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2021年4月の記事

2021/04/29

Trickster Orchestra/Cymin Samawatie/Ketan Bhatti

2696 ECMの新譜が1枚届いたので聴きます。このアルバム、オーケストラ作品なんですけど、中東楽器を持っている人も多く、日本人も2人参加だし、ジャズとクラシックの間を行くようなサウンド、しかも無国籍的なサウンド、ということで、ECMらしいといえばらしいですね。伝統的な要素もエレクトロニクスの要素もある、不思議なアルバム。ただ、日本だと、ちょっと聴く人を選ぶアルバムかもしれませんけれども。リーダーの一人にはドラマーもいるので、時々ダイナミックなサウンドを聴くことができます。ただジャズのビッグバンドと違うのは、ホーンが少ないということでしょうか。なかなか面白いアルバムだと個人的には思いましたけど。

 

Trickster Orchestra/Cymin Samawatie(Vo, Cond)/Ketan Bhatti(Ds)(ECM 2696)(輸入盤) - Recorded January 2019. Trickter Orchestra: Rabih Lahoud(Vo), Sveta Kundish(Vo), Mohamad Fityan(Nay, Kawala), Susanne Frohlich(Recorders, Paetzoid Recorder), Tilmann Dehnhard(Fl, Contrabass Fl), Mona Matbou-Riahi(Cl), Wu Wei(Sheng), Milian Vogel(Bcl, Electronics), Florian Juncker(Tb), Naoko Kikuchi(Koto), Nassem Alkhouri(Kanun), Mahan Mirarab(G, Oud), Niko Meinhold(P), Sabrina Ma(Marimba, Vib), Taiko Saito(Marimba, Vib), Joss Turnbull(Per, Electronics), Biliana Voutchkova(Vln), Martin Stegner(VIola) Anil Eraslan(Cello), Ralf Schwarz(B), Korhan Erel(Electronics) - 1. Dhir Hamaalot 2. Hast Hussle II 3. Hafen Vor Tounsibuurg 4. Tounsibuurg 5. Gebete 6. Modara 7. Kords Kountinuum 8. Keske 9. Por Se Ssedaa

(21/04/29)Ketan Bhatti作が2-4、7曲目、Cymin Samawatie作が5-6、9曲目、2人の共作が1、8曲目。収録時間は61分。メンバーには中東系を中心に、西洋人的な名前、日本人も2人加わっていて国際的な顔合わせになっています。ヴォーカルの曲もありますが、やはり楽器も含め、西洋色と民族色(ズラリと民族楽器も並んでいます)がうまい具合に合わさっているオーケストラ。静かな部分もありますが、急にダイナミックになったりと、割とある種のジャズ的要素とクラシック的要素も合わさっています。ドラマーがリーダーの一人になっているからか。なかなか他では聴くことができないサウンドのオーケストラなので、そこは面白い。トラディショナルな側面もあるけど適度にエレクトロニクスも加わり、独創的なサウンド。

2021/04/26

ECM New Series のバッハのみのアルバム(重複編)

1909 1926 2551_20210426191801 ECM New Seriesというと、現代音楽とか古楽のイメージも強いし、バッハその他の聴きやすい音楽と現代音楽のカップリングのアルバムも目立っています。それでもクラシックのみで400枚以上も出していると、例えばバッハだけのアルバムを何枚も出しているのが分かります。しかも、同じテーマで演奏者が違うものも複数あります。

バッハのアルバムで「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」は実に現在3種類出ていて、写真左からジョン・ホロウェイの演奏(1909/10)、ギドン・クレーメルの演奏(1926/27)、トーマス・ツェトマイアー(2551/52)の演奏とあります。

2530 2553 そして、「無伴奏チェロ組曲」は2種類。トーマス・デメンガの演奏(2530/31)と、ヴィオラでの演奏になりますが、キム・カシュカシアン(2553/54)の演奏になります。バッハの演奏はこのあたり、いかにもバッハらしくていいのですが、それぞれ個性もあっていいですね。

