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2021年3月の記事

2021/03/31

Tone Poem/Charles Lloyd & The Marvels

Charlestone なかなか新譜を聴く時間がとれないですが、取り合えず手元にはこのアルバムを含めてあと2枚。次はまたちょっと先の到着になりそうなので、このペースでもいいか。チャールス・ロイド、ECM時代よりBlue Note後の方が生き生きとしていると感じるのは私だけでしょうか。このThe Marvels名義のアルバムもすでに3枚目。よほど気に入っているんでしょうね。私としてはビル・フリゼールが加わっていて、サウンドにおける彼の音がけっこう影響しているので、やはり好きなアルバム群ということになりますけど。最近はLPを意識して40分台の収録のアルバムが増えてきましたが、70分台で通しているのも、やりたいことを詰め込んでいるのではないかと思われます。

 

Tone Poem/Charles Lloyd(Ts, Afl) & The Marvels(Blue Note)(輸入盤) - Released 2021. Bill Frisell(G), Greg Leisz(Steel G), Reuben Rogers(B), Eric Harland(Ds) - 1. Peace 2. Ramblin' 3. Anthem 4. Dismal Swamp 5. Tone Poem 6. Monk's Mood 7. My Amor (Live) 8. Lady Gabor 9. Prayer

(21/03/30)チャールス・ロイド作は4-5、9曲目で、オーネット・コールマン作が1-2曲目、レナード・コーエン作が3曲目、セロニアス・モンク作が6曲目、ガボール・サボ作が8曲目など。収録時間は70分。Marvels名義では3作目なので、けっこう力を入れているグループ。やはりビル・フリゼールとGreg Leiszが全体に及ぼすサウンドの効果は大きく、彼らの名義にしてもおかしくないような影響力を持ってます。特に3曲目など。今回はカヴァー曲は多めですが、1-2、6曲目なども、彼らのオリジナルのような調子で演奏してます。4曲目のアルト・フルートもなかなか雰囲気がいい。タイトル曲の5曲目は出だしに自由なスペースがあって、本編はメロディアスな雰囲気。ロック的なビートに乗る8曲目はややアグレッシヴな感じ。

2021/03/28

12月から3月までのCD、LPの購入枚数

昨年12月から3月まで、4か月間に購入したCDの枚数は以下の通り。

国内盤 8枚
輸入盤 8枚
ECM輸入盤 7枚

計23枚と、そんなに多くはありません。ストリーミングで済ませて買わないでおいたものもありますし。基本、CDで購入したもの以外は当面ブログに書く予定はありません。そろそろコロナ禍の時期に録音したアルバムも出てきた頃合いですね。おそらく今年も年間の購入枚数は昨年に続いて多くないと予想します。

ただ、今回はこの4か月間で中古LPを11枚ヤフオクで購入してます。ECM/JAPO関係が8枚、チック・コリアのDelphiが3枚。ちょっと貴重なLPも中にはあるため、送料(これも高くて800円ぐらいする)も含めると1枚平均4千円近くなったので、そんなに節約しているとはいいがたいですけど。LPだけは、CDでも出てないし、ストリーミングでもないもの、という枠をはめています。送料は高いし、ポスト投函ができないし、個人的には面倒ですし。ただ、12月から1月にかけて割とまとめて購入してしまうと、目的のアルバムを一網打尽にしてしまった感じで、その後は出てきません。買う範囲を海外まで広げると出てくるとは思うのですけど。結果、残りECM本編で聴いていないもの2枚、JAPOは3枚とかなり少なくはなりましたけど。

2021/03/27

ラスト・ソロ~花道/菊地雅章

Kikuchihana やっと落ち着きを取り戻したものの、仕事も方も少し詰まっているため毎日更新はできないかもしれませんが。順番から行くと、このアルバムを先に聴いてみたかった、と思ってます。菊地雅章の最後のスタジオ録音とのことで、体調も良くなくて休みを入れながらの録音になったようです。それでも力を振り絞って、こんな素晴らしい演奏を残してくれたことに感謝です。元ECMのプロデューサー、Sun Chungもいい仕事していますね。録音当時はECMに在籍していたので、辞めなければこれを出せなかった、という事情もあるので時間が経ってからの発表になったのでしょう。聴く人を選ぶかもしれませんが、私にとっては最高のプレゼントの音源でした。5-6曲目を作曲と書きましたが、5曲目はインプロヴィゼーション。

