Opera/桑原あい
新譜が少し間をおいて入ってきたのですが、今日はこのアルバム。昔デビューした頃はマニアックな方たちの間では話題に上っていたのですけど、今やヴァーヴレーベルから出していますし、けっこう有名になってきたのかな? テクニカルな面でも際立っていて、数年前の仮バンドにゲスト出演したYouTubeが残っていたりします。今回は1曲目が静かだったので叙情的に1枚を弾き通すのかな、と思いきや、いろいろなアプローチで良い曲が続くこともあって楽しませてもらいました。67分という収録時間、決して長くはなかったですね。そしてこういうアルバムを出したことで、もっと普通のジャズファン、ピアノファンにも広がっていけばいいなあと思います。サブスクにはもう出てましたね。
Opera/桑原あい(P)(Verve)
Opera/Ai Kuwabara(P)(Verve) - Recorded November 12-14, 2020. - 1. New Cinema Paradise 2. Livin' On A Prayer 3. Leonora's Love Theme 4. Loro 5. Waltz For Debby 6. Hoshikageno Yell 7. Going To A Town 8. Mishaps Happening 9. Everything Must Change 10. The Back 11. Daydream Believer
収録時間は67分。桑原あい作は10曲目のみで、他の曲は選曲が2曲目がシシド・カフカ、5曲目が立川志の輔、6曲目が山崎育三郎、8曲目が社長、9曲目が平野啓一郎。モリコーネ作の1曲目、ボンジョヴィの2曲目、アストル・ピアソラ作の3曲目、エグベルト・ジスモンチ作の4曲目、ビル・エヴァンス作の5曲目など、美しい曲や、いろいろな名曲が散りばめられています。いつものテクニカルでダイナミックな感じの曲も多いですが、今回はいい音響(ホールでの録音)でそれを生かしたピアノ。情感がたっぷりとあるような場面も出てきますし。それにしても彼女は引き出しが多く、もっと濃密な空間の中を縦横無尽に行き来している雰囲気があります。叙情的な1、5、7、9-10曲目もいい。さすがの貫禄かもしれないです。(21年4月7日発売)
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