そして、ピアノでの演奏になると、「平均率クラヴィーア曲集Vol.1」「同Vol.2」がECMではキース・ジャレットのアルバムがあるということで有名ですね。(1362/63)と(1432/33)ですね。「Vol.1」の方にはティル・フェルナーの演奏があります。(1853/54)。あとはアンドラーシュ・シフ両方入った4枚組(2270-73)。曲の重なっているのはこれらですが、ジャレットは他にも多くのバッハのアルバムを録音しているし、単発のバッハのみのアルバムだと他のミュージシャンもあるので探してみるのもいいかもしれませんね。

1362 1433 1853 2270 クラシックはホームページやブログをはじめた後の完全初心者のうちに聴きはじめたので、その当時のアルバムコメントが体をなしてないのも多いです。いずれ手直しをしなければです。

(追記4月30日)「ゴルトベルク変奏曲」もありました。アンドラーシュ・シフのもの(1825)とキース・ジャレットのもの(1395)です。キースの方は日本録音でハープシコードを弾いて、けっこう有名でしたね。

1825 1395 (追記)中年音楽狂さんのご指摘により、シフの追加がありました。その他ジャケ&番号違いひとつ修正。すいません。

2021/04/25

ECMのCDが本棚の21列目に

12hondana_20210425052701 210425ecm2 210425hondana ’80年代からコツコツ集め続けていたECMのCDが、本棚90センチ幅で21列目になってしまいました。ECMブログではエントリー数が1,500を超えていますけど、LPしか出てないもの、CDはなくてストリーミングだけのものも両方で50以上あり、必ずしもCDで揃えているわけではないのですけれども。10年くらい前かな、ミュージシャン別に並べていたものをECMだけ別にして番号順に並べるということをやりました。9年ほど前の写真も手元にありますが、その当時は14列目までしかなく、その後かな、毎年50枚ぐらい出してくれてしまっているので、結局こういうことになってしまったと思います。

’17年からはECMはストリーミングで聴けるので、以前ちょっと魔が差してECMを含め、大部分のCDを処分してしまおうかなと思ったことがありました。まだ決断には至らないのですが、これは決断が早いかもしれないし、ズルズルこのままいくかもしれないし、となんとも微妙なところです。ストリーミングももっと使い勝手が良くなって、安定してくれれば、おそらく実行に移すでしょうね。

ECM、JAPOを含め、あと5枚だけLPでしかなくて、入手出来てないものもあります。’19年に未CD化作品が大量に(43枚)ストリーミング配信されるようになったので、残りはもう10数枚しかなく、それらも早くストリーミング化されないかなあ、と思っているのですけど、マンフレート・アイヒャーも気まぐれですからね。まあ、気長に待つことにします。

以前スウィングジャーナルを処分してしまって空けたスペースも、ランダムにCDの前後上下2段積みになってしまい、あふれそうです。まずはこれらをミュージシャン別なりに整理することも大事なんですけどね。

2021/04/24

東京都では25日から緊急事態宣言だが

この緊急事態宣言の発令はまたか、なるべくしてなったという感じもしないでもないですけど(東京都が法的な基準にのっとっているかは別にして)、実際に税理士(すいません私の職業です)としてお客さんの話を聞いていると、業種やお客さんによっては1年以上も売り上げの減少が続いて苦しい状況です。これはサラリーや年金などで安定した収入を得ている人には実感がわかないかなあ、と思います。給付金ではやっていけないところもあるし、借り入れをしたら、いくら利息がないとか安いとか言っても、いずれは借りたものは返さなければならないですし。消費税は減税または廃止(休止)に個人的には景気の復活のためには賛成なんですが、政府は4月から総額表示方式の導入で10%(あるいは軽減税率8%)で固定化し、さらに令和5年10月からインボイス方式の導入と、減税のげの字の様子もないようですね。休業(時短)要請も業種によっては間接的に影響があっても補償がないですし、更なる保障もハードルを高くしてケチってますしね。