 

ラスト・ソロ~花道/菊地雅章(P)(Redhookrecords)
Hanamichi - The Final Studio Recording/Masabumi Kikuchi(P)(Redhookrecords) - Rcorded December 2013. - 1. Remona 2. Summertime 3. My Favorite Things I 4. My Favorite Things II 5. Improvisation 6. Little Abi

5-6曲目が菊地雅章の作曲。収録時間は41分。プロデューサーはSun Chung。文字通り彼の最後のスタジオレコーディングで、気力を振り絞りながら、休みながらの録音です。それでも彼独自の耽美的な美学で貫かれていて、そのピアノのフレーズの美しさには、これで最後の録音かと思うと涙が出てきます。好みの問題で聴く人を選ぶ側面はあると思いますが、このスタジオ録音を聴けて良かった、との思いがあります。3曲目は現代音楽的でもありフレーズも少し速くフリーな曲調になっていますが、これもなかなか。時に強い緊張感を感じるのは彼ならではかな、と思います。3-4曲目は同じ曲なのに4曲目はやや静かに。基本的には1音1音選びながら、次の最高の音を探しつつ、たゆたうようにゆっくりと時は流れます。(21年3月19日発売)

2021/03/25

Entendre/Nik Bartsch

2703 ECMの新譜が、また昨日到着しました。本当は28日から更新再開予定だったんですが、葬儀の予定が斎場が詰まっていて少し先になっていることや、自分の予定が変更になったりして時間が空いてしまったので、予定を変更、前倒してCDを聴くことになりました。さて、ニック・ベルチュのアルバム、今まではグループ名義で出ていたのですけど、今回はコロナ禍もあって、ソロ・ピアノでのアルバムになってます。ミニマルな要素が濃いので、聴く前はソロだと少し心配だったのですが、それは杞憂でした。でも、やはりそれほど難解ではないにせよ、聴く人を選ぶアルバムにはなるだろうな、とは思います。たまにはこういうアルバムがあってもいいのではないかと。

 

Entendre/Nik Bartsch(P)(ECM 2703)(輸入盤) - Recorded September 2020. - 1. Module 58_12 2. Modul 55 3. Modul 26 4. Modul 13 5. Modul 5 6. Deja-vu, Vienna

(21/03/25)全曲Nik Bartschの作曲。収録時間は53分。今までRonin、Mobileなどのグループ名義でしたが、今回がECM初のソロ・ピアノ集。ここでも基本はミニマル系の伴奏に、いつもよりはメロディが少し多めに絡むかな、という感じで、これまた脳を多少トランス状態に持って行くにはいい感じ。再演曲もあるようですが、Modulは曲名というよりはテンプレートのようで、そこから発展して新しい曲にもなりうるとのこと。彼がやっている武道との関連もありそうです。一聴して分かりますが、やはり独特なピアノです。一歩間違うと退屈なピアノになりかねないだけに、彼の集中力がなかなか見事に作用しています。2曲目は間が多く、少しアプローチが違う感じで、日本的な情緒もほんの少し感じさせます。時には奇数拍子の曲も。

2021/03/24

Hosokawa/Mozart/Momo Kodama/Seiji Ozawa/Mito Chamber Orchestra

2624ECM New Seriesの新譜の2日目。何と日本人のピアニスト(彼女はECMには何度目かの登場だけど)と、何と何と小澤征爾の指揮でこのレーベルから出るとは思いませんでした。収録も日本で、’06年の録音でクレジットにマンフレート・アイヒャーの文字がないところを見るとおそらく持ち込み音源でしょう。テーマは統一されているとはいえ、現代音楽とクラシックがここでは半々にカップリングされているのもいかにもECM New Seriesらしいです。まあ、細川俊夫作品がモーツァルトにささげられている、ということが書かれてなければ、アルバムのテーマとしては分からなかったかもしれませんけれども。

 

Hosokawa/Mozart/Momo Kodama(P)/Seiji Ozawa/Mito Chamber Orchestra(ECM New Series 2624)(輸入盤) - Recorded December 2006. - Toshio Hosokawa: 1. Lotus Under The Moonlight Wolfgang Amadeus Mozart: 2-4. Concerto No.23 In A-major, K.488

