Hosokawa/Mozart/Momo Kodama/Seiji Ozawa/Mito Chamber Orchestra
ECM New Seriesの新譜の2日目。何と日本人のピアニスト(彼女はECMには何度目かの登場だけど)と、何と何と小澤征爾の指揮でこのレーベルから出るとは思いませんでした。収録も日本で、’06年の録音でクレジットにマンフレート・アイヒャーの文字がないところを見るとおそらく持ち込み音源でしょう。テーマは統一されているとはいえ、現代音楽とクラシックがここでは半々にカップリングされているのもいかにもECM New Seriesらしいです。まあ、細川俊夫作品がモーツァルトにささげられている、ということが書かれてなければ、アルバムのテーマとしては分からなかったかもしれませんけれども。
Hosokawa/Mozart/Momo Kodama(P)/Seiji Ozawa/Mito Chamber Orchestra(ECM New Series 2624)(輸入盤) - Recorded December 2006. - Toshio Hosokawa: 1. Lotus Under The Moonlight Wolfgang Amadeus Mozart: 2-4. Concerto No.23 In A-major, K.488
(21/03/24)収録時間49分のコンサート。細川俊夫は20-21世紀日本の現代音楽家、モーツァルトは18世紀オーストリアの音楽家。現代音楽とクラシックのカップリングはECMらしい。細川作品はモーツァルトに捧げられています。ただしモーツァルトらしさはなく重厚な細川らしい現代音楽作品。テーマとして一貫しているので、こういう組み合わせもありかな、とは思います。小澤征爾の指揮で、全面的に日本人が出ているのも珍しい。
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コメント
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こんな作品が出ていたとは、知りませんでした。ECMとは言え、ゲンダイオンガクとなると聴いてみたいような、みたくないような(笑)。未聴CDもたまっているので、すぐ買うことはないと思いますが、頭の隅には入れておきます。パット・メセニーの新譜、Road to the Sun は注文しました。
投稿: あおのり | 2021/03/25 17:29
>あおのりさん
こんにちは。
こういう日本人のみで構成されている交響楽団入りのものは、おそらくECMでは初めてではないかと思います。前半は現代音楽ですが、後半モーツァルトの曲は有名らしいので、聴いてみても損はないかと思います。
投稿: 工藤 | 2021/03/25 17:53
工藤さん,おはようございます。
これは実に素晴らしい音源でした。持ち込み音源とは言え,Eicherの美意識にフィットしたこと間違いなしですね。
細川とモーツァルトのコントラストが最高でした。児玉桃,見事です。
ということで,当方ブログのURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2021/03/post-af2202.html
投稿: 中年音楽狂 | 2021/03/26 07:50
>中年音楽狂さん
おはようございます。
現代音楽とクラシックの有名曲に分かれているとはいえ、モーツァルト(あるいは彼に捧げる曲)という点で、アイヒャーの琴線に触れたのだろうと思います。演奏も良かったですし。日本の交響楽団の演奏をECMで聴けるとは思ってもみませんでした。
投稿: 工藤 | 2021/03/26 08:19
工藤さん、こんばんは。取り寄せて聴いてみたら、すごく良かったです。自分のブログにアップしましたので、リンクを貼らせてください。出会いをいただき、ありがとうございました。
http://musiclistener.sblo.jp/article/188539559.html
投稿: あおのり | 2021/04/03 21:28
>あおのりさん
こんばんは。
現代音楽とクラシックと時間的にも半々なので、お勧めしていいのかどうか迷うところではありますけど、お気に召されたようで何よりでした。私の方はライフワークなので、ECMとなると当分買わなければならないため、また何か出てくるとブログにアップいたします。
投稿: 工藤 | 2021/04/03 22:21