世間ではオリンピックに向けてひた走り、緊急事態宣言もそれに向けて合わせている感じで、国民がいかに困っているかはなかなか理解されていないところ。国民は長期戦を果たして乗り切れるんでしょうかね。

実は私のところは今までほとんどコロナの影響がなくやって来れたのですが、そろそろその兆候が。ブログの運営も大事ですけど、まず生活防衛に走らせてもらおうかと。チック・コリアの世界初CD化(このフォーマットでは、ということですが)の再発盤が5月5日に何種類か出ますけど、気になることはなるんですが’60年代終わりごろのアルバム。そういう追っかけは今後なるべくやめようかな、と思っています。(5月7日追記)と言いつつ買ってしまいそうにはなってますが。

アルバムの情報の更新は減り、雑記的なものは増えていくようになりますが、それで読者が離れていっても仕方はないかなあ、とも思ってます。まあ、ある程度検索の多さに今は助けられている部分もありますが。実際のところ、’97年にホームページをはじめた年はゼロからの仕事の独立出発の年で、不景気と言われていたものの、状況は今よりはだいぶ良かったように記憶してます。貯金を取り崩してでもCDを買っていたのは、当時、強気だったのか、どうなのか。

特にここ数日の都内のジャズ喫茶とか、中小飲食店の怒り、ツイッターでよく見かけますが、分かります。私のお客さんもそうでない方も、まずは生存をかけた戦いに生き残ってほしいと思います。

(追記)税の本質って、一言でいうと「(公平な)所得の再分配」だと思うんですね。どこかの元総理が言っていたような「国民から吸い上げるもの」ではないはずです。真面目な官僚の話ではないけれど、理想と現実の間で揺れ動いています。

2021/04/21

CDの売り上げが激減しているらしい

欧米ではCDの売り上げが激減しているようで、ネットの資料などを見ていても、もう絶滅危惧種のような扱いになっています。LPがCDの売り上げを上回ったというのはそういうアメリカでの話。日本はまだCDの売り上げは保っていると言いますが、統計資料などを見ていると、’90年代のCD売り上げ最盛期と比べても、アルバムに関しては3分の1以下になってきています。

趣味が多様化して来て、他にお金をかけることが多くなったこと、ダウンロードやストリーミングが流行ってきたことがあげられると思いますが、私のホームページやブログはCDが出ているからこそ、やっていけているようなものです。一部どうしてもストリーミングしかないもの(ECM、JAPOなど)を掲載はしていますが、基本的にはCDというフィジカルなメディアを取り上げてやっています。CDをかけて音楽を聴くのと、ストリーミングで聴くのと、個人的には出てくる感想が違う、ということもありますし。ストリーミングの影響で、購入するCDはまずストリーミングを聴いてから選別するようにもなってしまいました。

まだすぐにではないにしても、欧米のたどってきた道を行くのは確実視されていて、発売されるCDも点数が減ったり、自主制作の割合が増えたりしそうですね。その時は私のホームページ、ブログは休眠状態に入るか、日常の日記的なものが増えてくるような形で考えています。CDの衰退は若い頃には考えてもいなかったことではありますね。昨日紹介したAkiraの映画でも、細かいことを言うと未来化が進んだ2019年の舞台で想像ができなかったものがあって、スマホ、ETC、パソコン、液晶画面などは想定外だったことは分かります。まあ、これも35年近く前の映画なので無理はありませんけど。

実は私も古いCDを探し出して聴くのは面倒なので、そういう時はストリーミングをバンバンかけてますが、ブログにあげる目的で新譜を聴くときはCDにしています。これも4-5年後にどうなっているか、なかなか想像をしがたい部分ではありますね。自分が元気なうちは続いてくれるとありがたいんですけど。