(21/03/24)収録時間49分のコンサート。細川俊夫は20-21世紀日本の現代音楽家、モーツァルトは18世紀オーストリアの音楽家。現代音楽とクラシックのカップリングはECMらしい。細川作品はモーツァルトに捧げられています。ただしモーツァルトらしさはなく重厚な細川らしい現代音楽作品。テーマとして一貫しているので、こういう組み合わせもありかな、とは思います。小澤征爾の指揮で、全面的に日本人が出ているのも珍しい。

2021/03/22

Danish String Quartet/Beethoven/Bartok/Bach/Prism III

2563 ECM New Seriesが2枚届いているので番号順に聴いていきます。今どき2500番台か、とも思いますが、Danish String Quartetのために順番に出すために番号を空けてあるようですね。こういう例は過去にアンドラーシュ・シフのベートーベンのピアノ・ソナタ集でありましたけど、それだけこのクァルテットはECMが推している特別なクァルテットということになるのでしょうか。ECMブログをはじめてしまっているので、あまりさかのぼった番号が来るとちょっと困ってしまうのですが、まあ、いい演奏なのでやむを得ないですね。この演奏も’17年の録音なので、コロナ禍で少し出るのが遅れたのかもしれません。予想ではPrism Vまで1年おきに出ると思うのだけど、さて、予想は当たるか、どうか。

 

Danish String Quartet/Beethoven/Bartok/Bach/Prism III(ECM New Series 2563)(輸入盤) - Recorded November 2017. Frederik Oland(Vln), Rune Tonsgaard Sorensen(Vln), Asbjorn Norgaard(Viola), Fredrick Schoyen Sjolin(Cello) - Ludwig Van Beethoven: 1-7. String Quartet No.14 In C-sharp Minor Op.131 Bela Bartok: 8-11. String Quartet No.1 Op.7, Sz.40 Johann Sebastian Bach: 12. Fugue In C-sharp Minor BWV 849

(21/03/21)ベートーベンは18-19世紀ドイツの作曲家、バルトークは20世紀ハンガリーの作曲家、バッハは18世紀ドイツの作曲家。プリスム1、2と同じく、後期ベートーベンの作品からを中心にして、他の作曲家の作品を合わせています。収録時間は77分ほどで、バッハの曲は4分ほど。番号を空けてあるのはさらにシリーズが続くのかも。ECMにしては力の入れ方が違います。ここで情緒のある演奏に身をゆだねてみるのもいい。

2021/03/21

Road To The Sun/Pat Metheny

Patroadto 久しぶりにCDがまとめて届いたので、聴いていきます。これからまた忙しくなる時期でもあり、大丈夫かどうかは聴いてみなければ分かりませんけど。パット・メセニーの新作は11曲目を除いて、作曲はするけれど他のギタリスト(達)に弾かせるという、新機軸のアルバムになっています。それでも時々フレーズにメセニーを感じさせる音使いがあるので、特に意識しないでも聴けます。このアルバムに関しては、始めに譜面ありきの音楽なのでジャズとは言えないのかもしれないけど、クラシック/現代音楽に位置付けるというのもどうかな、と思い、ジャズの区分けにしておきます。

今までブログコメントや前置きは、ジャズが前提なので、それに合わせて文章も一気呵成に書いてしまってましたが、言葉を選んだり、文章を構築することに欠けてたものがあると感じてます。今更そのスタンスを変えられないので、まあ、これも私の個性と思って読んでいただければ、と思います。プロの書き手を目指しているわけではないですし。

 

Road To The Sun/Pat Metheny(Comp, 42 String G on 11)(Modern Recordings)(輸入盤) - Released 2021. Jason Vieaux(G on 1-4), The Los Angeles Guitar Quartet(On 5-10): John Dearman(7 String G), Matthew Greif(G), William Kanengiser(G), Scott Tennant(G) - 1-4. Four Paths Of Light 5-10. Road To The Sun 11. Fur Alina

