Delphi 1/Chick Corea
チック・コリアのCD化されない3部作のリーダー作をLPで集めてみました。1枚目のライナーはチック・コリア本人の文章で日本語翻訳でしたが、サイエントロジーの学校での録音ということでした。最初の組曲「Delphi」はその校歌と変奏曲。宗教色が強いということで、内容はいいのに今までCD化されなかった、という大人の事情があるようです。まあ、言葉で説得されないので、そういうことは関係なく音楽を聴きたい(ハービー・ハンコックにも言えることですが)ということでいいんじゃないでしょうか、と思うのですけど。ただCD2枚組くらいで単発で出すのはいいけど、当時国内ではLP3分割で発表は少々重かったのでは、と思います。1が多く流通しているようです。
Delphi 1/Chick Corea(P)(Polydor)(LPのみ) - Recordeed October 26 & 27, 1978. - 1. Delphi I 2. Delphi II 3. Delphi III 4. Delphi IV 5. Delphi V 6. Delphi VI 7. Delphi VII 8. Delphi VIII 9. CHildren's Song #20 10. Stride Time I 11. Stride Time II (Soft Stride) 12. Stride Time III (Soft Stride) 13. Stride Time IV (Stride Bop) 14. Stride Time V (Stride Bop) 15. Stride Time VI (Stride Out) 16. Stride Time VII (Rhapsody For Mr. T)
(21/02/18)邦題「デルファイ Vol.1」で全曲チック・コリアの即興演奏。これだけ’79年の発売。このアルバムのチック本人のライナーで、サイエントロジストの学校、とあるのが、もしかしてCD化されなかった原因なのかもしれない。ただ、音楽そのものを聴いていると、そんなことは関係なく、CD化されてもいいアルバムではないかな、と思えます。ここでの曲はチルドレンズ・ソングス#20とストライド・タイムの曲を除いては(つまり「デルファイ」)短編なのですが、いい塩梅に混ざり合っていて、1枚のLPとして聴いても、3枚組として聴いてもいいような作りにはなっていると思います。1曲目はデルファイの校歌ということで、あとはその変奏曲ということが分かりました。ストライド・タイムの方はけっこう彼にしてはゴキゲンなサウンドか。
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