2021/04/20

Akira(大友克洋作)のブルーレイとマンガ

210420akira 過去に割と大きく影響を受けたアニメというのがあって、子供の頃は別として、その一番大きかったものはAkira(映画)でした。私が20代の頃ですね。最近(’19年)Akiraのリマスター版ブルーレイのコレクター仕様が出たので買ってみました。

大友克洋のマンガは自分たちが高校生の時に話題になり(まだ初期の頃でしたね)、その頃から追っかけをしていたのでした。Akiraはコミックの方は’82-90年に連載、単行本も全6巻出てます。昨年、初版のマンガ単行本を高く買い取ってくれるところがあったので、1万円で買い取ってもらいましたが、今考えてみると子供たちに譲った方が良かったかなとも。「童夢」のあたりでその緻密な画力にはさすがと思わせるものがあったのですが、基本的にはそんなに長編は書かないマンガ家だと思ってました。それがAkiraで時間をかけて全6巻でしたので、むさぼるように読んだことを覚えています。彼自身の大作は前にも後にもこれだけなので。

映画の方は’88年ですか。もうそんなに経つんですね。まだ会社員をやっていた頃に2回ぐらい観に行きました。大友克洋自身が監督をやって、実際にアニメにタッチしていただけあって、その緻密な描写、建物などの細かい角の欠けまで線を描いてリアルな感じにするとか、近代的な街並みと、その荒れた景色の部分、不良と老人の描写力、色の独特な使い方、もういろいろありますが、アニメ映画もAkira以前とそれ以後に分けられるような影響の大きさです。エヴァンゲリオンシリーズにも影響を受けたと思われるところがいくつかありました。まだパソコンという言葉のない時代に、アナログ的な手法で、よくここまで作りこんだ映画ができたものだと思います。内容的には鉄人28号のオマージュとも書かれてますけど、それを知らなくても楽しめます。そしてAkiraとは登場人物の名前ではなく、それを探求していくストーリーにもなっていて、いろいろな意味で奥が深い映画になってました。

もう35年近く前の映画ですが、今観ても古さをほとんど感じさせないのは、その後の映画に影響を与え続けていたからかなとも思います。音楽CDならながら聴きができるけど、ブルーレイは集中してないと観れないので、あまり自分自身は買ってはいないんですけど、今回は特別です。ネタバレなしで書いたので、ちょっと内容的にアレなんですが、映画を直接観てみるのもいいんじゃないかと。まあ、映画はあまり観てないので深追いはしませんが、大友映画ではその前の「幻魔大戦」も面白かったです。アニメ映画の転換点として「宇宙戦艦ヤマト」をあげる人もいますし、まあ、個人的な感想として、ということで。

2021/04/16

化身/田村夏樹、藤井郷子

Tamurakeshin 新譜が届きました。また来週あたりから忙しくなりそうなので、早めに聴いています。そろそろコロナ禍でのアルバムも多くなってきましたね。このアルバムも、そういう時期にご自宅で録音したものです。マスタリングはマイク・マルシアーノなので、けっこう良い音になっていて、どこの有名スタジオで録音したのか、というサウンドになっています。曲もこの時期なので、どちらかというと曇り空的、あるいは薄暮のような陰影を持っていますけど、繊細で、こういう録音でしかなかなかできないような構築の部分もあるフリーです。このアルバム、けっこう気に入りました。最近はBandcampでのダウンロードの音源も出してますが、やはりCDのブログなので、CD中心に今後も追いかけていきます。

 

化身/田村夏樹(Tp)、藤井郷子(P)(Libra Records)
Keshin/Natsuki Tamura(Tp), Satoko Fujii(P)(Libra Records) - Recorded November 1 and 2, 2020. - 1. Busy Day 2. Donten 3. Dreamer 4. Three Scenes 5. Keshin 6. Drop 7. Sparrow Dance