(21/03/21)1-10曲目がパット・メセニー作で、11曲目がアルヴォ・ペルト作でメセニーが42弦ギターを弾いています。収録時間は59分。今回はほぼ作曲者に徹して、他人にギターを弾かせるという今までになかった試み。現代音楽的な曲(1、8曲目)もあるけど、基本的に指使いは違ってもメセニーを感じさせるサウンドもあります。ただ、これをこなせるギタリストってどのくらいいるのか、考えさせられる音ではあります。1-4曲目のJason Vieauxは独特な音使いだそうで、かなり評判が高いです。5-10曲目はギター・クァルテットによる演奏でタイトル曲でもあり、割と凝った作りになってますが、これもメセニーの音になっています。11曲目だけ本人のギターでペルトの曲を。42弦ギターの響きがまた良くて、素晴らしい演奏。

2021/03/18

趣味のものを整理してあれこれ

昔から本などを中心にものを集める方で、けっこうな分量になっては時々処分を繰り返してました。最初は20代の頃にマンガの単行本がだいぶたまっていたのですが、急にマンガ熱が冷めて、車で何回も運んで駅前の古書店に処分しに行きました。その後はCDを集めるようになってから、CDも何回か、計数百枚ってところでしょうか、数年おきに処分してました。

それでも物は増えてくるもので、何年前だったか、スウィング・ジャーナル誌が’85年頃から’07年だったかな、終刊号まであったのをタダ同然の捨て値で処分してます。これはもう見ることもないな、ということで、処分しても結局は困りませんでした。Jazz Lifeは資源ごみだったかな。そして1年ほど前に、マンガの単行本やその他の本で、20代の頃にも捨ててなかったものや、その後増え続けたものの大部分を処分しました。持っていても読まない、というのもありますけど、若い頃からのは経年劣化でそろそろ限界かなと思ってました。高く買い取ってくれたものも案外混ざってましたね。実際これらも処分しなければ良かった、と思ったことはありません。むしろ持っていたシリーズで、その後も義理で買っていたものが無くなったことで、ある面ホッとしています。ここ5-6年の目や瞼の不調も影響はありますね。

楽器もエレキベースを6本ぐらい中古で集めてまして、さらに売ったり買ったりを10年近く前から繰り返してましたけど、それらも2本は昨年買い取りに出して、1本は長男が持って行ってと、残り3本になってます。現状コロナ禍で一昨年6月よりライヴはないし、スタジオ練習も昨年2月まででその後やってないしで、まあ、今後はエレキベースは増えることはないだろうな、と思います。

逆に増えたのがオーディオ(これは長男のものも置いてあることもありますが)とCD(これも増えている方が多いです)。本が無くなったスペースにはCDが置けますし。まあ、CDについてもストリーミングに移行して、先日も書きましたが大部分処分してしまおうかと頭をよぎりました。でも、これも処分してしまうと、自分で持っている趣味のものって、ほとんどなくなってしまうんですよね。何もないというのも心の中にぽっかりと穴が開いたようになって、寂しい気がしてます。追っかけしているレーベルもミュージシャンも減ってきて、CDの増えるスピードが遅くなってきているので、一部は処分するかもしれないけど、これぐらいは遺品になるまで持っていてもいいかな、とも思えます。ストリーミングがかなり安定して使いやすくなってくれば話は別なんですけどね。収集癖は男の習性のようなもので、ある程度はやむを得ないかなと思います。家族には趣味にかけるお金のことや、物が多くて捨てろと言われたことはないのがせめてもの幸せですかね。無駄があってこその趣味だとも思うので、今後どうしようか、なかなか焦点が定まらないこともありますけど。

(追記)なんだか似たようなことを少し前(「CDを処分せよと悪魔がささやく(続)」)に書いてますね。まあ、いいか。

2021/03/16

映画のあとに、エヴァンゲリオンシリーズを観て復習(多少ネタバレ)

210316eva CDの新譜がなかなか来ないことと、やっと14日ぐらいで本当の意味で確定申告が終わったこと、仕事でのWeb研修の年間36時間クリアが昨日15日だったこともあって、今日までエヴァンゲリオンの旧作を合間に観てました。シン・エヴァンゲリオンの映画を観に行ったのが10日(水)のことで、長男が帰ってきた先週土日のうち土曜日13日にTVアニメ版のエヴァンゲリオンを通して観て、14日は長男が映画館に行ってそのまま帰った日で、彼が起きてくるまでの間に早朝から旧作の劇場版を観て、そして今日までに新シリーズの序破Q3部作を観てました。長男がエヴァオタクなので、ブルーレイが揃っているのも良かったですね。なぜか家に置いてあります。

