Delphi 2/Chick Corea
チック・コリアの「Delphi」シリーズ2日目。一気に録音していっただけに全3枚の違いというのは説明するのが難しいですけど、通して聴いても、単独で聴いても楽しめるようになっていると思います。まあ、チックらしいクラシック的なピアノではありますけれども。1曲分ある長さのタイトル付きの曲から、短めの同一タイトルの連作でも、とにかく引き出しが多いなあ、というのが感想です。もっと長くソロをやっても、まだまだ出てきそうな。流れに沿って雰囲気に任せて変わっていくようなキース・ジャレットとはまた違い、カチッとした印象はありますね。2と3は、LPでも1年前に発売した1より少ないのはプレスで調整したのでしょうか。2と3は’80年発売。
Delphi 2/Chick Corea(P)(Polydor)(LPのみ) - Recordeed October 26 & 27, 1978. - 1. New World I 2, New World II 3. New World III 4. New World IV 5. New World V 6. New World VI 7. Sad Song 8. Samba 9. North Brazil 10. Mountain Top 11. Voices 12. Spirits 13. Waltz For My Folks 14. Unicorns I 15. Unicorns II
(21/02/17)邦題「ノース・ブラジル」。全曲チック・コリアの即興演奏で演奏された順番に録音されたものだという。クラシック的な音使いの、シリーズでの小品が多いけれど、ここでは「ニュー・ワールド」6曲と「ユニコーンズ」2曲がそれにあたるけど、単独の曲名が入ったものは2-9分と比較的長めの演奏。なぜこれらのアルバムがCD化されていないのか不思議なくらい、他のピアノ・ソロとの差がない。ただセールス的には1が多く出回って2-3(輸入盤では2枚組になっている)が少なめなのと何か関係があるかもしれないです。録音もピアノもいい環境下で行われた録音が、またいい感じです。彼のクリアな演奏が心地よい。長い曲はなかなかにドラマチックで、単独でも3枚組でも楽しめるようになってます。CD化は無理かな。
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