1、3、5、7曲目が藤井郷子作曲、2、4、6曲目が田村夏樹作曲。収録時間は55分。コロナ禍の中で自宅で録音したデュオ。冒頭とラストで長いメカニカルなフレーズでユニゾンを奏でるという離れ業で、そのままの調子でその後の展開になる、集中力も要する1曲目、ピアノのうごめきの上を、トランペットが寂しく、そして朗々と吹いて、間を大切にしながら徐々に盛り上がる2曲目、繊細なフレーズからはじまり語り合いながら進んでいく3曲目、トランペットの小さい特殊音から無調的かつ有機的に空間が広がり盛り上がりもある4曲目、穏やかでありながら深みを持って迫ってくるタイトル曲の5曲目、繊細なやり取りながら時にやや大胆な動きもする6曲目、大河の流れるような豪快な面と、構築された雰囲気の面との7曲目。(21年4月10日発売)

2021/04/15

Wolf Rune/Sinikka Langeland

2709ECMレーベル3日目で一段落。このアルバムは紙パッケージに紙カバーの仕様になっているんですが、ちょっと折り曲げに無理があるらしく、CDを入れるところにしわが出来ているのが(私のだけかもしれませんが)少々残念かも。ただ、内容は翌、ソロでのアルバムです。コロナ禍だからそういうアルバムにしたのかなあ、と思っても、録音はその直前の’19年12月なので、ソロにしたのは偶然だったんでしょうね。Sinikka LangelandもECMでは何枚もアルバムを出しています。ノルウェーの民謡的な感触がなかなか良く、そういう世界に浸りたい人にはいいかも。カンテレだけのインストルメンタルの曲も多めで、なかなか腕のいいところを聴かせてくれます。

 

Wolf Rune/Sinikka Langeland(Kantele, Vo)(ECM 2709)(輸入盤) - Recorded December 2019. - 1. Moose Rune 2. Polsdance From Finnskogen 3. Row My Ocean 4. Kantele Prayer I 5. The Eye Of The Blue Whale 6. When I Was The Forest 7. Kantele Prayer II 8. Winter Rune 9. Don't Come To Me With The Entire Truth 10. The Girl In The Headlands 11. I See Your Light 12. Wolf Rune

(21/04/13)他人の曲や伝承のフォークだったりが2、10、11曲目で、他はSinikka Langeland作または他人の詞に曲をつけたもの。彼女はノルウェー生まれ。収録時間は42分。カンテレのみの曲もあれば、ヴォーカルの入っている曲もあり、その民族的で幻想的なソロでの曲をゆったりと慈しむように聴くことができます。民族楽器のカンテレの仕組みは分からないけど、どうやら多重録音でのインストルメンタルの曲もあるようです。その表現はけっこう多彩で、そこに音響で響きが入るとかなり美しい音になります。しかもかなりのテクニシャン。そこに時にかぶさる民族的なヴォーカルがまた異国情緒を感じさせて、何とも言えないいい味を出しています。持ち込み音源だと思われますが、これぞECMにふさわしいサウンドかも。

2021/04/14

Uneasy/Vijay Iyer/Linda May Han Oh/Tyshawn Sorey

2692 ECMレーベルの新譜2日目。ヴィジェイ・アイヤーのECM7作目だそうで、トリオでは2作目(メンバーは違います)。個人的にはACTレーベルでやりたい放題やっていた時の彼も好きだったけど、ECMでの彼もまた。新たな一面が見えていて興味深いです。おそらくECMももうしばらくしたら離れるような気がしています。LP2枚分の量になってしまったのは、創作意欲が抑えきれないからか、71分という時間が長くは感じませんでした。けっこうすごいことをやっていると思うんだけど、ECMのミキシングで、それがすんなりと耳に入ってきてしまうということはあるようですね。これでいいのかもしれないけれど、ちょっともったいないような気もします。

 

Uneasy/Vijay Iyer(P)/Linda May Han Oh(B)/Tyshawn Sorey(Ds)(ECM 2692)(輸入盤) - Recorded December 2019. - 1. Children Of Flint 2. Combat Breathing 3. Night And Day 4. Touba 5. Drummer's Song 6. Augury 7. Configurations 8. Uneasy 9. Retrofit 10. Entrustment