もう8日に映画が始まってから少し経っていて、多少ネタバレがあってもいいんじゃないかとは思いますけど、最小限のことを書くと、シン・エヴァンゲリオンだけを観に行ってもけっこう楽しめるんじゃないかと思います。新劇場版の序破Qを観ているともっと楽しめるし、その上にアニメ版や旧劇場版を観ていないと分からないネタもシン・エヴァンゲリオンにはあったような気もします。一説にはTVアニメ版と旧劇場版はパラレルワールドの世界だそうですけど。だからこそ、「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」という予告編の最後の言葉があったんじゃないかと。私は漫画版は見てないですが、これはコミカライズのようなので、まあ、いいかと思いました。

どのシリーズも最初は軽くて、どんどん重くなっていく(TVアニメ版の追加で作った25、26話も同じ)パターンなんですが、今回のシン・エヴァンゲリオンもそんな感じかなあと。そしていろいろな前作までの伏線が、描かれなかったものもあるとは思いますけど、丁寧にひとつひとつ解決されていきます。これも観る順番を逆にして、最新作を最後に観れば良かったなあ、とも思いますけど、究極は複数回観に行くことではないかと。多いみたいですね、そういう人。まあ、あとは時間と予算の余裕があればなので、ブルーレイが発売されるのを待つかどうかではありますね。復習とタイトルには書いてますが、実際には通して観たのは初のものが多かったです。しばらくこの余韻に浸りたいと思います。最後にエヴァオタクの長男の映画を観た感想は「エヴァ見た、なんもわからんかった、以上!」だとのこと。

(某月某日)復習をしたあとに2回目を観ましたが、内容がより分かるようになり、ディテールに発見もあって、見える景色が違いました。あとはブルーレイが出てからかな。

2021/03/12

-Live At Streaming-/仮バンド with Friends.

Karibandfriends 久しぶりの国内盤新譜です。実はこれを首を長くして待ってました。今まで2枚のアルバムがあるけどいずれもミニ・アルバムで聴くには少々不完全燃焼だったところへ、[CD1]46分、[CD2]71分収録というスタジオ録音(ストリーミング・ライヴと書いてありますが)で十分長く堪能できるし、録音場所はキング関口台スタジオ。音の方も期待してました。再演曲もあり。やっている方はけっこうテクニックを要すると思われる曲ですが、聴いていると割と聴きやすく、フュージョン中心(ロックというよりはフュージョンに近いかな)ですんなりと入ってきます。特にベースの音がクリアに気持ち良く入っているところなんか、聴いていて好きだなあ。こっち方面では当分愛聴盤になりそうです。広く売れるといいな、と思います。ちょっと私のアルバムコメント、何書いているのだ、って感じになってしまいましたが。

 

-Live At Streaming-/仮バンド with Friends.(Bellwood) - Released 2021. BOH(B), 前田遊野(Ds), Guest Musisian: 増崎孝司(G)、西脇辰弥(Key)、ユッコ・ミラー(Sax)、岡聡志(G) - [CD1] 1. 侍Groove 2. Pleasure 3. Some Skunk Funk 4. Song Of My Heart 5. Dancing Baloney 6. Jamrika [CD2} 1. U-year !!!! 2. Chuku 3. Shinjuku 4. Hungarian Amburance 5. IMPRESSIONS 6. Snouflakes 7. Common Time's Logic 8. Hair Style 9. Clock Up 10. 愛の重力

全[CD1]の2曲目が増崎孝司作、3曲目がランディ・ブレッカー作(カッコいいし、速い)、4曲目がKazuki Katsuta作、[CD2]の3、9曲目が岡聡志作、1曲目(仮バンドとの共作、4、10曲目が西脇辰弥作、5曲目がDIMENSION作、8曲目がユッコ・ミラー作、他の曲は仮バンド名義。元々腕利きのスタジオミュージシャンの演奏なので、範囲はフュージョンからハードコアな方面と、ロックとの間を行ったり来たり。テクニックも曲も半端ではないだけに、かなりスゴい、しかもノリの良い演奏。CD2枚組で国内盤1枚の値段だし(収録時間は118分)、こっち方面が好きな人はたまらないんじゃないかと。音もメリハリが効いていてけっこう良いです。聴きやすい面も持っているので、もっと一般に広がっていくことを密かに期待しています。(21年3月10日発売)

