輸入盤) - Recorded December 2019. - 1. Children Of Flint 2. Combat Breathing 3. Night And Day 4. Touba 5. Drummer's Song 6. Augury 7. Configurations 8. Uneasy 9. Retrofit 10. Entrustment

(21/04/13)3曲目がスタンダード、5曲目がジェリ・アレン作、4曲目がMike Laddとの共作の他は全曲Vijay Iyer作。収録時間は71分。3人とも個性的なメンバーなので、オリジナリティあふれるサウンドになっています。ECMなのである程度は静かな面もありますけど、音数は多めで、乾いたような、それでいて難易度の高そうな演奏であふれています。賑やかで複雑なんだけど熱くないのはレーベルカラーか。3曲目はスタンダードなのにオリジナルのように聴こえて個性的。4曲目はミディアムでモーダルな感じも。7曲目のようにお得意の変拍子の曲もあり。リズムの不思議な揺れを伴う(変拍子?)少しほの暗いバラードから盛り上がっていくタイトル曲の8曲目。9曲目もメカニカルなんだけど、やはり乾いた感じのサウンドが。

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コメント

KUDOさま、こんにちは。
ヴィジェイ・アイヤーはどちらかというと苦手なんですが、手に負えない何かをやっているという凄さを感じます。
作品の印象は大概、「乾いた感じのサウンド」か「ウェットな感じのサウンド」に分かれますね。たしかにこれは乾いている。理想は「乾いていながらウェットな感じ」か。

>zawinulさん

こんにちは。

私もACT時代に出した彼のアルバム、一部しか聴いてないのですが...。
ECMというと温度感が低い、という評が多いのですけど、ここではそう書くよりは「乾いた」という感じのサウンドだと思います。ACT時代に経験した熱いサウンドは、おそらアイヒャーのミックスの指示によって、そう聴こえたかもしれない音を、このようにミックス、マスターされたのかなあ、と思います。
けっこう音数が多めな曲もあるんですよね。なので、仮定ですが、彼もそのうちにはECMを出ていく可能性もあるかなあ(クリス・ポッターのように)と書いてみました。

工藤さん,こんばんは。

Vijay IyerのECMでのアルバムは編成が毎度変わりますが,どの作品もレベルが高いと思います。彼のアルバムには失望させられたことがないというのが実に素晴らしいと思います。

今回のアルバムもECMっぽくはないと思いますが,Manfred Eicherが彼を手放すかというとどうでしょう。私はいろいろなことをやらせ続けると期待したいです。

ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2021/04/post-970317.html

>中年音楽狂さん

こんばんは。

トリオでのこのアルバムも、けっこう良かったですねえ。しかも今まででもECMに所属している期間の割には多作な方だと思います。いろいろなことをやってネタが尽きないのもいいですね。ただ、個人的にはACT時代のインパクトや熱さが忘れられないこともあり、それも今後どうなるのか、気になるところです。

工藤さま、、私は今回もやられました。笑
前のトリオと明らかに感じがか変わったと思ってます。
もっと打楽器的なフレーズが多く、叙情的な部分は少なかったともうのですが、
アイヤーらしさは感じられつつ、叙情的な感じが増えた?
そのキモは、リンダ・オーかな。。と。。

リンクを置いていきますね。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-b13d68.html

>Suzuckさん

こんにちは。

今回はチェンジしたメンバーもけっこう良かったですね。ライヴでは同じメンバーで続ける方が熟成されていくけど、アルバムでは変化のあった方が面白いことも多いです。
このメンバーでももっと過激にできるんでしょうけど、あえて少し抑え気味にした感じもあるのかなあ、と思います。表現としては広がってきていますよね。

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