(21/04/13)3曲目がスタンダード、5曲目がジェリ・アレン作、4曲目がMike Laddとの共作の他は全曲Vijay Iyer作。収録時間は71分。3人とも個性的なメンバーなので、オリジナリティあふれるサウンドになっています。ECMなのである程度は静かな面もありますけど、音数は多めで、乾いたような、それでいて難易度の高そうな演奏であふれています。賑やかで複雑なんだけど熱くないのはレーベルカラーか。3曲目はスタンダードなのにオリジナルのように聴こえて個性的。4曲目はミディアムでモーダルな感じも。7曲目のようにお得意の変拍子の曲もあり。リズムの不思議な揺れを伴う(変拍子?)少しほの暗いバラードから盛り上がっていくタイトル曲の8曲目。9曲目もメカニカルなんだけど、やはり乾いた感じのサウンドが。

2021/04/13

Bayou/Thomas Stronen/Ayumi Tanaka/Marthe Lea

2633 ECMの新譜が3枚届きましたので、また聴いていきます。このアルバムでも日本人の田中鮎美がピアニストとして参加していますが、ノルウェー在住のため、北欧のトリオの演奏として聴いていいんじゃないかと思います。多少盛り上がる場面はあるものの空間を生かした、音数が少なめのインプロヴィゼーションです。オーディオ的にも静かな中で間を生かしたドラムスの音がなかなか印象的です。特に緩いバスドラのドーンという音の揺れは、気持ち的に安定感をもたらし、インプロヴィゼーションもそのやり取りで、間がありつつも完成度の高いものになって聴こえてきます。聴く人を選ぶかもしれないけど、個人的には心に深く突き刺さったアルバム。

 

Bayou/Thomas Stronen(Ds, Per)/Ayumi Tanaka(P)/Marthe Lea(Cl, Voice, Per)(ECM 2633)(輸入盤) - Recorded August 2018. - 1. Bayou 2. Pasha 3. Duryea 4. Nahla 5. Varsha 6. Eyre 7. Dwyn 8. Bayou II 9. Como 10. Chantara

(21/04/12)1、8曲のみノルウェーの民謡に基づいたインプロヴィゼーションで、他の曲は全て3人のインプロヴィゼーション。収録時間は42分。1、8曲目は歌詞入りのヴォイスが入っているけど、やはり北欧の冷たい空気が漂うような静かなやり取りです。時に盛り上がりもあったり、それでいて優しい、緊張感も混ざるようなスローなフレーズが主に続きます。2曲目はドラムスとパーカッションが最初入って、ピアノも加わって、非メロディ的なやり取りがなかなか。その後の曲も3曲目のようにクラリネットが入ったりピアノが目立ったりと、それぞれのメンバーへの重点を変えつつ、アルバムがひとつの物語のように流れていきます。北欧らしいインプロヴィゼーションで作られたアルバム。このメンバーだからというのもあるかも。

2021/04/09

Opera/桑原あい

Kuwabaraopera 新譜が少し間をおいて入ってきたのですが、今日はこのアルバム。昔デビューした頃はマニアックな方たちの間では話題に上っていたのですけど、今やヴァーヴレーベルから出していますし、けっこう有名になってきたのかな? テクニカルな面でも際立っていて、数年前の仮バンドにゲスト出演したYouTubeが残っていたりします。今回は1曲目が静かだったので叙情的に1枚を弾き通すのかな、と思いきや、いろいろなアプローチで良い曲が続くこともあって楽しませてもらいました。67分という収録時間、決して長くはなかったですね。そしてこういうアルバムを出したことで、もっと普通のジャズファン、ピアノファンにも広がっていけばいいなあと思います。サブスクにはもう出てましたね。

 

