John/Piano Solo/Marc Copland
12月も下旬に入って新譜が何枚かパラパラと届く予定です。ヤフオクでLPを今月これまで7枚買ったので、特にこれからCD4枚組も出るので予想外の出費になってしまいました。ただ、忘年会にまわすはずだった予算があるので、うれしいやら寂しいやらの複雑な心境です。マーク・コープランドは同じIllusionsレーベルからゲイリー・ピーコックにささげたアルバムも出してますね。最もその時はゲイリーはまだ存命だったんですけど。今回はジョン・アバークロンビーは’17年の8月に亡くなっていますので、文字通りの追悼盤か。曲のエッセンスもいいけど、結局はコープランドの色に染まったジョンの名曲たち、という感じがしてます。
John/Piano Solo/Marc Copland(P)(Illusions)(輸入盤) - Recorded November 11 and 12, 2019. - 1. Timeless 2. Isla 3. Flip Side 4. Sad Song 5. Avenue 6. Sunday School 7. Remember Hymn 8. Love Letter 9. Vertigo
(20/12/20)全曲先日亡くなったジョン・アバークロンビーの曲で、追悼盤。収録時間は47分。マーク・コープランドのソフトタッチで幻想的な弾き方もあるのだろうけれども、ジョンの曲はそのエッセンスとしてはけっこういい曲が多かったと思います。それをソロ・ピアノで演奏していて、1曲目からその優しい世界に引き込まれます。ギタリストの曲をピアノで演奏する趣向もいい。やや明るめの1曲目が来たと思ったら、哀愁の2曲目と、アルバムの起伏もなかなかいい感じです。生前、ジョンの曲を演奏する他のミュージシャンはあまり多くなかったけど、こう聴いてみると印象に残る曲が多い。ピアニストの性格からか、落ち着いたイメージの曲が多いけれど、ジョンも基本的には内側を向いていた人だったことを聴いていて思います。
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コメント
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こんな新作が出ていたんですね。気付きませんでした。
前作「Gary」は彼のピアノにしては随分暗いな、という印象でしたが、自分にはそれが却って好みに合ったので今作も早く聴いてみたくなりました。待っていればストリーミングにも出てくるでしょうか。
この記事を読んで自分もCoplandの新作をチェックしてみたんですけど、秋頃にリリースされたFrancesco Cataldo "Giulia"というアルバムのクレジットに彼の名前がありました。このブログでは紹介されていなかったと思うので、もし興味があれば。
投稿: Abacus | 2020/12/21 19:16
>Abacusさん
こんばんは。
CDとしては自分はディスクユニオンでしか見たことがなかったので、そこで通販の注文をしましたが、同じレーベルの「Gary」がストリーミングに上がっているところを見ると、そのうち上がってくる可能性が高いかもしれませんね。
マーク・コープランドは以前けっこう追いかけていましたが、それでもストリーミングに競演作や参加作がごっそり抜けていたのを見て、それを聴いて済ませてしまったことがありました。Francesco Cataldoのそのアルバムはまだ上がってないようですが。
今月はLPに手を出してしまったおかげで、何かを我慢しなければならない状況でもあります。神保彰の新年新譜を毎年買ってましたが、今回は3枚も出るようで、とりあえずはストリーミングが出たら聴いて、「そのうち買う」に方向転換しようと思ってます。
投稿: 工藤 | 2020/12/21 21:15
工藤さん,こんばんは。いやぁ,本作は全くノーマークでした。
まだまだ流通が悪いようで,DUでしか入手の手立てがない模様ですが,それでも早速入手出来てよかったです。ありがとうございます。
ジョンアバとの共演も多かったMarc Coplandですが,ここでは実に興味深い選曲だったと思います。そしてピアノで聞くジョンアバの曲は新鮮でした。
ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2020/12/post-4d5021.html
投稿: 中年音楽狂 | 2020/12/23 18:52
>中年音楽狂さん
こんばんは。
見つけたのはDUのサイトかSNSで記事が流れてきたのか、たまたまだったような気がしてます。過去の例では、HMVで後から取り扱うようになるも、DUの方が送料足してもまだ安かった例があるので、さっそく飛びつきました。
曲がいいのでしょうけど、ここでも何気なく聴いているとマーク・コープランドの作曲した曲を聴いているような、不思議な感覚になります。
投稿: 工藤 | 2020/12/23 19:31
工藤さま、、発見してくださって、ありがとうござました!
コープランドもアバンクロンビーも、それぞれ好きなのですが、、
今更ながら、、2人の相性がいかに良かが良くわかりました。
故に、とても、残念な気持ちもです…。
私のリンクも貼っておきます。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2021/01/post-20241d.html
投稿: Suzuck | 2021/02/24 12:56
>Suzuckさん
どうもすいません。
マーク・コープランドが「ゲイリー」「ジョン」というアルバムを残したのも、やはり相性が良かったからでしょうね。共演作を考えるとそう思います。
時間は戻せないので、今となっては録音されたものを聴くしかないのですが。でもこのアルバムでいい足跡を残してくれました。
投稿: 工藤 | 2021/02/24 17:49