2021/03/10

シン・エヴァンゲリオンを観てきた(ネタバレなしというより内容書いてない)

210310eva 今日は朝6時過ぎから、税理士会の年間研修36時間を消化するために5時間のWeb研修を観てました。本当は、午後の部も含めて10時間観ようかと思っていたのだけど、それだと疲れるし、ふとストレス発散のために「シン・エヴァンゲリオン」が12時からTOHOシネマであるのを発見、11時過ぎに研修が終わったので、急いで昼飯を食べていってきたのでした。

ちなみに、私は以前のTV版とか劇場版は、長男が家でBlu-rayを見ているのを横で観ていた派であり、特に自ら進んで通して、というのではなく、映画初参戦です。でも長男が何度も観ているので、それである程度は知識があるというか。まあ、人それぞれでしょうが、それなりに映画館に人が入る理由は分かる気がします。

ただし、上映時間が3時間近くあるので、トイレには気をつけなければいけないかな。私も後半、水分を今日はあまりとってなかったけど、少し悩まされました。これはやはり映画館で観るべきであり、事前の前の映画とかの知識はなくてもいいけど、できれば前の映画(やTV版)を知っているともっと楽しめるかなあ、という気もします。で、あとは余分なことを少しでも書くとネタバレになりそうなので、書かないですけど。昔からのエヴァンゲリオンファンも、今回初めて映画を観に行く、という人も、まあ、観てください、ということで。

(追記)内容を含めてのことについてはBlu-rayが出る頃に、取り上げてみたいと思います。私にとっては観る価値があった映画ではありました。すでにYouTubeとかではネタバレ動画とかけっこう出てますけどね、制作側がネタバレ注意、って念を押しているので、それには従わないとね。そう言えば、映画のエンドロール観てたら、挾間美帆と鷺巣詩郎の名前が出ていた。どこに使っている曲だろう。まあ、このぐらいの情報はいいよね。許せ。

 

2021/03/04

ラルフ・ピーターソンが亡くなる

今までは私より明らかに年上のミュージシャンが亡くなっていたのが、だんだん世代的に近くなり、私がホームページで特集したミュージシャンの中では、とうとう私より年下のミュージシャンが亡くなってしまいました。若い頃は「Out Of The Blue」というグループや、ラルフ・ピーターソンのリーダー作がカッコ良くて、何度も聴いていたのでした。もう20年以上前に書いた文章から拾うと「はじめてラルフ・ピーターソンの名前を知ったのは、「OTB」のアルバムだったと思います。メインストリーム系のグループにしては曲作りが非常に新鮮で、ラルフ・ピーターソンの提供している曲も、すばらしいなあと思ったのがきっかけです。叩き方がはでなのか、音数が多いのか分かりませんが、けっこううるさく感じます。逆に言えば存在感があります。やはり俺が俺が、というタイプのドラマーもいいのではないでしょうか。最近は参加作品が少ないのが残念。」と書いてありました。今考えると、目立ちたがりというよりはけっこう計算された効果的なドラマーだったようにも感じます。’10年以降は参加作も少なかったですけど、ライヴシーンでは割と最近まで活躍していたと聞いています。

ホームページで特集を組んで亡くなったミュージシャンは以下の通りです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

ラルフ・ピーターソン(1962年5月20日-2021年3月1日)

チック・コリア(1941年6月12日-2021年2月9日)
ゲイリー・ピーコック(1935年5月12日-2020年9月4日)
ライル・メイズ(1953年11月27日-2020年2月10日)
ジョン・アバークロンビー(1944年12月16日-2017年8月22日)
ジェリ・アレン(1957年6月12日-2017年6月27日)
アラン・ホールズワース(1946年8月6日-2017年4月16日)
ポール・ブレイ(1932年11月10日-2016年1月3日)
ルー・ソロフ(1944年2月20日-2015年3月8日)
チャーリー・ヘイデン(1937年8月6日-2014年7月11日)
ポール・モチアン(1931年3月25日-2011年11月22日)
マイケル・ブレッカー(1949年3月29日-2007年1月13日)
トニー・ウィリアムス(1945年12月12日-1997年2月23日)
ジャコ・パストリアス(1951年12月1日-1987年9月21日)
ビル・エヴァンス(1929年8月16日-1980年9月15日)