Opera/桑原あい(P)(Verve)
Opera/Ai Kuwabara(P)(Verve) - Recorded November 12-14, 2020. - 1. New Cinema Paradise 2. Livin' On A Prayer 3. Leonora's Love Theme 4. Loro 5. Waltz For Debby 6. Hoshikageno Yell 7. Going To A Town 8. Mishaps Happening 9. Everything Must Change 10. The Back 11. Daydream Believer

収録時間は67分。桑原あい作は10曲目のみで、他の曲は選曲が2曲目がシシド・カフカ、5曲目が立川志の輔、6曲目が山崎育三郎、8曲目が社長、9曲目が平野啓一郎。モリコーネ作の1曲目、ボンジョヴィの2曲目、アストル・ピアソラ作の3曲目、エグベルト・ジスモンチ作の4曲目、ビル・エヴァンス作の5曲目など、美しい曲や、いろいろな名曲が散りばめられています。いつものテクニカルでダイナミックな感じの曲も多いですが、今回はいい音響(ホールでの録音)でそれを生かしたピアノ。情感がたっぷりとあるような場面も出てきますし。それにしても彼女は引き出しが多く、もっと濃密な空間の中を縦横無尽に行き来している雰囲気があります。叙情的な1、5、7、9-10曲目もいい。さすがの貫禄かもしれないです。(21年4月7日発売)

2021/04/05

ECMブログを改修

とは言うものの、内容の改修ではなくて、ブログをはじめた後に、ストリーミングのみで発表された未CD化作が40作以上出てきて、それ以外にもLPのみのものをLPを買って聴いたりして、今までは隙間にはさみこんでいたものを、日付を後ろにのばして1日1エントリーにしたものです。たぶんここに書かなければ、変更したことに気が付かないだろうなあ、とは思いますが。

ジャズCDの個人ページECM Blog

まあ、検索から入り込む割合が多めなので、別にこの改修をやらなくても不便を感じたわけではありませんけど、特にECMの2500番以降はこれからもさかのぼって発売されそうなものもあるので、空番のところの日付を空けておく、ということもやりました。そうしないと番号順にこだわっていると今後も日付変更が出てくるので、先に手をまわしておこうかと。単純作業ではありますが、今日現在1513エントリーありまして、結局昨日はその全部について日付を変える作業をしていて、けっこう疲れましたです。ただ、2600番台以降は、まだ空番を設けると日数が足りないので、これは5月以降にやる予定にしてます。番号を拾い出して5年分の手帳にメモをしていたのですが、空番を拾い出したり、番号の重複があったりと、3カ所で合わなかったので、もっと慎重にやるべきだったかなと反省してます。

あとは、今のLivedoor Blogに移転する前にニフティのココログで作っていたのですけど、ココログのヴァージョンアップ前はテキスト原稿、その後はリッチテキストでの原稿になっているために、ブログに上がった時に見た目が少しだけ違う、ということが残ってます。これについても分量がけっこうあるので、また後日ということになるのかな。あまり人が気にしないところが気になるたちなので。その分時間があるのなら、アルバムコメントの手直しを進める方がいいのかもしれないのですけれども。

(4月10日追記)2600番台以降、空番を設けても日付的に大丈夫になったので、今日その作業をやってしまいました。

2021/04/02

Neon Genesis Evangelion Soundtrack 25th Anniversary Box

Evaneongenesis 実はこのBOXサウンドトラックアルバム、長男が買って私のところに置いていったもので、最初は聴くつもりがありませんでしたけど、今日はこれをかけながらの入力作業でBGMがわりだったのですが、つい熱が入って夜になってブログにあげてしまった、というものです。まあ、こういうこともあるかなあ、ということで。最近比較的若い人(ある程度上の年齢層も含めて)の間では、アニソンのオーディオオフ会なるものが流行っているようで、アニソンでは音のあまり良くないものもありますが、なかなかバカにしたものではないな、とこのBOX盤にハマってしまい、思いました。エヴァンゲリオンのマニアが多い理由が、また分かりました。

 