2021/03/02

CDを処分せよと悪魔がささやく(続)

よく断捨離とは言うけれど、物のない生活、実は私はあまり好きではないです。確かに以前、マンガ単行本はじめ書籍類を、ブックオフとまんだらけと近所の昔からある古書店と、それぞれ向いているところ3か所に分けて大量に売って、効率的に多少は稼げたし、いらないものは全部引き取ってもらえました。経年劣化でギリギリのところでもあった本も多かったですし。まあ、これらは後になって再び読もうとは思わないな、というものばかりで、必要なものは残せました。そして、楽器も必要最小限なもの以外を処分しました。まあ、こちらは年齢的に運べるもので弾きやすいもの、という基準かな。これらが主にオーディオに化けたわけです。

自分の趣味で、あとはオーディオは長男との共同所有のものが多く、彼がそのうち家を建てたら半分以上は持って行ってしまうだろうな、とは思います。ここ数年は2人で買っているので増えるペースもはやいです。

残る大きいものがCDなんですね。ストリーミングが流行ってきて、便利になってくるとそれだけあればだいたいの音楽は聴けるのだけど、CDが現在持っているもので最大のものに今はなってます。これを思い切って処分できるのか、というと、なかなか思い切りができないのが実情でして。それでも、CDラックがパンパンなので、ある程度は処分しないとまた置き場所が無くなってくるのは確実。過去にも数百枚は処分したのだけど、増える方が多いですし。思い切りよく出張買取に「来てください」と言ってしまおうか、とも思ったけど、これはストリーミングをCDの補助的に使っている今の段階ではちょっと思い切りが良すぎるかなあ、と反省してもいます。これを処分してしまうと心のよりどころが無くなってしまうかも、というのはちょっと大げさでしょうか。でも人生何があるか分からないものです。しばらくは現状維持ですが、ここにCDを大きく処分しました、って書く日が来るかもしれませんよ(笑)。

2021/03/01

CDを処分せよと悪魔がささやく

’84年頃にCD収集をはじめてから、そのあたりで昔のLPを全部処分してしまったし、還暦を迎える今年まで、ずっとCD追っかけの時代を過ごしてきました。時代がCD全盛期でもあったということもありましたが。ただ、実情はというと、買ってしまって何度も聴いたCDって多くないんですよね。先日、LPは多かったけどCDが少なかったため苦労して集めたGordon Beckの「Sunbird」があっけなくストリーミングに上がっていたことに脱力したこともありましたし。

基本、新しいCDを買っていくというスタンスではあったのですが、あるミュージシャンのアルバムを集めるにあたって、その落穂拾いのようなこともしてきましたし、なかなか出てこないアルバムを何十年も待っていたということもあります。1枚の中古CDに7千円ぐらいかけたこともありました。まあ、それ以上はないし、通常は3千円台ぐらいにとどめておいてますが。その点LPよりは安いんじゃないかと思います。

そこへきて最近のストリーミングの時代。ストリーミングもジャケットやライナーが分からなかったり、曲が途中で途切れることもあったり、ネット上にはなかったり、とまだ弱点は多いですけど、私は今Amazon Music HDを使っていて、一部ハイレゾの恩恵を受けていたりもしています。今年後半にはSpotify Hi-Fiも出てくるので併用も考えてます。まあ、CDの整理整頓がなかなかできてないので、CDを探すよりはストリーミングで検索した方が早いものもありますし。そこで最近の夢に出てきたのが、大部分のCDを処分してしまって、その費用で車を買ったらどうだ、との甘いささやき。私は個々の取引は面倒なので、ヤフオクなどに出すよりは業者買い取りを選ぶでしょうし、それをやってみたい、という欲求も少々あります。ただ、今までCDのアイデンティティでやっていたホームページやブログはどうなるんだという心配もあります。もちろんこれからもCDは新譜を中心に買うのは変わりないですけれどもね。

まあ、妄想(と思ってください)はいろいろ広がっていきますが。なお、ごく親しい方を除き、個別に直接取引することはないので、その点ご了承ください。すでに過去に処分してしまったものもホームページ、ブログ上にはいくらかあります。

(追記)実際にはCDの中古相場は一部を除いて下がっているので、売って車を買えるほどにはならないとは思います。

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