Neon Genesis Evangelion Soundtrack 25th Anniversary Box(King Records)

新世紀エヴァンゲリオンのCD5枚組BOXで、’20年10月発売。’95年のTVアニメ版から’97年の旧劇場版までのサウンドトラックを新録も一部交えながらの発売でした。TVアニメ版のオープニングテーマでは「残酷な天使のテーゼ」が有名ですけど、ジャズファンにとってはエンディングテーマの「Fly Me To The Moon」がうれしいところで、これでジャズ人口は広がったのか、と思わせるほどにいろいろなヴァージョンが入っています。ジャズしているものからけっこう革新的なものまでさまざまです。全部かどうか分かりませんけど、TVアニメ版ではその都度ヴァージョンを変えての放送で、それは確認してあります。けっこう凝っているなあ、と思います。また途中にバッハの曲があったり、CD4の後半にはジュゼッペ・ヴェルディのレクイエムが30分以上収録されていて、クラシック(バロック)ファンにもうれしいところだったのでは。CD1枚につき60分台から77分にかけて収録されているので、聴くのも大変でしたけど、これは1度は聴く価値があるな、と思いました。映像とリンクさせるとなお面白いのですが、それはBlu-rayで先日観たばかりなので、またそのうちに見直してみようかなと。

2021/04/01

Snapdragon/Oz Noy

Ozsnapora 実はこのアルバム、昨年の10月31日に発売されていたのですが、このところオズ・ノイを追っかけていなくて、サイドのミュージシャンの豪華さにつられて遅れて購入しました。曲としては懐かしいコード進行やビートの曲が多かったと思いますけど、やはりオズ・ノイはただものではないですね。メカニカルな要素も加えていたり、ギター自体も非凡ですし。それにしても、どうやったらこんなに豪華なメンバーを集められるのか、不思議です。ドラムス、ベース(それぞれ3人)だけではなくて、曲ごとのゲストが参加する曲も多かったり。情報が少なかったのですが、ファンクのアルバムとしてはかなりいい方ではないかと思います。

 

Snapdragon/Oz Noy(G)(Abstract Logic)(輸入盤) - Recorded February 26-27, May 23-24, 2018 and September 23-24, 2019. Dennis Chambers(Ds on 1, 4), Will Lee(B on 1-2, 4), Brian Charette(Org, Key), Danny Sadowick(Per on 1- 6), John Snider(Tp on 1-2), Anne Drummond(Fl on 1-2), Vinnie Colaiuta(Ds on 2-3, 6, 9), Chris Potter(Ts on 2), John Patitucci(B on 3, 6, 9), Wallace Roney(Tp on 3), Dave Weckl(Ds on 5, 7-8), James Genus(B on 5, 7-8), David Kikosuki(Wyrlitzer on 5), Adam Rogers(G on 8), Jason Lindner(Synth on 9) - 1. Looni Tooni 2. Tired But Wired 3. Outer Look 4. She's Not There 5. Boom Boo Boom 6. Snapdragon 7. Evidence 8. Groovin' Great 9. Bemsha Swing(Alternate Take)

(21/03/31)Rod Agent作が4曲目、セロニアス・モンク作が7、9曲目で他は全曲オズ・ノイ作曲。収録時間は59分。スゴいメンバーを入れ替えて使ってます。ギターの非凡な才能が印象的。オルガンとビートがどこか懐かしい感じだけど、ユニゾンのテーマがメカニカルな対比が面白い1曲目からはじまり、渋いスローなファンクの2曲目、落ち着いたメカニカルなファンクがカッコいい3曲目、これまた懐かしいビートとコード進行の4曲目、ジャズロック的なリズムで流ちょうなギターが乗っかる5曲目、ゆったりした出だしから8分の6拍子のファンクになるタイトル曲の6曲目、スローでオリジナルのように聴こえる洗練された7曲目、シャッフルのジャズロックでギター同士競演の8曲目、テーマがなるほどと思わせるファンクの9曲目。

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